では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

GUILTY AS CHARGED 2000 
(約2時間38分収録) (PAL版)
 『有罪確定』、『GUILTY AS CHARGED 2000』と題されたこのDVD
は、2000年1月9日にアラバマ州バーミンガム、バウトウェル・オーデト
リアムにてECWが行った2000年最初のPPVを収録したもの。
例によって今回もクオリティの高い興行なんですワ。では内容の紹介を。

○まずは前口上
  お馴染みジョーイ・スタイルス、サイラスの掛け合いに、ベビーへと宗
 旨替えしたジョエル・ガートナーも1枚噛んで今夜の準備は万端や。
@Mikey Whipwreck vs. CW Anderson & Bill Wiles  
  今宵マイキー君が迎え撃つのは、ポール・Eのそっくりさん、その名も
 ルー・E・デンジャラスリー(元サインガイ・ダッドリー)が組織したニュー
 ・デンジャラス・アライアンスなるユニットを構成するCWとウィルズ。
 かつて“ECW最弱キャラ”であったことなど忘れたワとマイキー君も奮
 闘しましたが、ルー・Eの介入からCWの重厚なるスパイン・バスターを
 まともに喰らってはね。
 【雑学】
   ルー・Eが組織した『ニュー・デンジャランス・アライアンス』について
  ですが、これは元々ポール・E御大がWCW在籍時にアン・アンダー
  ソン、リック・ルード、ラリー・ズビスコ、ボビー・イートン、のちのスティ
  ーヴ・オースチンらを率いて組織したユニット『デンジャランス・アライ
  アンス』のパロディなのだと思います。
  ただCW・アンダーソンやビルヴィスらのクラスを集めて組織、っての
  はちょっと元祖『デンジャランス・アライアンス』に対して失礼なのでは
  ないやろか...(苦笑)。ま、あくまでパロディやからねェ。
ASimond Diamond, Danny Doring(w/Electra), Roadkill vs.
 Nova, Jazz, Kid Kash
  お抱えの専属アナを帯同したサイモン、筋肉系美女?のエレクトラを
 帯同したドーイング、巨漢のロード・キル、WWF転進後に開花するジャ
 ズ姉さん、ともに初期ECWでは笑いものキャラであったノヴァとキャッ
 シュ。一癖も二癖もある奴らによる6人タッグ戦は途中乱入者の邪魔が
 入ってサイモン&ドーイング対ノヴァのハンディ戦へと移行。
 ここに今度はクリス・チェッティがノヴァのパートナーを買って出て、再度
 試合形式は変更。限りある有料放送の時間枠で有力な選手を全て使
 い切りたいって団体の思いが痛いほど伝わって来ますな。
 結局試合はロード・キルがノヴァを圧殺して幕となりました。
○場面は変わって...
  今夜のメインでオーサムの保持する世界タイトルに挑戦する小兵のス
 パイク・ダッドリー、決意を語っております。また彼の傍らにはお揃いの
 絞り染めのTシャツを着たガール・フレンド(誰か名前を知りませんか)も。
 けど安物のシンナーでも吸い過ぎたか、彼女の前歯は全て抜けていて
 ちょっと怖かったですワ。
BYoshihiro Tajiri(w/Steve Corino) & Super Carzy vs.
 Little Guido(w/Sal Graziano) & Jerry Lynn
  タジリのマネージャーに納まったコリーノがタジリとクレイジーは戦うの
 ではなくチームを組むべきと提案。で、誰か挑戦するチームはないかと
 控え室を挑発。これに応じたのが『純血イタリア軍』の残党グイドーなん
 ですが、彼にはパートナーが居ません。と、花道奥からポール・Eが現
 れてコリーノの提案を嫌味ったらしく賞賛し、グイドーのパートナーとして
 ジェリー・リンを紹介。ここに腕に覚えのある4人のタッグ戦が実現や。
 実際タジリの日本製丸ノコ・キック、クレイジーのスタンド席手すりからの
 月面水爆、グイドーのUWFスタイル、リンのいぶし銀のファイトと、贅沢
 極まりない試合内容で、放っておけば一晩中でもワシらを飽きさせるこ
 となく戦うであろう4人。仕方がないから両チームとも仲間割れってスポ
 ットを挟んで、タジリがリンをフォール。いやはや4人ともお疲れ様でした。
 けどこれで終わらないのがECW。リンをジャック・ビクトリー、トミー・『野
 生の炎』リッチ(←『純血イタリア軍』ではなかったの?)らコリーノ一派が
 蹂躙していると背後にダスティ・『アメリカン・ドリーム』ローデスが登場。
 お馴染みのファンキーなステップから毒針エルボーをコリーノ一派に見
 舞ってリングを一掃や。しかしまたまたここにコリーノ一派の刺客である
 ライノが現れてローデスを撃沈。これでは収拾がつかんと判断したか、
 ポール・Eの号令で若手総出でコリーノ一派を排除しとりますワ。
○場面は変わって...
  ニュー・ジャック親分、工業用大型ホチキスを片手にアピール(怖)。
CAngel vs. New Jack
  先の試合で職人芸を堪能し、そろそろ血のしたたるような試合が観た
 くなる頃やないですか。なら、ニュー・ジャック親分の出番ですワ。
 今夜の相手は禿頭軍のエンジェル。仲間のデヴィトやグライムスも帯同
 して余裕で親分の登場を待ちますが、ゴミ箱一杯の凶器を携え悪辣そ
 うなラップ・ミュージックと共に親分が登場すればこれはもう防戦一方。
 ポール・Eのお家の郵便受けなんて洒落の効いた凶器なども駆使し、
 親分がエンジェルどころか、2階席からの自殺ダイヴでグライムスを、
 大型ホチキスを額に打ち込んでデヴィトまでをもまとめて料理。
 最後こそエンジェルの振り上げたスコップをまともに頭部に喰らって敗
 戦となったけど、親分は恐ろしいってのを衆人に知らしめる試合でした。
○場面は変わって...
  今宵子飼いのサブゥとRVDがTV王座を懸けて激突。さすがのアルフ
 ォンソも気が気でない様子。両者の控え室を行ったり来たり。
DECW TV Title Match
 Rob Van Dam vs. Sabu
  共に独創的なムーヴを造り出すことに信条を置いているこの2人。直
 接対決となったんですが、当然内容は折り紙付きの素晴らしさや。
 また、この試合がサブゥのECWでの最後のPPV。
 そう思うと何やら感傷的になってしまいますが、これは両者のマネージ
 ャーを務めるアルフォンソにとっても同様のようで、両者から同時に椅
 子を渡せと命じられ、さてどちらに渡したものかと一瞬躊躇。
 お前は何をしとるんやって怒ったRVDからヴァン・ダミネーターを喰らっ
 てリング上に伸びてしもたけど、これは5☆スプラッシュでRVDがサブゥ
 を破るってことを事前には知っていたものの、実際に目の当たりにはし
 たくなかったアルフォンソの複雑な心境の産物やとワシは思ってます。
 試合決着後、RVDの差し出した手を握り、まだリング上で伸びた(振り
 をしている?)ままのアルフォンソの手を握り、改めてアルフォンソ、RV
 D、客席の順で中指を突き立てたサブゥ。最後まで孤高の人でしたな。
 ECWでのサブゥ、これにてお終いですワ。
 ※尚、この後当時ECWの定期放送を行っていたTNN局による放送素
  材収録用の定期興行に顔を出したサブゥ、春にはXPWへと転出して
  おります。
○場面は変わって...
  レイヴェンとドリーマーの保持するタッグ王座へ挑戦するジャスティン
 とストーム。ワシらはお前らより若くて才能があると自信満々や。
EECW Tag Team Title Match
 Impact Players [Justin Credible(w/Jason) & Lance Strom
 (w/Dawn Marie)] vs. Raven & Tommy Dreamer(w/Francine)
  透け透けのドレスを羽織った“エクストリーム女王”フランシーン嬢を
 引き連れドリーマーが入場。続いてオフスプリングの名曲『カム・アウト・
 アンド・プレイ』をガンガン鳴らせてレイヴェンも。そこへジャスティンとス
 トームが飛び掛り試合は開始や。で、場外乱闘に持ち込み揃ってジャ
 スティンとストームを舞台から投げ飛ばして『有罪確定』と書かれた看
 板の前でポーズを決めるドリーマーとレイヴェン。
 格好エエなァ...。今時小学生でももうちょっと気の利いた感想を述
 べよるやろけど、ホンマにワシ、そない思いましたもん。
 またジャスティンの振り上げた竹刀からフランシーン嬢を救おうとレイ
 ヴェンが身を挺し、それが仇となって敗退するって物語も最高。
 フランシーン嬢の悔しがり方から察しても、これはドリーマー、フランシ
 ーン嬢、レイヴェンの新たな物語へのプロローグのようやな。
○場面は変わって...
  会場裏の駐車場にてコリーノ一派が気炎。伝説の男、ローデスを潰
 したことが事のほか嬉しいようで。
○オーサムとスパイクの抗争史
  どうやらスパイクのガール・フレンドの前歯がないのは安物のシンナ
 ーを吸ったためではなく、どうもオーサムが一枚噛んでいるようや。
 ※どうやらスパイク君のガール・フレンド、99年12月23日のニュー・ヨ
 ークでの定期戦でオーサムに突っ掛けてラリアートをモロに喰らい、こ
 の際に口を切ったか、歯が折れたみたい。なるほど、今夜のタイトル
 戦はベルト以外に、ガール・フレンドの仇討ちって側面もあるんやね。
FECW World Title Match
 Mike Awesome(w/Judge Jeff Jones) vs. Spike Dudley
  FMW時代から下手なギミックなど一切使わず腕っ節一本で業界を
 渡り歩くオーサム(元グラジエーター)。今夜は巨人殺しのスペシャリ
 ストの異名を取るスパイクの挑戦を受けることに。
 で、初めてPPVのトリを務めるスパイク、小柄な俺に出来る事は何か
 と自問したと見え、テーマ曲であるAC/DCの『地獄のハイ・ウェイ』
 を鳴らしながらリングの四方八方にテーブルを次々と設置。
 これは嬉しい展開やと観客が狂喜する中、オーサムが現れてゴング。
 果たして設置したテーブルは大多数をスパイク自身が喰らう羽目に。
 最後はオーサムのカミカゼ・アッサム・ボム(←FMW風に言ってみた)
 によりまたまたテーブルへと投げ落とされて見事に憤死。
 いやはやアンタ、立派にメインを張りましたな。見上げたプロ根性や。
 それにしても内容の濃いPPVでしたワ。大満足や。


トップへ
戻る