では収録内容の詳細を

THREE FACES OF FOLEY (約53分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に段落と思える
場所に番号を振って解説しまっさ。

内容は、後に『神様』と称えられることになる『人間』
ミック・フォーリー氏がWWFにおいて使い分けた3つの人格
であるマンカインド、ドゥード・ラヴ、カクタス・ジャックについて、
後輩であるハーディーズに語って聞かすってものですワ。
ちなみに3つの人格やけど、乱暴に説明するなら、マンカインド
が『陰』、ドゥード・ラヴが『陽』、カクタス・ジャックが『凶』かな。

@マンカインド、先人達からの影響をJRと語る
 ・83年10月17日のマジソン・スクエア・ガーデン大会。
 ジミー・スヌーカーの金網最上部からのダイヴを、若き日の
 ミック青年が目撃。これが後々まで彼の脳裏に焼き付いて
 しまうんでしょうな。ちなみにリング・サイドで観戦している
 彼の姿も偶然撮影されており、ここに収録されとります。
 ・また学生時代のプロレス・ゴッコを撮影した秘蔵VTR
 収録されておりますが、マイク・アピールはまだしも、自宅
 (?)屋根からのダイヴはやり過ぎやないかなァ。
 続いてプロレス教室(?)での練習風景も収録ですワ。
 ・陰惨な過去を振り返っているうちに、感情が高まって来た
 んでしょうな。最後はインタビュアーJRに暴行を加え、必殺
 技であるマンディング・クローをお見舞い。
 絶妙のタイミングで失神してみせるJRにも注目でっせ。
A陽気なヒッピー野郎、ドゥード・ラヴ登場
 ・オースチンのタッグ王座挑戦に伴い、ミステリアス・パート
 ナーとして紹介されたのがドゥード・ラヴ。オースチンの困り
 果てた表情がグッド。それでも故オーエンと故ブルドッグ
 (たまらんな、二人とも故人かいな)からベルトを奪取ですワ。
 ・ドゥード・ラヴのエントランス・ビデオも完全収録!!(笑)
B師匠テリー・ファンクについて語る
 ・やはりこの師匠抜きで、この物語は進めません。
 ここではWWFにおいて、ほんの僅かだけ一緒に仕事をした
 際の思い出が語られます。またテリー・ファンクがW★ING〜
 IWAに所属しているレザー・フェイスよりアイデアを頂いて
 変身したチェインソー・チャーリーなるギミックも収められて、
 テリーのファンにも喜ばれる(かどうか?)はず。
C遂に凶獣カクタス・ジャックが出現!!
 ・非道の男HHHを相手に、遂にカクタス・ジャックが登場。
 ECW仕込のハードコア戦法で、HHHを完全撃破。
 ミック・フォーリー引退直前にもHHHとの抗争があり、「マン
 カインドでは役不足、お前が一番恐れる男と交代だ」と
 カクタス・ジャックに変身した事があったんやけど、それは
 この時の事を引用してるんですな。
Dヘル・イン・ア・セル戦を語る
 ・98年6月のPPV『キング・オブ・ザ・リング』にて行なわ
 れたアンダーテイカーとのヘル・イン・ア・セル戦
 ミック・フォーリー氏が『神様』と称えられたのは、この一戦
 が直接の原因といっても過言ではない壮絶な試合。
 WWFの番組内で度々映し出されるマンカインドの金網上
 から放送席への落下シーンは、この試合の中の出来事。
 しかも試合はそれで終わらず、まだまだ凄惨なシーン
 続くもんやから、さすがに言葉を失いますワ。

<総評> ワシがどれだけ力を入れて解説しようと、ミック・
 フォーリー氏の数奇な半生は伝えきんれやろなァ。
 もし英語が堪能な方なら、ミック氏の伝記である『HAVE A
 NICE DAY ! 』を読まれる事をお勧めしますワ。
 また英語が苦手な方も、以下にアクセスして下さい。
 キチンと訳してネットに公開されている方がいらしゃいます。
 http://www3.to/mickfoley
 そしてこの伝記の内容を映像で確認したくなったなら、
 このDVDを観てみて下さいな。結構、秘蔵映像やホッとする
 場面が、凄惨な場面に混ざって収められており、なかなか
 楽しめる作品でっせ。


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