では収録内容の詳細を
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Ultraviolent Tournament Of Death V
2004-7-24
(DVD-R*2枚)(約3時間27分収録) |
本作はDVDではなくって、DVD−R。毎度お馴染みSMARTMARKから
2枚組で20ドルにて発売されている団体公認(?)の代物でして、ワシは我
が国で唯一SMARTMARKのオフィシャル・ショップをされている大阪梅田
のイグニッション・レコードさんで2,800円にて購入しました。
別にイグニッション・レコードさんに義理立てするつもりはないけど、米国から
通販で購入すると送料込み27ドル必要となるので2,800円ってのは非常
に良心的ではないやろか。
さてCZWファン、いや全世界のデス・マッチ・ファンの一年に一度のお祭り
って言えば、やはり毎年7月にCZWが屋外興行でブッ放す『トーナメント・オ
ブ・デス』。2002年にCZWの親分であるザンディグの提唱により始まった
本トーナメント、今年で目出度く第3回目を迎える事となっておりまして、本D
VD−Rには勿論2004年7月24日にデラウェア州スミラーナにて開催され
た阿鼻叫喚の地獄絵図が隅から隅まで完全収録されておりますんや。
尚、今から例によって拙文によるDVD−Rレビューを書きますが、度を越し
た『暴力描写』が随所に散見される事になるはずなので、気の弱い方はお
読みにならないか、または「どうせ道頓堀のアホが大袈裟に書いているんや
ろ」って思っておいて下さいな(けど実際に映像を観られたら、多分腰を抜か
しまっせ)。
あ、各試合とも本編試合終了後に残酷場面のリプレイ(通常速度とスロー
再生の2パターン)が収められており、しかもこれ本編とは別のアングルの
カメラからの映像まであって、至れり尽くせりの構成となっていますんや。
★★DISC−bP★★
○トーナメント優勝者は誰?
お目当てのレスラーに使って貰おうと趣向を凝らした凶器を手に開場を
待つファンに向け、SMARTMARK差し向けのインタビュアーが本日の
優勝者は誰だと思うかと尋ね回っております。
一番人気はCZW所属のニック・ゲージとIWA−MIDSOUTH所属のネク
ロ・ブッチャー。対抗馬として第1回トーナメント優勝者である『妻殴り』こと
ワイフ・ビーターを推す声も多数ありましたし、ロブ・ブラック(CZWの敵対
団体であるXPWの主催者:現在行方不明?)なんて珍回答をする奴も。
しかしヘラヘラと笑ってインタビューに応じるファンの顔、どいつもこいつも
頭のネジの緩そうな奴(苦笑)ばかりで、ワシもあの映像の中に混ざった
ら多分あんなアホ丸出しの顔をして答えるんやろな、「ワシはミスター・ポ
ーゴやと思うワ。エッ?、今日はポーゴは出ないの?」なんてね。
○ザンディグ親分登場
過去2回のトーナメントを上回る観客動員を実現し、ザンディグ親分がリ
ング上から前口上を。けど当初CZWのHP上では当のザンディグ親分も
本トーナメントにエントリーしていたはずやのに、身体が何処か悪いのやろ
か本日は立会い者としての役回りとなっております(残念やなァ)。
また過去2回のトーナメントが余りに残酷やったためか、デラウェア州では
CZWのデス・マッチ興行を規制する条例が可決されたなんてネット上の
情報もあったんやけど、今回も過去2回と場所は違えど同じデラウェア州
での開催。これって何か行政側と手打ちでもあったか、行政側もデス・マッ
チ興行をやる事による地元への経済効果(凶器として使用する蛍光灯の
代金やレスラーが通う病院の治療費?)に気付いたとか...。
@2 out of 3 Log Cabin Lighttube Match
The Arsenal vs. Evil Ninja
トーナメント予選第1回戦はリング下に置かれている蛍光灯によって組ま
れた3個の櫓を自由に使い、先に相手を2個の櫓に叩き込んだら勝ちって
ルールでして、カナダの異能集団IWS(Internet Wrestling Syndicate)に
所属するアーセナルとニンジャがこのハチャメチャな試合を志願。
小柄なアーセナル(観客達の方が余程デカい)、試合開始早々場外ダイヴ
をミスって「YOU FUCK UP!」と野次り倒されたニンジャと、最初は彼等
にオープニング・バウトを任せたのは失敗やったかと思いもしました。
けどニンジャがアーセナルをリフト・アップし場外の蛍光灯櫓へと叩き込み、
続いてパイプ椅子へ墓石式パイルを食らわす(この荒技、とことん強烈でし
たワ)のを見て、ワシもモニター画面の中の観客も考え方も変わりました。
こいつら、結構性根の入ったデス・マッチ・ファイターやんか!。
試合はアーセナルがリング上に、残った蛍光灯櫓2個を重ねて設置し、こ
こに雪崩式網打ち原爆によってニンジャを投げ付けて一気に逆転勝利や。
ABarbed Wire Boards Match
Nick Gage vs. Ruckus (w/Sabian)
トーナメント予選第2回戦はCZW勢による対決。しかもニック・ゲージは
相方のネイト・ヘイトリッドと共に保持していたタッグ王座を一ヶ月前の定
期興行(6月12日のヴァイキング・ホールでの興行)においてラッカス&サ
ビアンに奪われるって伏線もあり。試合はゲージによる洒落にならん勢い
の椅子攻撃が目に付き、公認凶器として設置された有刺鉄線ボードの存
在はちょっと霞み気味。またラッカスも十八番のトリッキーな蹴りを見舞っ
て勝機を掴もうとするのやけど、最後はゲージによって有刺鉄線ボードの
上にパワー・ボム葬され撃沈や。しかしまだまだ怒りの収まらないゲージ、
オマケとばかり有刺鉄線ボードに横たわるラッカスに渾身の力を込めた椅
子攻撃を一発。ウーンこの試合、風化しつつある椅子攻撃の威力の復権
ってのが隠された裏のテーマやったんやろか。
BFans Bring the Weapons Match
Mad Man Pondo vs. Wifebeater
トーナメント予選第3回戦は第1回トーナメントに続き2度目の優勝を目
指す『妻殴り』ことワイフ・ビーターと、フリーのデス・マッチ・ファイターであ
るポンドとが激突。ザンディグ親分のトーナメント欠場で『妻殴り』には通
常以上の重責が圧し掛かっているはずで、いきなりポンド相手の試合は
勘弁して欲しかったやろなァ。さて試合ですが、蛍光灯を刀に見立てての
チャンバラから始まり、両名ともリング周辺に山と置かれた各種公認凶器
を手当たり次第使っての乱戦へと発展。またデス・マッチと言えどもプロレ
スなんやから、単純に相手を叩きのめすだけでは駄目なのは今更ワシが
説明するまでもおまへんが、CZW代表の金看板を背負う『妻殴り』もここ
らはよく理解しているようで、リング一杯に散らばったイガグリ(米国にも
あるんやね、知らんかったワ)の上でバンプを取って自ら男気を披露。
試合は何処の金持ちの客が持ち込んだが大型液晶TV(多分故障してい
るんやろね)がリング中央に運び出され、ここに『妻殴り』がポンドを投げ
込んで激勝や。2度目のトーナメント優勝に向けて『妻殴り』、好発進とな
っておりまっせ。
CThumbtacks & Carpet Strips Match
Sexxxy Eddy vs. Ian Knoxx
トーナメント予選第4回戦はCZWの成長株イアン・ノックスと、@に出場
した両選手と同様にIWSの所属であるセクシー・エディの顔合わせ。
さてノックスに先立ってリングに登場したエディですが、股間を強調したシ
ョート・タイツを履いた、ちょっと『気持ち悪い系』の自称色男キャラ。
これからデス・マッチを行うというのに、仕込みと思われる女性客をリング
に上げて白黒ショー(若い人は聞き慣れん言葉やろか、お父さんに尋ね
てみてや)もどきまで披露ですワ。この姿を見て、あぁこれはノックスにボ
コボコにされる為だけにカナダ(IWSの根拠地)から連れて来られた『噛
ませ犬』やと思いました。けど試合の出だしこそデス・マッチを嫌がる素振
りを見せたエディも、ノックスによってリング一面に画鋲が敷き詰められる
にあたっては観念したようで、ガンガンと画鋲の上でバンプを取ります。
で、試合は頭から金属製のゴミ箱を被ったエディがコーナーから月面水
爆をノックスに放ち、そのまま場外釘板葬へ繋いで勝利。おいおい、これ
って大番狂わせやないの?。
DFans Bring the Weapons Match
Necro Butcher vs. The Green Phantom
トーナメント予選第5回戦は@に出場した両選手と同様にIWSの所属
であるファントム(怪しい覆面を被ってMr,アメリカ風のポーズを決めてい
る)と、優勝候補の一角を占めるIWA−MIDSOUTH所属のネクロ・ブッ
チャー(異様な風体がワシのハートを絶賛鷲掴み中!)の対戦。
この試合もBと同じくリングの周辺に置かれた各種公認凶器を自由に使
って相手を攻撃して良いってルールで、蛍光灯攻撃を受けたブッチャーが
大流血に追い込まれる場面もあり。また何気ない(ホンマは全然何気な
い事なんてないけど)地面でのパイルやパワー・ボムも当然ながら痛そう
でして、単調な凶器攻撃での攻防にアクセントを付ける役割を果たしてお
りましたワ。試合はデス・マッチにしては珍しい決まり手であるスリーパー
にてブッチャーが完勝。トーナメント初制覇に向け、ライバルの『妻殴り』
同様に好発進となっております。
ELadders & Lighttubes
JC Bailey vs. Chri$ Ca$h
トーナメント予選第6回戦はCZWを主戦場とするキャッシュと、IWA−
MIDSOUTH所属のJCベイレイの激突。さて夜な夜なコンビニの前でた
むろしているシンナー少年の様な風体のベイレイですが、我が身を全くも
って省みない闘い振りを披露してマニア連の熱い支持を得えた様で、場
内に姿を現しただけで大声援を一身に浴びる事に。昨年のトーナメントで
は予選でニック・モンド(昨年の優勝者で、昨年のトーナメントを最後に引
退)に敗れており、今年のトーナメントには雪辱戦って意味合いもあると思
いますが、昨年は予選で敗退した選手が今年はこうして予選の最終試合
の大トリとして出て来たって事実だけで、ベイレイのデス・マッチ界(←変な
言葉やなァ)でのステータスの急上昇具合が分かろうと言うものやな。
で、肝心の試合ですが蛍光灯攻撃がふんだんに盛り込まれた梯子戦で、
蛍光灯の山へ勢い余って飛び込んだベイレイの腹に、何と蛍光灯の破片
が突き刺さるなんて場面まで現出!。おびただしい量の血を流し合った
末に、ベイレイがキャッシュをセントーン葬(勿論大量の蛍光灯が一緒)し
て終止符が打たれましたんや。あ、両者の激闘に応えようとザンディグ親
分もリングに上がり、マイク片手に一席。いささか気の早い話ですが、キ
ャッシュには年末恒例の『死の金網戦』への出場まで確約しております。
○バック・ステージでは...
予選道中を戦い抜いた者達がインタビューを受けております。けど、E
の試合において蛍光灯攻撃によりバックリと裂けたキャッシュの腕の傷口
の映像、余りのグロテスクさに流石のワシも気分が悪くなりましたワ。
★★DISC−bQ★★
@Lighttube Ropes & Corners Match
Sexxxy Eddy vs. The Arsenal
準決勝第1回戦はアーセナルとエディの顔合わせ。ノックスを破って調
子付いたエディにまずは注目しての観戦となりました。
で、その注目のエディなんですが、こちらの予想を遥かに上回る闘い振り
を見せてくれましたんや。試合の序盤こそアーセナルと2人してスピーディ
なプロレスの基本ムーヴを展開していたんやけど、観客から『ワシらは蛍
光灯が見たい!!』ってチャントがあり、しからばと蛍光灯による攻防へと
シフト・チェンジ。また前述したようにショート・タイツ一丁のエディ、蛍光灯
戦にTシャツ着用で現れたアーセナルがお気に召さないか、アーセナルの
Tシャツを無理やり脱がして背中にキツ〜い蛍光灯攻撃をお見舞い。
しかも何時切ったのか15cm程の高さで、まるで噴水のように腕の傷口
から吹き上がる鮮血(アップで収録されとるから必見や!!)を観客に誇
示した途端『スイッチが入った』んやろね、アーセナルを金属製ゴミ箱に頭
から叩き込み、オマケに蛍光灯まで付加してバック転式セントーンで勝利。
予選でノックスと対した時は、残酷な本日の興行における息抜きためのイ
ロモノかと思わせたエディですが、これはホンマに嬉しい大誤算やった。
血に飢えた観客達もエディの大化けに大満足した様でスタンディング・オ
ベーションで賛辞を表し、エディもまたもや『スイッチが入った』か、負傷し
た腕に力を込め、自ら再度鮮血噴水を披露!!!。
○そこまで正直に言わんでも...(苦笑)
バック・ステージ(って言っても単なる建物の裏側なんやけどね)ではエデ
ィが傷口をカメラの前に曝け出し、「処女のプッシーみたいやろ」なんて笑
えんコメントを。まだまだ彼の意識は彼の地にあるようで...。
○またもやザンディグ親分が登場...
血まみれのエディを連れてザンディグ親分がリング上に。改めてエディの
激闘を称えると共に、エディの身体を気遣ってか3WAY方式で行われるは
ずの優勝決定戦にエディを参加させないとアナウンス。
しかも代わりにと9月11日の定期興行への出場を要請や。ウーン、舞台
裏の事は分からんし、あれだけ血を流してはエディの身体が心配なんやろ
けど、ちょっとザンディグ親分のこの言動には?マーク。自他共に認めるウ
ルトラ・バイオレンス・アイコンの誇りと、CZWって団体を切り盛りせんとア
カンって団体運営者としての思いが複雑に交錯しているように見えたな。
AFans Bring the Weapons Match
JC Bailey vs. Wifebeater
準決勝第2回戦は『妻殴り』ことワイフ・ビーターとベイレイの対戦。目前
でCZW新参者であるエディが目の肥えた客(単に血に飢えているだけか)
から最大級の賛辞を勝ち取ったのを見ているはずなので、彼等2人も気合
が入らぬ訳はおまへん。で、先制攻撃を仕掛けたのは優勝決定戦への切
符を渇望するベイレイ。『妻殴り』が持ち込んだ守護神の携帯式芝刈り機を
強引に奪って、『妻殴り』の腹部に非情の一撃をお見舞い(痛そうや!)。
続いて短期決着を狙ったか、ベイレイは蛍光灯による波状攻撃を『妻殴り』
に放って行きます。けど『妻殴り』もさすがに第1回トーナメントの覇者。
ベイレイの蛍光灯による波状攻撃を受け切り(当然血だらけや!)、反撃の
体勢へと入ります。ここでは蛍光灯で切り裂かれたベイレイの背中の傷へ
荒塩や液体香辛料がすり込まれるなんて場面もあって、いよいよ試合は山
場へと移行。最後は両者ともにもつれ合って会場奥のトラックの屋根へと
闘いの舞台が移り、ここから蛍光灯で山積み(何処で貰って来るんやろ)の
荷台へ向けて『妻殴り』がパワー・ボム気味にベイレイともども飛び込み、
粘るベイレイを振り切って辛勝。第3回トーナメントの制覇にあと一勝と、リ
ーチを掛けました。
BPanes of Glass Match
Nick Gage vs. Necro Butcher
準決勝第3回戦は事前の下馬評ではダントツ人気であった両者の激突。
まずはブッチャーによるパンチ攻撃とゲージによる椅子攻撃が交互に披露
され、公認凶器である四方のコーナーに立て掛けられたガラス板を全く無
視した熱戦へと発展。終盤、場外に設置された椅子&ガラス板トラップに
向けてゲージがブッチャーのハリケーン・ラナによって投げ込まれ、そろそ
ろ終止符かと思われた途端、予選にてゲージに敗れたラッカスが相棒の
サビアンを引き連れ試合に介入。これで張り詰めた気持ちが途絶えたか、
ゲージはブッチャーによってガラス板にパワー・ボム葬され敗退や。
ウーン、確かゲージは昨年のトーナメントでもヘイトリッドの介入(当時、両
者は抗争していた)を受けて敗退していたな。なんかここら辺り、他の試合
が日常の抗争劇とは一線を引いたものであるのに、次回以降の興行に向
けたネタ作りみたいでちょっと嫌な感じがするワ。そう思って見るからかも
知れんけど、本日の興行ではずっとゲージの表情がどうにも冴えないし。
ワシに英語が話せるのなら、CZWのブッカー職にあるザンディグ親分(←
ブッカーなんでしょ、CZWの)にこの件をどない考えているのか詰問して
やるんやけどな。ゲージ、面白くはないやろけど腐らんと頑張ってや。
【総評に代えて】
CAnything Goes Match (Tons of weapons, barbed wire ropes,
cage parts covered in lightubes and lots more)
Necro Butcher vs. Wifebeater
過度のバイオレンス表現でワシらデス・マッチ・マニアの度肝を抜いた第
1回トーナメント、ニック・モンドの感動の勝利で幕となった第2回トーナメン
ト。正直言って、今回の第3回トーナメントは過去の2度のトーナメントを越
える事が出来ないのではと予想しておりましたんや。けどベイレイやエディ
らの大活躍(ともにCZW所属ではないってのが大いに気になるな)があり、
蛍光灯をはじめとする公認凶器の物量を増やし、それに伴って各選手が
流す血の量を増やすって、ある種一番単純で手っ取り早い手法で過去の
2度のトーナメントを軽々と凌駕(それに何か意味があるのかなんて野暮
は言わんといてや)してみせました。
けどその代償は各選手に重く圧し掛かり、これから晴れの優勝決定戦で
あるのにブッチャーなんてリングに上がる事さえ辛そう。対する『妻殴り』も
ブッチャーの『ガス切れ』は組み合ってすぐに察知した様で、非常に短時間
で闘いの舞台を会場奥の大型トラック(Aで使用されたトラックとは別の大
型のもの)の屋根へと移し、『妻殴り』がブッチャーに2連火炎テーブル&ガ
ラス板トラップへと心中ダイヴを見舞い、そのままフォールしてしまいました。
共に全身血まみれとなった『妻殴り』とブッチャー。3カウントが刻まれるの
を聞きながら互いの安否を気遣う仕草を見せていた両者の姿には、『妻殴
り』の2度のトーナメント制覇なんて表層的なものよりも、やっとこの激闘を
やり終える事が出来たって安堵感のようなものが感じられましたワ。
お疲れ様『妻殴り』、お疲れ様ブッチャー、お疲れ様エディ、お疲れ様ベイ
レイ、お疲れ様この日のトーナメントに出場してくれた12人のデス・マッチ・
ファイター。今年も掛け値なしで、心底楽しませて貰ったデ!!!。
【DVD−R特典映像】
○Street Fight Match : Zandig vs. Nick Gage
(from "Street Fight" July 19, 1999 Mantua, NJ )
初期CZWの蔵出し映像がボーナス収録。ザンディグ親分とニック・ゲー
ジのストリート・ファイト戦ですワ。この試合、当初はマット上にベニア板を
敷き詰めて機械油を撒き、そこに点火するって方法を取って火炎マッチ風
に舞台を整えていたのですが、両者がリングに上がって組み合う頃には
燃料の機械油が燃え尽きてしまうってトホホな場面から始まります。
けど火の消えたリングから早々に離れ、戦場を場外に移してからは迫力
あるストリート・ファイトが展開。フィニッシュも高所のDJブースからザンディ
グ親分がダイビング・エルボー(ハンディ・カメラが追い掛け切れず、火炎
テーブルが舞台だったのをキチンと撮影出来なかったのは残念)を見舞う
って説得力あるものでした。尚、この興行においてタッグ王座に就いたば
かりのキング・ピンズの面々がゲージの援護に現れ、ザンディグにはロボ
が援護に付くってサイド・ストーリーも、今こうして観るとなかなか新鮮や。
あ、この試合の映像、本編の映像とは違って荒れた画質で音声もこもり
気味。けど、それがまたCZW旗揚げ当時のカオス状態を表しているよう
でもあって、これはこれでそれなりに味わい深いものでしたワ。
○静止画像集
鮮血で染まった第3回トーナメントの各試合、残酷場面を再度70枚の静
止画像で振り返りましょうって趣旨で設けられたみたいやね。 |

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