では収録内容の詳細を
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LIBERTY OR DEATH (約90分収録) |
このDVDは、2002年6月29日にカリフォルニア州ピコ・リヴェラ
のスポーツ・アリーナにおいて開催されたXPWの興行を収めたも
のですんや。『自由か死か』と実に大袈裟なタイトルが冠された本
興行の目玉は御大テリー・ファンクの久々の参戦。さあ、今夜の御大
のキレ具合はどんなものか、楽しみにDVDを再生いたしましょか。
@Veronica Caine & G.Q. Money vs. Angel & Lizzy Borden
まずはXPWを牛耳る悪の一大勢力ブラック軍からリジー嬢と三
下の“オカマちゃん”エンジェルが登場。相対するは抵抗勢力の一
翼をになうエンタープライズ軍のベロニカ嬢とGQマネーや。
ベロニカ嬢によるピープルズ・エルボーの態勢から、ジャージを脱
いでTバックでのスティンク・フェイスが“オカマちゃん”エンジェルに
決まり、これの仕返しにとGQがベロニカ嬢にレイプまがいの態勢
を取るなど、実に破天荒(苦笑)なシーンが続出。またエンジェル
とGQがアリーナ(多分ロデオ会場やと思います)後方の高さ10
m以上あるやぐらの上から有刺鉄線が設置された机の上に抱き
つき心中を決行。最後はエンタープライズ軍大将のケオスがどさ
くさの中介入し、リジー嬢に手をかけて幕となっとります。
AAWC(American wild child) vs.
The Altar Boys (Luke and Matthew)
ラップ好きの悪ガキ・コンビであるAWCと、日々修道院で神様
に祈りを捧げているアルター・ボーイズの対戦。線は細いものの、
難易度の高いムーヴを難なくこなすアルター・ボーイズのルークが
注目なんですが、試合はやっぱり悪ガキ・コンビが勝どきを上げる
結果となりましたワ。あ、それと悪ガキ・コンビにはメジャー・ガ
ンズ嬢がマネージャー役としてくっ付いておりまっせ。
BXPW TV Championship
Kaos with Veronica Caine vs. Chris Hamrick
ケオスとハーミック、この当時はTV王座を巡って両者が名(迷
?)勝負数え歌状態やったんですが、勿論今夜もスタンド席に雪
崩込むなどと大激戦に。ただし決着の付け方が余りに不明瞭や。
試合後半にケオスをヘルプしようとベロニカ嬢が介入し、これはア
カンとでも思ったかハーミック援護のため(?)リジー嬢も花道に
登場。しかしいきなりリジー嬢の足元で爆発が起こり(地雷を踏ん
だ?)、選手も観客も全ての者が唖然としている中、ケオスがハー
ミックをフォール。何や今の爆破は?ってワシの頭の中が真っ白
になった瞬間、全く何の説明もなしに画面は次の試合へと。
あぁ、またまたXPWの映像特有の最低の編集か...。
CXPW World Title Webb vs. Terry Funk
ブラック軍の全面支援もあって世界王座に君臨し続けるヘタレ・
ギミック(以前は立派なハードコア野郎やったのに)のウェブに、
御大テリーが挑戦。御大はリング登場と共に、観客を煽ってリング
に椅子を放り込ます大暴挙に出よりました。あっと言う間にパイプ
椅子で埋まるリングを見て、あぁこんなシーンが以前ECWでもあ
ったなって感慨深く思われるのは年季入りのマニアさんやろね。
試合は場外に設営された野営用のテントや子供用ビニール・プー
ル、有刺鉄線があしらえられたオブジェを駆使して進み、ウェブの
持ち出した画鋲地獄をかわした御大が必殺の火炎攻撃を披露!
多分ジャージの下には防火の工夫がされとるんやろけど、それで
もあれだけ燃え盛る炎を体に押し付けられたらウェブもさぞ熱いこ
とやろ。で、遂に御大がXPW王座を奪取かと思われたんやけど、
ここでウェブが起死回生の一瞬の固め技(withロープ悪用)。
ま、御大も喉から手が出る程欲しいベルトやないやろし、『グッド
・ジョブ!』って一声懸けてあげれば満足なんやと思います。
【DVD特典映像】
@La Parka vs. Psicosis
ガイコツ&ドクロ仮面ラ・パルカのXPWデビュー戦。相手を務
めるはちゃっかりXPWに定着した感のあるシコシスや。たいした
盛り上がりもなくラ・パルカが勝ちを収めとるけど、これ以降はX
PW出場の記録もなく、これがデビュー戦であり、フェアウェル戦
であった模様。またラ・パルカってギミックの選手は複数居てます
が、こいつは初代?、それとも2代目?。まさか『XPW版』やない
やろなァ(苦笑)。
AMexico's Most Wanted (Halloween & Damien 666)
vs. Venum Black and Xtasis
本興行が開催された2002年の6月って言うと、WWFでは『次代
の大物』レスナー旋風が吹き荒れていた頃でして、これに敏感に反
応したのか、はたまた安直に便乗したのか、試合はメキシコ軍のハ
ロウィーンが繰り出した【F5】で決まっておりますワ。
【総評】先に紹介済みの『BAPTIZED IN BLOOD V』と双璧をなす
最低最悪の代物でした。何度も書くのもアホらしいけど、なんでこん
なブツ切りの編集をするんやろ。やっぱりプロレスって、選手の入場
シーンがあって、選手の紹介があるから、さぁこれから試合やって鑑
賞する方も力が入るんでっせ。また試合終了のゴングが鳴った瞬間
に次の試合へ移行するのも止めて欲しいワ。
試合の余韻に浸れんし、試合終了後に新たな物語が発生することも
あるんやから。
で、止めはBの試合の紹介でも書いたけど、リジーの地雷被弾に全
く説明がなかったこと(ヒアリングの出来んワシが悪いのか?)。
また肝心の試合内容も低調なものが多かったみたいやけど、大看
板スプリームの試合が収録されとらんのは最大のマイナス・ポイント。
ネットを見るとちゃんと巨漢のクリムゾン相手に試合をやっておりま
すんやデ。そやのに結果がノー・コンテストなので収録せんかったの
か、そもそも収録するレベルの試合にならんかったのか。どっちにし
てもXPWのDVDを買ってスプリームの試合が入ってなかったらガ
ッカリしまっせ。 |

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