では収録内容の詳細を

BAPTIZED IN BLOOD (約2時間45分収録)
 何処の団体にもヒット企画ってのがあるモンで、XPWではやはり
『キング・オブ・デスマッチ・トーナメント』がこれに相当するんでっしゃ
ろな。で、このDVDはそのヒット企画の記念すべき第1回目を収録
したものですんや。
興行名が『MY BLOODY VALENTINE』と謳われているところか
らもお分かりになるように、2000年2月26日にカリフォルニア州
ハリウッドの“The palace”にて行なわれた興行みたいですワ。
尚、『キング・オブ・デスマッチ・トーナメント』は長ったらしいので、以
下ではKODTと略します。さて、皆さんを『血まみれの聖バレンタイ
ン・ディ』へとご案内いたしましょか。

@前口上
  実況及び解説陣のラリー・リベラ&クリス・クロスによるスタジオ
 収録の本日の見所説明。
A場面は変わって...
  タミー・リン・スゥィッチ(ワシら世代にはサニーちゃんか)を引き連
 れ、長年米国インディ・マットのけもの道を歩んできたキャンディー
 ド君がリング・イン。なんやかんやと地元ファンの神経を逆なでして
 いると、XPWヘビーのベルトを所有するダミアン・スティール&リジ
 ー・ボーデン嬢が現れ、すったもんだの挙句今夜のキャンディード
 君のタイトル挑戦が決定いたしましたとさ。
BSupreme vs. Kid Kaos
  KODTの1回戦第1試合、いきなりの好カードですな。ケオスを有
 刺鉄線ボードに下敷きにし、ここにスプリームが月面水爆を浴びせ
 て激戦を突破いたしとります。
CThe Messiah vs. "White Trash" Johnny Webb
  KODTの1回戦第2試合、またまた好カードです。この試合、ウェブ
 はなんと入場時から安物のテキーラをガブ呑みでして、ちょっとエエ
 気持ちになったのか自身の額を竹刀で何度も殴りつけ、メサイアと
 絡む前から流血状態に(笑)。肝心の試合ですが、有刺鉄線が巻き
 付けられた梯子が活躍し、リング頭上に吊り下げられた画鋲入りの
 布袋の奪い合いが展開されます。しかも布袋を奪ったウェブが結局
 画鋲地獄に沈んで...。
DKronus vs. Carlito Montana
  KODTの1回戦第3試合、ECWで武闘派イリミネーターズとして
 ブイブイ言わしていたクローナスの登場。見るからに噛ませ犬って
 感じのモンタナを白色電球トラップへ突き落とし、場外の机へパワ
 ーボム葬で軽く緒戦突破ですワ。あ、先の試合でウェブが呑んでい
 たテキーラの瓶もクローナスが凶器として活用しますが、WWFな
 らすぐに砕けるイミテーションのものを使うんやけど、さすがにXPW
 にはそんなものを用意する金も暇もないみたいで、これによる一撃
 が各種トラップの被弾より余程痛そうでしたワ(苦笑)。
EAxl Rotten vs. Homeless Jimmy
  KODTの1回戦第4試合、これまたECWから流れ着きましたロッ
 トンの出番。この試合は団体があしらえたトラップ以上に、ロットンの
 持ち込んだ有刺鉄線バット(幼児用?)やジミーが手押し車一杯に
 持ち込んだ凶器(ゴミ?)が大活躍。最後は強烈な椅子の一撃を食
 らったジミーが、ガラス箱トラップへと沈みました。
FChronic vs. JN
  以前、映画『ビヨンド・ザ・マット』が公開された際に、J−SKY放
 送で嫌になる程CMが放映されましたやんか。あの時、ビンス御大
 が「ゲロだ、こいつゲロを吐くぞ!」って叫んでいたのを皆様覚えてい
 らっしゃると思います。あれはドロズが面接を受け、特技としてゲ
 ロを吐けるって申告したものやから、それならここでやってみろっ
 てビンスが焚き付けているんでしたな。けどドロズは試合では一度
 もゲロを吐く事なく、試合中のアクシデントで半身不随に。
 これでゲロ吐きギミックも封印されたかと思っておりましたが、な
 んとXPWでは確信犯的にこのネタをパクりよりました(拍手)。
 腹に攻撃を受ける度にゲロを吐く(合計3回吐きよった)レスラーの
 出現ですワ。しかも実況がビンスの口真似で「ゲロだ、ゲロだ!」
 て言いよるし(頭痛がすること請け合いでっせ...)。
GSupreme vs. The Messiah
  KODTの準決勝第1試合、顔合わせからいってもこれが事実上
 の王座決定戦やね。試合は主に画鋲トラップの使用方法のバリエ
 ーションを競い合うって感じで進み、最後は椅子2脚の上に画鋲ト
 ラップを設営し、その上にメサイアを寝かせてスプリームがコーナ
 ーから椅子爆撃。哀れメサイアがスプリームの軍門に下りました。
 しかしXPWがエゲツないのはこれから。なんと1回戦でメサイア
 に敗れたのを根に持ったのか、ウェブが半失神状態のメサイアを急
 襲。血まみれの頭部へ情け容赦なしの竹刀攻撃を浴びせます。
 花道に倒れ込んだメサイアの頭部からはコップ半分くらいの血
 流れ出して...。
HKronus vs. Axl Rotten
  KODTの準決勝第2試合、いかにも『客人同士の緩い試合』
 繰り広げられました。ま、彼らが出しゃばってもXPWには未来も
 ないし、かと言ってビッグ・ネーム(この二人が?)も興行には欠
 かせんし、と言ったところやろか。ちなみにクローナスが勝利を収
 めております。  
IXPW Championship
 Chris Candido w/Tammy Sytch vs. Damien Steele
  今夜のお客さんの目当てはKODTやろから、いくらXPW王座
 戦と言っても食指が動かんか。その上キャンディード君の梯子か
 らのダイブが赤っ恥の大失敗。一気に緊張感までそがれてしまい
 ました。ま、結局ベルトはキャンディード君へ渡るんですが、お楽
 しみはここから。なんとWCWをリタイアしたシェイン・ダグラス
 がXPWマットへ登場や。キャンディード君とはECW時代にユニ
 ットを組んでいた繋がりもあっての参戦やろけど、さすがに風格あ
 る神々しいお姿ですワ。その上WCWのブッカーであるケビン・サ
 リバンに悪態の数々を浴びせ、携帯電話を取り出してWCWの事
 務所に直電を入れて大暴言(←ホンマに繋がっていたんやろか)。
 ホンマ、インテリ・ヒールの味を出しまくりでしたワ。
JSupreme vs. Kronus
  スラッシュ・メタルの大御所スレイヤーのケリー・キング氏を特別
 リング・アナに招いてのKODT決勝戦。『客人』クローナス相手に、
 スプリームがデス・マッチ王の称号を懸けて挑みました。ガラス箱
 トラップや画鋲トラップなど、今夜のKODTを彩った各種のトラップ
 が再度登場し、いちいちスプリームが被弾して行きます。そう、ひと
 つ被弾する度にデス・マッチ王へと近付くのを誰よりも理解している
 のが、当のスプリームなんやから...
 そして団体の狙い通りにデス・マッチ王の称号が、スプリームの頭
 上に輝きます。デス・マッチ王なる語句が米国大陸を横断し、東海
 岸のECWから西海岸のXPWへ移行した記念すべき瞬間やね。
K場面は変わって...
  おまけの小コーナー。美形のクリスティ嬢が、いじめっ子のリジー
 ・ボーデン嬢&クローナスによってブラ&パン姿に。
LThe Messiah vs. "White Trash" Johnny Webb
  KODT当夜とは別の日の興行より、メサイアとウェブのケージ戦
 収録。上記したようにCやGなどで遺恨の積み重なった状態の両者
 だけに、ここでも流血戦は避けられませんでした。見所は金網頂部
 より場外の机へ落下するメサイアやろか。

【DVD特典映像】
@静止画像集
  そんなに特記すべき点はありまへんでしたワ。
AShane Douglas vs. "White Trash" Johnny Webb
  このDVDと同時期に発売された『BAPTIZED IN BLOOD V』
 に収録されたものと同内容。詳しくはそちらを参照していただきたい
 のですが、わざわざこれをここに再録せんでも、他にもっと未発表の
 試合はなかったんやろか。どうもXPWのDVDに収録される特典映
 像って、狙いがピンボケなんやなァ...。
 どうせこんなDVD、マニアしか買わんのやから、もっとワシらの趣味


トップへ
戻る