では収録内容の詳細を

INVASION                         (約3時間30分収録)
 このDVDは2001年7月22日にクリーブランド州のオハイオはガン
ズ・アリーナにて開催された『INVASION』を収録したモンですんや。
『INVASION』(侵略)の名の通り、当時の話題と言えばWCW軍と
ECW軍が結託した連合軍(アライアンス)が、本格的に本丸WWFへ
侵攻を始めたことにあります。当初、本PPVは『FULLY LOADED』
として告知されていたんやけど、6月末の殿堂MSG二連戦にWCW
勢が現れ、これを追う様にECW勢が合流。この非常事態に、リンダ
夫人の英断で本PPVを『INVASION』に改名し、WWF軍と連合軍と
の全面対抗戦が急遽企画されたんですワ。
尚、WWF軍の総大将はビンス御大で、WCW軍をシェインが、ECW
軍をステフが率いるって毎度お馴染みの『家族の内輪もめ』もしっか
りと加味されており、観る者を飽きさせない配慮も施されております。
また当時『冷血』ガラガラ蛇がビンス御大からの寵愛を求めてカート君
と二人で貢物合戦を始めてしまい、ビンス御大が「お前ら、この非常
時になんちゅう事をしとるんや!」と頭を抱える場面もあったんやけど、
本PPV直前のRAWにてやっと『怒れるオースチン』が御帰還
ビンス御大もニコニコ顔で当日を迎えることになったんやけど...。

(1)オープニング・プロモ
(2)場面は変わって...。
  連合軍のオーサムとストームがリングからアジテーション。しかし
 全て話し終わらぬうちにエジクリのテーマが流れ...。
(3)Mike Awesome & Lance Storm vs. Edge & Christian
  マイク・オーサムなんて名前は馴染みがない。やっぱりワシには
 彼はグラジエーターなんや。もう10年も前のことになるんやな、当時
 ワシはバリバリのFMWマニアで、そらもうアチコチの興行を追っ掛
 け回したモンや。で、別に懇意に話した覚えもないんやけど、彼もワ
 シのことを認知してくれたんやろな、花道では向こうからハイ・タッチ
 なんかもしてくれるようになったんや。そないなったらワシも悪い気
 持ちはせん。心底、彼を応援するようになったんですワ。そやから
 彼が紆余曲折の末にWWFに登場した時は、なんとか成功して欲し
 いと思ったんや。そして、迎えたこの試合。ワシは巷に溢れる先取り
 情報等を全て絶ち、祈るような気持ちでJ−SKYの画面を観ていた
 んです(エエ年して、恥ずかしいなァ)。けど彼の必殺技であるカミカ
 ゼ・アッサムボムもランニング・アッサムボムも惜しいところまでいっ
 たものの、結局不発に終わりました......。
 グラジエーター、こんなことで挫けたらアカンで......。
(4)場面は変わって...。
  初戦の自軍勝利に、ビンスとコミッショナーのリーガル大喜び。
(5)場面は変わって...。
  WWF軍の上級レフリーであるヘブナーと、WCWから来たパトリ
 ック・レフリーの抗争史。
(6)Nick Patrick vs. Earl Hebner
  抗争を展開していたのはレスラーやオーナー達だけやおまへん。
 レフリー達も局地戦をやっていたんですワ。図式としては、WCW軍
 に露骨に贔屓するパトリックにヘブナーの怒り爆発ってとこやろか。
 さてこの試合、何といっても笑えたのが、両者とも手下のレフリー達
 を従えリング・インしたモンやから、一見するとレフリー達によるラン
 バージャック戦の趣きやったこと。また素人同士の一戦に華を添え
 る為『伝説のハードコア野郎』ミック・フォーリーが特別レフリーとして
 登場したよって会場内も大騒ぎやったな。試合はヘブナーの非常
 に打点の高いスピアーが決まって幕。しかしパトリックがミックに詰
 め寄ったことで、ミックもお約束の『ミスター・ソッコ』を披露して...。
 パトリックさん、ホンマにお疲れさんでした。
(7)場面は変わって...。
  先週のSDでは、DDPによるオースチン夫人のデブラ誘拐事件が
 ありました。
(8)場面は変わって...。
  テイカー夫人のサラと、禿蛇夫人のデブラがちょっとした口論。
(9)場面は変わって...。
  APAとオヘイヤ&パルンボの抗争史。
(10)WWF & WCW Tag Team Championship:
 APA vs. Sean O'Haire & Chuck Palumbo
  タイトルは懸っていないものの、両軍のタッグ王者同士の激突や。
 けどワシならダッドリーズはメイン参戦で無理としても、第16&18
 代のECWタッグ王者コンビとしてレイヴェン&スティービー君を加え
 た3WAY方式をブックしたな。試合はブラッドショーの『地獄からの
 クローズライン』が火を吹きWWF軍の3連勝となりました。
(11)場面は変わって...。
  ビンスとY2J、ポールEの悪口で盛り上がってます。
(12)場面は変わって...。
  シェインとステフ、Y2Jの悪口で盛り上がってます。
(13)Cruiserweight & Light Heavyweight Championships:
 Billy Kidman vs. X-Pac
  両軍の軽量級王者同士の対戦。本PPVではWWF勢は絶対的な
 ベビー・フェイスなんやけど、このX−PACにだけは『SUCK!』
 て会場全体の大合唱。なんぼ嫌われ者の人気やと割り切ろうとして
 も、これはやっぱりやりきれんやろな。で、試合なんやけど、X−PA
 C十八番のロープ悪用のフォールが失敗し、これまた十八番である
 傲慢ファイトの末のピン・フォール負けを喫しておりますワ。
(14)場面は変わって...。
  ブラ&パンティ戦に参加のステイシー&トーリー、自信満々です。
(15)場面は変わって...。
  キッドマンの勝利に、シェイン、ステフ、ポールEが大喜び。
(16)William Regal vs. Raven
  画面を観る者に常に違和感を感じさせるサウスポー・スタイルのリ
 ーガル卿。レイヴェン相手に余裕のマットさばきでしたが、終盤タズ
 の介入を許し、間髪置かずレイヴェンズ・エフェクトという名の単なる
 DDTを被弾して屈辱のフォール負けを喫してしまいました。
 これでスコアはWWF軍の3勝2敗やね。
(17)場面は変わって...。
  連合軍の思わぬ反撃に、尻に火がついたビンス御大。テイカー&
 ケインに激を飛ばすも、これは少々口が過ぎたようで...。
(18)Big Show, Billy Gunn & Albert vs.
 Kanyon, Hugh Morrus & Shawn Stasiak
  使い勝手の悪い者を集めた6人タッグ戦と評したら辛過ぎますか。
 試合はステイジァックの闇討ちが効奏して、モラスがビリーをフォー
 ル。これで対戦スコアはイーブンに。WWF軍、後がないデ!!
(19)場面は変わって...。
  ブック様、自信満々で出番を待つ。
(20)場面は変わって...。
  コミッショナー・リーガル、使用人のTAJIRIに激!!
(21)Tajiri vs. Tazz
  日本のインディ団体ファンやECWマニアには堪えられん顔合わせ
 ですな。こんな試合がWWFのリングで組まれるとは、ホンマに数年
 前までは考えられんかったもん。団体あげてタジリをプッシュしていた
 時期で、試合も緑の毒霧〜日本式回転ノコギリが見事に決まり、タ
 ジリが勝利を収めております。
(22)場面は変わって...。
  ジェフとマットの作戦会議、ここにRVDが椅子を振り上げ急襲!。
(23)場面は変わって...。
  WWF・NYではハードコア・ホーリーがサイン会を開催中。しかし
 WCWのロゴが入ったシャツを来たファンを見つけて...。
(24)Hardcore Championship: Jeff Hardy vs. Rob Van Dam
  本PPVでは連合軍側は全員ヒールの役回りかと思っていたら、何
 とRVDだけは大歓声で迎えられよりました。試合はハードコア戦と
 謳われてはいるものの、ジェフが超ロング・サイズの脚立を、RVD
 が椅子を持ち出しただけであり、凶器山盛りの試合を期待される方
 には少々肩透かしかも。しかしそれを補って余りある内容であるこ
 ことだけは確か。そしてここでの大声援が団体の目にとまり、RVD
 へは団体からのプッシュの嵐が吹き出すんですワ。
(25)場面は変わって...。
  ビンス、今度はカート君に激。そやけどカート君とはどうも意志の
 疎通が出来ていないようで...(苦笑)。
(26)場面は変わって...。
  ブラ&パンティ戦までの道のりを振り返る。
(27)Bra & Panties Match: Lita & Trish Status vs.
 Torrie Wilson & Stacy Keibler
  どちらか片方のチームが両名ともブラ&パンティ姿にされたら負け
 って試合。で、過去に何度も脱いできたWWF女性陣より、お茶の
 間では初顔のWCW女性陣が脱がされる方を求めていたはず。
 ここら辺りのリサーチは団体もしっかりやっとるやろから、当然ブラ&
 パンティ姿になったのはWCW女性陣でした。尚、この手の試合に
 は欠かせないキングさんの実況ですが、当時は愛人キャットの処遇
 を巡って団体とトラブルを起こして離脱中でして、あのアホ丸出しの
 嬌声はここでは聞けません。あ、それと『伝説のハードコア野郎』ミッ
 ク・フォーリーがまたまた特別レフリーとして参戦してまっせ。
(28)場面は変わって...。
  メインを迎え、WCW陣営は総決起集会中。
(29)場面は変わって...。
  ビンス、やっぱり最後はオースチンが頼みの綱のようで...。
(30)場面は変わって...。
  WWF軍と連合軍の抗争史。
(31) Inaugural Brawl: Booker T., Diamond Dallas Page,
 Rhyno & The Dudley Boyz vs. Steve Austin, Kurt Angle,
 Chris Jericho, Undertaker & Kane
  いよいよWWF軍対連合軍の計10選手参戦によるメインへ突入。
 けど連合軍の顔ぶれは当時のベスト5とは言え、WWF軍に比べて
 少々見劣りしてしまうワ。これで長期欠場中やったHHHがもし元気
 でジェリコもしくはケイン辺りと交代でもしていようモンなら、5対5と
 は名ばかりの事実上のハンディ戦になってたデ。
 さて試合の方やけど連合軍から先に、両軍交互の入場で始まり、
 連合軍の大将格(メチャクチャ役不足やけど)DDPが花道に現れた
 時点で、DDPとはサラ夫人を巡ってひと悶着あったテイカーが突っ
 かけて乱闘に突入。そこへ待ってましたとガラガラ蛇のテーマが流
 れて勇躍オースチンが登場。これで今夜の役者は出揃いました。
 で、各々の見せ場を割り当てたために試合は必然的にロング・マッ
 チとなり、ブック様のスピン・ルーニーの大回転、本部席&スペイン
 語放送席全壊スポット、レフリーの失神、ビンスとシェインの絡み合
 い等々を織り込み、最後にカート君がブック様にガッチリとアングル・
 ロックを決め、あえなくブック様がタップ・アウト、と思った瞬間、試合
 の後半をアクシデントで左膝を痛めた振りをして戦線離脱していたオ
 ースチンがリング・イン。何とカート君に必殺のスタナーを見舞い、ア
 ングル・ロックの激痛から半失神状態やったブック様をカート君に覆
 い被せる大暴挙。土壇場のオースチンの裏切りで、今回の全面対
 抗戦は連合軍が勝利を収めたんですワ。
 リング上ではオースチン、シェイン、ステフ、ポールEの乾杯が始まる
 んやけど、嘘偽りなしにこの結末には会場中が『引いて』ましたデ。

【DVD特典映像】
@RVDの小特集。本PPVでの試合を対戦相手であったジェフと交互
 に振り返っておりまっせ。
A入場ゲート裏で、入場を待つ選手の表情を収めた映像。合計11選
 手が収録されとります。
B試合を終え、緞帳の裏へ帰って来た瞬間の選手の表情を収めた映
 像。こちらは合計6シーンが収録されとります。
 それにしてもAとBは貴重な映像でした。緞帳の外と内、実像と虚
 像、緊張と弛緩がこれほど見事に収められた映像はこれまで観た
 ことがおまへん。特典映像の鑑と言っても差し支えないワ。
C合計12選手の『素』のインタビュー。


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