では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

GANGSTAS PARADIS(PAL版)
(約1時間35分収録)
 本DVDは95年9月16日にペンシルベニア州はフィラデルフィアの
ECWアリーナにおいて開催されたECWの定期戦『GANGSTAS
PARADICE』の模様を収録したものです。

@Bull Pain vs. The Broadwaystreet Bully
  オープニング・マッチは巨漢ペインと小兵ブリーのある意味分か
 り易い闘い。ブリーの持ち込んだホッケー・スティックをアクセント
 に、持ち時間の10分程を両者何とかボロも出さずに過ごす事が
 出来ました。試合の結果は、巨漢ペインの勝利です。
ADudley Dudley & Dances With Dudley
 (w/Big Dick Dudley & Sign Guy Dudley & Chubby Dudley)
 vs. Chad Austin & Don E. Allen
  21世紀の現在、ダッドリーズって言ったらババとD-ボン。ちょっ
 とうるさい方でもスパイクの名前を出すのが精一杯かと思います。
 けど彼等3人はダッドリーズの中でも一番の末弟達で、ホンマは
 彼等の上に嫌になるほど沢山のダッドリーを名乗る異母兄弟が
 存在したんですワ。嘘やと思うならこの試合の顔触れを見て。
 有象無象の長兄達が画面にわらわら映ってますやろ(苦笑)。
 とりあえず今夜試合に出たのはラフ一辺倒のダッドリー・ダッドリ
 ー(最近オリジナルを名乗って来日しましたな)とインディアン・ギ
 ミックが泣かせるダンス・ウィズ・ダッドリー
 他にも兄弟一凶悪なビッグ・ディック(←直訳するとデカチン)やプ
 ラカードを持つだけがお仕事のサイン・ガイ、デブが売りのチャビ
 ーなんかの姿も確認可能。試合はDDのボディ・プレス一発で決
 しましたが、これは試合云々ではなくババとD-ボンの活躍の陰
 でプロレス正史から抹殺されそうな泡沫長兄達を後世に語り継ぐ
 ための資料として実に貴重でっせ。
BHack Myers vs. JT Smith
  出ました、当時のECWの定番マッチ。“シャー!”ハック・マイ
 ヤーズと“シー!”JT・スミスの激突ですワ。
 さて今夜も客席一体となった“シャー!”、“シー!”合戦が始まる
 かと思わせたのですが、ヘタレのJTが何をとち狂ったかシューテ
 ィング・グローブを装着しておりビックリ仰天させよりますんや。
 でもゴングが鳴ればやはり何時ものJTでした。今夜コイツが見せ
 てくれたのはコーナーに上がろうとしてセカンド・ロープから足を滑
 らせズッコケ、コーナーに上がったら上がったでバランスを崩して
 本部席へと勝手に落下しカウント・アウト負けと、もはや何処まで
 が真剣にやった末の失敗で、何処からがネタなのかも不明。
 哀れ、JTのひとり芝居でマイヤースはええとこなしの試合でした。
CJason & The Eliminators
 vs. Taz & Rick Steiner & Scott Steiner
  新日ファンには嬉しい顔やないやろか、スタイナー兄弟でっせ。
 まぁ何とも腕っ節に自慢の奴ばかりが集まった試合で、スタイナ
 ー兄弟によるベリー・トゥ・ベリー・スープレックスの競演なんかも
 おましたワ。けど試合のキーを握ったのは唯一のイロモノ・キャラ
 である『地球上で最もセクシーな奴』と自惚れる『両刀使い』のジ
 ェイソン。タズによってボコボコに殴られKO寸前やったのですが、
 ここに背後から試合には関係のないスコーピオが介入してタズを
 闇討ちし、気を失ったままのジェイソンをタズに覆い被せる暴挙。
 これによって記録上はジェイソンがタズをフォールなんて珍事が
 起こってしまいましたんや。あ、この試合はダイジェスト版でした。
DECW Tag Team Championship :
 Three Falls Double Dog Collar Match :
 The Pitbulls vs. Raven (w/Beulah) & Stevie Richards
  犬の首輪を全員が装着し、首輪同士を鎖で繋ぐって形の変形
 チェーン・デスマッチ。ここではレイヴェンと猛犬2号、当初は仮
 病を使って試合から逃避(苦笑)しようとした疑いのあるリチャー
 ズ君と猛犬1号がそれぞれ鎖で繋がれました。
 さてこの3本勝負、比較的早い時点で1本目はレイヴェンが、2
 本目は猛犬1号が奪って運命の3本目へと突入。あ、ここから
 登場人物が一気に増えるので覚悟してや(笑)。
 まずはレイヴェンが演出したレフリー失神スポットと共にAで試
 合をしたダッドリー・ダッドリーとダンス・ウィズ・ダッドリーが猛犬
 組襲撃に登場。これは何とか猛犬組も十八番のスーパー・ボム
 (コーナーからの投げっ放しパワー・ボム)で迎撃しましたが、続
 いてお色気タイムとばかりレイヴェンの彼女であったビューラ嬢
 を標的に、レイヴェンの手下リチャーズ君の彼女(当時は)であ
 ったフランシーン嬢が介入。で、一気に混迷度が増して来たリン
 グ上に秩序を回復させようと今度はトミー・ドリーマーが出現や。
 リング下で失神する猛犬2号の首輪を奪い、あろう事か自身の
 首に首輪を装着し、即興の猛犬1号&ドリーマー組を結成。
 そのまま日頃から反目しているレイヴェンをDDTで沈め、どさく
 さのタッグ王座奪取ですワ。
 しかし今夜のECW劇場、まだまだ幕は下りません(笑)。
 今度は今の判定はアカンやろとレフリーの資格も有する『オトコ
 芸者』のアルフォンソが難クセを付けながらリングへ。
 しからばとアルフォンソとは犬猿のタッド・ゴードンECWオーナ
 ー(当時は)まで現れ小汚いオッサン同士のキャット・ファイトに。
 お前ら、ホンマどこまでやるんやってお客さんが呆れかけた頃、
 グッド・タイミングで猛犬2号が覚醒。ドリーマーや『紛争処理係』
 の巨漢911らも協力し、レイヴェンとリチャーズ君を縦積みさせ
 て大トリのスーパー・ボムが炸裂。これでやっと猛犬組に正式に
 タッグ王座が移動いたしました。あぁ疲れた...(苦笑)。
 尚、この試合はアメリカ版DVD『HARDCORE HISTORY』にも
 収録されております。
ERey Misterio,Jr. vs. Psicosis
  これまたアメリカ版DVD『PATH OF DESTRUCTION』にも
 収録済の一戦。当時ECWアリーナでバカ受けしていた試合と
 言えばエディ・ゲレロとディーン・マレンコの名勝負数え歌やった
 のですが、両者ともにWCWに移籍したため策士ポール・Eが
 新たな企画として考え出したのがこの『エクストリーム・ルチャ』
 しかしなんやね、この時点でミステリオもシコシスもまだ二十歳
 そこそこ位やないんやろか。それでこれだけ完成度の高い試合
 が披露出来るのやさかい、どっちも大したものやデ。
 ミステリオによるフィニッシュこそ一瞬バタついたものの、やはり
 これは一見の価値のある試合ですワ。
FGangstas Paradise Steel Cage Match :
 Mikey Whipwreck & Public Enemy
 vs. Sandman, Too Cold Scorpio & New Jack
  さて今夜のメイン・デッシュである金網6人戦。まずは人気チ
 ームのパブリック・エネミーが客席をダンス・ホールへと変化さ
 せてお客さんのハートをガッチリ掴み、例によって缶ビール片
 手のサンドマンや、ベースボール・ジャージ着用に特殊警棒所
 持のニュー・ジャック、腕利きの曲者スコーピオ、赤いスパッツ
 がちょっとだけ『痛い』ウーマン女史と役者も出揃い試合開始。
 当然ながら凶器と血飛沫が飛び交う乱戦へと即刻ギアは入り、
 金網戦なのに場外戦もお構いなしってハチャメチャ振りですワ。
 試合はECWにおける最弱キャラのマイキー君がサンドマンを
 フォールするって大番狂わせとなったのですが、これは試合結
 果ではなく試合経過を存分に楽しんで欲しい一戦でした。 

【総評】
  英国ものDVDの悲劇がここでも繰り返されました。本DVD
 の選手入場テーマは、全て編集によって救い様のないインスト
 曲へと改竄済。これではFの試合みたいにパブリック・エネミ
 ーやサンドマンなど、入場シーンが売りのひとつであるレスラー
 は辛いワ。ウーン、どうせならステレオ音声のどちらか片チャン
 ネルのみにインスト曲を入れるとかして欲しかったな。それな
 ら我が家ではオリジナル音源と差し替えて再生するのに。


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