では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

Ratted! (PAL版)(約2時間1分収録)
 ECWの映像が米国に比較して非常に充実しとる英国で新たに編まれた
ハードコア・TV・シリーズ。このDVDはその第4弾となるもので、どうやら
95年3〜4月頃の映像がまとめられているみたいですワ。

@Ron Simmons vs. Hack Myers
  多分95年3月18日に行われたはずのECWアリーナでのハウス・ショ
 ーから収録された一戦。実力に雲泥の差がある両者なので当然シモン
 ズ(現ファルーク)の楽勝でしたが、こんな試合にさえ楽しみを見出そうと
 するのがECWアリーナの常連さん。お馴染み、マイヤーズの攻撃の際の
 “シャー”って掛け声をみんなで合唱し、勝敗そっちのけで無理から試合を
 楽しんでますワ。   
ARon Simmons vs. 911
  @の試合終了後にシモンズがポール・Eの下僕的存在である巨漢レス
 ラー911を呼び出し。これにポール・Eと911が応えて第2試合目へと
 突入しました。で、なんとこの試合、911のチョーク・スラム2連発により
 シモンズに土が付くことに。この結果には冷やかし半分で911を応援して
 いたECWアリーナのお客さんもビックリって様子でしたデ。
○場面は変わって...
  テリー御大、毎度の事ながら狂気を秘めたアピールを一席。
○場面は変わって...
  カクタス・ジャック、吠えてます(何故怒っているのかはシリーズ第3弾D
 VDを参照下さいな。ま、テリー御大について怒っているようですワ)。
○場面は変わって...
  インチキ臭いバロック音楽に乗せて、“エクストリーム”選手紹介。
 2・コールド・スコーピオとディーン・マレンコをご紹介や。
BDean Malenko vs. 2 Cold Scorpio
  @やAと同日の興行より収録された香り高い試合。この時点でベルトを
 保持しているのはマレンコで、これにスコーピオが挑戦するって図式や。
 両者とも腕の良さは折り紙付きなので悪い試合になりようがおまへんが、
 ECWアリーナの常連客もそんな事は先刻承知済みのようで、試合前か
 ら皆さん“出来上がっております”。で、試合はいきなりアクセルをトップに
 入れるなんて野暮な展開ではなく、ジワジワと高みを目指して盛り上がっ
 ていくって構成。終盤スコーピオ必殺の月面水爆をマレンコがしのいだと
 ころでスコーピオとレフリーが交錯し、レフリーが困ったことに失神(笑)。
 続いてマレンコがフィニッシュ・ホールドのテキサス式四葉固めに入ろうと
 した途端、花道に現れたのはマレンコとは因縁浅からぬタズ
 マレンコに対してT・ボーン・タズプレックスを含む2度の試合介入を行い、
 スコーピオをアシスト。ただしスコーピオも素直にこのアシストを受け入れ
 るって素振りはみせず、最後はマレンコのタイツを掴んで力ずくの3カウン
 トをゲット。スコーピオ、2度目のTV王座戴冠の瞬間です。
○場面は変わって...
  女装したパブリック・エネミー、今夜もラリラリ〜ですワ(苦笑)。
CMikey Whipwreck vs. Jason
  これまた多分95年3月18日収録の試合のはず。ECWで一番弱いっ
 てギミックのマイキー君と、世界で一番セクシーってギミックのジェイソン
 がシングルで激突。特にジェイソンの場合、悪役レスラーのマネージャー
 としてリング下でコソコソするのがお仕事なので、こうしてシングル戦を組
 まれる事自体が珍しいのやないやろか。けどジェイソン、熱血漢マイキー
 君の気勢をそらす間の取り方やベタベタな自爆ネタ(しかも2種披露)と、
 プロレスは下手やのに、なかなかに芸達者なところを見せましたデ。
 試合はマイキー君の飛び付きウラ・カンが決まって幕となりましたワ。
DGENERATION X GAUNTLET MATCH :
 Tommy Dreamer vs.
 Tony Hitman Stetson, Johnny Hot Body, Stevie Richards & Raven
  ジェネレーションX、“失われた世代”を気取るレイヴェン一派に、ドリー
 マーが単身挑戦した特殊な形式の試合で、これも多分95年3月18日
 収録やと思われます。さてこの試合、レイヴェン一派は全員手錠でコー
 ナーに拘束されており、ドリーマーが1人相手を破るごとにレフリーが次
 の選手の手錠を外すってルールで、個人対多勢になる事を回避した変
 形の勝ち抜き戦なんですワ。試合は当然ドリーマーがレイヴェン一派を
 次々と打破して行き、レイヴェン一派の副将スティーヴィ君が試合を行っ
 ている際になんとテリー御大が花道に登場。大将レイヴェンの手錠を大
 型ニッパで切断しよるんです。けどすぐさま試合に乱入しないのが頭脳
 派レイヴェンの憎いところ。スティーヴィ君を破ったドリーマーがレイヴェ
 ンはまだ手錠でコーナーに拘束されているものと悠々近づいたところで、
 狙い澄ました手錠によるパンチをドリーマーにお見舞い。そのままコンク
 リート床にDDTでドリーマーを叩き付け、アッサリと勝利を得ました。
 けど頭脳派レイヴェン、今夜はこれでは納得出来ないのか、倒れたドリ
 ーマーの額に攻撃を続けて大流血に追い込み、最後はドリーマーを手
 錠でロープにキリストのごとく磔。実に残酷なシーンでしたデ。
○場面は変わって...
  ドクドクと額から血が滴り落ちるドリーマー、怒りのアピールでっせ。
ESabu vs. Mikey Whipwreck
  Cに続いて今夜2試合目のマイキー君。しかも相手がサブゥとあって
 試合を拒否したかったのでしょうが、ポール・Eの飼い犬911に拉致さ
 れて強制的にリング・イン。けど嫌がってはいたものの、試合はなかな
 か白熱したものになりましたんや。序盤の椅子による魂の殴り合い、
 サブゥの各種アラビアン殺法と見所も多数あり、しかもマイキー君がサ
 ブゥに触発されたか見てくれは不細工なものの身体を張ったムーブを
 連発して試合を盛り上げよりましたワ。で、最後はサブゥによるシーク式
 (相手の片腕のみをロックする)ラクダ固め。よ、エエ場面やね!!。
○場面は変わって...
  94年8月27日以降のパブリック・エネミーの名場面集。これまでの本
 DVDシリーズにもいくつかは収録されとります。で、ここにサブゥ&タズ、
 ベノワ&マレンコ、ピット・ブルズらが絡んで来るんですな。
FPeblic Enemy vs. Pitbulls
  上記した名場面集の流れを引き継いだ編集で、名場面集の一部と理
 解する事も可能。けどダイジェスト編集ながら他の試合同様、95年3月
 18日の収録であり、ここでは別立てでレビューいたしますワ。
 で、内容ですが、毎度お馴染み凶器と流血が入り乱れた展開の荒れた
 もので、最後はやや唐突にパブリック・エネミー組が勝利。
 ウーン、別立てでレビューする必要はなかったかもね。
GTerry Funk & Sandman (with women) vs.
 Shane Douglas & Cactus Jack
  95年3月18日収録の、Iへの伏線といった内容の試合。所々にダグ
 ラス、サンドマン&ウーマン女史による試合への回顧と、迫り来るIへの
 決意を含めたコメントも散りばめられたダイジェスト編集で、頭に血が上っ
 たテリー御大が燃え盛る焼きゴテをカクタスの顔面に見舞うってのが本試
 合の“表向き”のクライマックス
 この壮絶なシーン、もし完全収録したDVDがお望みなら米国版DVDで
 『DEEP INPACT』でどうぞ。
HEddie Geurerro vs. 2 Cold Scorpio
  『THREE WAY DANCE』と銘打たれた95年4月8日のECWアリー
 ナでの興行から収録された、実にプロレス的滋養に満ち満ちた一戦。
 エディの着用している米国旗を模したジャケットやタイツが若干道頓堀に
 ある『食いだおれ』食堂の人形に似ていて苦笑させられるものの、試合の
 内容は絶品でっせ。ECWにおける隠れた実力者スコーピオの持ち味を
 十二分に引き出した上でエディが電光石火の3カウントをゲットや。
 ワシ、この電光石火ってのに唸らされましたワ。スコーピオを完膚なきま
 でに叩き潰しての勝利ではゲスト参戦って身分であることから相手のス
 コーピオに申し訳ないし、かと言って負けてしもては自分のステータスも
 維持出来んし。それでチョイスされたのがこの手法なんやろね。
 ECWアリーナは『大人のプロレス・ファンの社交場』と評されますが、正
 にECWに集うレスラーや常連客全員で練り上げた傑作ですな。
○場面は変わって...
  カクタス・ジャック、またまた吠えてます。  
○場面は変わって...
  テリー御大もまだ冷めぬ焼きゴテ片手に一席...。
ISandman (with Woman) vs. Shane Douglas
  Hと同日の収録である因縁含みの一戦。Gのレビューで思わせ振りに
 “表向き”と書いたけど、それには当然理由がおます。
 まずGの試合の約1ヵ月前、95年2月25日の興行においてサンドマンの
 マネージャーであるウーマン女史がダグラスに対してこっちの派閥へ入れ
 とオファーを出すんですが、ダグラスはこれを拒否。そしてGの試合の最
 後にはリング上に残ったダグラスを心配そうに見やるウーマン女史の顔が
 収録されていたんです。となれば本試合、ウーマン女史の揺れる女心が
 テーマとなりますな。で、試合中何度もサンドマンからダグラスの頬を張れ
 と命令されながら、これを実行出来なかったウーマン女史。
 大方の予想通り、土壇場でサンドマンの守護神であるシンガポール・ケイ
 ンをダグラスに投げ渡すダブル・クロスを決行や!。
 当然サンドマンに土が付き、ダグラスとウーマン女史は熱い抱擁へ突入。
 サンドマンは哀愁漂う表情で仕方なく煙草を一服...。
○最後はこの御両人で...
  見事ウーマン女史の女心を射止めたダグラス、満面の笑顔でコメントを
 発しております。そう、ダグラスってその時点その時点で、必ず団体一の  
 エエオンナを従えるんや。これでこそシェイン・“御本家”・ダグラスですな。


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