では収録内容の詳細を

KING OF CARNAGE (約2時間収録)
  このDVDはFOW『FUTURE OF WRESTLING』なる独立団体の
4周年記念として、フロリダにある『Davie's Bergeron Rodeo Arena』
にて開催された『4th Anniversary Bash』を収録したものです。
開催されたのは2002年4月13日で、その数ヶ月後にはこうしてDV
Dとして商品化され太平洋を渡って島国に住むワシが観ることができ
るんやから、ホンマにエライ世の中になったモンですな。
では『レスリングの未来』と名乗る団体の興行、しかと見届けさせても
らいましょか。

特典映像
@Al.bino vs. J-Dawg vs. Johnny Vandal
 ・DVD特典として収録されたこの試合、どうも当日の前座試合の
  ようなので、興行の全体の流れを再現するためにここで紹介いた
  しますワ。まずは3選手参加によるライト・ヘビー級王座争奪戦。
  ワシには観た事も聞いた事もない選手ばかりで、ライト・ヘビー級
  って区分も、単に体が出来ていないだけって気がしましたな。
  場外ダイヴ等のムーブもあるんですが、どうも他団体の選手のも
  のを懸命にコピーしたって感じや。良くも悪くもこれからやろな。
  ちなみに王座に就いたのはアル・バイノって選手でしたワ。

ではここからがDVD本編です。
@オープニング・プロモ
 ・キャッチーな挿入曲が結構格好エエでっせ。
Aダスティ・ローデスのインタビュー
Bサンドマンのインタビュー
Cバリー・ホロウィッツのインタビュー
DRusty Brooks vs. Barry Horowitz (Sandman gets involved)
 ・ゴールドバーグの連勝記録より余程偉大な連敗記録男ってギミ
  ックのホロウィッツ。メジャーから流れ流れて、こんなとこに居たん
  やね。今夜はハードコア戦に出場なんやけど、これがまた何とも
  緩い試合や。ゴミ箱等の基本アイテムも使われるんやけど、この
  内容ではアカンでしょ。なんて思っているところへサンドマンが
  登場や。よっしゃ、これで面白くなるやろって喜んだんやけど、サ
  ンドマンはリング上の両選手に一度づつ竹刀を振り下ろしただけ
  でベルトを奪取して、後はお約束のタバコとビール。なんや試合
  時間より、タバコとビールでお客さんと触れ合っている時間の方が
  よっぽど長いやんか。これでギャラはいくら出るんやろ。ECWの
  ロゴ・マークが入ったタンク・トップが泣いてまっせ。
  いやこれでこそ、ハードコア・『アイコン』の芸か...。
Eケビン・サリバンのインタビュー
Fヨーク&マシューズのインタビュー
GChristian York & Joey Matthews
  vs. Vandalz
 ・ECWの最後期に出場していたヨークとマシューズのコンビ。若く
  てマスクもエエからやろ、客席には女の子のファンも居るみたい。
  今夜はヴァンダルズなるコンビとFOWタッグ王座挑戦権を懸けて
  対戦したんやけど、惜しくも敗退してしもた。
  ま、この手の選手は米国にはざらに居るんやろから余程精進せん
  と、メジャーが最終目標なんやったらチト辛いかも。頑張りや。
HBig Daddy Gonzo & J.J. Kodiak(w/Flex Magnum)
  vs. Vandalz
 ・前の試合にケリがついた途端、巨漢コンビが登場。どうやらこいつ
  らがFOWのタッグ王者みたい。で、タッグ王座戦が始まったんや
  けど、巨漢王者組のマネージャがしでかしたチョンボの隙を突き、
  ヴァンダルズが終始押されっぱなしの試合に幕を下ろしましたワ。
Iロゥ・キーのインタビュー
JLow Ki vs. Scoot Andrews vs. Mike Sullivan
 ・アンドリュースの保持するECWAなる団体のベルトが懸った3W
  AY戦。ここでの注目は、各種ネット上の掲示板でチラホラと名前
  を見たことのあるロゥ・キーかな。しかし皆さん、ホンマに何処で
  情報を仕入れはるんやろ。確かに日本受けしそうな選手って言う
  か、日本のプロレスからの影響が感じられる選手やね。
  尚、試合はアンドリュースが虎の子を防衛しとりますワ。
Kブルーノ・サッシーのインタビュー
Lクリス・ダニエルズのインタビュー
M Bruno Sassi vs. Christopher Daniels
 ・サッシーの保持する世界王座(エライたいそうなベルトやね)に挑
  戦するのはダニエルズ。何やら実況陣がWWFの重鎮パターソン
  の名を出しているけど、会場に来ているんやろか。目的は有望選
  手の発掘?。それなら両選手はお眼鏡にかなったんやろか。
  試合の方ですが、サッシーの防衛でしたワ。
Nブッチャー&マネージャーのインタビュー
Oビリー・ファイブのインタビュー
PBilly Fives vs. Norman Smiley (FOW Title Match)
 ・ファイブスが保持しているのがFOW王座のベルトやそうやから、
  こいつが団体の看板なんやろ。今夜の対戦相手はプロレス・ファ
  ン歴10年以上の方なら、UWF魂を持った『黒い藤原』としてプロ
  レス雑誌が煽っていたのを覚えておられるであろうスマイリー。
  WCW崩壊後はこうして地元中心に、独立団体を回っているんや
  ろか。それにしてもスマイリーは余裕のマットさばきでしたワ、フィ
  ニッシュとして使用されたチキン・ウイングなんて涙々でっせ。
Qテリー・ファンクのインタビュー
RDusty Rhodes vs. Abdullah the Butcher vs.
  Terry Funk vs. Kevin Sullivan
 ・リング登場順に、『アメリカン・ドリーム』ローデス(56才)、『テキサ
  ス・ブロンコ』テリー(57才)、『妖怪児(または暗黒王子)』サリバン
  (52才)、『黒い呪術師』ブッチャー(66才)。年齢は全てゴングの
  名鑑からで実際はどうなんか知らへんけど、この数字を信用するの
  なら平均年齢57.75才の4WAY戦。とてもやないけど『レスリン
  グの未来』を名乗る団体のやる事やないですわな(笑)。
  しかし会場に押し掛けた観客の目当ても、遠い島国に住むワシが
  DVDを取り寄せた目当てもこの試合にあり、なおかつその試合が
  面白かったんやから、ホンマにプロレスって芸事は底が深いワ。
  試合は当然4選手とも熟年流血ジョブを披露してくれており、それ
  どころか多数配置されたレフリー陣までが血海に沈み、正にこの
  DVDのタイトルである『大虐殺の王』を地で行く混戦が延々と続き
  ますんや。また伝説のレスラーとの触れ合いを求めて、控え室に
  居た若手選手も大半がリングに上がり、次から次へと師匠連中か
  らの被弾を志願。
  多分試合後、「俺はテリー師匠に殴られた」、「俺なんかブッチャー
  師匠にフォークで突いてもろたデ」なんて自慢しあうんでっしゃろな。
  あぁ、それにしても日本でもどこかの金持ちの物好きが、こんな
  試合を企画してくれんやろかなァ。


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