では収録内容の詳細を

SUMMERSLAM 1999 (約3時間収録)
 このDVDは99年8月22日にミネソタ州のミネアポリスはターゲット
・センターにて開催されたWWFの夏の本場所である『SUMMERS
LAM’99』を収録したものですんや。
この時点での最大の話題は、元レスラーであったジェシー・ベンチュ
ラ氏が開催地であるミネソタ州の知事となっており、一夜限り特別レ
フリーとしてリングに戻るってこと。結果から言うとベンチュラ氏に始ま
り、ベンチュラ氏に終わった興行ではあったんやけど、それでもさすが
に由緒ある『SUMMERSLAM』、見所は多々ありました。
では早速、個々の試合を振り返ってみましょか。

(1)オープニング・プロモ
(2)場面は変わって...
  HHHとチャイナがベンチュラ氏と口論。早くも前途多難な幕開け。
(3)場面は変わって...
  Y2J、会場入り。荷物持ちはリング・アナのフィンケルさん。
(4)Two Titles on the Line:
D'Lo Brown vs. Jeff Jarrett with Debra
  殆ど全裸状態のデブラを連れて、ギター片手にジャレットが登場。
 最近WWFを見始めた方にお教えいたしますが、このちょっと痛み
 かけた露出狂気味のオバさんこそ、現在のオースチンの奥方なん
 でっせ。けど何故か当時はこのオバさんの人気が絶大で、これに気
 を悪くしたジャレットがデブラに退場を命じます。で、渋々リングから
 降りたデブラが、何とジャレットの対戦相手であるD・ロウ側へ寝返っ
 てしまったからさぁ大変。しかしこの裏切りも、周到に練り込まれた
 罠であり、D・ロウとは親友のはずのM・ヘンリーまでが一枚噛んで
 いて、気が付けばジャレットにはIC王座と欧州王座の2本のベルト
 が転がり込んで来ましたんや。
(5)場面は変わって...
  エジクリのインタビューでっせ。
(6)Tag Team Turmoil: Edge & Christian vs.
Hardy Boyz vs. Mideon & Viscera vs. Droz & Prince Albert vs.
The Acolytes vs. The Hardcore Hollys
  この夜の興行にて行なわれるタッグ王座戦の勝者に、明日開催さ
 れるRAWで挑戦出来る権利の懸った、全6チーム参加の勝ち残り
 戦。まずはエジクリ対ハーディーズの組み合わせでゴングとなりまし
 たんや。さてこの両チーム、過去にガングリルって選手が頭となって
 作られた吸血鬼ギミックの『ブルード』ってチームにそれぞれ一度組
 み込まれたことが共通点。まずはガングリルの元にエジクリが入隊
 したんやけど、エジクリ人気が局地的にですが発生したのでピンで
 売り出そうと会社が考え独立させ、独りぼっちになったガングリルの
 元へハーディーズが押し込まれたって図式です。けどハーディーズ
 もすぐに人気が出て独立し、やはりガングリルのみが取り残される
 ことになるんですワ。皆さんも画面の隅をよく観てや、白いドレス・シ
 ャツを着たガングリルが映ってますよって。
 肝心の試合ですがエジクリが奮闘してハーディーズ、ミディオン&ビ
 ィセラ、ドロズ&アルバートの3チームを撃破。勢いのあるところを見
 せはしたんやけど強豪アコライツの前に力尽き、アコライツが最後に
 リング・インした血縁のくせに足並みの揃わぬホーリーズを軽く一蹴
 して、RAWでのタッグ王座挑戦権を獲得しとります。
(7)場面は変わって...
  テイカー&B・ショー、貫禄の会場入り。
(8)場面は変わって...
  ハードコア戦に赴くアルが愛犬のペッパーに何やら語っとります。
(9)場面は変わって...
  私服姿のR・ドッグがリングに現れ得意のお喋りを開始。すかさず
 Y2Jが横槍を入れて舌戦の火蓋が。しかし喋りだけならR・ドッグが
 1枚も2枚も上。その上「SUCK IT!」の決め台詞も食らわされて、
 哀れY2Jは半ベソ状態に...。
(10)WWF Hardcore Championship Match:
Big Boss Man vs. Al Snow with Pepper
  そのR・ドッグが現場実況を務めるハードコア戦。一度もリングに
 上がらぬまま戦場はターゲット・センター向いのバーへと移行され、
 ビリヤード台の上でボスマンが昇天させられましたんや。
 あ、それとアルの愛犬ペッパーには後日災難が降りかかるんやけ
 ど、内容が余りに残酷なのでここでは触れません。尚、この試合は
 J−SKY放映時は割愛されていたはずで、貴重な映像でっせ。
(11)場面は変わって...
  ベンチュラ氏、今度はマンカインドに警告を。
(12)WWF Women's Championship Match: Ivory vs. Tori
  当時唯一それなりの試合がやれたアイボリーによる女子王座防
 衛戦。内容に特筆すべき点はないけど、部外者ルナの襲撃により
 トーリーのブラが外れそうになったことには触れておきますワ。
(13)場面は変わって...
  ロック様のインタビューでっせ。
(14)場面は変わって...
  ロックと対戦するビリー、謎の人物を引き連れて会場入り。
(15)Lion's Den Weapons Match:
Ken Shamrock vs. Steve Blackman
  UFCへのWWFからの回答。花道横に特設の金網を設置し、シャ
 ムロックとブラックマンによる遺恨清算戦が開始。金網も、金網に入
 っている両選手もUFCを感じさせるものなんやけど、凶器持ち込み
 OKってところがいかにもWWF流。幕引きもシャムロックの遠慮抜
 きの竹刀攻撃によるブラックマンの失神KOであって、これまたUF
 Cを小馬鹿にしたものでした。あ、これもJ−SKY未放送やデ。
(16)場面は変わって...
  『HeAT』枠でシェインがテストを襲撃しました!!!
(17)Love Her or Leave Her" Greenwich Street Fight:
Test vs. Shane McMahon
  本興行におけるベスト・マッチ。当時新進気鋭のテストとステファ
 ニーの間に淡い恋心ってやつが芽生えておりまして、これを快く思
 わぬ心配性の兄シェインが決起。妹と付き合いたければ俺を倒して
 みろって挑発から組まれた試合でしたんや。さて試合形式であるグ
 リニッジ式の喧嘩戦ですが、これはシェインが生まれ育ったとされる
 金持ちのお坊ちゃん達が集まるグリニッジから取られたもので、シェ
 インの取り巻きとしてMSP(ミーン・ストリート・ポシー)なる3人組も
 登場。ワシの記憶が正しければその中の一番大柄で馬鹿面のジョ
 −イ・アブス(画面の中では赤のアロハ着用)こそ、シェインがステフ
 の彼(いわゆるステディってやつやね)として推奨していたはず。
 そんなこんなの伏線が仕込まれた試合なんやけど、いざゴングが
 鳴ってみればシェインのコーナー⇒スペイン語放送席への自殺ダイ
 ヴ、MSPの執拗な介入とそれに怒ったブリスコ爺&パターソン爺
 の鉄拳制裁等が挿入され、最後にテストがシェインを下して感極まっ
 たステフが駆け寄るってハート・ウォームな代物になったんです。
 シェインの大健闘と、下手にひねくったオチを用意しなかったのが、
 後世に語り継がれるベスト・マッチとなった要因やと考えますワ。
 ただしシェインがこの後も安定して好試合を残して行くのに対し、テ
 ストはこれを越える試合を一度もやった事がないんやよなァ。その
 点だけはワシもここにしっかりと記しておきますワ。
(18)場面は変わって...
  テイカー&B・ショーとケイン&Xパックの抗争史
(19)場面は変わって...
  ケイン&Xパックのインタビューですワ。
(20)WWF Tag Team Championship Match:
Kane & X-Pac vs. Undertaker & Big Show
  ケイン&Xパックの保持するタッグ王座戦にテイカー&B・ショーが
 挑戦するってカード。当然テイカー&B・ショーが王座を奪取するん
 ですが、試合中のB・ショーの詰めの甘さがお気に召さないテイカ
 ー親分。どうも内紛の火種はブスブスと燻っているようですな。
(21)場面は変わって...
  ベンチュラ氏、ガラガラ蛇に警告するも、余り効果はなかったよう。
(22)"Kiss My Ass" Match: The Rock vs. Mr. Ass
  当時ロック様とビリー“美尻男”ガンが抗争をやっておりまして、そ
 のキー・ワードってのが『尻』やったんですワ。で、ロック様がビリー
 ご自慢の『美尻』を漆でかぶれさせるって事件があり、これが発端
 で組まれたのが今回の『キス・マイ・アス戦』。当初は自分の尻に相
 手をキスさせれば勝利ってルールやったんですが、土壇場でビリー
 が謎の人物を引き連れて登場。その正体がブクブクに太った白人の
 ババアでして、急遽このババアの尻にキスさせられたら負けって形
 式に変更となりましたんや。試合はロック様があわやババアの尻に
 キスって場面に陥ったものの、咄嗟の大逆転でビリーが人生最大
 級の屈辱を味わうこととなりました。
(23)場面は変わって...
  メイン実現までの道のりを振り返るプロモ。オースチンの王座への
 挑戦権がHHHとチャイナの間で行き来している間に、マンカインド
 までがここに加わり、それぞれを推薦したシェインとHBKの思惑も
 交錯して事態は一向に収束へ向わず、業を煮やしたリンダ夫人の
 大岡裁きによってトリプル・スレット戦となったんですワ。
(24)Triple Threat Match for the WWFChampionship:
Stone Cold Steve Austin vs. Triple H vs. Mankind
with Jesse "the Body" Ventura as Special Referee
  大歓声の中、ミネソタ州知事であり元レスラーのベンチュラ氏がリ
 ングに登場。いきなりマイクを掴み、「私はレスリングに誇りを持って
 いる。私はプロレスラーであった事に誇りを持っている。私は今日、
 このリングに立っている事を誇りに思っている」、とスピーチ。
 現職知事がWWFなんて俗悪番組に出演する事を声高に非難する
 人達が相当数居たらしいんやけど、そんな人達を相手にこんなしび
 れる台詞を吐かれたら、そら直後のメイン戦も霞ますわな。
 しかも試合に入ってもベンチュラ氏はリング下で暗躍するチャイナや、
 椅子を振り上げるHHHに強硬な態度で対峙し、これを不満に思う
 シェインには実力行使。方や肝心のガラガラ蛇、HHH、マンカインド
 の3人ともが全くエエところを見せることなく試合は終わりました。
 尚、試合の結果ですが、ダブル・アームDDTによりオースチンをフォ
 ールし、マンカインドが王座に就いております。しかし、その場面も
 非常に呆気ないもので、会場全体に「エッ、それでホンマに決まった
  ん?」って空気が充満していましたワ。最後に蛇足ですがベンチュラ
  氏によってリング下へ投げ捨てられたシェインを嘲笑おうとロープに
  足を掛けたガラガラ蛇、バランスを崩してロープに絡まってしまった
  けど、あれはちょっと恥ずかしい場面やったね(笑)。

 【DVD特典映像】
 ○各試合に至るまでのプロモ集が合計5本。何故本編の中に収録
  しなかったのか不思議やったんやけど、多分これは未編集のもの
  で、これを素材に短く編集してPPV内で流したんやと思います。
 ○ガラガラ蛇、HHH、マンカインドのインタビューが各1本づつ。
 ○ベンチュラ氏の特別画像が計3本。現役時代の勇姿を綴ったもの、
  ビンスと共にプレス対応した際の映像、RAWでのスピーチ、以上
  が収録されとりましたワ。


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