では収録内容の詳細を
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DAMAGE, INC. (約2時間7分収録) |
2001年8月25日、ロスの『殿堂』オリンピック・オーデトリアムに
て開催されたXPWの興行を収録したDVDです。
@ロブ・ブラック、救世主の啓示を受ける?
・XPWにおける悪のCEO、ロブ・ブラックが会場裏の倉庫と思わ
れる場所にてメサイア(退団?した看板選手)より啓示を受ける
場面。英語が苦手やからさっぱり分からんけど、多分メサイア
(CGで描かれてます)が、「ワシは今晩出場できんよって、お前
らで勝手にやっといてんか」とでも言ってるんやろ。
これで早くも今夜のメインの出場選手交代が示唆され、DVDの
鑑賞に暗雲が立ち込めます(苦笑)。
しかしXPWもエエ根性をしとると言うか、ちゃんとDVDのジャケ
ット裏にはメサイアの名前が載っていますんやデ。
仕方ないから、メインの代打ちは誰かを焦点に、DVDの鑑賞を
続けましょか...。
AKid Kaos vs. The Enterprise
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の第1回戦第1試合。
エンタープライズ側の豪華(?)セコンド陣の介入を跳ね返し、
ケオスが勝利を収めとります。
BJohn Kronus vs. Dynamite D
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の第1回戦第2試合。
王道プロレスの復権を唱えるのがギミックのDが、『フ・ジ・ワ・ラ・
アーム・バー』にてクローナスを下しました。
しかしクローナスをこの扱いにするとは、XPWも選手層が厚くな
ったと理解すべきか、それとも単なるアホなのか...。
CLeroy the Ring Crew Guy vs. "Vicious" Vic Grimes
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の第1回戦第3試合。
この興行が行われた2001年8月25日と言えば、WWFではRV
Dの人気がウナギ登りやった頃。これに目を付けんXPWやない
ですワ。すかさずRCGなる、パロディですと言ったら余りにもRV
D本人に可哀想な、似ても似付かんレスラーを登場させて、グラ
イムスに秒殺させる荒業に打って出よりました。
しかし思わず手を叩きたくなるようなパロディならワシも大歓迎
やけど、ここまで笑えんとちょっと引いてしまいますワ。
この光景を控え室で見ていたであろう、RVDのかつての僚友で
あるサブゥの心境を知りたいですな。
DKonnan vs. "White Trash" Johnny Webb
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の第1回戦第4試合。
XPWにおける一大派閥の一つであるメキシコ軍から選抜された
コナンが勝利ですワ。で、敗者となったウェブ、こいつが後々重要
な役割を果しますんや...。
EDynamite D vs. Kid Kaos
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の準決勝第1試合。
Dの唱える王道プロレスの復権もここで夢途絶えました。
それでもバーチカル・スープレックスの攻防なんて、結構楽しめ
ましたデ。
FKonnan vs. "Vicious" Vic Grimes
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の準決勝第2試合。
XPWの開催するトーナメントやのに、ここまでの5試合は全て
大流血はなし。そろそろこの試合辺りでドバッとくるんやないやろ
かって期待してたんやけど、またまた肩透かし。
どうもXPWらしくなく、今回はプロレス技術で優劣を競っている
みたいですワ。
GHardcore Battle Royal with New Jack,
Homeless Jimmy (w/ Major Gunns), Pogo the Clown,
Damien 666, Halloween, Nozawa, Angel, Kraq
・頭出し信号も収録されず、いきなり始まった試合。どうも今回の
トーナメント勝者への第1挑戦権を懸けてニュー・ジャック親分と
ジミーが戦っていたんやけど、急遽オーバー・ザ・トップ・ロープ・
ルールの時間差バトルロイヤルに変更となったみたい。
それにしても頭出し信号の入れ忘れはDVD製作過程のチョンボ
やから許してやってもエエけど、試合の出だしが収録されとらんの
は大きな減点やデ。あと、ニュー・ジャック親分の試合やのに、ギ
ター・ショットや自殺ダイヴもあれへんし。XPW、ギャラでもケチり
よったんやろか。
HKid Kaos vs. Konnan
・TV王座を懸けた8人参加トーナメント戦の優勝者決定戦。
まず今夜は負傷欠場となったスプリーム(この人が居ないから、
特に今夜は興行自体が締まりまへんワ)がウィットネスとしてリ
ングに登場。晴れの決勝進出となった両者もスプリームを温かく
迎え入れ、ここでもXPWらしくなく粛々と決勝戦が進んで、返し
技によりケオスが勝利。スプリームがこれを祝っていると...。
大した出来事ではないんやけど、とりあえずダブル・クロス劇が
演じられておりまっせ。
IRob Black & ? vs. SABU and Josh Lazie
・頼みのメサイアを欠いたままリングに上がった悪のCEO、ロブ・
ブラック。己に歯向かうサブゥ&レイジ組を迎撃せんとアカンのや
けど、冒頭述べたようにパートナーはなし。
しかもこの試合、サブゥ組が勝った場合は会社とベルトを支配す
る権利を得、ブラック組が勝った場合はサブゥ組のXPWよりの追
放が決まるといった重要な案件が懸かっておりますんや。
それでも男らしくたった一人でブラックは試合に打って出ます。
しかし多勢に無勢。劣勢状態が続き、遂に控え室へと逃走や。
で、これをそうはさぜじとサブゥのマネージャーであるレイジがバ
ック・ステージからブラックを引きずり出すんですワ。
けど、どうも様子が変や。ブラックの顔付きが変わったような...。
そう思っているとニュー・ジャック親分が、「こんな奴を捕まえたデ」
とブラックを強制リング・イン。なんとリング上にブラックが二人居る
珍事が勃発や。しかしブラック2号(レイジが捕まえた奴)をよく観
てみると、正体はDの試合であっさり敗れたウェブですワ。
ま、ブラックと似てるって事で、この猿芝居となったんでっしゃろな。
結局試合はブラック組がズル勝ちし、哀れサブゥはXPWを去るこ
とになったみたいで...。
<総評> Cでの笑えんパロディ、Gでの雑な試合方針、Iでの
猿芝居、全体を通して売り物の大流血戦の封印と、どうもXPWら
しくない興行やったようで、ワシにはちょっと残念な内容でしたワ。
やはりデスマッチ部門を背負うスプリームの欠場と、スプリームの
好敵手であったメサイアの退団(?)が痛手やね。
それにクローナスやニュー・ジャックらの大物外様選手を使い切れ
ていないのも如実に伝わってくるし。
このHPを全て読まれている方(居てはるんやろか?)ならワシが
ポールEの才能を高く評価しているのを理解されているでしょう
が、ホンマにXPWにはそんな才能を持つ人が必要や。
尤もこれは現時点(2002年8月)で約1年前のお話なんやから、
もっと現状は好転しとると思っておきますワ。 |

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