では収録内容の詳細を

TLC : TABLES LADDERS CHAIRS 
(約54分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に段落と思える
場所に番号を振って解説しまっさ。

内容は、ダッドリーズ、ハーディーズ、エジクリの面々が、
自分達の出世アイテムとなったTLCを振り返るってもの。
ちなみにTLCとは、ダッドリーズの十八番の凶器である
(テーブル:T)、ハーディーズの十八番の凶器である
梯子(ラダー:L)、エジクリの十八番の凶器である椅子
(チェアー:C)を指しておりますんや。

@各々の修行時代について
 ・ハーディーズは、少年の頃に家庭用ホームビデオを
 使って兄弟で撮影しあいったプロレス・ゴッコ(マイク・
 アピール)の映像を公開。
 またジェフのグリーン・ボーイの頃のS・ホールとの試合
 や1−2−3キッド(現X−PAC)との試合の映像も
 収録されております。
 ・ダッドリーズは偉大なる先人(ホーガン、パイパー、
 テリー・ファンク、フレアー)らの影響を語る。
A梯子戦の歴史について
 ・95年のPPV『サマー・スラム』でHBKとラモンがIC
 王座を争った試合があり、これは各チームに影響を
 与えたようですな。
Bエジクリ、ガングリルとブルードを結成
 ・ドラキュラの末裔ギミックで人気があったガングリルの
 子分となるが、すぐに親分を見捨てて独立。
Cハーディーズ、ガングリルとニュー・ブルードを結成
 ・それならとガングリルが誘ったのがハーディーズ。
 ニュー・ブルードなるチームを結成するも、お客さんの
 目はハーディーズに向き、彼等も親分から独立。
 結局、2チームに連続で愛想を尽かされた親分
 ガングリルは、表舞台から消えてしまった...。
D99年のPPV『ノー・マーシー』
 ・テリー(←あのちょっと“痛い”オバさん)のマネージメント
 権を掛けて、エジクリとハーディーズが梯子戦
 これがTLC戦へとつながって行くんやね。
 けど、テリーなんかをめぐって戦うか?(笑い)
 また予想以上の出来を翌日のRAWで称え合う、
 ちょっと感動的なシーンもあり。
Eダッドリーズ、タッグ戦線に参加
 ・問答無用のテーブル・クラッシュで人気急上昇中の
 ダッドリーズがエジクリ、ハーディーズで盛り上がる
 タッグ戦線に参加。特に女性をテーブル葬する悪辣
 さが受けていた。
 ここでは女性救護士のバーバラが餌食に。
F3チームとも絶好調
 ・極悪ダッドリーズ、おちゃらけエジクリ、2の線の
 ハーディーズと、色付けもしっかりして来ました。
G2000年のPPV『ロイヤル・ランブル』
 ・ダッドリーズとハーディーズによるタッグ戦。
 数え切れないテーブルが潰れ、高所からの落下が
 繰り返される。観ているこっちの神経が麻痺寸前や。
Hババレイの女性テーブル葬特集
 ・順にテリー、メイ・ヤング(推定80歳の老婆)へ2回、
 リタ、トリッシュへ。しかし80歳の老女相手に仕掛ける
 とは。受ける方も掛ける方も覚悟のいるシーンや。
Iダッドリーズ、机破壊で快進撃
 ・ちょっとでも人気が出たと察知したら、ガンガンと
 プッシュしまくるのがWWF。悪行の数々を収録ですワ。
J2000年のPPV『レッスル・マニア』
 ・3チームによる梯子方式のタッグ王座争奪戦
 梯子戦とは言え、ダッドリーズが加わっているのだから、
 机もドンドンと破壊され、ハーディーズを筆頭に巨大梯子
 からの落下が幾度となく披露され、こうしてダイジェストで
 振り返ってみても痛みが伝わってくる試合ですな。
 ・そして、この後も3チームは躍進を続け、夏の本場所で
 あるPPV『サマー・スラム』でのTLC戦へ向けて抗争を
 重ねていくんですワ...。

<総評> TLCと銘打った作品なのに、肝心の『サマー・
 スラム』でのTLC戦がないのは何故、とお思いになられる
 でしょうな。けど、それはやっぱりちゃんとお金を出して
 完全版を買いなさいって事なんでっしゃろな。
 ま、3チームに興味があって、この作品を観たのなら、完全
 版が必ず観たくなるはずですワ。
 それにワシなんかは、ババレイによるメイ・ヤングへの
 テーブル葬が2回も収録されており、スカパー放映時にビデオで
 残しておかなかったので、、これだけでも大満足でしたワ(笑)。
 また『ロイヤル・ランブル』での梯子戦の後、バックステージで
 互いの健闘を称えて抱擁し合う各チームの姿が最高。
 改めてプロレスって芸をやるには、相手への敬意と信頼って
 ものがどれだけ重要なのかを知らせれましたワ。


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