では収録内容の詳細を

EVE OF DESTRUCTION (約44分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に段落と思える
場所に番号を振って解説しまっさ。

『破壊の前夜』と名付けられたこの作品。内容はこれまでの
過激であったと評判の試合を、当事者や関係者が振り返る
って内容のものですワ。

@テイカーとマンカインドのヘル・イン・ア・セル戦
 ・98年6月のPPV『キング・オブ・ザ・リング』にて行なわ
 れたアンダーテイカーとマンカインドとのヘル・イン・ア・セル
 戦を振り返っております。このHPでもアチコチにこの試合
 の事を書き込んだので詳細には触れませんが、『破壊』を
 イメージさせる試合として真っ先に選ばれて当然の一戦。
Aガラガラ蛇とビンスによる金網戦
 ・99年2月のPPV『バレンタインディの大虐殺』にて行なわ
 れたオースチンとビンス御大の金網戦を振り返っております。
 この試合ではビンス御大自らが、金網側部から放送席への
 落下を受け持っており、当時ワシも「このオッサン、エエ歳して
 よォやりよるな」って思ったもんでした。
Bロックとマンカインドのラストマン・スタンディング戦
 ・99年2月のPPV『バレンタインディの大虐殺』にて行なわ
 れたロックとマンカインドによるラストマン・スチンディング戦
 当時はマンカインドがベルトを保持しており、これを快く思わない
 ビンスが、管理下においていた(!)ロックを使って仕掛けた
 一戦。とりあえず最後まで倒れなかった者が勝者って単純な
 ルールで、またまたマンカインドの受けの凄さが堪能可能。
C究極のダブル・クロス戦
 ・99年3月のPPV『レッスル・マニア』にて行なわたX−PAC
 とシェイン・マクマホンの欧州王座戦。当時ベルトを姑息な
 手段によって守り続けていたシェイン。これに同じく当時は
 ベビー・チームであったDX軍からX−PACが挑戦。
 当然シェイン側の取り巻きがどんどん介入し、これに業を煮や
 したのがDX軍の親分であるHHH。試合の終盤にチャイナを
 連れて堂々の登場や。これで誰もが、あぁX−PACのベルト奪取
 やなと思った瞬間、なんとHHHがシェイン側へ寝返りですワ。
 ヒール・ターンとはかくあるべしと思わせる場面やね。
D車関係のネタ特集
 ・アメリカのアクション物映画にクルマのネタは欠かまへんが、
 WWFにおいてもこれは同じ。ここでは主にオースチンが各種
 特殊車両を駆使して行なったネタの数々を特集ですワ。
 ざっと列記すると、ベルト授与式を車で乗り付け粉砕、モンス
 ター・リムジンで大暴れ、コンクリート・ミキサー車で現れて、
 ビンスの車をコンクリート漬け、ビール・トラックでリング上に
 ビールを噴射、モンスター・ピックアップでロックの買った
 ばかりの新車を粉砕等々。銭を惜しまんWWFの真骨頂。
E最後は梯子戦
 ・99年のPPV『ノー・マーシー』にて行なわれたエジクリと
 ハーディーズによるテリー(←あのちょっと“痛い”オバさん)の
 マネージメント権を掛けた梯子戦。これが後々のTLC戦へと
 発展していくんですワ。
 尚、詳細は本HPのTLCの項を参照下さい。

<総評> 僅か44分と収録時間も短く、全て既発の映像ばか
りで、当事者達の話す内容(当然英語やで)が分からない者に
はちょっと辛い代物。でも試合の場面にはアメリカのラウド系の
各バンドの曲が、ジャケット写真とともにずっと流れてますんや。
そやから、この作品は音声をステレオに接続し、ミュージック・
ビデオとして楽しむ事も可能かと。結構ラウド系のバンドのプロ
モって、『破壊』をイメージさせるものが多いから、この作品には
ピッタリくるんですワ。


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