では収録内容の詳細を

REY MYSTERIO : 619 (約3時間10分収録)
 この作品は『SMACKDOWN』チームの人気者、レイ・ミステリオの特
集DVDなんです。最近WWEは個人物DVDの製作に力を入れようとし
ているようで、その第一弾として白羽の矢が当ったのがミステリオ。
本編では彼と縁のあるスーパー・スター達がコメントを寄せ、ミスリテオ
自身が各々のチャプターに与えられた事象を振り返るって構成でして、
皆様お待ちかねのDVD特典映像では、AAA〜WCW〜WWEとメジャ
ー各団体を渡り歩いたミステリオの名勝負をなんと十試合も完全収録。
2003年上半期のDVD大賞候補として十分に耐え得る内容なんですワ。

★★これ、どうやらリージョン・フリーみたい★★
  ワシは米国アマゾンで本作を購入したんですが、どうやらこのDVDは
 リージョン・フリーみたい。従って日本製の再生装置やPS2でも再生可
 能やと思いますワ。
 
(01)Who's That?
  エディ・ゲレロ、エリック・ビショフ、ディーン・マレンコ、クリス・ベノワ、
 リキシ、カート君、トリー・ウィルソン、キッドマンらがミステリオにコメン
 トを寄せております   
(02)Rey Injures His Knee
  2002年12月5日の『SMACKDOWN』においてA・トレインの椅子
 攻撃を左膝に受けて負傷。
(03)Knee Surgery 
  左膝の手術のために入院。心配そうな奥さんの様子もありましたワ。
 手術の様子と、術後にA・トレインとの試合を振り返ってコメント。
(04)Growing Up
  ミステリオの親父さんとお袋さんが、幼少の頃のミステリオを語る。
(05)Tijuna Memories
  ミステリオ、想い出のたくさん詰まったティファナへ。
(06)Eatly Training
  ミステリオ、かつて汗を流した道場へ。道場では明日のミステリオを
 夢見る若者達に囲まれて...。
(07)Early Struggles
  AAA時代の試合模様。ミステリオと闘っているのは、“黒い藤原”こ
 とノーマン・スマイリーか。
(08)WCW Debut
  1996年6月16日、『GREAT AMERICAN BASH』において仕
 事人のディーン・マレンコ相手にWCWでデビュー。
 DVD特典映像には、この試合の完全収録版がありまっせ。
(09)vs. Dean Malenko
  1996年7月8日、『NITRO』においてマレンコからクルーザー級の
 ベルトを奪取しましたんや。
 DVD特典映像には、この試合の完全収録版がありまっせ。 
(10)vs. Eddie Guerrero
  1997年10月26、『HALLOWEEN HAVOC』においてエディ・ゲ
 レロ相手にマスクを懸けて試合。見事エディからベルトを奪取や。
 DVD特典映像には、この試合の完全収録版がありまっせ。 
(11)The Mask
  ミステリオ、ルチャ・ドーラの命であるマスクについて語る。一瞬です
 が偉大なるマスクマン達の映像の中に獣神サンダー・ライガーや究
 極龍の姿もありましたワ。
(12)WCW's end & going to WWE
  WWF(当時)によるWCWの併合。そしてミステリオはWWEへ。
(13)WWE Debut
  2002年7月23日、『SMACKDOWN』においてチャボ・ゲレロ相手
 にWWEデビューを飾る。
(14)Rey's crib
  ミステリオのお宅拝見コーナー。
(15)vs. Kurt Angel st SummerSlam 2002
  WWE夏の本場所『SummerSlam』、ミステリオはカート君と激突!
(16)Tag Teaming with Edge
  エッジと人気者コンビを結成し、タッグ戦線でも大活躍。彼等の主たる
 相手はカート君&ベノワの『チームワークにちょっと難あり』コンビでした。
(17)Tattoo
  息子を連れて行きつけのイレズミ屋『アバロン』さんへ。左腕に619と
 彫ってもらったミステリオでした。しかし米国のイレズミ屋さんて、日本の
 床屋さんみたいな感じやね。ワシの感覚ではイレズミってすごく後ろめた
 いものみたいに思うんやけど、こんなアッケラカンとしたイレズミ屋さんが
 あるとは。ホンマ、ちょっと髪型でも変えようかってお手軽なイメージや。
(18)Injury & Comeback
  2003年1月16日、『SMACKDOWN』において復帰戦。相手は因縁
 含みのA・トレインとB・ショー、パートナーはレスナーって豪華な一戦。
 勿論ミステリオがA・トレインを撃沈しとりまっせ。
(19)vs. Tajiri vs. Jamie Noble
  『WrestleMania XIX』出場権を巡って、タジリ、ノーブルと3WAY戦。
 で、ミステリオが『WrestleMania XIX』出場権を見事に獲得や。
(20)Going to WrestleMania XIX
  ミステリオ、大舞台レッスル・マニアへの思いを語る。  
(21)vs. Matt Hardy at WrestleMania XIX
  2003年の『WrestleMania XIX』、オープニング・マッチはミステリオ
 対マット・ハーディ。ミステリオ、遂に全レスラー憧れの夢の舞台へ。
(22)Respect
  ミステリオをリスペクトするスーパー・スターズからの賞賛のコメント集。

【DVD特典映像】
@Rey Mysterio, Heavy Metal, and Latin Lover vs.
 Fuerza Guerrera, Psicosis, and Louie Spicolli
 (AAA When Worlds Collide, 11/6/94)
  94年11月6日にAAAが行ったPPV大会『世界大戦』より収録。
 当時のルチャのビッグ・ネームが顔を揃えており、ミステリオは勿論テク
 ニコ側。で、ルード側には、この後ミステリオと2人でルチャって芸を米国
 に伝道していくことになるシコシス、この後ミステリオと手の合ったルチャ
 を披露することになるフヴェントゥ・ゲレーラの親父さんであるフエルサ・
 ゲレーラ、DVDでは“マドンナのボーイ・フレンド”と表記されている、後に
 ECW等で高評価を得る故ルイ・スピコーリの3人。各々の見せ場もふん
 だんに盛り込まれた楽しい試合でしたワ。
ARey Mysterio vs. Dean Malenko
 (WCW Great American Bash, 6/16/96)
  腕達者なマレンコ相手にWCWデビュー戦。ミステリオの華麗な舞に
 隠れてしまいがちやけど、マレンコの上手さはとんでもないレベルや。  
BRey Mysterio vs. Psicosis
 (WCW Bash at the Beach, 7/7/96)
  宿敵シコシスとの一戦。この2人、実はWCWに参加する前にECWで
 “エクストリーム・ルチャ”ってお題で試合をやっておりまして、ここでの試
 合内容が評価されてWCWから引き抜かれたのやと思います。
 あ、この試合、何故か会場の音声が殆どオフ気味でして、淡々と実況が
 流れるだけで試合内容は良いのに臨場感に欠けるんです。
 それと“エクストリーム・ルチャ”については本HPのECWのDVDレビュ
 ーにある『PATH OF DESTRUCTION』を参照してや。
CRey Mysterio vs. Dean Malenko
 (WCW Monday Nitro, 7/8/96)
  Bの翌日の『NIRTO』より収録の一戦。WCWらしく屋外の会場からの
 中継で、CMを流すための映像断もあり。この試合もマレンコの上手さが
 際立ち、対するミステリオはケブラーダの目測を誤るなど、少々低調気味
 みたい。それでも最後はマレンコを丸め込みクルーザー級の王者に。
DRey Mysterio vs. Eddie Guerrero
 (WCW Halloween Havoc, 10/26/97)
  これまた技巧派のエディ相手の一戦。どうやらこの試合、エディはタイト
 ルを、ミステリオはマスクを懸けての激突のようです。試合はエディによる
 卑劣なマスク破き、偉大なる父ゴディ譲りのゴディ・スペシャルが火を噴く
 など、終始エディが押せ押せで試合を運び、最後に大逆転でミステリオが
 エディをフォール。命より大事なマスクを辛くも守り、ベルトも奪取しました。
ERey Mysterio vs. Chris Jericho
 (WCW Bash at the Beach, 7/13/98)
  WCW時代最後の映像はジェリコとの激突が選ばれました。PPVのタ
 イトルをイメージして花道奥に造られた砂山などを戦場に試合は進み、
 最後にマレンコが姿を現し、これに気をとられ油断したジェリコをミステリ
 オがフォール。マレンコがどの様な目的で現れたのかは不明ですワ。
FRey Mysterio vs. Chavo Guerrero
 (WWE Smackdown, 7/23/02)
  チャボ(どうも親父さんが偉大なので、いまだにジュニアって呼んでしま
 うな)相手にWWEでのデビュー戦。ミステリオも新たな団体での門出に
 緊張したのか、お世辞にもグッド・マッチとは言えない内容やったな。
 強さではなく、ミステリオらしい凄さを見せて短時間でフォール勝ちっての
 がベストやのに、チャボが必要以上に攻撃に出てしもうたし...。
 いくら高名な奴でも新参者にデカい顔をさせてたまるかと、チャボに脈々
 と流れるゲレロ一族の血が騒いだのやろか。
GRey Mysterio vs. Kurt Angle
 (WWE Smackdown, 9/12/02)
  カート君との一戦、カート君が厳しい試合展開の中にも随所にボケをか
 ましてくれるので、観ていて実にハート・ウォームなものになりましたワ。
 ただボケてはくれるものの、なかなか3カウントだけは許してくれないカー
 ト君だけあり、最後はミステリオもカート君の軍門に下るしかなかったみ
 たいやね。
HRey Mysterio vs. Kurt Angle vs. Chris Benoit
 (WWE Smackdown, 9/26/02)
  当時カート君とベノワがタッグを組んだり分かれたり、互いを尊敬しあっ
 たり憎みあったりと、おかしな人間模様を描いておりまして、ここに香辛
 料としてミステリオが付加されたって図式の試合。
 どうしてもカート君とベノワの高レベルな攻防に目が行きがちなんやけど、
 ミステリオも本興行の開催地が地元のサン・ディエゴであることもあって、
 キチンと試合で自己主張。カート君とベノワに同時に見舞ったダブルの
 “619”は傑作やったし、最後はどさくさまぎれでベノワをフォール。
 実況しているタズの声も、ホンマに楽しそうに弾んでましたワ。
IRey Mysterio vs. Jamie Noble
 (WWE Smackdown, 11/21/02)
  ニディアちゃんを引き連れたノーブルとの一戦。ニディアの介入から、フ
 ィニッシュ・ムーブのウエスト・コースト・ホップに繋いで楽勝で幕引き。
JRey Mysterio "619"-Confidential.
  十八番の“619”とウエスト・コースト・ホップについて語ってます。

【総評】本編で歴史を振り返り、特典映像でタップリと過去の名試合を堪
 能させるって、ある意味プロレスDVDの王道的な作りの本作。
 ワシはとても楽しめましたワ。またWCW後期に素顔で闘っていたミス
 テリオやのに、本編ではミステリオの素顔にずっとボカシが入っており、
 WWEのマスクマンに対する思いも十分に伝わりました。
 ただワシは英語が苦手なので本編で語られているであろう貴重な証言
 の数々を聞き漏らしているはず。ワシ同様に英語の苦手な方は字幕の
 入る日本版の発売を待った方がエエかもね。
 けどホーガンのDVDみたいに特典映像がバッサリと切られることも考
 えられるしなァ。ま、英語の苦手な方は日本版の仕様が発表されるま
 でもうちょっと辛抱して下さいな。

★★隠しトラックを発見!!★★
  本編のチャプター・メニューで“Who’s That?”を選択して矢印ボタ
 ンを押すと、CD『ANTHOLOGY』発売に合わせて収録したと思われ
 るテーマ曲“619”に対するコメントが再生されまっせ。
 またエクストラ用のメニュー画面で各試合タイトルを選択て矢印ボタン
 を押すと、ミステリオ参戦に合わせて番組内でしつこく流された『彼が
 やって来る』のプロモが計7種類再生されますワ。  


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