では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

HOUSE PARTY 1996 (約2時間22分収録)
(PAL版)
 本DVDは96年1月5日にペンシルベニア州はフィラデルフィアの
ECWアリーナにおいて開催されたECWの定期戦『HOUSE PAR
TY』の模様を収録したものです。

@タズ、今夜も大暴れの予感?
  客席には『タズはアルフォンソの男娼や!』、『フォンジー(アルフォ
 ンソ)に死を!』なんて笑えんサイン・ボードも見える中、タズとアル
 フォンソがスタイルスによる前口上をブチ壊しにリングへ。
 ここにECWのオーナーであられるタッド・ゴードン氏が現われ、アル
 フォンソ相手に男同士のキャット・ファイト。
 まあまあ皆さん落ち着きなさいって紛争処理係の911や有象無象の
 選手たちもやって来て、瞬く間にリング上は大賑わい。
 結局、最後までしつこくリングに残っていた『ザ・プエルトリコ人』、エル
 ・プエルトリケーニョ(サブゥに憧れているらしい)にタズの強烈なスー
 プレックスが火を噴くことに。プエルトリケーニョ、サブゥがタズとの直
 接対決を避け続けているものやから、とんだとばっちりを受けてしま
 いましたな。
A911 & Rey Misterio, Jr. vs. The Eliminators
  混乱の続くリング上に紛争処理係の911が再度現れ任務を続行し
 ようとするんやけど、タズ派のイリミネーターズがやって来て『完全殺
 戮』にて911を抹殺。ここでやっとミステリオも現れ、花道へ向けた
 月面水爆などを繰り出し奮闘。最後は巨漢911の肩を肩を踏み台に
 してミステリオのウラカンが大爆発(って程やないけど)。
 今夜の緒戦を小兵&巨漢のデコボコ・コンビが飾ってますワ。
 あ、試合後はフランシーン嬢が獰猛なる飼い犬ピット・ブルズを引き連
 れて乱入するんですが、これまたイリミネーターズの『完全殺戮』によ
 ってアッサリと撃沈されとります。
BRob Van Dam vs. Axl Rotten
  記念すべきRVDのECWデビュー戦。序盤はちょっと胡散臭い感じ
 のカンフー・ギミックを披露し、中盤は今ならフィニッシュ・ホールドとな
 るはずの5★スプラッシュをお見舞い。最後はコーナーのリバウンドを
 利用した開脚プレスで締め。ま、及第点以上のデビューではあったん
 ですが、やはり相手がデス・マッチ部門専属のロットンではねぇ。
 RVDが欲しくって仕方のなかったポールEにしては、らしくないマッチ・
 メークでしたな。
CECW TV Championship :
 Too Cold Scorpio vs. Mikey Whipwreck
  ウーマンを引き連れスコーピオが花道に。当夜はいかしたディスコ・
 ミュージックが会場に流されていたので、これがキチンと録音されてい
 たのなら乗り乗りのシーンなんやけど、イギリスものECWのDVDの
 通例で他の曲がアフレコ。ま、もう慣れたけどね。
 さてこの試合、マイキー君が保持するTV王座が懸かっていて、終盤に
 レイヴェン介入のチャンスを活かしたスコーピオが美麗な飛行姿勢で十
 八番の月面水爆式レッグ・ドロップをお見舞いして4回目の王座就任。
 あ、@に続いてここでも『マイキーはタッドのお気に入り』、『ダスティ・
 ローデスみたいに痩せろ!』なんて笑えんサイン・ボードが。
DTaz vs. Hack Myers
  マイヤース、強豪タズを恐れず会場一体となったお得意の『シャー・
 パンチ』で猛攻を仕掛けるも、タズのTボーン・タズプレックス、ジャーマ
 ン・タズプレックス、タズ・ミッションの豪華三連打に轟沈や。
EBuh Buh Ray Dudley vs. Jimmy Del Ray
  日本では青い目の大仁田、SMWではヘブンリー・ボディーズの片割
 れとして名を馳せたジミーと、泡沫兄弟まで一族総出で現れたババ・レ
 イとの一騎打ち。試合前にはババの持ちネタであった『ドモリ・ギミック』
 も見れますが、映像は無残にも二回の編集によるカットがあり。
 ま、この試合はジミーにより試合後に呼び込まれるダグラス先生(WW
 F栄転も皆に嫌われ古巣に出戻り)のためにあるようなもので、ババに
 は申し訳ないけど、お呼びじゃなかったってとこみたいですな。
FThe Bad Crew vs. JT Smith & Tony Stetson
  ネットで調べたところによると、当夜はこんなカードもあったみたいな
 んやけどどうも時間の都合でカットされたみたい(ま、エエか)。
G場面は変わって...
  レイヴェンの彼女であったビューラ嬢が、レイヴェン一家のリチャーズ
 &ミーニーとリングへ。前年末の興行において仲良しになったミッシー
 姉さんとのエロ体験(?)をリチャーズが得意顔で話すんですが、どうも
 ビューラの顔は曇りがち。リチャーズが「どないしてん、何か乗りが悪い
 のゥ」ってビューラ嬢に近づくと、ビューラ嬢は意を決したように堂々と
 『爆弾妊娠宣言!』。
 「エッ、俺の子?」とリチャーズがボケをかます暇もなく、レイヴェンがリ
 ングに現れ「あれだけ避妊には注意しろって言ったやろ」って詰め寄る
 と、あろうことかビューラ嬢はお腹の子の種の持ち主を、レイヴェンとは
 犬猿の仲であるトミー・ドリーマーだと激白。
 あぁ泥沼の人生劇場、これからどうなる???
HECW Championship :
 Sandman vs. Konnan
  サンドマンの保持するECW王座にコナンが挑戦。カードだけ見るとや
 やミス・マッチかと思われた顔合わせで、実際やはり試合が始まっても
 いまいちスゥイングしまへんのや。
 で、ならばと思ったのかどうか、終盤はお互いノーガード状態の相手を
 竹刀でドツキまくる展開へ。いやー、ここまで激しいドツキ漫才、大阪
 に住んでウン十年のワシも観たことのない代物でしたワ。
 最後は凄惨なドツキ合いの末に両者ダウンとなったんやけど、サンドマ
 ンのマネであるウーマンがサンドマンの髪の毛を引っ張って無理やり立
 たせて、かろうじて虎の子防衛を果たしております。
ISabu vs. Stevie Richards
  当時からECWは会社を上げてタズ対サブゥの物語作りに躍起でして、
 @で記した客席のサイン・ボードからも分かるようにタズにはアルフォン
 ソが付き、サブゥにはECWのプランナーであるポールEが付いてたん
 ですワ。で、今夜もリチャーズをヘルプしようとリング下でウロチョロする
 ブルー・ミーニーに切れたのか、ポールEは興行進行の任務も忘れてサ
 ブゥ救援に。リチャーズ&ミーニーごとき、サブゥ一人でも楽勝なんやろ
 けど、これも深遠なる物語作りの一環と理解してやってね。
 あ、肝心の試合やけど、椅子を使ったアラビアン・フェイス・バスターによ
 りいとも簡単にリチャーズに土が付いてますワ。
JPublic Enemy vs. The Gangstas
  「ワシらの心の奥底には、これからもずっとECWってものがあり続ける
 んや!」、「WCWに行ったらハーレム・ヒートに言うとけ、ワシらの持ち
 ネタをパクんなって!」。
 前者は本試合を最後にWCWへ転出するパブリック・エネミーのロッコ
 ー・ロックによるECWアリーナの常連客への惜別の言葉で、後者はパ
 ブリック・エネミーとは長きに渡って血みどろの抗争を繰り広げてきたギ
 ャング・スターズのニュー・ジャックの言葉。
 そう、今夜がECWの名物カードであったパブリック・エネミー対ギャング
 ・スターズの最終戦。けど演者にも客席にも悲壮感など微塵もなく、どい
 つもこいつもお祭り騒ぎですんや。
 試合は例によって観客から手渡される各種凶器が駆使され、あっと言う
 間に全員が大流血。最後はロッコー・ロックの十八番である回転式ボデ
 ィ・プレスがムスタファにズバリと決まり、パブリック・エネミーは有終の
 美を飾っておりますワ。
 終了のゴングとともにギャング・スターズの二人はすぐに姿を消して、
 パブリック・エネミーとECWアリーナ常連客の最後のダンス・パーティを
 演出。
 ロッコー・ロックの「最後にもうひと踊りしよか!」って粋なシャウトで画像
 は途切れました(ここからがホンマにエエとこやのに)。
Kパブリック・エネミーの性【特典映像?】
  以前サムライTVでも放送されたパブリック・エネミーのプロモ。
 サムライTV放送時は『パブリック・エネミーの性』って邦題が付けられて
 おりましたワ。内容はパブリック・エネミーの試合中の名場面と、はちゃ
 めちゃな私生活を赤裸々(そんなに大そうなモンやないけど)に綴った小
 作。ポールEのクレジット・カードで豪遊するシーンなども収録された逸品
 です。で、パブリック・エネミーって言うとテーマ曲はお馴染み「ダンス天
 国」で、Jでも当然会場内には流されていたはず。
 でもC同様の措置で、Jにおいても別の曲がアフレコされとりました。
 けど皆さん、Jの入場テーマを再度「ダンス天国」に差替えるのは不可能
 でも、このプロモ再生時はDVDの音を消してステレオで「ダンス天国」
 流すのは簡単なはず。面倒くさがらず一度やってみて下さい。95年〜
 96年初頭の、一番乗り乗りやったECWアリーナへタイム・スリップでき
 まっさかい。

追記:パブリック・エネミーのリーダー格であったロッコー・ロックが2002
 年9月21日、心臓麻痺により死亡したそうです。
 以前茨城W★INGで来日したこともあったんやけど、ワシはこの名チー
 ムを遂に最後まで生で観ることは出来まへんでした。残念や、合掌。 


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