では収録内容の詳細を
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GENOCIDE(約2時間26分収録) |
『GENOCIDE』、直訳すると『民族大虐殺』と命名されたこの物騒
なタイトルのDVDは、2002年4月27日にロスの殿堂オリンピック・
オーディトリアムにおいてXPWが開催した興行を収めたものですんや。
この夜は約2ケ月前の興行(『FREEFALL』に収録済)の後日談って
感じでして、XPWにおける軍団抗争の決着戦が最後にデンと控えて
おります。さぁ、アナタを『民族大虐殺』の現場にお連れいたしますワ。
@まずは前口上
現代プロレス興行において解説&実況の役割ってのはとてつもな
く大きく、当然そこからカルト・ヒーロー的な奴も現われるんやけ
ど、その代表格が元ECWのジョーイ・スタイルズ。ECWのビデ
オを鑑賞したことのある方なら「OH MY GOD!」の決め台詞を
聞いたことが絶対にあるはず。で、XPWの実況であるクリス・ク
ロス氏も決め台詞の重大さに気付いたらしく、特に女子マネ絡みの
キワドイ場面で「Ohhh〜」ってのを連発するんや。
そしてこれがそろそろファンにも浸透したと思ったのか、この夜は
リング上の前口上の際に「Ohhh〜」を数回披露。けど正味の話、
あんまり受けてなかったデ。
APogo the Clown & Larry Rivera vs.
SoCal Jobbers Union (D, AWC, Shady)
受けないクロス氏を不憫に思ったのか、何やら数名の若手チンピ
ラ系レスラーが登場。これを追って『マッド・ピエロ』ギミックの
ポーゴ・ザ・クラウンが現われ、2対3のハンディ式タッグ戦が開
始されよった。なお、ポーゴのミステリアス・パートナーってのが
ネットで調べたクレジットによるとクロス氏の相方があり、アクの
強い英語とスペイン語のチャンポンを操り解説するラリー・リベラ
氏とのこと。以前観たビデオではもっと短髪で大柄やったように思
うんやけど、果たして真相は...。『負け犬組合』の面々同様、
謎の多い試合でした。
B#1 Contender to the XPW TV Title
Psycosis vs. Chris Hamrick
TV王座第1挑戦者決定戦です。でも、この時点で誰がTV王座
を保持しているのかは不明(多分、解説されているんやろけど)。
試合はハムリックのトリッキーなムーンサルトや、場外で横たわる
ハムリックの顔面に椅子を設置してシコシスが放った問答無用のフ
ット・スタンプ等それなりに見所はありましたデ。
CJuventud Guerrers & Vinnie Massaro vs.
halloween & Damien 666
ダミアン率いるメキシコ・モスト・ウォンテッド軍とフベントゥ
&マサーロの混成チームの一戦。FMW時代を思い出させるダミア
ン十八番のキン肉バスターや、WWFでミステリオが看板技として
いる“619”を披露するフベントゥがチェック・ポイントか。
けど先の試合もそうですが、ECWで“エクストリーム・ルチャ”
にてマニア連中を熱狂させていた頃のフベントゥやシコシスを知っ
ているので、現在の姿はちょっとワシには寂しいですワ。
D場面は変わって...。
メインの軍団抗争にて激突するブラック・アーミー及びエンター
プライズの面々がリング上へ。コイン・トスで何やら決めてます。
多分メインで行われる時間差リング・イン形式の試合における入場
順を決めようとしとるんやろね。尚、約2ケ月前の興行『FREE
FALL』でのスプリーム戦にてエンタープライズの援護を受けた
サンドマンが、晴れてエンタープライズに正式に加入した模様。
対するブラック・アーミーには日本人のノザワが加わっていまっせ。
EScott Snot vs. Shooting Star
シューティング・スターと名乗るこの選手、どうやらニュー・カ
マーさんのようですワ。スノットとの試合中、ホッケーマスク着用
の黒づくめの巨漢レスラーが現われて両者をKO。あれあれって思
っているとニュージャック親分までが登場し、ホッケーマスクをボ
コに。スノットとスターの試合は単なる噛ませ犬やったんやね。
蛇足ですがこのホッケーマスク、ネットで調べたところ正式にはク
リムゾン・マスクって名前やそうです。へーっ、そうでっか。
FVicious Vic Grimes vs. Evan Karagis
約2ケ月前の興行『FREEFALL』では正に命懸けの高所落
下スポットを志願したグライムス。あの時は、これはただでは済ま
んのやないかって心配したけど、元気そうに現われたのでまずは一
安心。今夜は負傷明けって事やろか、軽量級のカレイシャスを相手
に余裕の試合運びを披露してくれましたワ。
GThe Black Army vs. The Enterprise
いよいよ今夜のメイン、ブラック軍(以下、ブ軍と略)とエンタ
ープライズ軍(以下、エ軍と略)の全面対決ですワ。試合は過去W
CWでやっていた、リングを2個併設して金網で囲み、時間差で各
選手が入場して来るってルールに各種のトラップを付加してXPW
風に味付けしたもの。ちなみにこれまでの前座試合は全て画面左側
の、金網を設置していない状態のリングで行われておりました。
さて試合はブ軍の“おかまちゃん”エンジェルと、エ軍のケオス
によって火蓋が切って落とされ、先に紹介したコイン・トスにて先
攻権を得たエ軍から先にGQマネー、追ってブ軍のノザワ、エ軍の
サンドマン、ブ軍のウェブ、エ軍のリゾーノが続々リング・イン。
もうこの頃になると各種トラップにより全選手が流血を強いられ、
金網の中は地獄絵図そのもの。で、後攻ブ軍の4人目がなんと女性
マネのボーデン嬢。ここにエ軍5人目のケイン嬢も絡み、画鋲のバ
ラ撒かれたリング上でキャット・ファイトを決行。WWFも最近は
女性がキツいバンプをとりますが、さすがにXPWではバイオレン
ス度が違いますな。で、女性マネを4人目に参戦させ、ブ軍の最後
は誰やねんって注目してますと、なんと約2ケ月前の興行『FRE
EFALL』にてエ軍とサンドマンの結託によりベルトを失なう羽
目となった“流血大王様”スプリームが登場。うーん、XPWもや
りよるやんか、なかなか楽しいお話を書くもんやねェ。
試合はケイン嬢がサンドマンと二人掛りでボーデン嬢をキャメル・
クラッチに仕留めて乱戦に幕を引きましたワ。また試合後グライム
スが現われてブ軍に加勢、スプリームとの強力コンビを結成となっ
ております。尚、この一戦にはXPWが認可する3本のベルトも懸
かっていたみたい。ヘビー級王座、キング・オブ・デスマッチ王座、
TV王座の3本やと思うけど、誰の手から誰の手に渡ってしもたの
かは不明です(多分、解説されているんやろけど)。
あ、それと最後に目に付いた残酷スポット御紹介しときましょか。
この試合では金網頂部でGQマネーとエンジェルが闘い、GQマネ
ーの火炎攻撃2連発を被弾したエンジェルが、リング下に設置され
た机×縦方向に2台の上へ突き落とされていましたワ。
【DVD特典映像】
@“White Trash”Johnny Webb vs. Kid Kaos
既発売の『REDEMPTION』に収録されていた2001年
5月26日収録の『キング・オブ・デスマッチ王座』第1挑戦者決
定戦での一戦。各種トラップがガンガン使われるXPWらしい試合
なんですが、あえてここに収録せんでも他に未発表の試合があった
やろと思うと、これはなんとも残念でありますわなァ。
Aメジャー・ガンズ嬢のプロモ
あんまりスケベ度は高くおません。勿論、御開帳!なんて事はあ
りまへんデ。
BGallery
試合中の写真を中心とした静止画像集。もしかするとエロ系もあ
るんやないかと全部見てみたけど、これは期待外れでした。 |

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