では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

ANARCHY RULZ 2000 (約2時間27分収録)
(PAL版)
 このDVDは2000年10月1日にミネソタ州はセントポールのロイ・
ウィルキンス・オーディトリアムにおいてECWが開催したPPV、『A
NARCHY RULZ 2000』を収録したものですんや。
当時ECWには看板選手の離脱や長期欠場、定期放送を契約中の
TV局からの契約解除問題等が山積していたようで、由緒ある興行
名の『ANARCHY RULZ』も『この団体、もうボロボロですワ』と訳す
なら実に笑えないセルフ・パロディなんですワ...。

○Nova vs. Bilvis Wesley 
  ネットで調べたところでは当日このカードもあったみたいやのに、
 このDVDには未収録。プレスリーのニセモノであるウェスリーを見
 たいがためにこのDVDを買ったのに、ちょっとガッカリや。
 PPVの本放送やなしに、前説番組の枠で試合があったんやろか。
○まずは前口上
  お馴染みジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーの出番や。
@Danny Doring & Roadkill vs.
 Christian York & Joey Matthews
  活きのエエ新人チームのヨーク&クリスチャンと、巨漢のロード
 キル&『運命の男』ドーイングの対戦でPPVは幕開け。
 先輩チームのブラインド・タッチからの合体攻撃、新人チームの2
 人同時に放つ花道へ向かってのトペなどが披露され、PPVのオ
 ープニング・バウトとして立派に及第点を獲得しとりますワ。
 試合はロードキル&ドーイングの勝ちなんですが、試合決着後に
 彼等と抗争中のサイモン・ダイアモンド&スゥインガーの乱入が。  
○場面は変わって...
  リングに鼻つまみ者のサイラスが登場。実況席のガートナーを
 呼び出して押し問答を開始。で、ここにサイラス一派と思われる
 EZマネー、ジュリオ・ディネロ、クリス・ハムリック、エレクトラ嬢ら
 までが現れ、ガートナーを取り囲んで危険な雰囲気(苦笑)に。
 これは一触即発かと思われたのやけど、何と今度は右足をギプ
 スで固定したスパイク・ダッドリー君までが登場や。
 しかも先輩諸氏の離脱で棚ボタ式に発言力を持ったのか、スパ
 イク君がガートナー対サイラスをマッチ・メーク。これに強烈に異
 を唱えるEZマネーには...。
AKid Kash vs.
 EZ Money(w/Elektra & Julio Dinero & Chris Hamrick)
  スパイク君がブックしたEZマネーの対戦相手はキッド・キャッ
 シュ。共にお金に絡む四股名を持った2人の激突ですワ。
 試合はキャッシュのツー・ステップ・スプリング・ボード式の前転
 プランチャや同形式のハリケーン・ラナ、EZマネーのカンパーナ
 (from井上京子)など見所たくさんで進み、キャッシュのフィニッ
 シュ・ムーヴであるマネー・メイカーが炸裂。
 しかしこれはエレクトラ嬢の介入でフォールへは至らず、逆にデ
 ィネロやハムリックが波状攻撃の乱入を開始。あぁこれでキャッ
 シュも終わりかと思ったのやけど、キャッシュ渾身のコーナー上
 からのウラ・カンが一閃。
 しかしキャッシュの勝利が確定したのも束の間、悪者組一派総
 掛かりでキャッシュのリンチへと場面は移行し、この試合を組ん
 だ責任を感じたのかスパイク君が救助に出現も当然返り討ち。
 何やもうちょっと頼りになる奴は居らんのかいなと場内に溜息が
 漏れたところで竹刀片手に『ハードコア・アイコン』サンドマンが
 勇躍登場。悪者組一派を全員シバキ倒してエレクトラ嬢をひっ
 捕まえ、ご自慢の巨乳へ缶ビールを浴びせるご乱行や。
 で、これを『力水』にせんかいって、ガートナーの顔をエレクトラ
 嬢の巨乳へ押し付けて...。
BJoel Gertner vs. Cyrus
  そして始まった男同士のキャット・ファイト。序盤は先程の『力
 水』のお陰かガートナーが押し気味で、ロック様が見たら激怒す
 るであろう『人民の肘』を!。けど東京プロ(by石川孝志)にも来
 日経験のあるサイラス、これを寸でのところで返して反撃や。
 ま、最後はガートナーのスクール・ボーイで見苦しい泥仕合
 決着が付き、正調メタリカの『サンドマン』が流れる中、サンドマ
 ン、ガートナー、スパイク、キャッシュの4人がビールで乾杯。
 けどサンドマン、ちょっと今夜は楽をし過ぎやなでっか。
CDa Baldies (Angel & DeVito) vs.
 Ballz Mahoney & Chilly Willy
  今夜も血が見たくなる頃やないでっか、それならこの試合や。
 デヴィトがステージ上から繰り出した月面水爆以外、殆どプロレ
 ス技ってのが出されなかった一戦で、エンジェルの大型ホチキ
 ス攻撃を口火にエンジェルとデヴィトが同時にマホーニーとウィ
 リーへ椅子を見舞って完全KO。客席からはエンジェル&デヴィ
 トと長く抗争を続けるニュー・ジャック親分の登場を乞う声もあり
 ましたが、無情にも親分の耳には届かなかった模様ですワ。
○場面は変わって...
  スタイルスとガートナーの談笑中、ニセのポール・Eことルー
 ・E・デンジャラスリーが怒りの襲撃を決行。これに何時も冷静
 なスタイルスが珍しく自らメガネを外して応戦し...。
 またこの光景を中継室のモニターで目の当たりにした本物の
 ポール・E、台本(今夜の勝敗が書かれてあるはず)を投げ付
 けて御立腹ですワ。
○場面は変わって...
  ジャスティンとフランシーン嬢、リン撃破に自信満々や。
○場面は変わって...
  そのリン、毎度変わらぬ恐ろしい顔(失礼)でアピールです。
D#1 Contender's Match:
 Steve Corino(w/Dawn Marie & Jack Victory)
 vs. CW Anderson
  “処刑執行人”CWと“オールド・スクールの王”コリーノによ
 る次回PPVでの世界王座挑戦権を懸けての一戦。
 序盤の逆水平の打ち合いや中盤の一つの椅子を巡っての知
 恵比べなどを織り込み、そろそろ試合に幕を引くべくコリーノが
 ローデス譲りのバイオニック・エルボーへと入った途端、CWの
 同僚であるサイモン・ダイアモンド&スゥインガーが@に引き
 続いての乱入。で、これをコリーノのマネであるジャック・ビクト
 リーが迎撃し、コリーノは改めて椅子へ向けCWをスゥイング
 式のネック・ブリーカー・ドロップで叩き付けて激勝ですワ。
 11月のPPV『NOVEMBER TO REMEMBER』において
 Gの試合の勝者に挑戦する権利を獲得しましたんや。
○場面は変わって...
  タジリ、マイキー、ミニスターの控え室。どうやらマイキー君は
 黒魔術にハマッているようで、悪魔の絵が描かれた怪しそうな
 本がいきなり発火する始末...。
○場面は変わって...
  獣人ライノ、大いに吠えております。
EECW Tag Team Championship:
 The FBI [(Guido Maritato & Tony Mamaluke)
 w/Big Sal E Graziano) vs.
 Yoshihiro Tajiri & Mikey Whipwreck(w/Sinister Minister)
  体脂肪を落としまくってまるでパンクラシストのような体型と
 化している『純血イタリア軍』FBIのグイドーとママルーク。
 今夜は虎の子のタッグ・ベルトを防衛せんと、タジリ&マイキ
 ー君との一戦へ出陣や。試合はマイキー君がグイドー十八
 番のキス・オブ・デスによりリングへ叩き付けられる寸前、タ
 ジリの噴射したグリーン・ミストが絶妙の援護。ここからマネ
 同士の乱闘やタジリの月面水爆を絡め、最後はグイドーのベ
 ルト攻撃でマイキー君に土。マイキー君、黒魔術やなしにもう
 ちょっとプロレスを勉強しとくべきでしたな。
FECW TV Championship:
 Rhino vs. Rob Van Dam
  “獣人”ライノの保持するTV王座のベルトへ、“ミスターPP
 V”ことRVDが挑んだ一戦。試合はいきなりの場外乱闘から
 幕が上がり、中盤のRVDによる5☆スプラッシュ、ライノのゴ
 アや場外テーブルへのパイル攻撃と息つく間もなく展開。
 で、終盤RVDがフィニッシュを狙ってコーナー〜コーナーへの
 長距離ヴァンダミネーターへ体勢を整えたところへGに出場
 のジャスティンが介入や。これによりヴァンダミネーターは放
 ったものの、ライノにRVDのマネであるアルフォンソを盾とす
 る時間を与えてしまい、ライノではなくアルフォンソが轟沈。
 また正規のレフリーはジャスティンを追い掛けて控え室へと
 姿を消し、ここでライノが狙い澄ましたテーブルへのゴアをR
 VDにとお見舞い。その上ご丁寧にライノの息が掛かったレ
 フリーが好タイミングで現れてフラッシュ・カウントの洗礼や。
 RVD、今回はライノの周到さにしてやられましたな。
GECW World Heavyweight Championship:
 Jerry Lynn vs. Justin Credible(w/Francine)
  ECW認定の世界王者であるジャスティンに、今夜の興行
 の開催地ミネソタがホーム・タウンであるジェリー・リンが挑
 戦。PPVの大トリとしては少々地味な顔合わせではあるん
 やけど、他の人気選手が離脱や長期欠場では仕方なしや。
 けど開催地をリンの故郷とした事でリンには客席から絶え間
 ない声援が掛かり、元々ヒール・チャンプであるジャスティン
 とフランシーン嬢には決して文字には出来ない(笑)罵声が。
 しかもよせばエエのにジャスティンが客席を煽るので、増々
 両者の善悪の構図が明確になって。ウーン、ジャスティンも
 中々の役者やね。感心感心。
 試合は終盤ジャスティンの放ったスーパー・キックが見事に
 (苦笑)レフリーの顎を捕らえ、一気に混沌ムードへ突入。
 フランシーン嬢や、代役やとばかりジャスティン側のレフリー
 が試合に介入し、ここでCの試合後にはいくらお客が呼ん
 でも姿を見せなかったニュー・ジャック親分までが登場。
 ジャスティン側レフリーを魔手に掛け、試合に公平さを取り
 戻したところで、改めてリンとジャスティンの攻防へ移行。
 で、パイル・ドライバーをフィニッシュ・ムーヴとしている似た
 者同士の両者、見応えあるパイルの仕掛け合いを披露し、
 最後はリンが独特の体勢から繰り出す必殺の一撃を。
 世界王座初挑戦にてベルトを奪取したリンでした。
 尚、試合決着後は試合のなかった(出来なかった)トミー・
 ドリーマーやサンドマン、スパイク君らECW正規軍総出で
 新たなる世界王者の誕生を祝福。何とも地味に思われた
 メインエベントに大輪の花を咲かせておりますワ。


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