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では収録内容の詳細を
このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。
NOVEMBER TO REMEMBER 2000
(PAL版)(約2時間38分収録)
どこの団体もそれなりに歴史を刻むと、
ヒット企画
ってやつが生まれ
てくるモンですやんか。全日プロなら暮の『最強タッグ戦』、FMWなら
『川崎球場興行』、勿論WWFならご存知『WRESTLEMANIA』です
わな。で、ECWではと言うとこれは93年以来毎年11月になると開催
される
『NOVEMBER TO REMEMBER』
ですんや。
そこでこのDVDの登場ですワ。内容は00年11月5日にイリノイ州はシ
カゴのザ・オデオンにて開催された興行を収録したものです。
さてこの時期、ECWは経営不振でして、看板選手はどんどん離脱して
行き、ハウス・ショーを減らしてPPVをこれまでの2~3ヶ月毎のペース
から、月に1度の開催を模索してたんですワ。
で、ちょっとECWの歴史に詳しい方なら、これが
ECW最後の『NOVE
MBER TO REMEMBER』
となったことはご存知のはず。
感傷に浸りつつ、心して8回目の開催となった同興行、見届けましょか。
①リン、メイン戦へ向け決意を語る
相変わらず怖い顔ですなァ。
②ジャスティン、メイン戦へ向け決意を語る
『クイーン・オブ・エクストリーム』、フランシーンと共に。
このフランシー
ンをマネに付けた奴が、その当時のECWの『顔』ですワ。
③サンドマン、メイン戦へ向け決意を語る
なんと掌でタバコの火を消す荒業も披露してまっせ。
④コリーノ、メイン戦へ向け決意を語る
ジャック・ビクトリー、ダーン・マリーを従えた
『オールド・スクールの王』。
右手に巻いたバンテージには、
愛息コルヴィ君の名
も見えますワ。
⑤Simon Diamond & The Swinger
vs. Christian York & Joey Matthews
前口上を行っていた実況組のスタイルスとサイラスの前に、
『いつも問
題を抱える男』サイモン
が登場。
今夜は欠場となったトミー・ドリーマー
に
向けてなんやかんやと文句を付けるサイモンに、スタイルスとサイラスも
遂にブチ切れて突っ掛かるんですが、ここにサイモンの相方であるスゥイ
ンガーが現れて実況組を攻撃。
さすがにこれはアカンと思ったのか、普段着姿のドリーマーがリングに上
がり、実況組を救出。けど今度はドリーマーとは少々遺恨のあるCWアン
ダーソンまでが登場。ドリーマーを蹴散らし、ヨーク&マシューズのリング・
インを待ってやっとこさでタッグ戦が開始(選手説明するのに疲れたワ)。
試合は
ヨーク&マシューズの色男コンビ
がハイ・フライング系の技を繰り
出して奮闘したものの、最後はCWの介入を受けてサイモン&スゥインガ
ー組が勝利。
⑥Kid Kash vs. C.W. Anderson
先の試合が終わっても色男コンビに暴行を働く悪者トリオの前にキャッ
シュが登場。レフリーの背中~トップ・ロープを経由して花道の悪者トリオ
に捨て身のダイヴを放って、まずは
客席から「HOLY SHIT」
を獲得や。
試合は『処刑執行人』の名を持つ、一見ちょっと地味なCWが見せた雪崩
式のバーティカル・スープレックスなどを盛り込み、振り子式のDDTを決め
てキャッシュが勝利を得ております。
⑦オープニング・プロモ
やっとここでオープニング・プロモ。
ってことは
⑥までは前説やったんか?
⑧Danny Doring & Roadkill & Spike Dudley
vs. Hot Commodity (Julio Denard & Chris Hammerick
& EZ Money w/Elektra)
さすがにECWも末期近くとなると泡沫ユニットが乱造されていたようで、
ここにも
ホット・コモディティなるトリオが。
けど構成員の一人であるハムリ
ックはたたずまいといい、繰り出す技といい、どこか南部の香りがしてちょ
っとエエ感じ。対するはドーイング&ロードキル。お馴染み『ハウス・オブ・
ハードコア』の卒業生コンビで、まずは2対3のハンディキャップ形式でゴ
ングが鳴るんやけど、
中盤勇躍スパイク君が登場。
これで3対3となりま
した。で、後はスパイク君の独壇場。十八番のアシッド・ドロップにまつわ
る各種スポットを披露してくれとりますワ。
⑨ライノ、吠える!!
TV王座のベルトを持ち、ニュー・ジャック親分を罵倒しとりまっせ。
⑩Chris Chetti [w/Lou.E.Dangerously] vs. Nova
ポール・Eのコスプレがバッチリ決まった元サインガイ・ダッドリー改め、
ルー・E・デェンジャラスリーを従え、チェッティ(なんとタズの従弟やそうで)
がリング・イン。これからノヴァと行う試合を、
敗者ECW追放戦
とすると宣
言。ここへECW中期の時分はスティービィ・リチャーズやブルー・ミーニー
らと
nWoのパロディ・ユニットであるbWo
を結成していたノヴァが登場。
あの頃から比べるとコスチュームも体格も戦い方も随分洗練されており、
こんなところにECWの決して短くはなかった歴史を垣間見ることに。
さて試合ですが、ノヴァの起き上がりこぼし式パイルを見せ場に配置し、
最後は不細工ながらコーナー上からノヴァがチェッティをリングに叩き付
けて勝利。
血ヘドを吐いてのた打ち回るチェッティ、自分から言い出した手前ECWを
離れなアカンけど、従兄のタズでも頼ってWWFに挑戦をしてみますか。
⑪ニュー・ジャック親分、吠える!!
右手に鎌、左手に鎖。こんな人と、実生活では遭遇したくないなァ。
⑫Flaming tables match :
Balls Mahoney & Chilly Willy
vs. Da Baldies (Angel & Tony DeVito)
年間最大興行である今夜の『NOVEMBER TO REMEMBER』。
やはり一試合は
エクストリームなものが欲しい
ですやんか。で、この試合
ですワ。ルールは簡単、
相手を火の点いたテーブルに葬ったら勝ち
って、
とんでもないものですんや。さて今夜、この試合を組まれたのは先日ま
でECWマットで猛威を振るっていた禿頭軍の残党エンジェル&デヴィト。
相手を務めますは、血生臭い試合一筋のマホーニーと新顔ウィリー。
四の五の言っても仕方ないからまずは観て。最大の見せ場である火炎
テーブル葬、エンジェルが志願しておりますが、
ホンマに迫力ある
よって。
⑬タジリらの控え室では、笑うに笑えん悪戯が
この時期、米国では七面鳥が最も恐れる感謝祭でして、タジリの控え
室では相棒マイキー君を七面鳥に見立て、テーブルに火を放って悪戯
の真っ最中。怪しさ満点のマネージャー、
シニスター・ミニスター
にも注
目してや。
⑭TV championship : Rhino vs. New Jack
『獣人』ライノと『路上の王』ニュー・ジャック親分によるTVタイトルを懸
けた一戦。
DVDを手にして、ワシが一番期待していた試合ですんや。
けど何とこの試合、
最低の編集が施されてありました。
ここまであえて
触れなかったんやけど、選手入場の際に流される音楽ですが権利関係
がクリアーされていないためやろね、
実際に当時会場で録音されたもの
ではなく、後で全く別の曲をアフレコしとるんですワ。
で、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ニュー・ジャック親分の試合に
おいては、入場時どころか試合中もずっと悪辣そうなラップがガンガン
流れ、これに合わせて凶器が次々へと繰り出されるのが最大の売り。
そやのに入場~試合決着までずっとアフレコされた別の曲が流れっぱ
なしなんです。画面の中では両者とも存分に暴れてくれてるのに、これ
では親分の試合が全く楽しめません!!
次回本試合を鑑賞する際は、いっそのことモニターの音声を絞り、ステ
レオで浪曲でも流したろか...。
⑮楽屋荒らし、スティーブ・コリーノ
サンドマンの控え室に侵入し、ビールをかっぱらい。しかもサンドマン
がここに戻って来て...。
⑯Tagteam championship :
FBI (Tony Mamaluke & Little Guido w/Big Sale Graziano)
vs. Mikey Whipwreck & Yoshihiro Tajiri
浮き沈みの激しいECWマットにあって長きに渡り
『純潔イタリア人』
ギ
ミックに固執し続けて来たグイド。その間に仲間はどんどん入れ替わり、
今夜は元NWA王者のトミー・リッチも、いぶし銀の職人トレーシー・スマ
ザーズも姿が見えず、代わりに確かにちょっとイタリア人っぽいママルー
クが加入。で、新生『純潔イタリア人』軍としてタジリ&マイキー君からの
タッグ王座のベルト挑戦を受けることに。
さて⑬で神聖なる感謝祭を茶化したのが天上人の怒りに触れたのでも
ないやろけど、なんと試合の序盤でマイキー君は相手2人に同時に雪
崩式の顎砕きを放ったところ、己の首から肩を負傷した模様で、
担架に
よって運び出されてしまうといった緊急事態が勃発。
さすがに『純潔イタリア人』軍も困り果てた表情で、仕方がないとタジリ
が孤軍奮闘。でもこれでは試合にならず、どないするんや、この始末っ
て思っているとタジリとは因縁浅からぬ
『キチガイ・ルチャドーラ』のスー
パー・クレイジー
がリングへ。タジリも『純潔イタリア人』軍も即座にクレイ
ジーを投入させた裏方さんの意を理解し、何もなかったかのように試合
を続行(月並みな感想ですが、皆さんプロですな)。
結局、急遽参戦となった
クレイジーはスタンド席からの月面水爆
を見せ
るなど、大活躍やったんですが、十八番のタランチュラを無理やり剥がさ
れたタジリが、グイドのブルドッギング・ヘッドロックに沈みました。
ウーン、少々無理のある幕の降ろし方やったかも。ま、突発事故やった
よって仕方がないか。けど元々、ベルトはどっちに渡る筋書きやったん
やろか。気になるところですワ。
⑰そこで何をしとるんや、ブルー・ミーニー&ジャスミン
ECW~WWFと色物一直線のミーニーが、WWFでのお務めを終えて
ECWに逆戻り。AV女優さんと噂のジャスミンとシャワー室でお戯れ。
⑱ECW World Heavyweight championship
Double Jeopardy match :
Justin Credible [w/Francine] vs. Jerry Lynn
Steve Corino [ w/Jack Victory & Dawn Marie] vs. The Sandman
Steve Corino [ w/Jack Victory & Dawn Marie]
vs. Justin Credible [w/Francine]
8回目の開催となった今夜の年間最大興行『NOVEMBER TO REM
EMBER』。ECWに在籍する選手なら誰もが目指していたであろうメイン
戦の座に、今夜はジャスティンとリンとサンドマンとコリーノが。
そう、もうここにはテリー御大もサブゥもカクタス・ジャックもRVDもタズも
ダッドリーズもシェイン・ダグラスもレイヴェンも居りませんのや。
負傷欠場中のトミー・ドリーマーの心情を思うと辛いものがおますが、
良く
も悪くもこれが2000年11月のECWの『風景』なんですワ。
さてリンの保持するECW王座を巡る、余り聞き慣れない今夜の
『ダブル・
ジャパディ』戦
ですが、これはジャスティンとリン、コリーノとサンドマンのシ
ングル戦を一つのリングで同時に行い、各々の勝者がそのまま再度戦う
って形式。 ま、準決勝×2試合と決勝戦×1試合を一度に行うって、い
かにもECWらしいゲーム性の高い試合形式なんです。
で、何時も勿体振ってみんなの試合の最中に悠々と登場するサンドマン
はひとまず放っておき(笑)、まずはジャスティンとリンで試合開始。
けれども自称
『オールド・スクールの王』コリーノ、
サンドマンが現れず手持
ちぶささとなったのか積極的にジャスティンとリンの試合に介入し、序盤は
只の3WAYダンスみたいでした。
そしてサンドマンの登場。しかし⑭同様に入場テーマ曲である名曲『エンタ
ー・サンドマン』はバッサリとカットされ、ここでも全く別の曲をアフレコ。
よく聴いていると観客が合唱している『エンター・サンドマン』の歌詞が分か
るだけに、ホンマに残念な編集ですな。
肝心の試合ですが、何とジャスティンがジャンピング・パイルでリンを、コリ
ーノがネックブリーカー・ドロップ(渋い!)でサンドマンを、各々同時にフォ
ール!!。
ここら辺り、トリッキーな試合形式を行いながらも伝統の様式美を守ろうと
する、正にECWの真骨頂ですな。
続いて、試合はジャスティンとコリーノの決勝戦へ。ここではジャスティンと
コリーノの
逆水平合戦が見物
か。最後はまるで、
「お前にECWが背負え
るのか?」、
とでも尋ねているかの様なジャスティンの手加減抜きの竹刀攻
撃をくぐり抜け、コリーノのスーパー・キックが一閃。
ダーク・ホース、コリーノが新王座へ就く
ことになりましたんや。
一部客席からは
意外な結末にブーイング
が聞こえもするんやけど、前王者
リンは張り手と共に潔くベルトをコリーノに手渡して...。
ECWの新たな門出
ですな(すぐに残酷な終焉を迎えるんやけど)。
あ、感動的なこのラスト・シーンも、全く画面の中とそぐわない曲がアフレコ
されてましたワ。