では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

HOLIDAY HELL 1995 (PAL版)
(約2時間32分収録)
  ワシはアメ・プロのDVDについては大抵米国のアマゾンから通信
 販売で購入するんやけど、ことECWものに関しては何故か英国ア
 マゾンの方が品数がやけに充実しとるんですワ。
 平成14年9月末日のラインナップは、米国アマゾンが12タイトル、
 英国アマゾンが53タイトルと、英国アマゾンの圧勝。
 米国よりも英国にECWフリークが多数棲息としるんやろか、ホンマ
 にECW好きには英国アマゾンは正にお宝の山状態なんや。
 けど困った問題があって、英国で流通しとるDVDは日本と同じリージ
 ョン“2”なんやけど、テレビの再生方式が異なっていて、PAL方式で
 収録されとるこれらのDVDは再生装置側では再生出来ても、日本製
 のモニター装置がNTSC方式であることから、これまでは容易に鑑賞
 出来なかったんですワ。
 しかし日本の量販店で普通に販売されとるmarantz社のDV4200
 て再生装置にちょっと隠しコマンドを投入すると、なんとこれらPAL方
 式のDVDも特殊な変換装置等を介さずに国産のモニターで鑑賞出来
 るんでっせ。
 ワシのHPに遊びに来てくださっている皆さんから情報をいただき、遂
 にワシもDV4200を購入、PAL方式のECWものに挑む事になった
 訳なんですんや。目出度し目出度し。

  このDVDに収録されている興行が開催されたのは95年12月29
 日でおまして、会場はニュー・ヨークはクイーンズ地区のロスト・バタ
 リアン・ホール(戦没者記念公会堂)です。どうやらこの興行がECW
 としては本格的にNY進出を始めた記念すべき夜やったみたいで、冒
 頭解説者のジョーイ・スタイルスとポールEが一言発しておりますし、
 サンドマンも会場の外で、「ニュー・ヨーク・シティ!」と観客達に向け
 て叫んでましたワ。
 尚、ここでD・L・ロスのTシャツを着たスティービィ君がリングに現れ
 て何やら注文を付けだし、観客席にミッシー・ハイアット嬢の姿を見
 つけると恐れ多くもナンパを開始。しかし久々に若いオトコに言い寄
 られたのが嬉しかったのか、ミッシー嬢はスティービィ君に濃厚なキ
 スをプレゼントして...。

@TAZ vs. KOUJI NAKAGAWA
  タズとオープニング・マッチで対したのは元FMWの重鎮中川浩二。
 こんな試合を観ると、嫌でも米国と日本のマット界が地下で繋がって
 いるって思い知らされますな。この夜の中川はアマレス・スタイルの
 コスチュームで登場、実力者振りを見せつけるかと思ったんですが、
 タズの容赦なきスープレックスと片羽締めの前にあえなく秒殺されて
 しまいました。あ、それとリング・アナにも注目して欲しいな。後年は
 ブクブクに太ってしまうジョエル・ガードナーも、この頃はおとなしい感
 じの好青年やデ。
AHACK MEYERS vs. JT・SMITH
  その昔、全日本プロでは故鶴田が何か技を出すと「オーッ!」、谷津
 が何か技を出すと「オリャ!」って茶化すのが流行ったんやけど、これ
 はそのECW版。マイヤーズが何か技を出すと「シャー!」、JTならば
 「シーッ!」って皆で茶化すのがお約束なんですワ。
B2COLD SCORPIO vs. MIKEY WHIPRECK
  ECW一番のヘタレ・キャラであるマイキー君。こんな奴に負けるは
 ずはないとスコーピオがTVタイトルと、サンドマンと二人で保持する
 タッグ王座を懸けてしまったよってさぁ大変。スコーピオは十八番であ
 る難易度の高い飛び技の波状攻撃を仕掛けるも、終盤マイキー君の
 後見人であるカクタスが介入し、何とスコーピオはTV王座をマイキー
 君に、タッグ王座をマイキー君&カクタスにと手放す事になってしもた
 んですワ。ホンマ、口は災いの元ですな。
CTHE PITBULLS vs. THE ELIMINATORS
  後にシェーン・ダグラスと二人でECWの屋台骨を支えることとなる
 フランシーンちゃんも、この頃は単なるピットブル達の飼い主キャラ。
 それでも黒のエナメル生地で作られたボンテージ風のコスチューム
 なんて、『その手の趣味の方』にはたまらんのやないやろか(笑)。
 試合は両チームとも独自の合体技を繰り出したかと思うと、観客席か
 ら手渡された便所タワシが活躍するなど、振り幅の大きな展開に。
 ゲイを公言するイリミネーターズのマネージャーであるジェイソンと、
 フランシーンちゃんのキャット・ファイト(オトコvs女やのに?)をアクセ
 ントに配し、最後はピットブルズのフィニッシュ・ムーブであるスーパー
 パワー・ボムをしのいだイリミネーターズが、お返しとばかりに十八番
 のトータル・イルミネーションを炸裂させて幕となりました。
DRAVEN vs. TOMMY DREAMER
  後に控えたサンドマンの保持するECW王座への挑戦権が懸った
 試合。それやのにリングにはレイヴェンの子分であるスティービィ君と
 ミーニーが現れ、「親分は足を骨折しとるよって、ワシらがアンタと対戦
 しまっさ」とドリーマーを挑発。ドリーマーが軽く二人を葬ると、やっとこ
 さレイヴェン親分の登場となりました。あ、勿論骨折なんてなしやデ。
 試合は、当時レイヴェンの彼女(後にドリーマーへと寝返る)であった
 ビューラのスプレー攻撃をかわし、チャンスを掴んだかに見えたドリー
 マーやったんですが、スティービィ君やミーニーの介入のドサクサに、
 レイヴェンが泥棒勝ちを収めております。尚、客席からの凶器の手渡
 しが自由なので、多種多彩な凶器攻撃が収録されていることについ
 ても触れときますワ。
EBRUISER MASTINO vs. EL PUERTO RICANO
  “ザ・プエルトリコ人”と巨漢マスティーノの一戦。なにやら“ザ・プエ
 ルトリコ人”はサブゥに憧れているとの事らしいですが、まだ体が全く
 出来ておらず、巨漢マスティーノには全然歯が立ちませんでした。
FBUH-BUH-RAY DUDLEY vs. BLUE MEANIE
  先の試合が決着しても、“ザ・プエルトリコ人”への乱暴を止めない
 マスティーノに、『揉め事収拾係』の911が突っ掛け、ここに悪のリン
 グ・アナであるアルフォンソとECWのオーナーであるゴードン氏が絡
 み、続いて控え室に居た若手全員までが集合する大喧嘩が勃発。
 この流れを受けて急遽組まれたのがこの試合。まだババはコミカル
 なドモリ・キャラで、相棒のDボンなんて姿も形も見えず、代わりにバ
 バの周りには泡沫ダッドリー達が。ま、試合より、彼等の姿にこそ価
 値を見出すべき内容か。あ、それとミーニーの元ネタやけど、詳しく
 知りたいって探求心旺盛な方は、ビートルズのアニメ映画である『イ
 エロー・サブマリン』をご覧いただくと良いかと思いますワ。
GSANDMAN vs. RAVEN
  ドリーマーを下してサンドマンの保持するECW王座への挑戦に歩
 を進めたレイヴェン。方やサンドマンもちょっとお肌の曲がり角を過ぎ
 た女子マネのウーマンをはべらかし、臨戦態勢へと入っております。
 しかしなんでんな、ECWでは女子マネの被弾なんて日常茶飯事な
 んですが、やはりバンプの取れないオバサンのウーマンに手は出し
 たらアカンのやろね。この試合の後半、レイヴェンに負けた腹いせに
 とドリーマーが乱入し、ビューラちゃんを黒のパンツ丸見えのパイル・
 ドライバーに捉える場面を観ると、この不文律が痛感させられますワ。
 尚、試合はドリーマーに引き続きカクタスが介入しサンドマンは大
 ピンチに陥ったものの、最後はコーナー最上段からのブルドッギング
 ・ヘッドロックがレイヴェンに決まり、なんとかサンドマンが王座防衛を
 果たしとります。
 勿論試合後は、勝利の一服をリング上で決めてまっせ。
HPUBLIC ENEMY vs. GANGSTAS
  会場内をダンス・ホールに一変させてパブリック・エネミーが登場。
 客席から「PLEASE DON’T GO!」って大合唱が聞こえるのは、
 この名チームのWCW転出が決まっていたからで、実際に96年早々
 に彼等はECWを去ってしまいますんや。さて試合の方ですが、ギャ
 ング・スターズとの凶器山盛り&テーブル破壊ありの定番コース。
 幕引きこそムスタファの『一瞬の返し技』で決するものの、やっぱり理
 屈抜きに楽しめますワ。尚、パブリック・エネミーのECWのラスト戦は、
 場所をECWアリーナに移して、この夜と同じくギャング・スターズを相
 手に挙行されており、以前サムライTVで放映された事もおました。
ICACTUS JACK vs. SABU
  カクタスがリングに上がるなり、「今夜は机も椅子も使わん、オリンピ
 ック・ルールで試合をやろうやないか」とサブゥを挑発。若手レフリーの
 ピーヴィー君もこれを承認するんやけど、肝心のサブゥがこの裁定に
 異を唱えなかなか試合が始まりまへん。で、ここでも現れたのが『揉
 め事収拾係』の911。ピーヴィー君を軽くKOすると、「お前ら、何をご
 ちゃごちゃやっとるんや。ECWスタイルで試合開始や!」と自らがレ
 フリーを買ってて出てゴングを要請。若干不手際(笑)もありましたが、
 皆さんお待ちかねのハードコア戦へと突入いたしました。
 試合はカクタスの十八番である『自ら率先してのロープ絞首刑』スポ
 ットやテーブル破壊などを織り込み、サブゥの『一線を越えた』椅子攻
 撃にてカクタスに土が付いたんですワ。それにしてもカクタスの洒落
 やろうけど、サブゥとのオリンピック・ルールの試合も観たかったなァ。


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