では収録内容の詳細を

THE ROCK : KNOW YOU ROLE (約75分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に段落と思える
場所に番号を振って解説しまっさ。

内容は、ロック様直々にデビューから皆の王者になるまでを
快晴のマイアミ海岸で語るってものです。
では、このワシがロック様に成り代わって解説してやるワ!

@NODのマヌケどもをロレックスで買収してやったワ。
 ・当時は有色人種軍であるNODの三下扱いのロック様。
 しかし野望に燃えて高級腕時計で派閥固めを。
A負け犬シャムロックをボコッてやったワ。
 ・上り調子のロック様、『世界一危険な男』を椅子で一撃。
B負け犬ファルークをボコッてやったワ。
 ・NODの親分ファルークを潰し、いきなり軍団長へ。
C淋しきオンナ、チャイナをもてあそんでやったワ。
 ・HHHのボディ・ガード役のチャイナをからかいました。
D負け犬HHHをボコッてやったワ。
 ・抗争が激化するNOD軍とDX軍。遂に両軍の頭がIC
 王座を掛けて梯子戦で雌雄を決する事に。
 結果については、「どうでも良いわ、そんなベルトなど」ってか。
E貴様らお待ちかねの、ロック様のアピール集だ。
 ・こうして改めて聞いても、独特のリズムが最高ですな。
F負け犬ビンスをボコッてやったワ。
 ・ビンスを殴って一人前なら、やはりこれは印象的なシーンや。
G負け犬ビンスを利用して王者となってやったワ。
 ・テイカーとケインの同時フォールにより宙に浮いた王座。
 98年のPPV『サバイバー・シリーズ』では、13人参加の
 王座争奪トーナメントがあり、なんとビンス派に取り入って
 いたロック様が王座を獲得。ちなみに下した相手は、ボス
 マン⇒シャムロック⇒テイカー⇒マンカインドの順でした。
 これで『企業の王者』ロック様の誕生。得意技も『企業の
 エルボー』に抜かりなく変更しとります(笑)。
H貴様等ファンに説明などする必要はないワ。
 ・『企業の王者』と成り果てたロック様に客席からは何故の声。
Iロック様の妙技を味わいやがれ。
 ・もう観客や対戦相手を手玉に取る事などおちゃのこさいさい。
J負け犬マンカインドをボコッてやったワ。
 ・99年のPPV『ロイヤル・ランブル』では、「降参」って言ったら
 敗北ってルールでマンカインドと対決。あらかじめ録音しておい
 たマンカインドの「降参」って台詞を流して姑息に王座を奪取。
 手錠を掛けたマンカインドを椅子で殴りまくるなど、残酷なシーン
 が満載の試合。ちなみに以前話題になった映画『ビヨンド・ザ・
 マット』には、この試合の舞台裏が克明に記録されいた。
Kもう一度負け犬マンカインドをボコッてやったワ。
 ・フットボールの王座戦であるスーパーボールのハーフタイムに、
 視聴者の皆さんが飽きてしまわぬよう放送された、ロック様と
 マンカインドによる王座戦。誰も居ないアリーナからバックステ
 ージへ戦場は移行し,プロレス史上に必ず残るフィニッシュにて
 マンカインドが勝利。これは絶対に面白いから、完全版が収録
 されているミック・フォーリーのDVD『HARD KNOCKS&
 CHEAP POPS』で御体験願いたいですワ。
Lまたまた負け犬マンカインドをボコッてやったワ。
 ・99年のPPV『バレンタインデイの大虐殺』でまたまたマンカイ
 ンドに敗れたロック様。翌日のRAWで、梯子戦にて再戦。
 企業軍からB・ショーの介入があり、これで王座に返り咲き。
 放送席にはこの試合の勝者に『レッスル・マニア』で挑戦が
 決定していたオースチンが陣取り、これで役者が揃いました。
Mオースチン、常にロック様の後塵を拝していた負け犬野郎
 ・IC王座のベルトを巡って、オースチンと一悶着。オースチンは
 ロックのベルトを橋の上から川へポイ捨て。97年暮れの事で
 すが、このころから両者には因縁があったんですワ。
N負け犬オースチンをボコッてやったワ。
 ・99年のPPV『レッスル・マニア』。遂に迎えた大一番での
 オースチンとの王座戦。熱戦が続くが、ロック様からベルトは
 ガラガラ蛇へ。先日翻訳版が出版されたロック様の自伝
 『ロック様曰く...』には、この試合の舞台裏が詳細に説明
 されており、なかなか楽しめる内容だったので、こちらもどうぞ。
O負け犬オースチンを川へ突き落としてやったワ。
 ・オースチンが大事にしているドクロ柄のベルトを餌に、橋の上
 へオースチンを呼び出し、あろう事か川へ突き落とす暴挙に。
P負け犬オースチンの告別式をロック様が催してやったワ。
 ・川に落ちて死亡したと思われたオースチンであるが、なんと
 モンスター・ピックアップを駆って自らの告別式を襲撃
 買ったばかりのロック様のスポーツ・カーまでが粉々に。
Qまたまた負け犬オースチンをボコッてやったワ。
 ・99年のPPV『バックラッシュ』にてオースチンと再戦。念には
 念を入れ、レフリーにシェイン・マクマホンを用意したものの...。
 なんと土壇場でシェインがベルトでロック様を誤爆!
 念願の王座奪取も夢と消えて...。
R腰抜け野郎のシェインをボコッてやったワ。
 ・PPV『バックラッシュ』翌日のRAWにおいて、昨夜肝心な
 場面で大チョンボをしでかしたシェインを呼び出し、企業軍
 離脱を覚悟の上で鉄拳制裁。
 こうして晴れて『企業の王者』から本当の『皆の王者』へと
 歩みを始めるロック様であった。めでたしめでたし。

<総評> 理屈なしに楽しめる作品。これ一本でロック様の
 成り上がりの過程がてっとり早く振り返れて非常に便利。
 しかし良く出来たサクセス・ストーリーやし、会社の思惑
 以上の働きをみせるロック様もさすが。
 最近WWFを観始めた方にはビンスの子飼いで『企業の
 王者』と呼ばれていた頃のロック様は、ある意味新鮮なん
 やないやろか。またこの頃のロック様を愛する方々(ワシ
 もそうなんですワ)、もう一度モミアゲの長かったヒール
 ロック様が見てみたい事はおまへんか。
 しばらくはロック様のヒール・ターンはないやろけど、それ
 まではこのDVDで辛抱してましょか。


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