では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

MASSACRE ON QUEENS BOULEVARD
(PAL版)(約2時間11分収録)
 本DVDは96年4月13日にニュー・ヨークはクイーンズにおいて開
催されたECWの定期戦『Massacre on Queens Boulevard』の模様
を収録したものです。
 
@J.T Smith & Damien Stone (Little Guido) vs.
 Buh Buh Ray & Big Dick Dudley
 (w/Sign Guy Dudley & Dances With Dudley)
  団体でも一ニを争うヘタレ野郎のJTが、黒人のくせに自身をイタ
 リア人だとアピール。で、一緒にリング・インしたストーンに対して
 お前はリトル・グイドーを名乗れと指令。そう、このJTの発案が以
 降グイドーが宿命のごとく背負っていくこととなる『純血イタリア人』
 の元ネタとなったんですワ。
 ただし『純血イタリア人』ってフレーズはまだお預け。このフレーズ
 は一週間後、4月20日に開催された定期戦『Hostile City Showd
 own 1996』を待たないとあきませんのや。尚、ストーン改めグイド
 ーは当然まだ今夜は“シシリー島出身”ではなく、キチンと“ニュー
 ・ヨーク”出身とコールされております。
 さてこの試合、ダッドリーズ側にも歴史的な瞬間がおました。それ
 はD-ボンの正式デビューなんです。
 試合開始直前に突如現れたD-ボン、オリジナル・ダッドリーの一
 人であるビッグ・ディックにこそ一目置くものの、当時はコミカル・キ
 ャラであったババ・レイに対して挑発的な振る舞いを見せ、椅子を
 振り上げてJT、グイドー、レフリーのピーヴィ君を完全KOでっせ。
 しかし『純血イタリア人』の元ネタが振られ、D-ボンがデビュー。
 これはECWの歴史において結構重要な試合なんやね。
AHack Myers vs. Billy Black
  コーナー・ポストから変形の顔面砕きを見舞ってブラックを葬った
 マイヤーズ、ホンマはなかなか強かったんやね。見直したワ。
BEliminators vs. Joel Hartgood & El Puerto Ricano
  “ザ・プエルトリコ人”と全身イレズミのハートグッド、どちらも所謂
 『ジョバー』さんでして、イリミネーターズって猛獣の居る檻の中へ
 放り込まれ、ものの見事にイリミネーターズに粉砕されてしました。
 で、『ジョバー』さん相手に汗一つかく事のなかったイリミネーター
 ズ、控室に居るギャング・スターズをマイクで挑発や。当然ギャング
 スターズも挑発されて大人しくしている連中ではなく、即刻両チー
 ムは乱闘を展開。で、余りに暴れるギャングスターズのニュー・ジャ
 ック親分とムスタファ、後ろ手に手錠を掛けられる始末です。
 それにしても手錠で拘束される姿がプロレス業界で一番似合うの
 は絶対にこの2人やろなァ(苦笑)。
CECW World Heavyweight Title Mutch :
 Raven (w/Kimona Wanalaya & Stevie Richards
 & Blue Meanie) vs. Damian 666
  FMW参戦時は大仁田やターザン後藤、天龍に長州と次々にリ
 ング上でモノマネを披露して人気のあったダミアン、なんとレイヴ
 ェンの保持する世界タイトルに挑戦する事に。
 けどこれはやっぱり格の差がありあり。レイヴェンは得意のDDT
 でダミアンを下しました。ただ年頭からずっと尾を引いている元彼
 女ビューラ嬢を巡ってのイザコザがレイヴェンを精神不安定とさせ
 ているのか、試合前には新しい彼女“ニセ松田聖子”ことカモナ嬢
 をスティーヴィ君にボコらせるなど、不可解な行動が目に付きまし
 たワ。
DShane Douglas vs. Axl Rotten
  ECWで一番のインテリ・レスラー、ダグラスがリングへ。直前に
 放送のあったWWFの年間最大PPV『レッスル・マニア』にケチを
 付け、続いてショーン・マイケルズ、ハルク・ホーガン、レーザー・
 ラモンらの悪口を展開。そのまま控え室に居る誰でもいいから挑
 戦を受けてやるとアピールや。で、これに応じたのがショーン・マ
 イケルズ十八番のポージングを真似るレイヴェン軍のお荷物、ブ
 ルー・ミーニー。けどこれは余りにミス・マッチ。引き続いて控え室
 から有刺鉄線バットを振り回してロットンが現れ、これでやっと試
 合は開始。ま、ロットンもダグラスに敬意を表してか、持参した有
 刺鉄線バットは全く使用せずロットンとしては珍しいクリーン・ファ
 イトでダグラスに挑戦。ダグラスもロットンの態度を察したか、こ
 れまた何時もの姦計渦巻く戦いぶりは封印し、切れ味鋭いベリー
 ・トゥ・ベリー・スープレックスにてロットンを料理しとります。
EExtreme Hardcore Shoot Fight :
 Taz (w/Bill Alfonso) vs. Chris Jericho (w/Tad Gordon)
  『オトコ芸者』アルフォンソを帯同したタズと、アルフォンソとは犬
 猿の仲である元ECWオーナーのタッド・ゴードンを帯同したジェリ
 コ。今思うとなかなか豪華な顔合わせで、しかもこの試合は通常
 ルールではなく『シュート・ファイト・ルール』。当時隆盛を極めてい
 たアルティメットを茶化した、如何にもECWらしい嫌味ったらしい
 試合形式やね。
 で、やはりこの試合形式では分のあるのはタズ。しかもセコンドの
 介入を防止する目的でアルフォンソとゴードンは手錠で繋がれニュ
 ートラル・コーナーに座らされていたのやけど、タズが主催する『タ
 ズ・アカデミー』所属の若手がアルフォンソの拘束を解き、アルフォ
 ンソは待ってましたとジェリコを椅子攻撃。すかさずタズがジェリコ
 を締め上げて『シュート・ファイト・ルール』の試合はジ・エンド。
 もうちょっとジェリコのグランド・テクも見たかったけど仕方ないか。
 あ、柔道着着用のレフリーがアルフォンソに銭で雇われていたっ
 て古典的なネタも仕込まれておりました。
 ウーン、徹底的にアルティメットを馬鹿にしてしもとるなァ。
FBrian Lee & Bruise Brothers vs.
 Pit Bulls (w/Francine) & Tommy Dreamer (w/Beulah)
  前記したように、96年1月5日の『House Party 1996』におい
 て元々はレイヴェンの彼女であったビューラ嬢がリングで妊娠宣
 言。しかもビューラ嬢のお相手ってのが、レイヴェンの抗争相手
 であるドリーマーってベタベタ過ぎる愛憎劇があって、これ以降レ
 イヴェンはドリーマーの『股間のお宝』が憎くて仕方がありません。
 で、今夜は巨漢のブライアン・リーとブルース兄弟を刺客として送
 り込みましたんや。試合は場外どころか、6人全てが会場外へと
 戦場を求める大乱戦で、当然試合の後半にはレイヴェン自らも
 リーマーの『股間のお宝』潰しに介入。けどレイヴェン、今夜はド
 リーマー&ピット・ブルズの思わぬ反撃にあえなく撃沈。
 まだまだレイヴェンのイライラは収まりそうにおまへんな。
GSabu vs. Mikey Whipwreck
  リング屋から叩き上げマイキー君、サブゥ相手に試練の一戦や。
 ただしマイキー君はサブゥの捨て身の場外ダイヴをすかすなど、
 どうにもワシの癪にさわるファイト振りを展開。
 クソ、お前なんかどうせサブゥ相手に名勝負なんて構築出来るラ
 ンクになんかないのやから、せめてサブゥの繰り出すトリッキー
 な技を受けまくるくらいの事はやらんかいな。
 試合の結果ですか、当然サブゥの勝ちですワ。
HThree Way Dance :
 Gangstas vs. Sandman & Too Cold Scorpio(w/Missy Hyatt)
 vs. The Headhunters (w/Damien Kane & Lady Alexander)
  御自慢の巨乳を惜しげもなく披露(あ、ブラはしてるデ)して客
 席のオトコどもの劣情を煽るミッシー姉御。胸の谷間にビールを
 注がしてサンドマンに飲ませるに至っては、リング・サイドのお客
 は全員『前屈み』になってしまうのではないかと思わせる程のス
 ケベさや。
 さて暴れん坊ばかりの3WAY戦、Fの試合同様荒れた内容と
 なっておりますが、それでもスコーピオと『空飛ぶ巨漢双子』ハ
 ンターズの空爆攻撃の競演なんて思わぬ見所もあり。
 またBの試合において手錠で拘束されてしまったギャングスタ
 ーズも遅ればせながらの参戦となるのですが、彼等を追う様に
 イリミネーターズまで現れて会場内は大混乱。
 最後はニュー・ジャック親分がスコーピオに対して椅子片手にコ
 ーナー上から急降下爆撃を見舞い勝利の美酒に酔うことに。
 以上、いろいろと話題に事欠かないECWの定期戦でした。


トップへ
戻る