では収録内容の詳細を

BRET HITMAN HART (VHS−TAPE)
(約2時間収録)
 私どものHPによく遊びに来ていただいている『キングコングニーさん』
が、収録内容の情報を報告して下さいました。

・COLISEUM VIDEOよりリリースされた一連のWWFものの一つ。
VHSです。
・既述がない試合は日時不詳、がサブタイトルに‘94とあるので
参考までに。
・ゴリラ・モンスーンとジョニー・ポロの二人が進行役。

☆:サマースラム、及びレーザー・ラモンの近日発売タイトルCM。
☆:「買ってくれた人、ポスターのオマケはついていたかな?」
  コロシアム・ビデオよりのお知らせ。
@:vs. ジェリー“ザ・キング”ローラー
  先ずローラーが入場、マイクを握り自ら「バーガーキングと呼ぶな!」
 とネタふり。続いて観客席の老婆を指差し「オイ皆、今日はヘレン・
 ハートも来てるぞ!ん?ヘレンはもっと老いぼれの婆ァか、ガハハ!」
 とハート家陵辱ネタ。
 テーマに乗り、ヒットマン入場。試合前半はローラーらしい展開で技の
 攻防はなく客いじりに終始、後半ローラーがパイルドライバーを仕掛け
 てから一気に試合が動き、ヒットマンがローラーをコーナーに追い詰め
 パンチのラッシュもレフリーに誤爆、その隙にローラーが王冠を掴み
 ヒットマンの顔面にヒット、押さえ込んでさらにセカンドロープにも脚を
 掛け3カウント。
 意気揚揚とローラーが引き上げるところへサブレフリーから物言いが
 つき、試合続行へ。慌ててリングに引き返したローラーにヒットマンが
 一方的に攻めまくり、最後はスモールパッケージでピン。
 その後も気が治まらないヒットマンがシャープシューターを掛けようと
 するも何とか逃れるローラー。
 抗争の始まりを示す典型的なフィニッシュでした。
A:vs. HBK
  マイケルズは用心棒ディーゼルを従えて入場。この二人の攻防は
 もはや言うまでもなく名勝負数え歌。
 後半場外に落ちたヒットマンをディーゼルが鉄柱葬、リングに押し上げ
 HBKがパイルドライバーへ...と、オーエンが救出に。
 ヒットマンDQ負け。

※以下、B〜Dはヒットマンの軌跡と題して試合後半からの収録。※
B:vs. Mr.パーフェクト
  ‘91、MSGにて行われたサマースラムのインターコンチ戦です。
 攻め込まれ仰向け状態で両足を掴まれて股間へのレッグドロップ、
 2発目を何とか受け止め脚を交差、そのまま裏返してシャープシュー
 ターへ!う〜ん秀逸。ギブアップを奪いインターコンチ奪取!
C:vs. HBK
  インターコンチを賭けたラダーマッチ。ヒットマン防衛。
D:vs. リック・フレアー
  ‘92.12.12、WWFヘビー級王座戦。スーパープレックスからの
 シャープシューターでフレアーを撃破、WWF王座奪取!

E:vs. I.R.S.
  I(インターナル)R(レベニュー)S(サービス)=税務署員ギミックの
 マイク・ロトンドって【テロリスト】と双璧をなすヒール・キャラではないで
 すかね?まず、↑好きな人いないでしょう(笑)。
 マイクで「ヒットマンはWWFで最も疑わしい(脱税の)人物の一人だ、
 因みに情報源はオーエンだ!」とがなりながら入場。
 試合は一身一体の攻防のなか、右足を痛め場外でうずくまってしまう
 ヒットマンの元にオーエンが駆けつけ「なにやってるんだ?立ち上がれ
 よ、ホラ!」と挑発、リングに戻ったところを丸め込まれるも逆に丸め
 返して薄氷の勝利。

☆:ヒットマンの独白〜@
  ロッカールームでベルトを肩に掛けながら、
 「WWFで十年闘ってきたが、何より大事なのは努力を怠らない事。
 それ以上に大切なのはどんな相手でも恐れるなということさ。あとは、 
 そうだなサイエンス・レスリングを良く勉強すること、俺はこれまでも
 そうしてきたし、これからもそうしてゆくだろう...。」

F:vs. アダム・ボム
  アダム・ボム=ブライアン・クラークはコスチュームといい、目に嵌め
 たカラーコンタクトといいケインの原型か?
 マネージャーにジョニー・ポロを帯同。
 ヒットマンがパワー殺法の数々を凌ぎきり、伝家の宝刀シャープシュ
 ーターを一閃。蛇足ですがビル・アルフォンソがレフリー。
G:vs. クワン
  嵐のようなアンコ体型のクワンはマスクを被りマーシャルアーツの
 使い手。チョップ、突き、蹴りを繰り出しグリーンミストで相手を威嚇。
 見た目と違い受けるのが抜群に巧いです。
 ここでもシャープシューター抜きました。
 またまた、アルフォンソがレフリー。

☆:ヒットマンの独白〜A
  WWF王者であることについて語り、またそれを持続して行けるの
 は「ファンの存在だ。」

※以下、H〜Jは‘93のキング・オブ・ザ・リングをどれも
試合後半からの収録。※
H:vs. レーザー・ラモン(KOK一回戦)
  レーザーズ・エッジをすり抜けたものの、トップロープに上がった
 ところを捕まりあわやバックドロップの餌食か?
 と思われたところで体を浴びせ3カウント。
I:vs. Mr.パーフェクト(KOK二回戦)
  ロープ越しのブレーンバスターで両者場外へ転落、リングに戻り
 パーフェクトがスモールパッケージを仕掛けたところを逆に
 切り返してピン。
J:vs. バンバン・ビガロ(KOK決勝戦)
  試合後半からの映像ですがめまぐるしい一進一退の攻防が続き、
 最後は肩車からの丸め込みでキング・オブ・ザ・リング制覇。
 この後、ジェリー・ローラーが乱入してブチ壊した戴冠式の様子の
 一部も収録。

K:vs. HBK(金網マッチ)
  ここでも敢えて試合内容には触れません名勝負数え歌、結末は
 両者が肩を並べ揃って金網外側を降りる途中、攻撃され足首が引っ
 かかり逆さ吊りになったHBKを尻目にヒットマンが着地。
L:vs. ヨコズナ(WM10/WWF王座戦)
  ヨコズナにはジム・コルネット、Mr.フジとセコンドが二人。
 が、特別レフリーのロディ・パイパーが二人を激しく牽制、ヨコズナの
 体重を浴びせたベリー・トゥ・ベリーでグロッキーになったヒットマンを
 コーナーまで引きずりアピールの後、必殺バンザイ・ドロップの体勢へ。
 万事休す!と思った瞬間、ヨコズナがいきなり後ろ向きに倒れ
 後頭部を強打、そこを見逃さずカバーして王座奪取。

ヒットマンの独白〜B
  「今までで一番のグレート・モーメントは、82,000人の観衆を前に
 義兄弟(ジム・ナイド・ハート???)と戦った一戦だな。負けた試合 
 だったが、100%の力を出し切ったんだ。勝ち負けじゃない、ソレが
 一番大事なことなのさ。」

【総評】
  ヒットマン全盛時はWWFを観ておらず、WCWに移籍してから
 「なんか扱い悪い(扱いが下手だ)よなぁ〜」と思っていたので、今
 こうしてかつての映像が観れて再評価。
 でも、この作品彼が勝った試合しか収録されていないのが玉にキズ。
 プロレスラーって負けた試合でどれだけインパクトを残したかでその
 力量が問われるものだと勝手に思っておりますので、ハイ(あっ、GB
 は別物です)。
 でもこうして彼の試合を観れば観るほど、【顔が古谷一行に似ている】
 という悪印象(?)が薄れて行きます(笑)。
  現実と虚構の渦巻く所にこそプロレスリングの奥義あり、HBKが帰っ
 てきた今、年齢や事故の後遺症もあるでしょうが、”エクセレンス・オブ・
 エクスキューシュナー”ブレット・ハート vs. HBKの時を経てさらに熟成
 された名勝負数え唄が観れたら...まさに至福..。


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