では収録内容の詳細を

IN YOUR HOUSE : UNFORGIVEN’98 
(約2時間42分収録)
 アティテュード・コレンションと銘打ち、以前VHSのみで
発売されていた作品をDVD化。一挙に12枚が廉価版
として発売されたんや。これはその中の一枚ですワ。
基本的にこのシリーズにはDVD特典映像はなく、過去の
VHSテープがそのまんまDVDとなったと理解していただ
いて結構です。ただしなんぼ過去のVHSのフォーマットを
変えての発売でも、DVDの最大の機能である頭出し信号
まで入っていないのは大きな欠点。
従ってチャプター番号もなく、観たい場所があるなら、ひた
すら早送りボタンを押し続ける事になってしまいますんや。
仕方がないよって、以下はワシが勝手に試合と重要と思える
場面に番号を振って解説しまっさ。

内容は、98年4月26日のPPV『UNFORGIVEN』を収録した
ものですワ。この1ケ月前にHBKを破って王座を奪取して
いるストーンコールド。いうなれば『オースチン政権』での
初のPPVってとこかな。

@オーブニング・プロモ
AKen Shamrock, Steve Blackman and Faarooq vs
 Rocky Maivia, Mark Henry and D-Lo Brown
 ・ロック様は元々ファルーク率いる有色人種軍NODのチンピラ
 が役どころやったんやけど、親分のファルークを追い出して、
 軍団を私物化。追い出された元親分のファルークがアルティメ
 ット系で米国でも名の売れたシャムロックやブラックマンと組んで
 元の子分どもに報復ってのが試合の構図ですワ。
 またまだ嫌われキャラであったロックにも、容赦なく客席から
 「ROCKY SUCK!」の罵声が飛びよります。
 試合の結果でっか、やはり成りあがったとは言え、チンピラは
 チンピラ。親分の方が強かったみたいでんな。
Bオースチン登場し、リングで一席
 ・何やらタイム・キーパー係を脅しておりますが...。
CHHHとオーエンの抗争史
 ・先のレッスル・マニアにおいてチャイナの介入があり、
 HHHがオーエンから勝利を強奪。
DHunter Hearst Helmsley vs Owen Hart
 ・チャイナの介入を防ぐため、なんとチャイナを小形の金網
 閉じ込めて花道の上空へ吊るす事に。重役スローターが
 脇を固める、ちょっと渋い感じの欧州選手権試合ですワ。
Eジム・コルネット登場
 ・この人、WWFが全米制覇を達成する前に、ノースカロライナ
 地区でブイブイ言わしていた、ちょっとだけ有名な方ですワ。
 ちなみのこの夜の会場はノースカロライナのグリーンズボロ
 ・コロシアム。そう地元では名士なんやろね。
 勿論プロレス・ファンの間でだけやろけど...。
FThe new Midnight Express vs the Rock & Roll Express
 ・で、そのコルネット氏がボーナス・マッチとして提供してくれ
 たのがこの試合。RR特急の方はオリジナル・メンバーで、
 深夜特急の方は頭に“NEW”がつくのがミソ。
 当然ショーン・マイケルズは登場いたしません。それでも
 コルネット氏の才覚で、なかなか楽しいボーナス・マッチと
 なりました。プロレスって芸のツボを心得ている人が絡むと、
 やはり一味違った美味しいものが出来あがるようで...。
Gゴールダストとルナのインタビュー
 ・どうにも放送コードぎりぎりのお二人さん...。
HLuna vs Sable
 ・トリッシュらが台頭する一世代前の綺麗どころであった
 セイブルと、怪奇派ルナによるイヴニング・ガウン戦。
 ドレスを脱がしてブラ&パンティにした方が勝ちって
 例のヤツですワ。セイブルの巨乳が堪能できますが、こん
 な仕事は契約になかったと、すぐにWWFから退団して
 しまいました。またプレイ・ボーイ誌で脱いだところなど、
 チャイナなどとの共通点もおますな。
I3馬鹿登場
 ・勿論ビンスと、取り巻きのブリスコ爺、パターソン爺
 お三人さんの事ですワ。オースチンに何やら注文を付けて
 リングから去って行きました。
JThe New Age Outlaws vs LOD 2000
 ・タッグ王座戦です。登り調子のDX軍と、下り調子(失礼)
 の元ロード・ウォリアーズとの対決。LODにマネとしてくっつ
 いているのはサニーちゃんと、なかなか回顧趣味に浸らせて
 くれる一戦ですワ。
K"Double J" Jeff Jarrett sings a song with Sawyer Brown
 ・ダブル“J”ことジェフ・ジャレットによるライブ演奏。多分
 次のテイカーとケインとの火炎戦の舞台装置設営のために
 時間が必要で、苦肉の策として考えられた時間稼ぎかな。
 それでもダブル“J”もなかなかやりよりますワ。しかも演奏の
 終了を待っていたブラックマンが襲撃し、番外戦に発展や。
LThe Undertaker vs Kane (Inferno Match)
 ・先のレッスル・マニアで決着したと思われたテイカーとケイン
 の遺恨であるが、抗争史を綴ったプロモにもあるように、収
 まるどころか、抗争はますますオカルト性を帯び、遂に火炎
 戦へと突入。日本国でも火炎戦は過去何度も行なわれて
 おり、ワシも幾度となく生体験して来たモンやけど、やっぱり銭
 のある会社がやると、火炎戦にも様式美すら感じられるワ。
 そして驚愕のフィニッシュ・シーン。もうこれはプロレスの範疇
 に収まらない、ホラー映画のライヴ版ですワ。必見や!!
MDude Love vs "Stone Cold" Steve Austin
 ・レッスル・マニアにおいて王座についたオースチン。これを
 指揮下に置きたいビンスとの確執は日に日に高まり、ならば
 とビンスが送り込んだ刺客が、ミック・フォーリー氏の第2の
 人格であるドゥード・ラヴ。
 JRの実況も冴えまくり。「オースチン、黒のタイツ、黒のシュ
 ーズ、ドス黒い心!」なんて名台詞やと思うワ、いやホンマに。
 試合はビンスの介入〜レフリーがKOと、毎度毎度のコース。
 冒頭オースチンが脅していたタイム・キーパー係も、結局ビン
 スが期待していた(?)ズルはせず、オースチンが勝利。
 と思ったとたん、試合終盤にオースチンがビンスに放った椅子
 攻撃が咎められたのか、勝者はドゥード・ラヴとのアナウンス。
 担架に載せられ退場するビンスが大映しになるなか、お話は
 明日のRAWに続きますってとこで、今夜は幕となりました。


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