では収録内容の詳細を

UNDERTAKER : THE PHENOM (約57分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に段落と思える
場所に番号を振って解説しまっさ。

尚、この手の作品には珍しくインタビューは完全に排除され、
試合と、そこに至る事象のみで構成されておりますワ。

@96年のPPV『サマー・スラム』より。
 マンカインドが棲むボイラー室を戦場にした、ボイラー室戦
 ECWから移籍してきたマンカインド(元カクタス・ジャック)を
 相手に、激闘を繰り広げるも、ホール・ベアラーの骨壷攻撃が。
A96年のPPV『生き埋め』より。
 マンカインドとの生き埋め戦に挑む。生き埋め戦とは、場外
 に墓穴が用意されており、これに相手を放り込んで土を
 掛けて埋めてしまったら勝ちといった試合形式。
 謎の黒頭巾まで加勢しテイカーが生き埋めとなったが、突然
 墓石を落雷が直撃。土の中からテイカーの手が現れる場面
 などは、もうとっくにプロレス番組の範疇を越えてますな。
B96年のPPV『バッド・ブラッド』より。
 HBKとのヘル・イン・ザ・セル戦。完全版はテイカーの
 別の特集DVDである『THIS IS MY YARD』にあり。
 本来テイカーからの観点で語るべき試合であるが、やはり
 HBKの上手さも光ります。
C98年のPPV『ロイヤル・ランブル』より。
 棺桶をネタにHBKがテイカーを揶揄した事から、棺桶戦
 まで両者の遺恨は発展。しかし試合中にケインが現れ、
 テイカーは棺桶ごと花道で火葬されてしまう...。
D98年のPPV『レッスル・マニア』より。
 ケインとの抗争は日毎にオカルト性を増し、さながら恐怖
 映画の様相を。そして『レッスル・マニア』での決着戦に
 突入。墓石式のパイルドライバーでテイカーが勝利。
E98年のPPV『アンアォーギヴェン』より。
 『レッスル・マニア』はただの序章か。ケインとの抗争は、
 遂に火炎戦へ発展。右手に引火したケインがリングから
 逃走してテイカーが勝利。もはやプロレスの技での勝利
 やないですな(笑)。
 尚、DEともに完全版は『THIS IS MY YARD』にあり。
F98年のPPV『キング・オブ・ザ・リング』より。
 マンカインドとの歴史に残るヘル・イン・ザ・セル戦。WWFの
 番組内で幾度となく流されたマンカインドの金網からの落下
 シーンは、この試合の最中に起こった出来事。しかしそれで
 試合がエンドとならないのは驚愕の一言や。
 早期の完全版DVD化を望みますワ。
G98年のPPV『サマー・スラム』より。
 ここまでギミック・マッチばかりが収録されていたけど、
 この試合はプロレス本来の、お互いの骨が軋む様な一戦。
 オースチンとの王座戦ですワ。
H98年のPPV『ブレイク・ダウン』より。
 オースチン憎しでマクマホンが仕掛けたトリプル・スレット
 形式による王座戦。ケインとの共闘が功奏してオースチンを
 フォールするものの、これが物議を醸し出すダブル・フォール。
 ベルトはワシのモンやとビンスが持ち逃げして...。
 そして翌日のRAW。ベルトは二人で共有しろとのビンスの
 お言葉が。しかしベルト授与式の終了後、ビンスがこっそり
 二人に中指を立てているのを察知。ケインと二人で
 ビンスを徹底粉砕してしまいます。
I98年のPPV『ジャジメント・デイ』より。
 やはりベルトの共有なんて無理。ならばどちらが所有すべき
 かを決めようと、ケインとの王座戦へ。しかし血迷ったマクマ
 ホンがレフリーにオースチンを指名したもんやから...。

<総評> 冒頭でも説明しましたが、この作品からインタビュー
 等を排したのは正解。ひたすらオカルト路線で走っていた
 テイカーと、途中からこの物語に加わってくるケイン。やはり
 御伽話に演者自身の解説なんて野暮やモンな。
 オーケストラを起用した(実は打ち込み?)この頃のテーマ
 曲も格好いいし、これは夏の夜に冷房を切って、部屋を
 真っ暗にして楽しんでみたらいかがかなァ(笑)。


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