では収録内容の詳細を

HARDY BOYZ : LEAP OF FAITH
(約2時間45分収録)
 伝え聞くところによると『燃え尽き症候群』ってやつによってWWEに
興味を持てなくなったらしく、呆気なくWWEを退団してしもた人気者ジ
ェフ・ハーディ。リタの負傷欠場もあって、これでハーディ・ボーイズも
開店休業状態となってしもてますな。
ここでは2001年に発表されたハーディ・ボーイズのDVDをプレイ・バ
ックして亡き彼等(ファンの人、ゴメンね)の勇姿を偲びましょうか。

【本編:約1時間収録】
@Leap of Faith
ASimilarly Different
BIt All Started...
CInterrest Begins
DLong Hard Road
EInspiration
FTables , Lita + Chairs
GNo Fear
HTheir Favorites
IWhat's Next ?
  マットとジェフ、彼等の父親、リタ、エッジ&クリスチャン、ババ・レイら、
 彼等に縁のある人達にインタビューを行うことによって、彼等の実像に
 迫るって構成です。当然デビュー当時の試合(マット対トリプルH、ジェ
 フ対バンディ等)や、ハーディ・ボーイズ結成直後のお揃いのタータン・
 チェック柄の衣装なんてのも収録されておりますワ。
 またコンビを組み始めた彼等の餌食となっているのが【職人】フナキで、
 このような地味な努力と能力が団体上層部に認められ長くWWEに在
 籍出来ているのやなって改めて感心させられた次第です。
 あ、これはハーディ・ボーイズのDVDでしたな、脱線してすんません。
  あと興味深く見れたのがミシンを器用に扱ってコスチュームを作るマ
 ットの姿。我が家の嫁さんより、余程裁縫が上手いみたい。
 それと危険を求める男、ジェフによるオートバイ・スタントも収録されてお
 り、ハーディズのファンの方には堪えられない内容ですな。

【DVD特典映像】
@HARDY BOYZ vs. ACOLYTES
  (WWF TAG TITLE MTACH :
 RAW IS WAR : 99-7-5)
  ノース・カロライナでの試合であり、会場には『HARDY CONTORY』っ
 てプラカードも。故郷に錦を飾る凱旋試合のようで、当時のマネージャー
 であるマイケル“フリー・バーズ”へイズの介入からジェフがブラッドショー
 をヘイズの持ち込んだ杖で一撃。直後にマットの竜巻式DDTがブラッドシ
 ョーにズバリと決まり、ハーディーズ初のタッグ王座獲得ですワ。
 でもワシが注目したのは『負け役』のブラッドショー。アコライツ〜APAと
 変遷して現在『負け役』は絶対ファルークの方やのに、何時彼等の中で
 役割分担がチェンジしたのやろか。ちょっと調べてみたいポイントや。
AHARDY BOYZ vs. EDGE & CHRISTIAN
  (TERRI INVITATIONAL TOURNEY/LADDER MATCH :
 NO MERRCY : 99-10-17)
  大年増(当時でさえ)テリーおばさんによるマネージメント権を巡ってハ
 ーディーズとエジクリが対立。それならマネージメント権を懸けた梯子戦
 で決着やとなりました。で、注目はこの試合のハーディーズのクレジット
 が『THE BROOD』となっている点。当時のWWFには吸血鬼ギミックの
 ガングリルって選手が居り、こいつがエジクリを引き入れて結成したのが
 オリジナルの『THE BROOD』で、何時までもガングリルなんかと一緒に
 居たら出世なんて無理と判断したエジクリは早々にここから脱退。
 しからばとガングリルが新たに引き込んだのがハーディーズで、こちらは
 『NEW BROOD』とも呼ばれておりましたな(懐かしいなァ)。
 試合はジェフが梯子を使ってリング上の袋(札束入り?)を奪取。これによ
 りテリーおばさんによるマネージメント権も獲得。従って親分ガングリルと
 は決別や(ガングリルはその後WWFを退団、現在はドサを回ってます)。
 それにしても試合終了後にテリーおばさんと勝利を分かち合うハーディー
 ズの姿、どう見てもやんちゃ兄弟とそのお母さんでっせ(苦笑)。
BHARDY BOYZ vs. DUDLE BOYZ vs. EDGE & CHRISTIAN
  (TLC : WWF TAG TITLE MTACH :
 SUMMERSLUM : 00-8-27)
  はい出ました、これがWWFでのベスト・マッチを語る場面では必ずエン
 トリーされる傑作です。一応説明いたしますがTLCとはテーブルズ、チェ
 アーズ&ラダーズの略でして、机破壊のスペシャリストであるダッドリーズ、
 椅子攻撃を得意とするエジクリ、梯子使いの名手ハーディーズが各々小
 道具を持ち寄った集大成的な試合なんです。で、試合の内容ってのが壮
 絶の極みでして、6人全員が何度もロング・サイズの梯子上からリング下
 の机に落下し、よくもまァ誰も死ななかったと感心するやら呆れるやら。
 現在洋の東西を問わず梯子を使う試合が各団体で行われてますが、殆ど
 がこの試合のコピー。それほど影響力のあった試合なんですな。
 尚、試合の結果はエジクリが2人同時にリング上に吊るされたベルトを奪
 取、タッグ王座に就いております。
CHARDY BOYZ vs. EDGE & CHRISTIAN
 (STEEL CAGE WWF TAG TITLE MATCH :
 UNFORGIVEN : 00-9-24)
  手の合うハーディーズとエジクリ、今度は金網戦で激突です。ここに至る
 までにハーディーズがまだ少年だった頃に撮影したプロレスごっこのホー
 ムビデオ(Fに収録)をエジクリが何処かからか入手(苦笑)、これをネタに
 ハーディーズを馬鹿にするなんてサイド・ストーリーもありました。
 で、試合はジェフによる金網頂部からのコークスクリュー式の月面水爆
 んて波乱含みの見せ場を盛り込みハーディーズが勝利。良かったねェ。
 尚、金網頂部には一方だけジェフが踏み台として使用する為の鉄板が設
 置されており、細やかな心遣いがあってこその自殺ダイヴ披露なんやと
 認識させられました。ここらが弱小団体では真似出来んポイントでっせ。
DHARDY BOYZ vs. DUDLE BOYZ vs. EDGE & CHRISTIAN
  (TLC II : WWF TAG TITLE MTACH :
 WRESTLEMANIA X7 : 01-4-1)
  Bの試合が受けに受け、WWFとしてもそれなら何度でもやろうと思った
 でしょうが、あれだけ選手にダメージを強いる試合はそうそう出来まへん。
 で、温めまくって桧舞台『レッスルマニア』で再演となったのがこのTLCU。
 またまた選手各自の役者生命を確実に削り取る試合内容で、今回はエジ
 クリのヘルプに獣人ライノが、ダッドリーズのヘルプにはスパイク君が、ハ
 ーディーズのヘルプにはリタが介入するって豪華版に昇華。
 当然各介入者もただでは済まず御無体なヴァンプを強いられて、最後は
 エジクリがベルトを奪取。ホンマ、皆さんお疲れ様でした。 
EHARDY'S & LITA vs.
 STONE COLD, TRIPLE H, & STEPHANIE
 (INTERGENDER TRIPLE THREAT MATCH :
 RAW IS WAR : 01-4-9)
  Dの試合の8日後の『RAW』より収録。当時のWWFはガラガラ蛇、H
 HH、ビンス&ステフの悪党カルテットが仕切るって悪政時代に突入した
 ばかりで、ここにリタを加えた正義の味方が挑戦って図式ですな。
 ま、あえてここに収録する必要があったのかと問われると返答に困るの
 ですが、Dの試合の後日談って事でよろしくお願いいたしますワ。 
 試合はリタがステフを月面水爆によってフォールするのやけど、当然試
 合後の禿蛇とHHHの100倍返しがありまして...。
 暗黒政権の恐ろしさをお茶の間に知らしめるためだけの試合ですワ。
FHARDY BOYZ HOME VIDEO COLLECTION
  Cでエジクリが使用した元ネタがこれ。プロレス好きのハーディーズ兄
 弟が互いにホームビデオで撮影しあったと思われるプロレスごっこです。
 nWoのTシャツを着たジェフの姿や、お手製(多分ボール紙で作ったの
 やろと思います)のベルトを巻くマットの姿も。
 また最近撮影したと思われるプライベート・フィルムもおましたワ。

【総評って言うか、ワシの独り言】
  このDVDを購入されるのはどんなお人なんやろ。
 @WWF(WWE)モノなら全て集めるってハード・コレクター
 Aハーディー・ボーイズのファン
 B名試合である「TLC戦」をDVDで所有したいけど、「サマー・スラム
  2000」が入手困難となってしまったので代用品として
 Cなんとなく、たまたま買ってしまった
 D人気のタイトルなので将来高く転売出来そうだと睨んだ
  ま、大方こんなところに分類されるんやないやろか。
 で、ワシの場合は限りなくCに近く、ちょっとだけDのスケベ心もありっ
 てところなんですワ(でも全然売るつもりはないからネ)。
 しかし@やAが目的ならこのDVDは満足出来る品でしょうが、Bとなっ
 た場合、確かに「TLC戦」はTもUも完全収録されとるから問題は全く
 ないものの、これがハーディー・ボーイズのDVDに収録されたって点に
 ついて違和感を持たれる方は居らんのやろか。
 婦女子や少年ファン層に人気のありそうなハーディーズなので、商売の
 鉄則から考えるとこれが一番収益効率が高いってのはワシでも判る。
 けどプロレスの試合なんて相手があっての代物なんやし、そらハーディ
 ーズは身体を張っているけど、それならエジクリもダッドリーズも同じや
 んか。どうもDVDを鑑賞しながら、ずっとそんな事を考えてしもたワ。
 以前『Attitude Collection』と銘打ち廉価版で『TLC : TABLES LADDERS
 CHAIRS』がDVD化されたことがあったけど、これがハーディーズの個人
 モノやなしにその続編であったら良かったのになァ。
 以上、ハーディーズにはどうにも思い入れの持てない道頓堀次郎でした。


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