では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

NOVEMBER TO REMEMBER 1998
(PAL版)(約2時間33分収録)
 どこの団体もそれなりに歴史を刻むと、ヒット企画ってやつが生まれ
てくるモンですやんか。全日プロなら暮の『最強タッグ戦』、FMWなら
『川崎球場興行』、勿論WWFならご存知『WRESTLEMANIA』です
わな。で、ECWではと言うとこれは93年以来毎年11月になると開催
される『NOVEMBER TO REMEMBER』ですんや。
そこでこのDVDの登場ですワ。内容は98年11月1日にルイジアナ州
はニュー・オーリンズにあるニュー・オーリンズ大のレイク・フロント・アリ
ーナにて開催された興行を収録したものです。
あ、この興行、当時はパーフェクTVでも有料中継があって、多分千五
百円で鑑賞できたはずで、ワシも申込をしたクチです。
さぁ策士ポール・Eが練りに練ったネタが満載の同興行、しかと見届け
ましょか。

@一大事件が勃発!!
  ジャック・ビクトリーとミスター・ライトの会場入りをニュー・ジャック親分
 が襲撃。そのまま係員に取り押さえられました。
 ウーン、こんな役回りも、やっぱり親分がやると抜群に映えるなァ。
A恒例の前口上が暗転してしまう異常事態に...
  ジョーイ・スタイルスが今夜の見所をリング上から説明していると、テ
 リー大学のTシャツを着て、ご丁寧に学長帽子まで被ったテリー御大が
 客席から登場。あろうことかポール・Eやトミー・ドリーマーの名を出して
 「FUNK YOU!」を連発。FUCKではなくFUNKであるところに御大の
 トンチが伺えるものの、リング上はちょっと笑ってられん状態に。
 普段着のままのドリーマーが御大をなだめに出て来たところを見ても、
 これは舞台裏で何かが起こっていると思われるよう。ワクワクするな。
BThe Blue Meanie & Super Nova
vs. Danny Doring & Roadkill
  ECWの道場である『ハウス・オブ・ハードコア』卒業生のドーイングと
 ロードキルが登場。相手を務めるはECWで長くイロモノ担当をこなして
 来たミーニー&ノヴァ。さあ試合は如何にと思っていたらまたまたテリー
 御大が介入。タイム・キーパー席を腕ずくで占拠し、ロック様をパロって
 ミーニーが放ったピープルズ・レッグ・ドロップがお気に召さなかったのか、
 遂にリング上へ。実況席のジョーイ・スタイルスも「テリーはアタマがいか
 れとる...」と困惑模様。結局試合はミーニー&ノヴァの合体技であるブ
 ルーライト・スペシャルで幕が降りたものの、テリー御大はしつこくミーニ
 ー&ノヴァを襲撃。もうワシが出て行かんと収まりがつかんとでも判断し
 たんでしょうな、プロデューサーのポール・Eが現れて、半べそ状態でテリ
 ー御大に「これ以上の無体は止めてくれ」と必死に懇願。さてさて本日の
 有料生放送、無事に最後まで辿り着けますやら...。
Cダッドリーズと田中&マホーニーの抗争史
  ロブ・ゾンビの曲に乗せ、ポール・Eが熱く語っております。
DTommy Rogers vs. Tracey Smothers
  全日プロ参戦時に作ってもらったのであろう、背中に『ファンタスティック
 ス』とカタカナで名前の入ったジャージを羽織ったロジャース。なかなか物
 持ちがよろしいようですな。今宵の相手は『純潔イタリア人軍』から選抜さ
 れたどない見ても南部生まれ丸出しのスマザーズ(笑)。けどしっかり「イ
 タリアのメンフィス出身」とコールさせるところが憎いワ(苦笑)。
 試合はロープを悪用した絶妙のオクラホマ・ロールをスマザーズが見せて
 くれたものの、やはりロジャースに軍配が。けど試合決着後はリトル&ビッ
 グ・グイドの両人、元NWA王者であるトミー・リッチら軍団総出でロジャー
 スとセコンドのクリス・チェッティをボコボコに。
 しかもそこに超巨漢のメイブル(WWFとの掛け持ち出場)やウルフ・ヘル
 マンまで加わって...。誰かこいつらを止める勇気ある奴は居ないのか!
ESpike Dudley vs. Ulf Hermann & Mabel
  いや、ここに勇気ある奴は居ました。AC/DCのヒット曲『地獄のハイウ
 ェイ』を高らかに鳴らして巨人殺しのスペシャリストであるスパイク・ダッド
 リーが登場や。で、長期戦は不利と判断したのか十八番のアシッド・ドロッ
 プ一発でメイブルをピン。ウーン、リトル・スパイク・ダッドリー君、なかなか
 やりますな。あれ、名前の頭文字を三つ並べたら少々ヤバくないでっか?
 そうか、それでWWFではアシッド・ドロップって名前は使わんのか(笑)。
Fアクセル・ロットン吠える!!
  田中は英語が苦手で、マホーニーは口下手。ならばこのワシがってロッ
 トンがマイクを握ってます。
Gストームとリンの抗争史
  キャンディード君の愛妻であるタミー・リン・スィッチ、ストームのマネであ
 るタミー・リン・ビッチ(現WWFのドーン・マリー)、リング屋からの叩き上げ
 であるマイキー君も絡んで複雑怪奇な人間模様。
HLance Storm vs. Jerry Lynn
  実力は折り紙付きながら、いささか地味な二人によるシングル戦。仕方
 がないなとプロデューサーのポール・Eがちょっと調味料を加えました。
 それがGで説明したスィッチ嬢とマイキー君によるダブル特別レフリーや。
 しかもストームにはビッチ嬢が付いているし、これで急にリング周辺が華
 やかになりました。ま、ストームとリンだけでレスリング・テクを競わせても
 良かったのではと思いますが、さすがに両人、試合でしっかり自己主張は
 してましたワ。で、後半はお待ちかねのキャット・ファイトも盛り込んで、マ
 イキー君の光速カウントが火を吹き(笑)、ストームが勝利を得とります。
 でもやっぱり地味な二人だけの、濃い内容の試合も観たかったなァ...。
Iテリー御大猛省、「ワシ、家に帰るワ...」
  バック・ステージで御大へのインタビュー。御大も反省気味か...。
Jドリーマーとジャスティンの抗争史
  WCWへ栄転したサンドマンから強引に(?)引き継いだ竹刀を振りか
 ざし、ジャスティンが快進撃を開始。ドリーマーとは遺恨が生じることに。
 また今宵のドリーマーの相方は、ミステリー・パートナー。期待を持たし
 よりますなァ。
KTag Team Championship :
 Balls Mahoney & Masato Tanaka vs. The Dudleys
  この時点で4度目のタッグ王座に就いていたダッドリーズ。今宵の防衛
 戦の相手はFMWを見限りECWへ修行に来ていた田中と、『デッカイ金
 玉』ギミックのマホーニー。ダッドリーズの二人を含め、少々椅子で殴ろう
 が机に叩きつけようがびくともしないタフ・ガイ達による一戦ですワ。
 で、やはり試合は椅子チャンバラが見所の荒れ模様に。そして終盤、サ
 ブゥとRVDがダッドリーズを襲撃しダブルテーブル葬。このチャンスを見
 事に活かし、田中&マホーニーが初のタッグ王座をゲットしとりまっせ。
 ただし両人の王座も束の間、5日後の11月6日にはダッドリーズが王
 座を取り戻してますんや。
 あ、この試合ですが、序盤の数分がカットされとりましたワ。
Lダグラス先生、大いに吠える!
  ダグラス先生、今宵も口が滑らかですな(笑)。
Mトリプル・スレットとニュー・トリプル・スレットの抗争史
  ダグラス先生、キャンディード君、ビガロ(直後にWCW転出)からなる
 ユニットがトリプル・スレット(三本の槍)。ECWマットで猛威を振るってい
 たんですが、これを制圧しようと犬猿の仲であるサブゥとタズがシェイク・
 ハンド。もちろんRVDやアルフォンソも加わって、ニュー・トリプル・スレッ
 トなるユニットが急遽結成されましたんや。
NTommy Dreamer & Jake Roberts
 vs. Justin Credible & Jack Victory
  『怪女』ニコル・バス、『両刀使い』ジェイソン、『元レイヴェンの追っ掛け』
 チェスティティと怪しそうな面々を引き連れジャスティンが登場。
 ニュー・ジャック親分に襲撃されたビクトリーも、頭に包帯を巻いて痛々し
 くドリーマー&ミステリアス・パートナーの入場を待つ。
 で、花道にドリーマーと一緒に現れたのはジェイク・“ザ・スネーク”・ロバ
 ーツ。例の“巨蛇”を連れて来ていないのが減点ですが、ジャスティンと
 ビクトリーが突っ掛けてゴングとなりました。
 でもとっくに盛りの過ぎたロバーツでは、元祖DDTを乱戦の最中にニコル
 ・バスに放つ姿がマニアの涙を誘うのが関の山や。ジャスティンの相方で
 あるビクトリーもパッとせず、これならドリーマーとジャスティンのシングル
 戦の方が良かったか。試合は後半、ワンマン・ギャングらの乱入を盛り込
 み、直後に待ってましたのニュー・ジャック親分&クローナス登場。
 ドリーマーによる女子マネのチェスティティへのパイルもあって、なんとか
 格好がついたって感じ。ウーン、ポール・Eのプロデュースらしくない試合
 やったなと思っていると、お家に帰ったはずの御大テリーがまたまた登場。
 遂に愛弟子ドリーマーを殴り、花道横の観客と一悶着を起こして大暴れ。
 多分、何で俺じゃなしにロバーツなんか使ったんやって怒っていらっしゃ
 るのでしょうが、ホンマにそれが理由なら御大が正しいでっせ。
 ポール・Eの言い分が聞きたいなと思わせる試合でしたワ。
O控え室の模様
  RVDはあくまでクール、タズは静かに燃えとります。
PTaz & Sabu & Rob Van Dam vs.
 Shane Douglas & Bam Bam Bigelow & Chris Candido
  先にリングに現れたダグラス一派。嫌味ったらしくダグラス先生直々に
 メンバー紹介をしていると、パンテラの『ウォーク』がガンガン鳴ってサブ
 ゥ&RVDが花道に。何時聞いても『ウォーク』は格好エエなと思っていた
 らKでの介入を根に持ったダッドリーズが背後から襲撃や。当然ダグラス
 一派もこれに加わりサブゥとRVDをボコボコに。ここで場内が暗転し、流
 れ出したのはタズのテーマ。いやー、実に渋い演出ですな。
 で、タズがダッドリーズを切って捨て、改めて6人タッグ戦に突入。RVDと
 満身創痍のサブゥのサブゥが織り成す場外ダイヴの編隊飛行、ダグラス
 一派の確かなレスリング・テクと、年間最大興行のトリを充分果たす試合
 は、タズがダグラス先生を片羽締めでチョーク・アウト。
 しかしフォールする役は俺がやると、何とサブゥがアラビア式の椅子爆弾
 をダグラスを締め落としたタズに投下、タズを押しのけてダグラスを押さ
 えてしまいましたんや。ウーン、やはりサブゥとタズは水と油。交わる事
 はないんやね。当然この遺恨は99年へと引き継がれて行く訳か。
 御自慢のFTW(この夜はくそったれ)王座ベルトを肩に掛け、タズはさっ
 さと控え室に帰ってしまいました...。
 【追記】
   この試合をもってビガロはECWを離れ、WCWへと出て行きます。な
  のでこの夜をもってトリプル・スレットは崩壊したと考えて貰ってOKです。
  あ、サブゥとタズも揉めたし、ニュー・トリプル・スレットもこの夜限りって
  事で併せてよろしくお願いいたします。


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