では収録内容の詳細を
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A REUNION OF STARS (約2時間1分収録)
(VHS版) |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。米国のRF−VIDEOってちょっ
と怪しいプロレス・グッズの通販屋から1本12ドルで発売されている代物
です。内容はと言うと、2001年7月8日にニュー・ヨークはバッファローっ
てところで開催された屋外興行を収めたもの。
さて2001年7月と言えばWWFに元WCWと元ECWの所属選手が大
挙登場して、WWFのストーリー・ライン上では『WWF軍と連合軍との抗
争』が始まった時期、アメ・プロの歴史上では『WWFによるメジャー団体
統一』が成し遂げられた時期として後世に語り継がれるはず。
で、本興行ですが、大トリを務めているのはトミー・ドリーマーなんや。
ここまで御説明すれば本興行の位置付けが鮮明に見えて来ませんか。
そう、本興行こそはECWの精神的支柱であったトミー・ドリーマーのメジ
ャー団体WWFへの『壮行興行』なんです。
では翌日(7月9日)、ジョージア州アトランタから生放送されるWWFの
看板番組『RAW IS WAR』にRVDとともに参加の決まっていたドリーマ
ーの、インディ・マットからの『壮行興行』、内容を御紹介いたしますワ。
○シュート・スタイル・インタビュー
RF−VIDEOの十八番である『シュート・スタイル・インタビュー』。
お題は当然『ECW』でして、ここではチリー・ウィリーとCWアンダーソ
ンがコメントを寄せております。
@Chilly Willy vs. Tom Marquez (Prodigy)
まずオープニング・バウトは共に最後期ECWに在籍していた二人
の試合から。どちらがミスった訳でもなく単に連携が悪かったのやろ
けどミス・ムーヴも散見され、当然客席からは「YOU FUCK UP!」
の声も。ま、最後は敗退したもののタズを一回り小さくしたようなトム
(元プロディジー)の切れ味鋭いスープレックスなどそれなりに見所も
ありましたデ。
○シュート・スタイル・インタビュー
すっぴんのフランシーン嬢が登場。サングラスを掛けてはいるけど、
やはりその素顔には年齢を感じさせるものがありました。
AKid USA vs. The Mighty Finn
ロン毛のキッドと禿頭のマイティ。共に初めて観る選手なんやけど、
何処にも居てそうな外見で全く新鮮味に欠けますな。
しかも試合内容が情けなくなる程ダルいもの。観客席からは試合開
始早々『ナナナナ〜、ナナナナ〜、ヘイ・ヘイ・ヘイ、グッド・バイ』っ
て合唱が始まる始末。「スンマヘン、勉強不足でした」ってキッドがダ
イヴィング・ボディ・プレスを放ちマイティをフォールして幕引ですワ。
○シュート・スタイル・インタビュー
クリス・チェッティのインタビューをどうぞ。
BNova vs. Chris Chetti (w/Elektra)
ECW在籍時は共に中堅クラスで試合会場を沸かせていた両者の
顔合わせ。チェッティに付いたエレクトラ(こちらも後期ECW在籍)に
は客席からお約束の顰蹙ものの罵声も掛かり、演ずる側も観戦する
側も今は亡きECWってものを意識しとるようですワ。けどノヴァの放
ったどうって事のない場外ダイヴで本日最初の『ECWコール』が飛
び出しましたが、そんなに無理やり『墓あばき』をせんでも...。
試合はチェッティによる滞空時間の長いスープレックスやエレクトラ
の介入をしのいだノヴァに凱歌が。
○シュート・スタイル・インタビュー
スインガー及びマイキー君のインタビュー。カメラの向こうではフラ
ンシーン嬢がグッズ売り場に座っております。ブロマイドを売っていた
みたいやけど、ワシも購入したかったなァ。
CMikey Whipwreck vs. Swinger
ECW在籍時はリング屋から転身した『最弱キャラ』で安定した人
気を保っていたマイキー君。なんとこの日はHHHのTシャツを着用
し、リングサイドで口に含んだ水を噴き上げる大サービスや。
そやけど外見はサイコ系を気取っているんやないの。どうにも芸人
としての姿勢が定まらないのがマイキー君の永遠の欠点やな。
とりあえず人気者のマイキー君がスインガーをフォールして客席か
らは歓声が上がってますが、ワシには?マークの内容でした。
○シュート・スタイル・インタビュー
ボールズ“でっかい金玉”マホーニーのインタビューでっせ。
DBuffalo Street Fight :
Balls Mahoney vs. Jack Victory
興行も折り返し時点となり、そろそろ性根の入った試合が観たい
ところ。そこでブックされたのが巨漢同士の喧嘩戦ですワ。
まずは大根おろしを片手に入場したマホーニーに対し客席からは
彼のECW時代のテーマ・ソングを合唱するって嬉しいおもてなし。
けど折角の大根おろしもビクトリーの手に渡り、最初に額を割られ
たのは当のマホーニー。また場外戦に興奮したのか摘み出され
る客も居る中、マホーニーがリング下から机を取り出しました。
で、客席からはすかさず『火炎テーブル』の大合唱。
やはり皆さんよく知ってますな。ECW在籍時にマホーニーが得意
としたのが火炎テーブル攻撃でしたんや。けどギャラに折り合い
が付かんかったと思われ、この日披露されたのは只のテーブル
葬。やはりB同様、お客は過大な期待を抱き過ぎているようや。
○シュート・スタイル・インタビュー
グイドー、ルー・E・デンジャラスリー(ポール・Eやないよ)、ドー
イングのインタビューをどうぞ。
EDanny Doring & Roadkill vs.
FBI (Tony Mamaluke & Little Guido)
この日の興行は野外の競技場での開催で、ちょうどこの試合が
始まる頃には日が沈んでしまう寸前。まだ照明も灯らず、仕方が
ないのでビデオ撮影者も『赤外線モード』に急遽変更した模様。
なんとも怪しそうな画面の中で試合は進み、ドーイングお得意の
『乳首ヒネリ』なんてベタな技も盛り込み、最後は合体レッグ・ドロ
ップにてママルークに土が付きました。
ウーン、途中からは照明も灯って少しは観やすくなったものの、
折角のグイドー&ママルークの『純血イタリア』ギミックが全く活か
されておらず、ちょっと残念な内容に終わってしまいましたな。
○シュート・スタイル・インタビュー
『暴走禿頭軍』の一員、エンジェルのインタビューでっせ。
FSabu (w/Bill Alfonso) vs. Angel
ワシ、これまで数え切れないほどサブゥの試合は観て来ました。
けど退屈な内容で知らず知らずの間に寝てしまったなんて経験
はなかったですワ。顎が外れる癖があるサブゥ、この日も顎をバ
ンテージでガチガチに固めての参戦やけど、決して『流している』
って印象ではないものの、椅子を踏み台にしての月面水爆をミス
った途端に緊張の糸もプツンと切れたみたいでした。
あ、お題をECWとしたシュート・インタビュー、サブゥはやはりと
言うか収録されとりませんでした。ワシを含め、ビデオを観る全て
の者が一番インタビューを聞きたかったのがサブゥやのにね。
元々インタビューは嫌いみたいやけど、それ以上にECWって三
文字にはいろいろとサブゥも思うところがあるんやろな。
○シュート・スタイル・インタビュー
Fの試合ではサブゥに付いてトレード・マークのホイッスルを吹
いていたビル“男芸者”アルフォンソ、ポール・E・デンジャラスリ
ーの元コスプレ野郎ルー・E・デンジャラスリーのインタビューをお
楽しみ下さいな。
GTommy Dreamer (w/ Francine) vs.
C.W. Anderson (w/ Lou E. Dangerous)
ここまでどうにも締まらないドリーマーのインディ・マットからの
『壮行興行』。最後に登場したのは明日の夜にはWWFの看板
番組『RAW IS WAR』に出演の決まっていたドリーマー本人。
対戦相手にはECW時代の抗争劇を引き継いだかアンダーソン
を指名し、これで自分自身により『壮行興行』をピシッと締めるも
のやと思ったんです。思ったんですが...。
なんか『壮行興行』なんて大袈裟に考えていたのはワシだけで、
当のドリーマーにはそんな気持ちはさらさらなかったみたい。
で、リングで行われたのはミック・フォーリーから無断拝借したミ
スター・ソッコやアマレスのパーテレ・ポジションから始まるベタ
ベタなホモ・ネタの数々...。試合はドリーマーが十八番のデ
ス・バレー・ドライバーで決めたものの、決着早々両者のマネー
ジャーも加わってドリーマー、アンダーソン、フランシーン、ルー
・Eの4人で大団円へと移行ですワ。
あ、花道近くの客が手渡したと思われる『ECW WILL NEVE
R DIE』って書かれたプラカードをルー・Eが掲げており、ルー・
Eがダッドリー・ボーイズ在籍時は試合は全く行わず各種サイン
・ボードを掲げるギミック、サインガイ・ダッドリーであった事を思
い出して、ここでやっとモニター画面の前のワシにも笑顔が戻り
ました。 |

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