では収録内容の詳細を
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BLOWN TO HELL (約2時間30分収録) |
XPWの2001年10月13日にロス・アンゼルスの
ピコ・リベラ・スポーツ・アリーナで開催された興行である、
『HOLLOWEEN IN HELL 2』をDVD化したもの。
ピコ・リベラ・スポーツ・アリーナとは言うものの、どない
見てもタダのロデオ会場で、洗練されたWWFなどの
興行とは一味も二味も違った珍味を賞味できますワ。
尚、解説は男性二人で、ヤケにカン高い絶叫が売り物の
オッサンと、英語とラテン語(?)がチャンポンになった
オッサンが担当しよります。まずこいつらの喋り方に慣れて
貰わないと、長丁場のDVDを見続けられんので注意。
@Scott Snot vs. D
いかにも怪しそうな風体のスノットと、古き良き時代の
プロレスリング復興を目論む“D”の一戦。
なんと“D”の『フ・ジ・ワ・ラ・アーム・バー』が炸裂するん
やけど、ECWでは技の持ち主への敬意が伺える正確
なムーブ名の紹介も、XPWでは嫌味なギャグに聞こえて
しまいますワ。ま、そんなところがまたワシは好きやけど。
【場面は変わって...】
XPWの『悪のオーナー』、ロブ・ブラック率いるロブ・ブラッ
ク軍とメキシコ軍がきな臭い雰囲気となります。
ま、ここは掴みという事で。
AG.Q. Money vs. Angel
エンジェルは、いわゆる『オカマちゃん』系の選手で、GQ
マニーが試合中の弾みとはいえ、『掘って』しまいそうに
なる瞬間も。きっと、皆さんもアタマが痛く試合ですワ。
BDamien 666 & Halloween vs. Kronus & Kraq
大仁田時代のFMWで人気モンやったダミアンが登場。
あの頃は日本人レスラーのモノマネを試合中に挿入する
のが売りやったけど、ここではそんな場面はなし。
またECW時代は相方のサタンとイルミネーターズを結成
し、ポールEをして最高のタッグ・チームと評された事も
あったクローナスの姿も。最近見かけんようになったとは
言え、メジャーに昇格したサタンと、ドサを廻るクローナス。
ここにも人間模様がありました。
【場面は変わって...】
リゾーノがポーゴ・ザ・クラウンとの一戦を告げられ
仲間のケオスにボヤキますが、全く相手にされず。
CSteve Rizzono vs. Pogo The Clown
日本には極悪大王のミスター・ポーゴが居ますが、こちら
のポーゴはタダの巨大なピエロさん。以前来日も
伝えられた事があったけど、それが実現したのかは不明。
確か『世界のプロレス』って団体が呼ぶってはずやったん
やけど、大阪周辺に来る前に団体が崩壊してしもたんや。
DPsicosis vs. Juventud Guerrera
どちらも将来を嘱望された選手で、一度はWCWにも在籍
していたのだが、ゲレーラはオーストラリア遠征の際に
薬物使用を咎められ、シコシスはWCWの減量経営のため
に、それぞれ解雇となってしまったそう。
また二人とも元はマスク・マンであったのに、ここでは素顔で
戦っており、素晴らしかったルチャのテクニックまで忘れて
しまったかのよう。全てWCWが悪いとは言えないが残念や。
EDamien Steele vs. Konnan
この団体では大型の部類に分けられる二人の激突。
試合自体は特記すべき点はなく、コナンの女子マネであり、
メキシコ軍のマスコット・ガール(随分と年は食ってるが)の
レディ・ビクトリアがダブル・クロスを決めるのが見所か。
なんと敵対軍団のブラック軍に寝返ってしまいましたとさ。
FKaos vs. New Jack
TVタイトルを掛けた一戦。今夜もニュー・ジャック親分は
凶器を持参し、スタンド席にまで繰り出して乱闘を強行。
試合こそGQマニーらの介入で落としてしまうものの、
怒った親分はGQマニーをボコボコに。とんでもない量の
流血を強いられたGQマニーを縛りつけ、最後は皆さん
お待ちかねの自殺ダイヴ。哀れなのはGQマニー。
もし『血海に沈む』って言葉の意味を知りたかったら、
この試合をご覧になることをお勧めします(笑)。
GJohnny Webb vs. Leroy
世界王座戦。ベルトを手放したくないウェブはRVDを
悪意を持ってパロッたRCGなるニックネームの選手相手
に楽々の防衛戦を敢行。これで今夜のお仕事は終わりと、
『悪のオーナー』ロブ・ブラックと勝どきを上げていると...。
IJohnny Webb vs. Vampiro vs. The Sandman
やっぱりこれで終わりやありませんでしたワ(笑)。
花道からはバンピーロ、そしてサンドマンが現れてトリ
プル・スレット式の世界戦へ移行。しかしサンドマンは体
の調子が悪いんやろね。あんまり試合には絡んで行か
ない(絡んで行けない?)感じですワ。
それでも自ら持ち出した梯子で、十八番の攻撃を自らが
受ける場面など、ハードコア・アイコンらしい動きは随所に
見られたので、ワシは結構満足しとりますワ。
JSupreme vs. Vic Grimes
参議院議員となった大仁田の、未だ果たせない夢で
ある(←もう、そんな夢なんて見てないか)米国での爆破
マッチの開催。以前からECWと組んでやるやの、テリー・
ファンクが相手になるやの、XPWで仕切り直しになった
やのとかしましいけど、米国在住のマニアさんのために、
大仁田抜きでXPWが爆破マッチを強行。
演ずるは流血大好きオジさんのスプリームと、ECWでも
ハードコア部門を受け持っていた巨漢のグライムス。
今回はリングの2面が有刺鉄線で、もう2面がなにも
なしの、いきなりリング下への転落コースとなっており、
4方のリング下には有刺鉄線を設置したパネルと、
その外側に地雷(?)がセットされている。
試合はネット通販で買ったのであろう、FMWの爆破マッ
チをビデオでよく勉強したかの内容。
特に日本ではミスター・ポーゴが得意としていた、仕掛け
が設置されたエプロンにおける、落ちるか落ちないかで
客をヒヤヒヤさせる、『三途の川でのフラダンス』が見られ
るなど、マニアの皆さんならニヤニヤと下品に笑いが
自然に出てくる場面が多数ありまっせ。
<総評> これを友人にビデオでダビングしてやった
事があるが、そいつが言うには「何時になったらちょっと
はマシな試合になるんや」との事であった。
「そない言わんと、我慢して最後まで観てみいな」の
ワシの返事もあって最後まで鑑賞し、後半は彼もそれ
なりに楽しんでくれたようであるが、やっぱりこれは万人
向けやおまへんようで(笑)。
また肝心の爆破マッチやけど、やはり地雷が有刺鉄線
ボードの外に設置されていたのは減点の対象。
大仁田とポーゴの地雷マッチみたいに、有刺鉄線ボード
の中に設置せんとな。あれでは音と光だけで全くボード
に落ちた選手にダメージがないもん(うるさいやろけど)。
それに試合後の時限爆破は全く試合には脈絡なく、
これならケインの入場時の火柱の方がマシかも。
それでも汚れプロレスが好きなお方には、ワシも
自信を持ってお勧めしますワ(笑)。
蛇足ながら、本編終了後にグライムス、スプリーム
サンドマンのインタビューがあり。
RIPサンドマンと書かれた団体お手製の墓石を横に、
ぼそぼそと独白するサンドマン。英語が苦手やから
よく分からんけど、何を喋っとるんやろ。
DVD特典として静止画像集や試合に至る経緯をまとめた
画面、団体のプロモも入っておりましたワ。 |

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