では収録内容の詳細を

ROYAL RUMBLE 2002               (約3時間30分収録)
 本DVDは2002年1月20日にジョージア州はアトランタのフィリップス
・アリーナにて開催されたWWF恒例の新年早々の運試し、30人参加
によるランブル戦をメインに用意したPPV『ROYAL RUMBLE’02』
収録したものです。さて当時のWWFの話題はというと、これは何といっ
ても01年11月に突然WWFへ姿を現したリック・フレアー。シェイン&
ステフから奪い取ったらしいWWF社の50%の株をちらつかせて、ビン
スとはフィフティ・フィフティの立場で共同オーナーに収まったそう。
また01年6月の生放送中に大腿四頭筋断裂という重傷を負って長期
戦線離脱となっていたHHHも現場復帰を果たしており、これまた大き
な注目を浴びておりますんや...。

○オープニング・プロモ
  重厚な作りのロイヤル・ランブル史。そういえばビンスが勝ち残った
 なんてお間抜けな年もありましたなァ。
@Tagteam championship :
 Spike Dudleay & Tazz vs. Dudley Boyz
  01年の後半を費やして語られたWWF軍対WCW&ECW連合軍
 の物語中はWWF軍に在籍していたスパイク、連合軍に在籍してい
 たババ・レイとDボン、連合軍に属しながらも常に危なっかしい立場
 にあったタズ。軍団抗争のネタも終わって対戦図式がリセットされ、
 今夜のタイトル戦へと辿り着きましたんや。試合開始前の時点で王
 者組はタズ&スパイク。しかしスパイクの首にはギプスが装着されて
 おり、当然挑戦者組のピン・ポイント攻撃の的となることに。
 しかし負傷のスパイクをカバーせんとタズの男気が大爆発し、試合
 は見事なカ・タ・ハ・ジ・メにてDボンがタップ・アウトですワ。
○リーガル卿とエッジの抗争史
  天から授かったらしい『神の拳』なるメリケン・サックを悪用し、リー
 ガル卿がエッジをとことん追い込んでおります。
○場面は変わって...
  エッジ、ちょっと入れ込み気味のインタビュー。
AIntercontiental Championship :
 William Regal vs. Edge
  WWF軍対連合軍の際には連合軍の要職にあったリーガル卿。
 連合軍解体とともに失職するかと思われたのですが、ビンスの発案
 からなる『ビンスの尻にキスをする会』の名誉ある第一会員として公
 衆の面前でビンスの尻に接吻を行い失職を免れた後は『神の拳』を
 駆使して悪行三昧の日々。当然この試合にも『神の拳』は持ち込ん
 でいるはずとレフリーのニック・パトリックが入念にリーガル卿のタイ
 ツをチェックすると、やはり出てきました『神の拳』(苦笑)。
 守護神を取り上げられてはリーガル卿に勝ち目はないかと思われた
 んやけど、リーガル卿もなかなか策略家。試合前に没収されたのは
 スペアの『神の拳』で、用意周到にもう一つの『神の拳』を隠し持って
 いて、しかもそれをエッジに見舞う直前にはエッジのスピアーを誤爆
 させてレフリーを失神させるって念の入り様や。ここまで相手が切れ
 者ではエッジには全くエエとこなし。リーガル卿、晴れて(?)インタ・
 コンチのベルト奪取ですワ。
○トリッシュとジャズ姉さんの抗争史
  ジャズ姉さんの奇襲によりトリッシュは左手首を負傷する羽目に。
BWomen's Championship :
 Trish Stratus vs. Jazz
  特別レフリーにジャクリーン姉御を招いた女子王座戦。試合中、ジ
 ャクリーンとジャズがきな臭い展開となる場面もあって、最後はトリッ
 シュのブルドッギング・ヘッドロック(ストラタファクションって言うんで
 っか?)が決まりトリッシュの王座防衛や。  
○今夜、フレアーは息子と娘を会場へ連れて来ております。
○ビンスとフレアーの抗争史
  共にWWF社株を50%づつ保有する共同オーナーの二人。当然
 しっくりと行くはずもなく、フレアーの鉄拳によりビンスが青タンを貰え
 ば、お返しとばかりビンスがフレアーのゴージャスなガウンをネコバ
 バして挑発し、挙句の果てに鉄パイプでフレアーの頭部を一撃や。
CNo disqualification, no count-out match :
 Ric Flair vs. Vince McMahon
  そして迎えたリック『六頭身』フレアーとビンス『初老の筋肉馬鹿』
 マクマホンによる遺恨清算戦。しかしなんですな、プロレスって芸は
 やはり奥深いでっせ。どう贔屓目に見ても運動能力が高いとは思え
 ん二人やのに、こうして重油タンクの底に沈殿しているであろう黒
 光りする粘着質のスラッジのような試合が構築できるんやもんな。
 試合は終始徹底してフレアーがビンスの攻撃を受けまくり、ビンスも
 心得たものでフレアーの掌でスイスイと泳ぎまくっるって構図。
 序盤の場外戦で額を割られたフレアーが早速十八番の流血を決め
 れば、ビンスは掟破りの四の字固めから鉄パイプ攻撃へと移行や。
 しかしフレアーは寸でのところで『業界一汚いロー・ブロー』によって
 これを回避し、満を持した逆水平とナックル・パンチの乱れ撃ち。
 で、仕上げとばかりにスペイン語放送席のモニターをビンスに叩き
 付けてビンスを血まみれにし、鉄パイプ攻撃をはさんで最後はもっ
 たいを付けまくった正調四の字固めでフィニッシュ!!!。
 いやはやなんとも脂っこい試合でしたワ。食い入るようにテレビ画面
 を観ていたワシですが、試合終了のゴングとともに胃薬が欲しくなっ
 たくらいですから...(苦笑)。
○場面は変わって...
  WCW&ECW連合軍を率いたためにWWFから追放されていた
 ステフ。夫であるHHHの現場復帰とともになし崩し的に自分も復帰
 を企てておりますが、調子に乗ってちょっと口が滑ったところにオー
 スチンが背後から現れて...。
○ロック様とジェリコの抗争史
  01年末のPPV『ヴェンジェンス』にてロック様、オースチンを連破し
 て初の統一王者となったジェリコ、ロック様と改めて抗争開始です。
DUndisputed WWF championship :
 Chris Jericho vs. The Rock
  てな事でロック様を相手に統一王座防衛戦を行うことになったジェ
 リコ。新年に入ったためにそろそろファンの目も『レッスルマニア』に
 向いており、当然ここらでロック様に敗れてベルトを明け渡し、新統
 一王者となったロック様は『レッスルマニア』に真っしぐらって寸法に
 なると大方が予想していたはず。
 けどワシら素人の予想を裏切ってくれるのがWWFの真骨頂。なん
 とジェリコはカナダつながりのクリ坊&ストームの介入、悪徳レフリ
 ーのニック・パトリック懐柔と策をめぐらし、最後はロー・ブローから
 決して長くはない両足(失礼)を必死にロープに乗せてフォールって
 小悪党ファイト全開でロック様を破るんですワ。
 本人はどのように自覚しとるのか知りませんが、この時分にジェリ
 コはWWFって集団の中で自分はどうあるべきかってのを悟ったの
 やないかって思いますな。
○場面は変わって...
  今宵、WWF・NYではHBKがスペシャル・ゲストです。
EThe Royal Rumble :
 以下は登場順で、()の中は敗退順及び敗退させられた対戦相手。
 Rikishi (6, by Undertaker)
 Goldust (4, by Undertaker)
 Big Bossman (1, by Rikishi)
 Bradshaw (3, by Goldust)
 Lance Storm (2, by Al Snow)
 Al Snow (5, by Undertaker)
 Billy Gunn (7, by Undertaker)
 Undertaker (shared 10, Maven and U eliminate each other)
 Matt Hardy (9, by Undertaker)
 Jeff Hardy (8, by Undertaker)
 Maven (shared 10, Undertaker and M eliminate each other)
 Scotty 2 Hotty (12, by DDP)
 Christian (16, by Steve Austin)
 DDP (13, by Christian & Chuck Palumbo)
 Chuck Palumbo (17, by Steve Austin)
 The Godfather (15, by Christian & Chuck Palumbo)
 Albert (14, by Godfahter)
 Perry Saturn (18, by Steve Austin)
 Stone Cold Steve Austin (27, by Kurt Angle)
 Val Venis (19, by Steve Austin)
 Test (20, by Steve Austin)
 Triple H (winner)
 The Hurricane (21, by Steve Austin & HHH)
 Faarooq (22, by HHH)
 Mr. Perfect (28, by HHH)
 Kurt Angle (29, by HHH)
 Big Show (23, by Kane)
 Kane (24, by Kurt Angle)
 RVD (26, by Booker T)
 Booker T (25, by Steve Austin)
  PPVの大トリは30人参加のランブル戦。ここで勝ち残ると自動的
 に『レッスルマニア』でのメイン参戦が約束されるって決まりで、毎年
 悲喜こもごもの場面が続出するのは皆さん承知の事実。
 で、02年の場合ですが、まず序盤の主役はアンダーテイカー。
 リングに登場するなり他の選手を全て消し去り余裕で新たな選手の
 入場を待っている姿、なかなか格好よろしかったですワ。
 けど今年はテイカーには酷な脚本が用意されておりました。人気者
 ハーディーズの抹殺に手間取り、あろうことか『タフ・エナフ』第一回
 優勝者であるメイヴェンに背後からドロップキックを浴びてまさかの
 敗退や。『タフ・エナフ』って番組が大受けしていた頃なのでこんな
 物語が生み出されたんでしょうが、よくテイカーが納得しよったね。
 そして中盤の主役はオースチン。2度もリング上の全選手一掃って
 離れ業を見せ、次は誰じゃと花道を見据えるとHHHのテーマ曲が!
 いやーっ、ここはホンマに緊張感溢れる名場面でした。オースチンと
 HHH、互いに睨み合う表情なんかも抜群で、さぁ因縁の両者の激
 突や、と思わせたんですがすぐに次の参戦者ハリケーンのお間抜け
 なテーマ曲が流れて...。
 以降、ファルーク、故カート・ヘニング、カート君、B・ショー、ケイン、
 RVD、ブック様と玉石混交の選手が順次参戦し、最後はHHHとカ
 ート君の二人が生き残って直接対決。カート君の勝利早とちりって
 手垢の付いたベタなネタを仕込んで、とうとうHHHが念願の『レッス
 ルマニア』のメイン出場を勝ち取りました。
 ま、PPV直前に長期負傷欠場から復帰したHHHに対し、ファンの
 間に彼を後押ししようって気運も高まっていたから順当過ぎる結果
 なんですが、会社側はどうやってオースチンら気位の高い奴らを説
 得したのやろか。ワシ、そっちの方が知りたいですワ。

【DVD特典映像】
○Ric Flair Up Close
  フレアー御大、ビンスとの一戦を振り返る。
○Spike & Tazz 
  スパイク&タズ、タッグ王座戦を振り返る。
○Post Royal Rumble Interviews
  メイヴェン、アル・スノー、ゴールダスト、バル・ヴィーナスの各々
 のランブル戦直後のインタビューが収録されとります。
 ここではテイカーを破ったもののテイカーの逆鱗に触れて半殺しの
 目に遭ったメイヴェン(公式記録上は戦線復帰ならず、か)の清々
 しそうな表情が貴重ですな。
○What Kart ?
  PPV直前のHeAT枠に現れたカート君、マイクを片手に独特の
 俺節(←僕節が正しいかな)を奏でました。やはりPPV直前には
 つまらない試合よりもこんな掴みが出来る人が必要ですな。
 カート君、偉い!!。
○Triple H's Returne
  2002年1月7日の殿堂MSGでのRAWより、HHHの感動の
 戦線復帰の模様をどうぞ。
○Stone Cold Says...
  これまた2002年1月7日の殿堂MSGでのRAWより収録の、
 オースチンとマイケル・コールによる掛け合い漫才。あ、オースチ
 ンが実際に掛け合っていたのは観客か。
 まだまだ飽きられていなかった頃の『WHAT?』ネタですワ。


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