では収録内容の詳細を

このDVDはリージョン『1』なので注意して下さい!

WE LIKE TO HURT PEOPLE
(約2時間5分収録)
 WRESTLING GOLDなる会社(?)から発売されている
レトロもののDVD5枚組のボックス・セットに収められている、
これはその第3巻目のディスクですワ。
内容は懐かしい選手達の試合が満載で、サムライTVのレトロ・
アワーが好きな方には喜ばれるはずやと思います。
尚、音声は二重に収録されていて、当時の実況とは別にジム・
コールネット氏とレスリング・オブザーバー紙のデイヴ・メルツァー
記者が解説をしているので、英語に堪能な方はこちらを
聞かれてみてはどないかな。ワシは英語が苦手やからアカン
けど、多分非常に『濃い』会話がなされていると思うから。
それと、このシリーズは1枚づつでも購入可能やけど、割高に
なるし、セットものならチープながら化粧箱に収められていて
それなりに見栄えもするからBOXでの購入をお勧めしますワ。
また蛇足やけど、第3巻のタイトルが、『WE LIKE TO HURT
PEOPLE』で、90年代初頭にレンタル・ビデオで出回っていた
シークらを始めとする悪役レスラーのドキュメント映画のタイトル
が確か原題では『I LIKE TO HURT PEOPLE』やったはず。
両者になにか繋がりがあるんやろか。
尚、このビデオ、邦題は『ザ・シーク流血の伝説/ザ・バトル・ファ
イター』という、なかなかトホホもののタイトルやったワ。

@Tommy Rich and Eddie Gilbert vs. Phil Hickerson and The Spoiler
・第3巻は出だしからワシ好みの流血戦。なんと皆さん、トミー・リッ
 チと“ホット・スタッフ”エディ・ギルバートがテネシー式のストリート・
  ファイト戦で大暴れですワ。ワシはこの試合に、FMWでやってい
 た同試合形式の原点を見た思いです。流血が一番映えるように
 白のTシャツを着込んだトミー・リッチなんて、大仁田が丸々ネタと
 してパクッたとしか見えまへん。昔々FMWにハマッた諸兄には
  いろいろと発見の多い試合のはずや。
ARock N' Roll Expresss vs. Randy Savage and Lanny Poffo
 ・第2巻に収録されていたものと同カード。多分この顔合わせで、
  しばらく抗争をしていたんやろね。当然悪役組のマネ乱入で無
  効試合となったこの夜で決着とはならず、またも後日へ続く、と。
BDory Funk Jr. vs. Dick Slater
 ・いぶし銀ドリー師匠の今夜の相手は、身内も同様のスレーター。
  それにしても師匠は動きの一つ一つが違うね。ボディ・スラムや
  首投げの基本ムーブから、十八番のエルボー・スマッシュまで、
  噛めば噛むほど味の増す高級スルメのような美味しさでした。
  尚、終盤にタリー・ブランチャードとスコット・ケイシーの乱入あり。
CTiger Jeet Singh vs. The Sheik
 ・さながら悪役世界一決定戦の趣きのある、しかもこれは金網戦.。
  どうやらシンのお膝元であるカナダでの試合のようですワ。
  我が国でも共闘したり抗争したりと接触のあった二人やけど、こ
  のカードなら観てみたかったな。FMWでやったら良かったのに。
  あと、気付いたんやけど、シンは我が国では“ジェット・シン”と
  呼称されとるけど、あちらでは“ジート・シン”と発音してまっせ。
DThe Fabulous Blonds (Eric Embry and Ken Tims) vs.
  Manny Fernandez and Al Perez
 ・タイツに膝当てにシューズに、人工金髪までお揃いの悪役組が
  ちょっとエエ感じでしたワ。それと試合後に乱入するシープ・ヒ
  ーダーズ(と聞こえるけど)って、後のブッシュ・ワーカーズなん
  やろか。詳しい方のご指導を希望します。
ETerry Funk vs. Harley Race
 ・NWA世界選手権。さすがにこの試合は、ワシも押し入れから
  資料を引っ張り出して詳細を調査してみました。
  それによると時は77年2月6日、ところはカナダはオンタリオ州
  トロントのメイプルリーフ・ガーデン。第51代王者のテリーにレイ
  スが挑んだもので、テリーのスピニング・トゥ・ホールドを凌ぎ
  切ったレイスが、インディアン・デスロックで文句の付けようのない
  勝利を得て、自身2度目(通算7度獲得で、史上最多)の戴冠と
  なったものですワ。手元にある資料を見ても歴代王者はビッグ・
  ネームばかりで、レイスの7度の獲得がどれだけ偉業やったの
  か、改めて思い知らされました。
FPepper Gomez vs. The Bounty Hunter
 ・すんません。勉強不足ですワ。ゴメスのジャック・ナイフ固めで
  試合が幕となった事だけはお伝えしときます。
GAustin Idol vs. Jim Neidhart
 ・ここではリング下を怪しく徘徊するジミー・ハートに注目や。多分
  この直後にWWFへステップ・アップするはず。
HJunkyard Dog vs. "Hacksaw" Butch Reed
 ・なかなか力の入った殴り合いでっせ。
IRick Rude, Jim Neidhart, Ox Baker and
  the Japanese Assassin (w/ Angel) vs. Robert Reed,
  Tiger Mask, Keith Eric and Mad Dog
 ・全てが謎の試合。何故リック・ルードは女性のワン・ピースを着用
  しているのか。全身黒づくめのジャパニーズ・アサシンとは一体
  誰なんや。そして色白小柄で締りのない体をしている、虎らしき
  覆面を被った『タイガー・マスク』とは。是非舞台裏を知りたい試合
  ですワ(笑)。けど、オックス・ベイカーが観れたのが良かったな。
JKing Kong Bundy vs. Jerry "The King" Lawler
 ・このDVDシリーズには必ず登場するキング。今夜はバンディとの
  試合ですワ。バンディがキングの大切な王冠を踏み付けて試合は
  開始されますんや。尚、どうもこの試合は、キングが1分生き延び
  る毎にバンディが1000ドル払うってルールらしく、場内に時間が
  告げられる度に観客が歓喜してますワ。しかしキングも『地元で
  は英雄』のはずやのに、よくもまあこんなルールで試合をやり
  よるね(笑)。肝心の試合やけど、リック・ルードの介入でレフリー
  の注意がそれた瞬間、ジミー・ハートの投げ込んだチェーンを拳に
  巻いたパンチをバンディが放ち、哀れキングは試合を落とします。
  それでも6分57秒逃げ続けたキングには、約7000ドルが入る
  んやから、真の勝者はやはりキングか(苦笑)。
KTerry Funk vs. Mark Lewin
 ・以前加入していたサムライTVのレトロものの時間で観た事があ 
  る試合やったワ。7〜80人を集めたスタジオ・マッチで、ヒール版
  テリーが満喫できます。終盤にはウォルター・ジョンソン(プロレス
  ではなく、アメフトの選手?)の乱入もありまっせ。
LTommy Rich vs. Massao Ito (w/ Jimmy Hart)
 ・田吾作&相撲ギミックに少々怪奇派のイメージを添えた伊藤。
  まだ『卑怯な日本人』って役で飯の食えた時代やったんやね。
  実況担当がリッチを『ワイルド・ファイヤー』と呼んでいたのが、
  ワシにはちょっとだけ嬉しかったワ(笑)。
  それと何やらベルトも懸っていたようで、リッチが新王者になった
  みたい。あ、忘れとった。リッチは今夜は得意の流血はなしやデ。
MJerry "The King" Lawler vs. Kamala
  ・今夜はビッグ・マッチなんやろか、会場は大きな場所が使われて
  おり、さすがにスタンド席はガラガラ。それでもキングはベルトの
  防衛戦に臨みますんや。相手は日本ではジャイアント・キマラ
  の名でお馴染みのカマラ。巨漢相手にキングもアップアップで、
  かろうじてカウント・アウト勝ちを収めよりました。
NRay Stevens, Blackjack Mulligan and Baron Von Raschke
  (w/ Blackjack Lanza and Bobby Heenan) vs.
  The Crusher , Dick the Bruiser and Sailor Art Thomas
 ・収録時期が古く、マスター・テープの損傷も感じられる第3巻の
  エンディング。スティーブンスやトーマスはワシは良く知らんのや
  けと゜、セコンド陣も含めての乱闘に会場は盛り上がってまっせ。

私どものHPによく遊びに来ていただいている『キングコングニー
さん』が、以下の情報を報告して下さいました。
副音声のコルネットとメルツァーの会話からのネタやそうです。
Dで乱入してきたのはシープ・ハーダーズ⇒コルネット曰く、WWF
でブッシュ・ワッカーズになる前は世界中で最も最強・最悪のタッグ
チームやったそう。
Iの6人タッグマッチに登場のジャパニーズ・アサシンは、コル「知
る由もない。」、メル「知るべきでない?」また、タイガーマスクは
ケン・ウィン(ダニー・デイビスと、”ギャラクシー”或いは”ナイト
メア”というタッグチームを組む)。
そして注目のリック・ルードのスカート姿は、詳細不明。


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