では収録内容の詳細を

BAPTIZED IN BLOOD U (約2時間35分収録)
 何処の団体にもヒット企画ってのがあるモンで、XPWではやはり
『キング・オブ・デスマッチ・トーナメント』がこれに相当するんで
っしゃろな。で、このDVDはそのヒット企画の第2回目を収録した
ものですんや。興行名が『MY BLOODY VALENTINE
2001』と謳われておりますが、2001年2月24日の興行みたい
で、カリフォルニア州ヴァン・ヌイズのパトリオット・ホールがその
舞台みたい。
今回もヒット企画らしくバイオレンス・シーン満載の本DVD、恐ろ
しくなって夜中にオシッコへ行けなくなる方もいらっしゃるでしょう
から、寝る前に観るのは避けるべきかと...。
尚、『キング・オブ・デスマッチ・トーナメント』は長ったらしいの
で、以下ではKODTと略します。

@前口上
  実況及び解説陣のラリー・リベラ&クリス・クロスによるスタジ
 オ収録の本日の見所説明。リベラのオッサンは、相変わらず怪しい
 顔付きで笑わせてくれよりまっせ。
A場面は変わって...。
  悪のCEOロブ・ブラック率いるブラック・アーミーがリングを
 占拠。なにやらアピールをしてるところへ怨敵スプリームが登場。
 どうも今回のトーナメントにエントリーされていないスプリームに
 対し、出して欲しければ云々云々と注文を付けているみたいやね。
 当然スプリームは攻撃に撃って出て、ここで今夜の興行のお楽しみ
 がひとつ生れました。あ、スプリームですが、彼こそ第1回目のK
 ODT覇者ですんや。これを知らんと、以下が楽しめんからね。
B“The Original Gangsta”New Jack vs.
 “Mr. 80s”Dynamite D
  スプリーム同様、これまた何故かKODTにエントリーされなか
 ったニュージャック親分の試合。相手がクラシカル・スタイルの復
 興を目指すDDやからやろね、前半は親分も何時もの乱暴ファイト
 を封印してDDに付き合ったんやけど、さすがに後半は飽きたのか
 凶器で一杯のゴミ箱をリングに入れ、次から次へとDDに振り下ろ
 しよる。中でも痛そうやったのは、股間に打ち込まれた工業用のホ
 チキス攻撃。思わずワシも股間を押さえてしまいましたワ(笑)。
CBeds of barbed wire and nails
  Vicious Vic Grimes vs. Kraq w/Angel
  KODT1回戦の第1試合。ブラック・アーミーの先兵クラック
 が“おかまちゃん”エンジェルを引き連れてグライムスと対戦や。
 試合中クラックがグライムスに攻撃された反動で、試合に介入して
 いたエンジェルの『尻を掘って』しまうといったお馴染みのベタな
 スポットをはさみ、最後は有刺鉄線ボードをリング上の机に設置し
 てグライムスがクラックをボディ・プレス葬。KODT、早くも血
 の臭いが充満して来ましたデ。
DBarbed wire, ladder and beds of thumbtacks
  Nozawa vs.“White Trash”Johnny Webb w/Jessica
  KODT1回戦の第2試合。晴れのトーナメントに日本人代表
 して東京愚連隊のノザワがエントリー。『白人のクズ』ギミックの
 ウェブと対戦しとります。しかし遠く異国の地で、こうして日の丸
 を背負った選手の活躍を見ると目頭が熱くなって来ますな(笑)。
 試合は満場のUSAコールの中、ノザワが画鋲で満たされたトラッ
 プにウェブの放ったパイルドライバーで落とされてジ・エンド。
 けどノザワも頑張りましたデ、画鋲トラップへのみちのくドライバ
 ーなんて、ホンマにデンジャラスな一撃でしたモン。
E場面は変わって...。
  ブラック・アーミーの守護神であるメサイアを、SM装束を纏い
 ラバー・マスクを着用したトゥールが挑発。どうも今夜の試合がマ
 ッチ・メイクされたみたいですワ。
FBeds of light bulbs and broken glass
  Kronus vs. Homeless Jimmy
  KODT1回戦の第3試合。『浮浪者』ギミックのジミーと、元
 ECWのクローナスが対戦ですワ。ここいら辺りから、そろそろバ
 イオレンス度に加速度が加わって来ます。白熱灯で一杯のトラップ
 へクローナスが、割れたガラスの破片で満たされたトラップへジミ
 ーが各々突き落とされて大流血や。最後はジミーがクローナスを机
 へのブル・ドッギング・ヘッドロックで切って捨てました。
 尚、試合中最前列の客が、ECWの市販ビデオテープをジミーに凶
 器として手渡すシーンがあり、何処にも洒落の利く客が居るんやな
 って感心させられましたワ。この客と友達になりたいなァ。
 でも団体側が仕込んだネタって可能性もあるしな...(苦笑)。
G場面は変わって...。
  XPWにおいて最近姿を見かけなくなったサブゥのマネージャー
 であるレイジが登場。サブゥの名を出しなんやかんやと言っており
 ますが、英語が判らんので理解不能。サブゥの不在を訴えているん
 やろと思いますが、ここにブラック・アーミー勢が現われてレイジ
 を袋叩きにしてしまいました...。  
HBeds of barbed wire and thumbtacks
  “Gigolo”Steve Rizzono vs. Pogo the Clown
  KODT1回戦の第4試合。『マッド・ピエロ』ギミックのポー
 ゴ・ザ・クラウンとブラック・アーミーの小番頭リゾーノの一戦。
 画鋲で満たされたトラップや有刺鉄線ボードなどの常設凶器の他に、
 ポーゴ自身が持ち込んだ有刺鉄線装着スコップなども大活躍するん
 ですが、試合後半になんとKODTから弾き出されたスプリームが
 有刺鉄線敷設机を持って参戦。瞬時にリゾーノを潰し、これでKO
 DTに参加出来なかった鬱憤を晴らしたのかと思ったら、返す刀で
 ポーゴまで手に掛けて。そうですんや、これでスプリームはKOD
 Tに強行参戦しますんや。それにしても謀略渦巻く団体やねェ。
IJuventud Guerrera vs. Kid Kaos
  松葉杖をついて登場したケオス。どうも負傷明けみたいですが、
 ここにフベントゥが突っ掛けて試合は開始。やはりケオスは右膝が
 本調子ではないらしく、フベントゥのみちドラ〜膝十字固めにて哀
 れにも失神KO負け。やっぱりレスラーは体が資本、お大事に。
JBeds of barbed wire, broken glass and light bulbs
  Supreme vs. “White Trash”Johnny Webb
  KODT準決勝戦の第1試合。3つのコーナーに各種トラップを
 あしらえ、それとは別に画鋲で満たされたトラップも設置。準決勝
 に突入し、ハード面でもますます重装備となって来ました(笑)。
 ここでの見所は画鋲トラップに顔面から突っ込んだため、禿頭のい
 たる所に画鋲が突き刺さり血だらけとなったスプリームの表情
 ホンマ、痛そうですワ。試合はスプリームが画鋲トラップにウェブ
 をハリケーン・ラナにて叩き込み、ここにダメ押しで椅子を抱えて
 のダイヴ。スプリームがKODT2連覇へ向け王手を掛けとります。
KBeds of nails, barbed wire and thumbtacks
  Vicious Vic Grimes vs. Homeless Jimmy
  KODT準決勝戦の第2試合。またまた登場した画鋲で満たされ
 たトラップやガラスの破片で満たされたトラップ。この際オマケや、
 白熱灯で一杯のトラップも設置しよか(笑)。で、それとは別にグ
 ライムスが持参したピザ・カッター、ジミーが持参したチーズ下ろ
 しなどがガンガン使用され、ここでも両選手とも大流血や。
 しかし両者ともなかなかへたばりませんな。ワシはガラスの破片に
 ジミーの旋回式フェイスバスターでグライムスが突っ込んだ時は、
 あぁこれでフィニッシュやと思ったんやけどなァ。多分ライヴの客
 も同じ思いやったんやろね、ジミーが凶器搬入のために持ち込んだ
 手押し車によってグライムスに押しつぶされ幕となったけど、それ
 までの激しいスポットに比べあっけなかったよってブーイングが飛
 んでいたモン。敗者ジミーは満場の拍手で送られていたし、やはり
 折角の激戦やのに幕の引き方が悪いって怒っていたんやろな。
 デス・マッチってただただ危ない事をやればエエと思われがちやけ
 ど、実は結構奥が深いんやなって再認識させられる一戦でしたワ
LThe Messiah w/Rob Black and Lizzy Borden vs.
  Tool w/Luis Cypher
  KODTとは別枠の一戦。ブラック・アーミーの守護神であるメ
 サイアに前述したトゥールが挑んだんですが、こいつではやはり役
 不足でしたな。見所というとメサイアがトゥールのラバー・マスク
 を剥ぐ場面なんやろけど、こんな奴の正体なんてさすがのワシでも
 余り興味がなく...。
MNo-rope, barbed wire, beds of everything deathmatch
  Supreme vs. Vicious Vic Grimes
  いよいよKODTの決勝戦。カードはKODT2連覇を狙うスプ
 リームと巨漢グライムス。舞台装置もおよそ考えられるものは全て
 導入され、ノーロープ有刺鉄線のダブル・ヘル形式で、リング上に
 は予選や準決勝戦で使用された全トラップが、リング下には蛍光灯
 に有刺鉄線を敷設したトラップや各サイズの脚立が用意されました。
 勿論ここでも両選手とも大流血。しかし場外で立てた脚立の頂上か
 らリング内のグライムスへダイヴ攻撃を狙ったスプリームが足を滑
 らして、リングの角に顔面から突っ込むってアクシデントが勃発
 もしやこれで熱戦も強制終了かと思ったんやけど、しばらくすると
 なんと何事もなかったようにスプリームは立ち上がり、今度はリン
 グ上に特大の脚立を立て、ここの最頂部から改めてグライムスにダ
 イヴ攻撃を企てますんや。けどそこに悪のCEO、ロブ・ブラック
 が現れ、スプリームの昇ってる特大脚立を押し倒す暴挙に。哀れ、
 スプリームは場外に設置された蛍光灯&有刺鉄線トラップへと墜落
 して行きました。いや、正に憤死って言葉がピッタリのフィニッシ
 ュなんですが、それでも全身の傷を誇らしげに客に見せて引き上げ
 るスプリームと、それを拍手でもって称える客達。上手く表現でき
 まへんけど、両者には確かな信頼関係が結ばれているみたいや。
NXPW KING OF THE DEATHMATCH TITLE MATCH
  Champion: the Messiah w/Lizzy Borden
  and Rob Black vs. Vicious Vic Grimes
  熾烈なトーナメントを制したグライムスを称え、ロブ・ブラック
 が表彰式を開催。けどここにKOD王座を保持するメサイアが同席
 したもんやさかい、グライムスが今からワシとタイトル戦をやれと
 ブラックやメサイアを挑発。最初はブラックが駄目だと説得してい
 たんやけど、余りのしつこさにメサイアがグライムスの挑戦を了承。
 おいおい、あれだけの試合をこなして、まだ試合をやるんかいなっ
 て思ったんですが、メサイアがグライムスの額を指一本で突いただ
 けでグライムスはフォール負け。そうか、ちゃんと話はついていた
 んか(笑)。しかしこんな茶番は許せないと、血だらけのスプリー
 ムが再度登場。腹黒いメサイア&グライムスに飛び掛り、ここにワ
 シも加勢するデ、とニュージャック親分までがリング・イン
 で、メサイア&グライムスとスプリーム&ニュージャックの対立構
 図が出来あがり、これ以降のお話は後日へと...。

【DVD特典映像】
@Veronica Caine vs. Lizzy Borden
 (Buck Naked Match)
  既発売の『FREEFALL』に収録されていた一戦。詳細はこ
 ちらを参照下さいな。あ、それと試合の最後に僅か数十秒ですが、
 ケイン嬢のオッパイ丸出しのプロモ(『FREEFALL』収録の
 ものとは別テイク)が入ってましたワ。
AGallery
  試合中の写真を中心とした静止画像集。もしかするとエロ系もあ
 るんやないかと全部見てみたけど、これは期待外れでした。 


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