では収録内容の詳細を

BEST OF THE BLACK ARMY
(約1時間50分収録)
 XPWって団体は『アルマゲドン』ってアダルト・ビデオ製作会社
が母体となっているそうで、そこの社長さんがリング内外で悪事の
かぎりをつくす悪のCEOにして、ブラック・アーミーの首謀者であ
るロブ・ブラックさん。で、このDVDはブラック軍にスポット・ライトを
あててXPWの歴史を振り返るって趣向で編集された代物なんで
すワ。さあ皆さんもワシと一緒に暴力とエロに彩られたXPWのこ
れまでを追体験いたしましょ...。
尚、本編に収録されている試合については全てダイジェストであり、
個々の解説の中で完全収録されているDVDのタイトルは記してお
きましたので、こちらも参考にして下さいな。

@プロモ
  メタリカの『I DISAPPEAR』インスト版に乗せて今作の見所が
 流されます。ある意味、ここを観るだけで収録内容の詳細はつか
 めるかもね。あ、メタリカに楽曲使用の断りは入れてるんやろか。
 この点が、ワシは非常に気になりますワ。
AXPW Championship
 Sabu w/Josh Lazie vs. Terry Funk w/Rob Black
 【Go Funk Yourself】
 July 22, 2000 LA Sports Arena Los Angeles, CA
  日系のマネージャー、レイジ氏を引き連れてブラック軍に弓を引
 くサブゥ。それならばとブラック軍が送り出したのが御大テリー。
 当然、場外乱闘や火炎攻撃も配置された乱戦へと移行します。
 完全収録がお望みなら【Go Funk Yourself】ってDVDをどうぞ。
BXPW Championship
 Sabu w/Lazie vs. Abdullah the Butcher w/Rob Black
 【Vengeance】
  June 17, 2000 LA Sorts Arena Los Angeles, CA
  これまで未発表やった貴重な内容の試合。ブラック軍によるサブ
 ゥ潰しの刺客ブッチャーが、毎度お馴染みの大流血戦を披露や。
 叔父であるシーク爺との確執を引きずった、演者側も観客側も心踊
 る一戦なんです。ホンマ、これは出来るならDVD特典映像として
 完全収録して欲しかったワ。XPW、ケチ臭いことすんなよな。
Cブラック氏、ノリノリで歌う!
  XPW専属解説者であるラリー・リベラ氏がエレキ・ベースを鳴ら
 し、これをバックにブラック氏が自慢の喉を披露?
DMenage-A-Trios Match
 Pogo vs. Kraq and Angel
 【New Year's Revolution】
 January 17, 2001 Patriot Hall Van Nuys, CA
  ブラック軍では自由恋愛を提唱しているのか、軍団員である巨漢
 黒人選手のクラックと、おかまのエンジェルがエエ仲なんや。
 この夜はマッド・ピエロ・ギミックのポーゴとのハンディ戦に挑んだ
 んですが、試合なんてそっちのけでホモ・ネタに走る二人。当然ポ
 ーゴが勝利を得ております。
Dグライムス、衝撃のデビュー
 【Payback's a Bitch】
 February 3, 2001 Patriot Hall Van Nuys, CA
  ECWでは過激な黒人至上主義を掲げてムスタファと2人でギャ
 ングスターズなるユニットを結成していたニュー・ジャック親分。
 ECW崩壊とともに流れ着いたのがXPWなんですが、当然ブラッ
 ク軍とは反目することに。で、リング上でブラックさんに詰め寄っ
 ていると、背後に突然リングをピザ・カッターで切り裂いてグライム
 スが登場。ニュー・ジャック親分にギター・ショットをお見舞いし、
 そのままブラック軍へワラジを脱ぐこととあいなりましたんや。
EVic Grimes & The Messiah vs. Supreme & New Jack
 【The Night XPW Stood Still】
 March 17,2001 Patriot Hall Van Nuys, CA
  Dの流れを引き継いで実現したタッグ戦。メサイアによる階段落
 ちならぬ雛壇落ちや、ニュー・ジャックによる自殺ダイヴを盛り込ん
 で圧巻はラストのダブル火炎テーブル葬。リング上に設営された机
 二台に油をまいて炎を点火。ここへニュー・ジャックとグライムスが
 各々叩き込まれるんですが、ニュー・ジャックの上着に炎が引火。
 ちょっと洒落にならん状態へと陥ってしまいました...。
 ただしアァ、エライこっちゃって思った瞬間、次の試合へと画面は
 移行し、ニュー・ジャックの安否については不明のまま。
 ダイジェストなのが惜しまれる、完全収録化が待たれる一戦ですワ。
FExploding Ring Match
 Supreme vs. Vic Grimes
 【Halloween in Hell 2】
  October 13, 2001 Pico Rivera Stadium Pico Rivera, CA
  FMWではお馴染みの爆破マッチをXPWが挙行。ここに至るま
 でには爆破マッチの元祖大仁田も一枚噛んでるんですが、これは
 特典映像の方で触れます。で、米国初の爆破マッチ、実践するはX
 PWにおけるデス・マッチ担当のスプリームとグライムス。ここでは
 会場内の音声を排除しミュージック・プロモ風に編集されてますワ。
 完全収録がお望みなら【BLOWN TO HELL】ってDVDをどうぞ。
Gブラックさんのショート・コント
  ワシは英語が苦手やから、何を訴えているのか理解できまへん。
HKronus and Kraq w/Angel vs.
  Damien 666 and Halloween w/Lady Victoria
 【Scene of the Crime】
 April 21, 2001 Grand Olympic Auditorium Los Angeles, CA
  ブラック軍と、敵対勢力であるメキシコ軍との絡み。ブラック軍に
 はおかまのエンジェル、メキシコ軍にはビクトリア嬢が加わってい
 るのが試合の肝と言うか、そこだけ注目すればOKって感じや。
IXPW Championship
 The Messiah w/Rob Black and Lizzy Borden vs. New Jack
 【Redemption】
 May 26, 2001 Grand Olympic Auditorium Los Angeles, CA
  ブラック軍生え抜きの精鋭にして、ブラック氏が一番信頼してい
 るのがメサイア。サブゥがXPWと袂を分かってしまったため宙に
 浮いた王座に挑むことになったんです。対戦相手はサブゥのマネ
 ージャーであったレイジ氏が差し向けたニュー・ジャックや。ブラッ
 ク軍が絡む試合にしては珍しくメサイアがクリーン・フォールで王
 座を勝ち取ってます。
 完全収録がお望みなら【Redemption】ってDVDをどうぞ。
JXPW Championship
 The Messiah w/Ron Black and Lizzy
  vs. Vampiro vs. Sabu w/Josh Lazie
 【Rapture】
 July 7, 2001 Grand Olympic Auditorium Los Angeles, CA
  巨大企業WCWの崩壊によって野に下ったバンピーロとICPの
 XPWデビューがあったのはIの夜。もともとはブラック軍への入
 団を前提に迎えられたバンピーロとICPなんですが、何とIの夜
 に早くもブラック軍をダブル・クロス。当然ブラック氏も怒り心頭で
 今夜は軍団総出の上、バンピーロとICPを攻撃。この流れを受け
 て組まれたのがメサイアとバンピーロの直接対決なんですが、何故
 かここにXPWと袂を分かったはずのサブゥも介入し、試合は急遽
 3WAYへと模様替え。これまた会場内の音声を排除したミュージ
 ック・プロモ風に編集されとります。けどこの編集方法もはっきり言
 って有難迷惑。何で普通に編集してくれんのやろか。
KXPW Championship
 Rob Black and "White Trash" Johnny Webb w/Lizzy
  vs. Josh Lazie and Sabu
 【Damage Inc.】
 August 25, 2001 Grand Olympic Auditorium Los Angeles, CA
  何があったのか知らんけど、メサイアが突然XPWを脱退。しか
 らばとブラック氏が姦計を練り、ハードコア野郎のジミー・ウェブ
 を新王者に祭り上げ。ここではこの辺りのお話をXPWの実況クリ
 ス・クロス氏と解説者ラリー・リベラ氏が語ってくれます。
 完全収録がお望みなら【Damege Inc.】ってDVDをどうぞ。
Lブラック氏&ウェブの記者会見(?)
  XPW版のコーポレイト・チャンプとなったウェブをお披露目や。
 初期XPWでは思い切りのいいデス・マッチを繰り広げていたウェ
 ブだけに、いくらネタ作りと言ってもこれはなァ...。
 このキャラ変更、現在のXPW低迷の一因とワシは思いますワ。
LXPW Championship
 Webb w/Rob Black & Lizzy Borden
  vs. Excalibur (Kevin Kleinrock)
 Webb w/Rob Black & Lizzy Borden
  vs. Sandman w/Major Gunns
 【XPW's Retribution】
 November 24, 2001 Grand Olympic Auditorium Los Angeles, CA
  コーポレイト・チャンプの初防衛戦の相手は、ブラック氏直々の
 選出なのだと思われる、素人同然の身体つきをした黒覆面のエク
 スカリバー。カンフー・ギミックへとシフト・チェンジしたウェブが楽
 々防衛を果たしますが、ここにハードコア・アイコンのサンドマン
 が登場。ウェブには思ってもみなかった第二戦が始まって...。
MXPW Championship
 Webb vs. Terry Funk
 【Liberty or Death】
 June 29, 2002 Pico Rivera Sports Arena Pico Rivera, CA
  御大テリー久々のXPW参戦は、以前とは全く逆の立場でブラッ
 ク軍追撃のため。コーポレイト・チャンプのウェブ相手にテリー節
 を存分に聞かせてくれますんや。勿論勝敗なんて二の次でっせ。  
 完全収録がお望みなら【LIBERTY OR DEATH】ってDVDをどうぞ。
Nエンド・ロール
  ブラック軍特集の本DVD、最後を飾りますは軍団のマスコット
 であるリジー・ボーデン嬢のおっぱいポロリを含むミュージック・プ
 ロモ。抗争相手であるメジャー・ガン嬢への屈辱的なスパンキング
 攻撃なんかも見られて、殿方にはちょっとお得な一時を提供や。
 あ、リジーのおっぱいですがAV嬢らしく豊胸手術が施されており、
 しかもナイロン糸で左右のおっぱりが離れぬ様になってますんや。
 これはちょっと気持ち悪かったですワ。

【DVD特典映像】
@The Messiah w/Rob Black & Lizzy Borden
 vs. Chris Candido w/Tammy Lynn Sytch
 【D-Day Aftermath part 2】
 May 28, 2000 Majestic Theatre Ventura, CA
  若くして米国マットの奥の細道を往くキャンディード君が愛妻サ
 ニーちゃん(現タミー)を引き連れXPW参戦。メサイアの脇を固
 めるブラック氏やリジー嬢、ブラック軍の客人元ECWのクローナ
 スらも絡むなど見所の多い試合は、メサイアの十八番である旋回
 式のジョー・ブレーカーがズバリとキャンディード君に決まり幕に。
A大仁田厚記者会見
  今や議員さんとなられて、何一つ不足のない生活を送られている
 であろう大仁田厚。けどレスラーとしてやり残した事があるって常
 々公言していて、その中の一つが『米国での爆破マッチの開催』
 もともとポールEと図ってECWでやるって話もあったんですが、
 これがなかなか進展しまへん。それではとECWを敵対視するXP
 Wに目をつけたみたいなんですワ。で、ここには2000年10月18
 日、ロスで開かれた『米国爆破マッチ開催』に向けての記者会見が
 収録されとります。ブラック氏の紹介で壇上に立った大仁田、まず
 は約束を反故にされたとポールEとECWをなじり倒し(英語で)、
 そろそろ役者魂に火がともってきたと思ったら絶妙のタイミングで
 サブゥが登場。多分爆破マッチの相手として選出され、本戦に向け
 てのネタ振りに駆り出されたんでしょうな。当然大仁田はサブゥに
 掴み掛かり番外戦が勃発。机上のパイル・ドライバーや火炎攻めな
 ども盛り込んで、最後は床に倒れるサブゥに日章旗を...。
 『大仁田劇場inロス』、見所いっぱいでしたワ。
 あ、で肝心の『米国での爆破マッチの開催』なんやけど、本編Fで
 お分かりのように開催はされたものの、大仁田の姿はそこにはあり
 まへんでした...。
Bまたまたプロモ、そしてショート・コント
  またもミュージック・プロモ風、そしてまたもショート・コント。
 もう腹一杯や、これ以上要らんっちゅうねん!!
 こんなモンを収録するんやったら、なんで本編でダイジェストとした
 未発表の試合を完全収録せんのや。XPWの映像編集者ってホン
 マにアホとちゃうか!!
C画像集
  最後に一枚、殿方お待ちかねの画像がありますワ(笑)。

【総評】XPWのDVDっていうとセンスのない編集方針がこれまでワ
 シの逆鱗に触れ続けていたんですが、本作もそれらと似たり寄っ
 たりの内容でした。特に今回は既発表の重要試合の数々を、会場
 内の音声を一切カットしてミュージック・プロモ風に仕立てる暴挙。
 ベスト盤っていう性格から収録時間の制約があるって側面を差し引
 いても臨場感に欠ける手法で、これは勘弁して欲しかった。
 また未発表やった本編BやEなどは、DVDの特性をフルに活用し
 て【特典映像として完全収録】するべきやのにな...。
 ま、それら全てを差し引いても『大仁田劇場inロス』が観れたので、
 ワシとしては結局は大満足の一枚や(身勝手やな、ワシ)。


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