では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

EC DUB ! (PAL版)(約2時間収録)
 ECWの映像が米国に比較して非常に充実しとる英国で新たに編まれた
ハードコア・TV・シリーズ。このDVDはその第2弾となるもので、どうやら
95年1月頃の映像がまとめられているみたいですワ。

@Al Snow vs. Osamu Nishimoura
  いきなりオープニングから貴重な映像でっせ。なんと皆さん若き
 アル“雪男”スノーと西村“無我”修の一戦ですワ。
 解説のジョーイ・スタイルス氏が語るように、イギリス伝統の『キャッチ』を
 ECWマットで再現ってのが本試合のテーマみたい。
 内容?、悪い訳がおまへんがな。ECWアリーナのマニア連も納得の
 好試合でしたワ。尚、本試合の約一年後(間違っていたらゴメンな)の
 95年12月13日、アルは『無我』の第2弾興行に参戦するんです。
 ただここで再び西村と手合わせしたのかは不明(←ワシ、新日嫌いや
 から)。蛇足ながら、ワシはこれが西村の試合の初観戦でした(←ワシ、
 ホンマに新日嫌いやから)。
 あ、この試合は95年2月4日の『Double Tables』ってハウス・ショーか
 らの収録です。
○場面は変わって...
  タッグ王者のパブリック・エネミー、今夜もウキウキですワ。
ALosing Team Splits Up Tag Match
 Bad Breed vs. Pitbulls
  最近険悪な両チーム(ここまでの経緯はシリーズ第1弾DVDを)。
 遺恨が積もり積もってそれなら負けたチームは解散しよかってルールと
 なったこの試合、当然レスリング・テクより凶器で殴る蹴るが主体の血
 生臭い展開となりましたんや。で、“劣悪品種軍”のアクセルが最後の
 詰めを誤り、試合はピット・ブルズに凱歌が。当然“劣悪品種軍”は
 解散が決まり、次回以降のネタ造りに仲間割れも発生ですワ。
BChris Benoit vs. 2 Cold Scorpio
  お馴染みのECWアリーナを離れ、どうやらECW様御一行はフロリダ
 巡業へと来られているみたい。さて爆弾小僧直系のカミソリ・ファイトを
 信条とするベノワと、身体能力の高さを活かして独創的ムーヴを次々と
 繰り広げるスコーピオの一戦は15分を超えようかという大熱戦となりま
 した。内容は当然お墨付きで、しかもスコーピオのブレンバスターを崩し
 てベノワが速攻の3カウントを奪う幕引きシーンなんて、まさに芸術的
 逸品。両者のスキルの高さに感謝感謝でしたワ。
○場面は変わって...
  いよいよ来週に迫ったサブゥ&タズ対パブリック・エネミー。
 プロデューサーであるポールEがトレードマークの携帯電話片手に
 煽る煽る!!。
○場面は変わって...
  インチキ臭いバロック音楽に乗せて、“エクストリーム”選手紹介。
 内容はこれまた来週に迫ったサンドマン対カクタス・ジャック。
○場面は変わって...
  主をなくした真夜中の公園のブランコ、ここにレイヴェンが腰掛けて
 独白。プロレスではなく、こんなシーンを演じさせるとレイヴェンは
 上手いんや。
CRon Simmons vs. Shane Douglas
  Bと同日の試合。ベノワのダイビング・ヘッドバットの直撃を受けて
 右手を負傷(詳細はシリーズ第1弾DVDを)したシモンズ(現ファルーク)、
 男らしく世界王座のベルトを保持する悪漢ダグラスに向かって行くんで
 すが、ダグラスの執拗な腕殺しの前に遂に試合続行不可能に。
 見かねたスコーピオがリングに上がり、シモンズに諦めろと説得。
 そしてここで無情のゴングとなってしまいました。
 で、見所はここから。何とECWに挑戦状を叩き付けていた(詳細はシリ
 ーズ第1弾DVDを)タリー・ブランチャードが突然リングへ上がりダグラスを
 猛攻撃。試合後の虚を突かれた事もあってダグラスはアッという間にボコ
 ボコにされるんですが、続いてダグラスと歩調を合わせるベノワ&マレン
 コが加勢に現れて形勢は一気に逆転。こんどはブランチャードがボコられ
 てしまいました。
 尚、この結末に怒った(?)フロリダのお客さん、リングに椅子を投げ入れ
 るなどの御乱行でしたワ(←必見や)。
○トリプル・スレット結成!
  ベルト防衛を果たしたダグラス、ブランチャードを挑発しとります。
 尚、ブランチャードはフレアー御大が結成したフォー・ホースメンのオリジ
 ナル・メンバー(他の2人はアン&オレイ・アンダーソン)でして、
 ダグラスさんはこれにもチクチクと嫌味を垂れて、それならこっちはベノワ
 &マレンコとトリプル・スレットを結成するワ、と宣戦布告。
 ちなみにこのトリプル・スレットってチーム、ダグラス&ベノワ&マレンコが
 オリジナルで、ダグラス&バン・バン・ビガロ&クリス・キャンデイードが第
 2期となりますんや。
DSabu & Taz vs. Peblic Enemy
  BやCと同じロケーションながら、エプロンの色が違うところを見ると
 興行日は別みたい。
 上でポールEが煽っていた試合で、負傷しているのかサブゥは右足首を
 バンテージでガチガチに固めて出陣や。
 内容は凶器がどんどんと繰り出される荒れた展開で、会場全体に戦場を
 求めた四人がアチコチでドンパチとやるのでお客さんも大喜び。
 しかも試合終盤、サブゥ&タズ組に肩入れするポールEが巨漢911を引
 き連れて試合に介入。どないしてもパブリック・エネミーからベルトを引っ
 剥がしたいみたいですが、試合はタズがテーブル葬されてジ・エンド。
 けどこれに納得いかないポールE、911をけしかけてレフリーを襲撃。
 レフリーさん、ご災難でしたな(苦笑)。
○場面は変わって...
  ポールE、パブリック・エネミーを糾弾。けどさっきの試合ではアンタらの
 方がヒールに見えたデ(苦笑)。
○場面は変わって...
  誰も居ない教室の机に座り、またもレイヴェンが独白。延々ボソボソと
 喋った後にカメラがターンし黒板が映し出されると、そこには“I HATE
 DREAMER”の三文字がびっしりと書き込まれて(ウワー、怖いなァ)。
 どうやらレイヴェン、腐れ縁のトミー・ドリーマーとの間に鬱屈したものがあ
 るようで。
EFalls Count Anywhere Match
 Cactus Jack vs. the Sandman (with Woman)
  Dと同日の試合。内容は遺恨渦巻く(詳細はシリーズ第1弾DVDを)
 カクタスとサンドマンのエニィウェア戦でして、堂々としたサンドマンのビー
 ル腹が隠れた見所か(笑)。サンドマンがカクタスに仕掛けたゴミ箱への
 子牛の焼印押しやゴミ箱への滞空時間を長くとったパイルドライバーを
 しのいで、試合はカクタスがリング下のサンドマンへ捨て身のエルボーを
 放ちそのままピン・フォール(エニィウェア戦やよってOK)。
 しかしこれを不服としたサンドマンのマネージャであるウーマンが竹刀
 片手にカクタスに詰め寄り、カクタスの逆上を誘発させたところでサンド
 マンが蘇生。カクタスに竹刀の雨を降らせ、もう少しで完全KO寸前に。
 ここで余裕のサンドマンは煙草を一服。そして思い立ったようにカクタス
 の顔面に煙草を近づけるんやけど、このままではアカンとカクタスの弟子
 であるマイキー君が現れ、やっとの思いで師匠を救い出しました。
○場面は変わって...
  チープな作りのウーマン・Tシャツを着たサンドマン、カクタスを挑発しと
 ります。
○場面は変わって...
  当然カクタスも怒ってまっせ。どうやらテキサス式デス・マッチでの再戦
 要求みたいや。
FThe Pitbulls & Jason (from W★ing)
 vs. The Young Dragons & Hack Myers
  舞台は再びECWへ戻って、どうにも前座の捨て試合って感じの6人
 タッグ。けど簡単に捨ててはあきまへんな。
 ここには日本のインディを代表してW★INGから選抜されたジェイソンが
 一枚噛んでますんや。ECWとW★INGの繋がりというとやはり茨城
 “BORN TO LOOSE”清志W★ING社長となるんやろね。
 当時銭はないものの独特の嗅覚で単価の安くて面白い外人選手をブッ
 キングしていた茨城社長率いるW★INGに、ECWの選手が大挙来日
 したことがあって、ここでの出会いがジェイソンのECW参戦を実現させ
 たんやと推測します。あ、若きプロレス・ファンの皆様にはジェイソンなん
 て知らない名前でしょうから少々説明いたしますと、ホラー映画『十三
 日の金曜日』シリーズに出てきたホッケー・マスクを被った殺人鬼のパロ
 ディ・レスラーで、『中身』をコロコロと変えながらも21世紀の今日まで
 細々と続いてきたギミック。
 『南部の仕事師』トレイシー・スマザーズが『悪』のジェイソンに扮した事
 もおましたが、今夜登場しているのは『善』のオリジナル・ジェイソン
 (本名はラファエル・ロドリゲス)ですワ。
 で、対戦チームには怪しい覆面と空手着を着用したドラゴンズなる2人組
 と、今夜も会場内の悪質ファンの声援を一身に集める“シャー!”ハック・
 マイヤーズを配置し、ジェイソンにピット・ブルズをくっつけたマッチ・メイク。
 ECWアリーナのマニア連が過剰に抱くジェイソンへの思い込みがもろく
 も崩れ去る(実際、使えん奴なんです)前に、さっさとジェイソンに花を持
 たせて試合は幕となりましたワ。
 それと試合後、ジェイソンに負けず劣らず使えんかったドラゴンズにマイ
 ヤーズの怒りの鉄拳が降り注ぎ、ピット・ブルズのマネージャーのジェイ
 ソン(←W★INGからの派遣選手とは同名別人)までがとばっちりを受け
 とります。
 けど、それでも怒りの収まらないマイヤーズの前に、今度は純白のウエ
 ディング・ドレスを着た『堕王妃』エンジェルまでが現れてマイヤーズに
 口付け。しかしマイヤーズ、これにパイルドライバーを持って応えて...。
 この試合も@同様、95年2月4日の『Double Tables』ってハウス・ショ
 ーからの収録ですワ。
○場面は変わって...
  “エクストリーム”選手紹介。内容は次のベノワ対アル・スノーです。
GChris Benoit vs. Al Snow
  DVDの最後はベノワとアルの熱戦。序盤の手首の取り合いスポットや、
 手四つ〜互いにブリッジするスポットと、ここだけでもFの試合とはレベ
 ルもラベルも違うのがよく分かります(苦笑)。試合は中盤アルが一方的
 に攻められた後にベノワの必殺のダイビング・ヘッドバットの直撃を受け、
 あぁこれでフィニッシュかと思われたんですが、何とアルはフォールを跳
 ね返し怒涛の反撃を開始。最後こそベノワの飛龍原爆固め(←投げっ放
 しではなく、キチンと相手を最後までホールドしていたので好感が持てま
 した)に散ったアルでしたが、@の試合と合わせてなるほど後にWWFの
 『タフ・エナフ』の教官に選ばれるのも当然やと思わせる内容でしたな。
 あ、好試合にECWアリーナのマニア達がスタンディング・オベーションを
 送ろうとした瞬間、ベノワはアルをパワー・ボムに沈めて“ヒールの役割”
 を強調。これもまたプロらしい仕草でしたワ。


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