では収録内容の詳細を

SUMMERSLAM 2001                (約3時30分間収録)
 このDVDは2001年8月19日にカリフォルニア州のサン・ホセはコ
ンパック・センターにて開催されたWWFの夏の本場所である『SUM
MERSLAM2001』を収録したものですんや。
当時の最大の話題は、何と言ってもロック様の御帰還。春の『WRE
STLEMANIA』にてオースチンに敗れ、そのまま映画撮影のために
長期休暇を取っていたロック様が、久々にWWFに戻って来たんで
すワ。また7月のPPV『INVASION』ではWWF軍とWCW軍&EC
W軍の連合軍との全面対抗戦が企画されたんやけど、これまた土壇
場でオースチンが連合軍へ寝返るっていうハプニングが勃発。
当然これが尾を引き、オースチンと裏切りにあったカート君との間には
のっぴきならん確執も生じておりまして...。

(1)オープニング・プロモ
  2002年夏、ボーカル担当のデイヴ・ウイリアムス氏を亡くしたロッ
 ク・バンド「DRAWNING POOL」のヒット曲“ボディーズ”のプロモー
 ション・ビデオを素材に作られております。これはECW時代からポー
 ルEが得意としていた手法で、思わずニヤリとした方も多数居られた
 のではないでっしゃろか。
 ちなみに素材となったプロモはバンドのオフィシャルHPでダウンロ
 ード出来るので、興味がある方はお早めにどうぞ。
(2)WWE Intercontinental Championship:
 Lance Storm vs. Edge
  6月のPPV『キング・オブ・ザ・リング』で01年の“キング”となった
 エッジが、IC王座を保持する連合軍のストームに挑むって図式。
 当時エッジの愚弟であるクリスチャンがエッジの“キングの座”に
 雑な感情を抱いておりまして、この試合でもエッジを助けに入ったも
 のの、スピアーを誤爆させて逆に足を引っ張る結果に。ま、試合は
 エッジが勝利してIC王座を手にするんやけど、どうもこの試合は
 バカ兄弟エジクリの直接対決へ向けた布石やったみたい。
(3)場面は変わって...。
  ダッドリーズ&テストのアジテーション。
(4)場面は変わって...。
  ジェリコのインタビュー。内容はステフの悪口で、華麗なる男性遍
 歴の暴露と『豊胸手術』ネタで埋め尽くされております(苦笑)。
(5)Dudley Boyz & Test vs. APA & Spike Dudley
  WWFの極右チームであるAPAがテストは連合軍のスパイやな
 いかって疑ったことがありまして、テストは『シロ』やったんですが、
 この嫌疑が発端となって連合軍へ参加することに。で、リングで決
 着やと組まれたのがこの試合。終盤ブラッドショーの『地獄からのク
 ローズライン』がテストにモロに決まりWWF軍の勝利かと思わせた
 瞬間、シェインが椅子を振り上げ介入。連合軍のダーティな勝利とな
 りました。あ、この結果を最後まで忘れたらアカンで...。
(6)場面は変わって...。
  クリスチャンの携帯に連絡が入るんやけど、相手はエジクリの祖
 母(名前は忘れました)で、クリスチャンの携帯に掛けたのに、内容
 は「エッジを出して、勝利を誉めてあげたいの」ってもの。またまた
 リスチャンはみそっかす扱いをされてしまいましたな...。
(7)場面は変わって...。
  連合軍も過当競争の時代に入ったみたいで、一旗挙げたいステ
 イジァックはデブラに焚き付けられてしまいました。心配やなァ。
(8)WCW Cruiserweight & WWE Light Heavyweight
 Championships: X-Pac vs. Tajiri
  APAがWWF軍の極右なら、何時も不満顔のXパックはWWF軍
 の不満分子か。この試合はタジリがキッドマンを倒して手にしたWC
 Wクルーザー級の王座とXパックが保持するWWFライト・ヘビー王
 座の2タイトルが掛った、あくまでもWWF軍内の闘い(複雑や)。
 腕の確かな二人やよって内容には文句なし。試合は終盤Xパックの
 保護者であるアルバートがリング下に現れ、これに気を取られたタ
 ジリが無念の敗退となってしまいました。
(9)場面は変わって...。
  米国では行方不明者の手かがりを求めて残された家族が少しでも
 情報を得ようと、我が子や我が兄弟の写真を毎朝各家庭に配達さ
 れる牛乳パックに印刷させることがよくあるんですワ。
 それがWWFと何の関係があるんやって思われるでしょうが、当時
 WWF軍所属のサタンが溺愛するモッピー(ただのモップ)が行方不
 明となってまして、サタンはそれはそれは落胆していたモンです。
 で、折角のPPVやからサタンはWWF・NYを舞台に、モッピーの写
 真が入った牛乳パックを見せて情報を求めております。誰かモッピ
 ーを知りはりまへんか(けど後日、残酷な結末がサタンを襲う!)。
(10)場面は変わって...。
  ステフ、ジェリコ潰しをライノに指示。
(11)場面は変わって...。
  ジェリコとライノの抗争史。けど実際はジェリコとステフの抗争に、
 ライノが巻き込まれたってのが正しいですワ。
(12)Chris Jericho vs. Rhyno
  WWFって番組の中で一番手がデカいのはビッグ・ショーやろけ
 ど、2番目にデカいのはステフなんやないやろか。ステフって平手打
 ちをよく見せるけど、ホンマに食らった相手は痛そうやし、実際は
 くなくても痛そうに見せるのがプロレス技の基本やとしたら、正にス
 テフの平手打ちは観る者に説得力のある必殺技やと思うワ。
 で、この試合でもステフの平手打ちがジェリコに決まるんやけど、何
 と終盤放った2発目をジェリコがかわし、そのままステフにキス攻撃
 令嬢相手にとんでもないことをしよるなって思わせ、ジェリコは返す
 刀でライノにウォール・オブ・ジェリコ。しかしドタバタ劇は次章へと。
(13)場面は変わって...。
  ロック様とリーガル卿がお話中。ここにデブラが焚き付けたステイ
 ジァックが特攻を仕掛けるんやけど、これが爆笑ものの自爆でして。
(14)Hardcore Championship Ladder Match:
 Rob Van Dam vs. Jeff Hardy
  梯子以外の凶器の使用を一切排除した、両者の意地がこちらに
 ひしひしと伝わって来るハードコア戦。これ以上語ることはなし!
(15)場面は変わって...。
  ロック様と相対するブック様をシェインが激励。何やらブレゼントを
 持参しており、これが何かと言うと、先日のRAWもしくはSDにてブ
 ック様が十八番のブックエンド(←技の名前、ちなみにロック様の十
 八番のロック・ボトムにそっくり)をロック様相手に本部席で仕掛け、
 これが見事に決まったんですワ。で、洒落者のシェインが本部席の
 破片を拾い集めてブックエンド(←本棚に使用するアレですワ)を作
 り、ブック様に贈ったんです(複雑やけど、分かってもらえた?)。
(16)場面は変わって...。
  テイカー&ケインとDDP&キャニオンの抗争史。これまで約3ケ月
 掛けて引っ張ってきたDDPによるテイカー夫人サラへのストーキン
 グの様子が収められてますが、オースチン夫人のデブラ同様に、こ
 のサラって人もなかなか『痛い』キャラ。再就職したばかりなのでD
 DPも仕事を選べなかったんやろけど、こんなオバサンを『ズリネタ』
 とせなアカン変態チックな役回りってやっぱり辛かったやろなァ。
(17)WWE & WCW Tag Team Championship in a Cage:
 Diamond Dallas Page & Kanyon vs.
 Undertaker & Kane with Sara
  前述したように引っ張りまくった遺恨の決着戦。金網方式の2名完
 全脱出にて勝利ってルールでして、テイカー組がWCWタッグ王座
 を、DDP組がWWFタッグ王座を持っているのがミソ。
 しかしキャニオンはどない見てもPPV級の選手やないし、DDPも大
 舞台に緊張したのかアナウンスもテーマ曲も流されていないのに花
 道に現れてしまうって大失態。まさかテイカー組へ恐怖のあまり我
 を見失っているって演技?。それやったらDDPを見直すけど。
 で、試合は中盤にキャニオンがテイカー組から解放してもらえ、金網
 の中に残ったのはテイカー&ケインとDDPのみ。当然ボコボコにさ
 れてしまったDDPやけど、これで変態キャラにもおさらばできるやろ
 し、心の中はきっと日本晴やったんやないかなァ(笑)。
(18)場面は変わって...。
  ステイジァックのロック様襲撃、またも失敗。けど場内では大ウケ。
(19)場面は変わって...。
  オースチンとカート君の抗争史。オースチンは連合軍を恐怖政治
 を持って統治しとるんですが、どうも嫁ハンのデブラには頭が上がら
 ず、ロッカー・ルームでは『美味いと評判』のデブラお手製のクッキー
 を巡ってデブラを怒らせてしまい、これを取り繕うためにカート君との
 防衛戦をやらなアカン羽目に。どこの家も、嫁ハンは強いですな。
(20)WWF Championship: Steve Austin vs. Kurt Angle
  嫁ハンの前ではヘタレ王者のガラガラ蛇やけど、やはりリングに上
 がると違いますな。カート君を鉄柱攻撃で大流血に追い込み、年配
 ファン向けにミリオンダラー・ドリーム(単なるコブラ・クラッチなんやけ
 ど、実はリング・マスター時代の看板技)を巡るスポットまで展開して
 くれました。
 またカート君も顔面を血で真っ赤に染めながら執拗にアングル・ロッ
 クを狙い、一進一退の攻防が続きます。で、必殺のスタナーを返し、
 なおも波状攻撃を繰り出すカート君にオースチンがブチ切れ。
 なんと3人連続でレフリー(全てWWF軍所属の方々)をKOや。
 そしてここでアングル・スラムが火を吹き、カート君がオースチンを
 フォールの態勢に。しかしレフリーが不在やないか、と思わせた途
 端、WCW軍所属のパトリック・レフリーがリング・イン。カウントを数
 え出したよって誰もがオースチンのフォール負けやと思ったのやけ
 ど、パトリックはカウントを止めてタイム・キーパーにゴングを要求。
 そうです、オースチンのレフリー3人連続KOを反則とみなし、オース
 チンには反則負けの裁定が下ったんですワ。WWF王座は反則負
 けでは移動しないって取決めを悪用した、パトリックとも(多分)共謀
 した確信的犯行。ダーティ・チャンプの代名詞的な防衛手段で、これ
 またニヤリとさせられた年配ファンが多数居られたことやろね。
(21)場面は変わって...。
  ロック様とブック様の抗争史。長期休暇から復帰早々、ロック様に
 噛み付いて来たのがブック様で、抗争における隠し味的ポジション
 をシェインが埋めて今夜のWCW王座戦へと突入しましたんや。
(22)WCW Championship: The Rock vs. Booker T
  夏の本場所『SUMMERSLAM』のメインがWCW王座戦。これも
 後世に長く語り継がれて行く史実のひとつとなるんやろね。
 試合はシェインの度重なる介入に激怒したAPAが登場。鷹派の代
 表格であるブラッドショーがシェインを洒落にならん勢いの『地獄か
 らのクローズライン』で沈め、中盤以降は正に一騎打ちの様相に。
 実況陣も熱を帯び、同じ技なのにブック様が決めると「ブックエンド!
 、ブックエンド!」とポールEが、ロック様が決めると「ロック・ボトム!
 、ロック・ボトム!」とJRが絶叫する始末(キングは愛人問題により
 お休み中)。最後はブック様のスピン・ルーニーが美しく決まり、ブッ
 ク様はここで自己陶酔に。ロック様がこの隙を見逃す訳もなく、正調
 ロック・ボトムをお見舞い。WCW王座奪取にて本PPVをハッピー・
 エンドで締めくくりましたんや。

【DVD特典映像】
@多分HeAT枠で放送されたはずの、女子6人タッグ戦。
 リタ&ジャッキー&モーリーとアイボリー(WWF軍からの裏切り者)
 &ステイシー&トーリーの対決。試合に先だってリタが闇討ちにより
 負傷してしまったってサイド・ストーリーが用意されとりました。
A多分HeAT枠で放送されたはずの、ブック様のインタビュー。
 インタビュアーはリリアン嬢で、
 ブック様:「ついにブック様がサマースラムに帰ってきたぜ!」
 リリアン:「でもアナタ、確か初出場じゃなかったかしら?」
 ブック様:「言ってねえよな。言ってねえって言ってくれ...」
B多分HeAT枠で放送されたはずの、テイカー&ケインの会場入り。
C本DVDの正に白眉。
 『SUMMERSLAM』翌日の8月22日、カリフォルニア州はサクラメ
 ントで開催されたRAWの映像。
 『SUMMERSLAM』での王座防衛を祝すため、この夜はステフが
 音頭をとって『オースチン感謝祭』が挙行されましたんや。
 で、圧巻やったのがステフが唄った『オースチンを称える歌』。ワシ
 もたいがい歌は下手なんやけど、ステフの超ド級の音痴振りには
 脱帽させられました。また前夜オースチンの策略にはまったカート君
 がミルク運搬車を会場に乗り付け、ホースで牛乳をブチ撒く復讐
 打って出てリング上も会場内をもパニック(みんな笑っているけど)
 に落とし入れたんですワ。RAWやSDでは毎回爆笑ネタが用意さ
 れるけど、この夜のステフの絶唱〜カート君のミルク攻撃は2001
 年の最高傑作。DVDの編集者も絶対これは外せないと、自信満々
 で特典映像に組み込んだんやと思います。
 また嬉しいのが、RAWでの放送終了後も延々と続いたミルク攻撃
 や、オースチンの「ワシがこんな目に遭ってお前ら嬉しいか?」と
 観客達をいじりまくる場面、駄目押しやとばかりステフがアカペラで
 『オースチンを称える歌』のアンコールをがなる場面など、これまで
 未発表やったシーンも満載。それと後々大当たりするオースチンの
 『はぁ?』の原形もここで確認できます。
 もうつべこべ言いまへん、このDVDは絶対に『買い』や!!!。


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