では収録内容の詳細を

HARD KNOCKS & CHEAP POPS 
(約3時間26分収録)
 『フォーリーは神様』、とファンから称えられたミック・フォーリー氏。
しかしフォーリー氏もいきなり『神様』と称えられるようになった訳
ではありません。当然WWFという団体で、他の選手以上に体を
張り続けて来たが故の賛辞なんですワ。
このDVDではフォーリー氏本人が、選手引退〜コミッショナーとし
て復帰までの期間を振り返っております。
さあ皆さんも、このDVDでフォーリー氏の『神様』へ登りつめてい
く過程を追体験しまへんか。

@al snow
 ・まずは悪友のアル・スノーとの思い出が語られます。
 ・二人でラスベガスへ珍道中に出ましたんや。
Arock 'n sock connection
 ・これまで憎しみあった事もあったんやけど、ロック様
  とのデコボコ・コンビである、ロックン・ソッコ・コネクション
  結成しました。
 ・しかしロック様と仲良くしているマンカインド(フォーリー氏の
  3つの人格の中で、一番陰気なヤツ)に、悪友のアルが嫉妬。
  フォーリー氏著の自伝である『ごきげんよう!』をロック様が
  読みもしないでゴミ箱に捨てたと嘘を吹き込み、二人の仲を
  裂いてしまいよりましたんや。
 ・99年のPPV『サバイバー・シリーズ』では、オースチンが何者
  かにバックステージで轢き逃げされるといった事件が勃発。
 ・ステファニー&DX軍が仕組んだ、ロック様とマンカインドの
  敗者即刻解雇戦。この試合に敗れ、解雇の憂き目に。
Bcactus jack returns
 ・でもロック様が先頭に立ち、マンカインド解雇反対の抗議を。
  やっぱりロックン・ソッコ・コネクションでの友情は生きてたんや。
 ・折角カムバックしたものの、リング上では非道の男であるHHH
  が悪の限りをつくしてたんですワ。そして遂にフォーリー氏は
  切り札を出しよりますんや。カクタス・ジャック(フォーリー氏の
  3つの人格の中で、一番凶悪なヤツ)の登場や。
  スマック・ダウンにおいてマンカインドがカクタス・ジャックに
  変身しよるんやけど、「オマエ相手にマンカインドでは役不足、
  誰か代役が必要だ。その代役の名、カクタス・ジャックだ!」
  台詞は、臭い表現やけどホンマに鳥肌モンでしたワ。
 ・HHHが当時を振り返るんやけど、画面には日本のインディ団体
  IWAが川崎球場で催したデス・マッチ・トーナメントの模様も
  挿入されとりましたワ。
Croyal rumble 2k street fight
  ・両者の極限まで高まった遺恨。これに決着を付ける場は、
  2000年のPPV『ロイヤル・ランブル』でのストリート・ファイト戦
  と決定。有刺鉄線角材や画鋲、手錠で縛って椅子で乱打と、
  目をそむけたくなるシーンが次々と現出しよります。
  HHHの個人DVDである『THE GAME』にはこの試合が
  DVD特典として完全収録されとりますが、HHHもカクタス・ジャ
  ックとのこの試合を誇りに思ってるんやろね。
Dno way out 2k hell in a cell
 ・『ロイヤル・ランブル』でのストリート・ファイト戦においてHHHに
  敗れたカクタス・ジャック。しかし抗争に幕は降りず、なんとカク
  タスは引退を賭け、HHHとの再戦に。
  そしてHHHからオマエの好きな試合形式でやってやると提案
  されたカクタスは、遂に禁断の試合名を口にしますんや。
  「ヘル・イン・ア・セル戦でやってやる!」と。
  98年のPPV『キング・オブ・ザ・リング』においてテイカーと
  この試合をやったフォーリー氏(その時はマンカインドでした)。
  WWFの各番組で度々流されるマンカインドの金網頂部から
  の本部席への落下は、この時の出来事やったんやけど、
  余りに危険過ぎて、それ以来封印されてきた試合形式なんで
  すワ。さて試合の方やけど、これが先のHHHとのストリート・ファ
  イト戦を凌駕する凄まじさ。ダイジェスト収録である本DVDから
  でも、それは充分伝わることと思いますワ。
  そしてまたもカクタスはHHHに敗れてしまいます。
  負けたら引退と公約もしてしまったカクタス。血だらけで花道を
  去るカクタスを観客は総立ちで見送りましたんや。
Ewrestlemania 2k
 ・ミック・フォーリー氏の願いの一つが、『レッスル・マニア』で
  メインを張ること。しかし引退した今、それは叶わぬ夢で終わる
  はずでしたんや。けど当時マクマホン家は内紛状態にあり、
  家族4人がそれぞれレスラー1人を指名して『レッスル・マニア』
  のメインにおいて代理戦争をさせようって事になったよって、
  何やら風向きが変わって来ました。
  ビンスはロック様を、シェインはB・ショーを、ステフは当然の事
  夫のHHHを指名。で、残るリンダ夫人は誰を指名したかという
  と、これがカクタス・ジャックやったんですなァ。
  それにしてもWWFも粋な事をしよりますな。多分これまでの
  会社への貢献を認め、叶わないはずの夢を叶えてやったんで
  しょうな。オースチンの欠場で説得力あるメインを組めなくなっ
  たので、人気者のカクタスを『レッスル・マニアのメイン』って
  餌で釣ったという方もおられるようですが、人情家のワシと
  しては、前者であったと思いたいですな。
Fcommisioner foley is here
 ・HHHとステフによる悪政を改善しようと、コミッショナーである
  HBKが後任に指名したのは、なんとミック・フォーリー氏。
Gthe cheap pop story
 ・コミッショナーになって、興行が行なわれているご当地に
  おべっかを使う事を覚えたんやけど、これが何故か大ウケや。
  ※画面の中にはキング・オブ・ザ・リングの称号を得て、王冠
   を頭に載せたお間抜けカート君の姿もあり。見逃すな!
Hedge & christian with the commisioner
 ・コミッショナーになって、一番手を焼いた仕事ってのが、
  すぐに仮病を使って王座防衛戦から逃げようとするエジクリの
  監視業務。当時を楽しくエジクリと振り返っております。
  またカート君も、そろそろ『エエ色』を出し始めてますワ。
Istephanie mcmahon-helmsley
 ・やはり一番のやっかい者はHHHとステフの極悪夫婦でした。
Jcommisioner foley's agenda
 ・それでも楽しいコミッショナー稼業。
Kthe commisioner as enforcer
 ・HHHとステフの極悪夫婦からの無理難題も軽く解決。
Lfoley vs stone cold
 ・99年のPPV『サバイバー・シリーズ』で轢き逃げされたオー
  スチンが職場復帰。当然犯人探しに躍起になり好き放題に
  オースチンは暴れ始め、コミッショナーとして管理能力を疑わ
  れたあげく、必殺のスタナーまで食らってしまって...。
 ・また私生活では、重度の火傷を負った少年を励ますために
  絵の得意なキングに挿絵を担当してもらい、絵本を書き上げ
  ました。
Mfoley vs mr. mcmahon
 ・オースチン問題でビンスから辞任要求を受けたフォーリー氏。
  でもこれを腕っぷしで解決してくれたのもオースチン。
 ・しかし悪魔のようなビンス一派の手に掛かり、大好きなクリ
  スマスを目前に、やっぱり解雇されてしまう。
Nthe legacy of mick foley
 ・『ミック・フォーリー氏の遺産』と名付けられた本DVDの
  最終章。何が収められているかといえば、なんとこれが
  悪友アル・スノーとのドタバタ・コントなのでした。
  では、『ごきげんよう!』

以下はDVD特典映像ですワ。
@mankind vs shawn michaels (mind games 1996)
Amankind vs stone cold (raw is war Nov.1996)
Bmankind vs the rock (halftime heat Jan.1999)
 ・フットボールの王座戦であるスーパーボールのハーフタイムに、
 視聴者の皆さんが飽きてしまわぬよう放送された、ロック様と
 マンカインドによる王座戦。誰も居ないアリーナからバックステ
 ージへ戦場は移行し,プロレス史上に必ず残るフィニッシュにて
 マンカインドが勝利。これは絶対に面白いから必見ですワ、
Cdude love vs stone cold (in your house 1998)
Dal snow vs big boss man (unforgiven 1999)
 ・アルへの友情の印やろか、なぜかこんな試合が収録され
 とりますんや。内容ですか、リングの外を金網で囲み、そこに
 凶暴そうな犬を放して、リングから落ちければ犬に噛まれる
 てルールの頭の痛くなるような試合ですワ。
 全然犬どもも期待された動きをせんよって、全くの空回り。
 失敗マッチとして笑ってやってくれって事なんやろね。
Eコミッショナー・フォーリー、マンカインド、ドゥード・ラヴ、
 カクタス・ジャック、各々のエントランス・プロモを収録。

<総評> WWF在籍時に著した自伝である『ごきげんよう!』
 がこれまでのプロレス本とはかけ離れた、秀逸なるドキュメント
 本としてプロレス・ファンをはじめ広く世間の人々に認知された
 事により、何時の頃からか会場内ではカクタスやマンカインド
 などのキャラクター名ではなく、それらを体を張って演じている
 『人間、ミック・フォーリー氏』への声援が目立つようになる。
 エンタテインメントとして見た場合、キャラクターではなく素顔の
 演者に注目が集まるのは好ましくない状態なのであろう。
 だがそれ以上に、エンタテインメントに殉じようとするフォーリー
 氏の姿が、観客には切実に映ったのは否定しようがない事実。
 プロレスなどというちっぽけな範疇は当然、広くショー・ビズの
 世界を見渡しても、このような愛され方をしたエンタテイナーは
 数少ないはず。
 だからこそ、観客達は声を大にして『人間、ミック・フォーリー
 氏』に向かって言うのだ、『フォーリーは神様』と。


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