では収録内容の詳細を

WRESTLEMANIA X8                    (2枚組:合計約7時間収録) 
 WWFの年間最大イベントである『WRESTLEMANIA』。今年は
カナダのスカイ・ドームに68,237人の大観衆を集めて開催され
たんですが、これを特典映像満載で完全収録したDVDですワ。
日本からもツアーが組まれ沢山の方が生観戦をされたようであり、
J−SKYでも放送されたのを御覧になられた方もいらっしゃるで
しょうな。ま、2枚組で特典映像込み約7時間とボリュームたっぷり
のDVDですが、丸々一日WWF漬けになるつもりで鑑賞してみま
しょか(笑)。
あ、蛇足やけどこのDVDにはWMのポスターを縮小再現した四つ
折りのパンフレットがオマケで付いており、音声も英語以外にフラン
ス語とスペイン語が選択可能やから、その時の気分でいろいろと実
況を変えて鑑賞してみるのもエエかもね。

DISK−1
@"Superstar"Performances by Saliva
Aオープニング・プロモ
BIntercontinental Championship
 William Regal vs. RVD
 ・記念すべきオープニング・カードはリーガル卿の保持するIC王座
  にRVDが挑戦するって組み合わせ。ともにレスリング技術は確
  かなものを持っている選手やし、華もあるからやろね、幕開けと
  言う重要なポジションを任せられたみたい。
  試合はリーガル卿が口の中を切って流血してしまうアクシデントも
  あったものの、問答無用の変形スープレックスを強烈に決めて
  流石やなと印象付けてくれました。しかし悪者キャラに徹っする
  必要からやろか、直後に例の『神の拳』を取り出そうとする隙を
  RVDに突かれて、哀れ5★スプラッシュの餌食となりましたんや。
C場面は変わって...
 ・先週のRAWにてDDPを裏切ったクリスチャン、DDP譲りの変な
  笑顔でインタビューを受けております。
DEuropean Championship
 DDP vs. Christian
 ・母国へ凱旋帰国したクリスチャン。相手は欧州王座を保持する
  DDPや。ここで対戦するまでの経緯として、連敗続きで自暴自
  棄に陥ったクリスチャンをDDPが『ポジティブ・シンキング』で救い、
  一度は蜜月な関係を構築していた二人って伏線がありますんや。
  試合内容については可もなし不可もなし。DDPのダイヤモンド・
  カッターと、クリスチャンの敗退後のジタバタをディスプレイするた
  めだけの試合と言ったら言い過ぎでっか。
E場面は変わって...
 ・コーチマン苛めを絡めたロック様のインタビューですワ。
FHardcore Championship
 Maven vs. Goldust
 ・何の因果かハードコア王座に就いたメイヴェンに、いまいちハード
  コアっぽくないゴールダストが挑戦。武器として使用されるゴミ箱
  やスコップが金色に塗られており、粋な遊び心も伺えますワ。
  仮初の決着後は、毎度お馴染みの有志による豪華な乱入が。
G"Tear Away"Performances by Drowning pool
H場面は変わって...
 ・バックステージではハードコア王座を巡って局地戦が勃発。クラッ
  シュとスパイクの小競り合いに、ブルペン・カーを駆ってアルが突
  入。これらを凌ぎきったスパイクなんやけど、疾風のように現れた
  ハリケーンがベルトを強奪し、再び疾風のように去って行き...。
IKane vs. Kurt Angle
 ・お祭りにはケインのような選手は不可欠なんやけど、何もカート君
  が相手をしなくてもな。一言で言えばテーマなき戦い。それでも
  ロープ悪用のズル勝ちで自身の小悪党イメージをガッチリと堅持し
  たカート君には拍手を。
J場面は変わって...
 ・ハードコア王座を強奪し逃走中のハリケーン。逃げ込んだ先では
  何故かゴッドファーザーのHO達が生着替えを始めだし、迂闊に
  も下半身がこれに過剰反応を起こして...(苦笑)。
Kフレアーとテイカーの抗争史
 ・フレアーの親友であるAAや、フレアーの息子であるデビッドにま
  でテイカーの災いはおよび、両者の遺恨は臨界点に。
LRic Flair vs. Undertaker
 ・2002年の『WRESTLEMANIA』にフレアー。つい一年前までな
  ら口に出しただけで笑われていたであろう与太話が現実のものに
  なるんやから改めてWWFのダイナミズムには敬服してしまうワ。
  しかもそれが掛け値なしで名勝負になってしまうんやからな。
  『はぁ?』と書かれたプラカードが掲げられる本部席付近で乱闘
  が繰り広げられ、十八番の流血ジョブによって『番犬』テイカー相
  手に格の違いを見せつけたフレアー。老いて益々お盛んですワ。
  やはりプロレスはこうやないとね。AAの乱入をはね返したテイカ
  ーも、ラストライドこそフレアーとの呼吸が合わず失敗したものの、
  直後に墓石式パイルでなんとか面目だけは保ちましたデ。
M場面は変わって...
 ・ブック様のインタビュー。何故かブック様はインテリ風眼鏡着用
NBooker T vs. Edge
 ・当時、エッジが日本製のヤカモシ・シャンプーのCMに出る出ない
  で、ブック様とプチ抗争を繰り広げており、この決着戦として組ま
  れたのがこの試合。ちなみにエッジには凱旋帰国って側面も。
  しかしワシの注目はやはりブック様。スピン・ルーニーが出るのは
  今か今かと期待しとりましたが、ワシの期待を裏切らない正に
  レッスルマニア級の大回転を披露してくれましたワ(笑)。
  ま、直後にエッジが大失敗に終わったもののエッジン・ルーニー
  を出しよったもんやから頭に血が昇ってスキが生まれ、そこを
  エッジに突かれて敗退してしもたけど。
O場面は変わって...
 ・ハードコア王座を強奪したハリケーンへコーチマンがインタビュー。
  そこに祝福に現れたのは、後ろ手にフライパンを隠し持った助手
  のモーリーちゃん。人生落とし穴だらけですな、ハリケーンさん。
Pオースチンとホールの抗争史
 ・憎しみと報復攻撃の連鎖。なかなか力の入った前振りや。
QStone Cold Steve Austin vs. Scott Hall
 ・ナッシュを伴ったホール相手に、ガラガラ蛇は鉄拳と蹴りで対抗。
  何時も通りの試合運びなんやけど、どうも観ているこっちはしっくり
  来ませんな。メインやない、王座戦やない、百歩譲ってここらあた
  りは納得しても、何故試合の順番までが『トイレ休憩前』なんや。
  ネット上では様々な情報がアップされとって、どれもそれなりに
  頷ける内容なんやけど、とりあえずここでは触れまへん。
  そやけどスタナー2連発でホールを下した後の、恒例の『スティー
  ブ・ワイザー』。オースチンにはどんな味がしてたんやろ。
  ちなみに翌日のRAWをオースチンは無断欠場しますんや。
R場面は変わって...
 ・前夜祭AXXESSの模様が紹介されとります。

以下はDISK−1の特典映像です。
@Extras: "Byte This" with Mr. McMahon
 ・ビンスの『素』のインタビュー。お題は、WMの最高の瞬間とは、
  HBKとブレットについて、統一王座について、nWoについて、
  リングに立つ自身について、WMとは、の6項目に分かれてお
  ります。気になるビンスの答えですが、これは皆さんでヒアリング
  していただけませんやろか。ワシは英語が苦手なもんで。
AWWE Superstars' Favorite WrestleMania Moments
 ・スローター軍曹、エッジ、HHH、ジェリコ、カート君が各々WMの
  最高の瞬間について答えております。これは英語が分からずと
  も、各々の考える最高の試合のシーンが挿入されるので安心や。
BTop Five WrestleMania Finishes
 ・WMの結末、ベスト5が収録されとります。
  5位は92年のホーガン対シッド、4位は94年のマイケルズ対ホー
  ルの梯子式IC王座戦、3位は88年の14参加トーナメント、2位
  は00年のダッドリーズ対ハーディーズ対エジクリの梯子式タッグ
  王座戦、栄えある1位は93年のブレット対ヨコヅナ(ホーガンの
  参戦あり)となってましたワ。
CTop Three WrestleMania Attendances
 ・WMの観客動員記録について。3位は01年の67,925人、2位
  は今回02年の68,237人、1位は87年の93,173人!!
DPost-Match Comments
 ・RVD、DDP、カート君の試合後の『素』のコメント集。
EThe Making of the Cast
 ・前夜祭AXXESSでは様々な企画が披露されたようですが、スー
  パー・スターズの体の一部を原寸で再現したフィギュアもあったん
  ですワ。で、ここではそのフィギュアの製作過程をご紹介。
  ステイシー、ショー、RVD、ブック様がそれぞれ体にドロドロの粘土
  状の物を塗り付けられて形を採られておりますんや。
  ここではやはりステイシーがTバック1枚のお尻に粘土を塗られる
  シーンが、助平な殿方のハートを鷲づかみすると思われ(笑)。
FPress Conference
 ・トロント市長を招いてのイベントの様子。WMがどれだけ認知され
  ているイベントなのかが如実に分かりますワ。

DISK−2
@"Get The Table"Performances by Saliva
AWWF Tag Team Championship
 Dudley Boyz vs. Billy and Chuck vs. Hardy Boyz vs. APA
 ・ドロウニング・プールのテーマ曲生演奏に乗ってダッドリーズがス
  テイシーを引き連れて登場。花道横で演奏するバンドと一時絡む
  んやけど、さすがにロックが日常的な国の選手やから、絡み方に
  ぎこちなさが全くあれへん。ここらあたり、日本でも同様の演出が
  あるんやけど、いくら練習しても埋まりようのない溝を感じるワ。
  さて試合やけど、3チームを相手に防衛する必要のあるビリチャキ
  が圧倒的に不利。それでもイルミネーション式のルールを活用し、
  APAをダッドリーズに潰させ、ダットリーズをハーディーズに消さ
  せて、気が付けばハーディーズとの1対1の展開に持ち込んでい
  たのは流石やね。あとは卑怯なやりクチのビリチャキの独壇場
B場面は変わって...
 ・ホーガン、ナッシュ&ホールに「助けは不要」と...。
C場面は変わって...
 ・ハードコアのベルトを持って逃走中のモーリーちゃん、しかしクリス
  チャンの不意討ちに遭って哀れベルトを奪われました。
Dホーガンとロック様の抗争史
 ・下手な映画顔負けのプロモ。期待が高まって来ますな。
EHollywood Hulk Hogan vs. The Rock
 ・既にアチコチで語り尽くされた感のある一戦。今更ワシがつべこべ
  解説しても仕方がないですワ。けど一言だけ書いておきます。
  プロレスって、実際リングに上がって両選手が対峙してみんと分か
  らん事が多いって改めて思い知らされました。ホーガンのここまで
  の異常人気を事前にWWFもロックも、当のホーガンさえも予測
  出来なかったはず。JRが評する『レスリングの未来』と『レスリン
  グの過去』に、残酷なる観衆の審判が下りたんや。この結果は、
  果たしてWWFに、ロックに、ホーガンに、プロレスって大衆芸に
  どのような傷跡を残すんやろか。ワシはこのカード、試合前、試合
  中、試合後とロックの表情ばかり見ていましたワ。
F場面は変わって...
 ・WWF・NYでは今夜出番のなかったB・ショーがファンサービス。
  顔で笑って、心で泣いて(怒って?)か。
GTriple Threat Match for the Women's Championship
 Jazz vs. Lita vs. Trish Stratus
 ・ジャズの保持する女子王座に挑戦するのはリタと、凱旋帰国に
  合わせてコスチュームをカナダの国旗色に変えたトリッシュ。
  前の試合で会場が沸騰し過ぎたので、次の王座戦へ向けて一
  度皆さん落ち着きましょかって意味でなら、実に効果的な場所に
  配置されたカードやね。え、勝者ですか。ジャズの防衛ですワ。
H場面は変わって...
 ・ベルトを片手に意気揚揚と駐車場に現れたクリスチャン。しかし正
  義の番組WWFで悪が栄えたためしはなく(笑)、なんとメイヴェン
  がハードコア度”0”のスクール・ボーイにてクリスチャンをピン。
  ベルトは巡り巡って、当初の持ち主に戻りましたとさ。
I"The Game"Performances by Drowning pool
JUndisputed WWF Championship
 Chris Jericho (w/ Stephanie McMahon) vs. Triple H
 ・ロック対ホーガン戦には間接的に、出しゃばりのマクマホン一族に
  は直接的に割りを食った悲劇の統一王座戦
  これだけではご理解いただけんやろから筆を進めますが、年頭の
  復帰以降嫁ハンのステフとの間に隙間風が吹き始めたHHH。
  ま、いろいろと事件が起こって結局二人は離別し、ステフは仇敵
  ジェリコの元へ走り、HHHには何かと嫌味を仕掛けて来るように。
  いかにもWWFらしいお話の作り方で、ワシも結構楽しんだんやけ
  ど、この大舞台に至るまで何度も怒りに震えるHHHがステフを
  ペディグリーの態勢に捕らえ、あわやってシーンがあり、その度に
  邪魔が入って未遂に終わっていたモンやから、何時からかWM
  でHHHから制裁を受けるべきはベルトを保持するジェリコやなし
  にステフに変更となってしもた。
  そう、親父譲りのマクマホン一族に連綿と流れる出しゃばりの血
  が、この試合の焦点をぼやかせてしまったんですワ。
  そして当然ここまで引っ張ったんやからステフの被弾は現実のも
  のとなりますんやけど、これが決まった瞬間WMは終わりました。
  せめてHHHとジェリコが話し合い、ステフの被弾は試合の前半に
  配置し、そこから二人で邪魔者抜きの試合を構築したのなら。
  誰も予想出来なかったであろうロック対ホーガン戦の盛り上がり
  に食われたのは気の毒の一言なんやけど、出しゃばりのマクマホ
  ン一族は回避しようと思えば出来たはずで...。
KWrestleMania X8 Highlights
 ・今夜の名場面集ですワ。

以下はDISK−2の特典映像です。
@Hulk Hogan vs. Ultimate Warrior WrestleMania VI
 ・DISK−1の特典映像でエッジが忘れられない試合として挙げて
  いた、90年のWM4にて行なわれたホーガン対ウォリアー戦。
  この時もカナダのスカイ・ドームでの興行で、エッジは一ファンと
  して観戦していたそう。それが選出理由なんやと思いますワ。
  そやから何の思い入れもないワシがいま観ても、ウォリアーなん
  てプログラムにバグがあり同じ動作しか繰り返さなくなったポン
  コツ人形としか映りません。しかしそんなヤツ相手に、長丁場の
  試合をやってのけるんやから、ホーガンて案外懐が深いんやね。
AThe Rock Challenges Hollywood Hulk Hogan
 ・2月18日のRAWより。初めてリングで対峙したホーガンとロック。
  信じられないって思いと、ゾクゾクする緊張感が忘れられんな。
BThe Rock Tells a Story
 ・前夜祭AXXESSでホーガン戦を語るロックの様子を収録。
CNext Night on Raw
 ・WM翌日、3月18日のRAWより。ロックに促され、nWoシャツを
  引き破くホーガン。晴れてベビーへと転向しましたんや。
DCat Fight
 ・3月14日のSDより。控え室でトリッシュとリタが掴み合いや。
EPost-Match Comments
 ・トリッシュ、メイヴェンの試合後の『素』のコメント集。


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