では収録内容の詳細を
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ENTER THE ZONE 2001-3-17 (VHS版)
(約2時間収録) |
本作はDVDではなくって、VHSテープ。アメリカのオークション・サイトで
あるeBayに『OFF THE TOPROPE』ってプロレス・ビデオの通販屋さん
が出品していたものを即決提示額で一発落札購入したんですワ。
CZWのビデオが3本、PWAって独立団体の興行を納めたDVD−Rが1
枚で送料込みトータル25ドル。結構お得やと思われまへん?
さてビデオの内容ですが、ニュー・ヨーク州の南隣ニュー・ジャージー州の
“チャンプ”アリーナにて2001年3月17日にCZWが行った興行を収めた
もの。ではどんな興行であったのか早速ビデオを再生いたしましょ。
○前口上
スタッフもしくはビデオ・クルー兼任と思われる二人の男による本日の
興行の見所御紹介のコーナー。
○まずはリング・アナ氏が登場
デニス・ショックさんって方で、会場人気は抜群のようですな。
@Jon Dahmer & Fast Eddie Valentine(w/Jeff Rocker) vs.
El Sexisto & Lord Everett Devore
ダマー&バレンタインの地味地味コンビに対するはプロレス業界におい
て未来永劫廃れる事のないゲイ&オカマ・キャラを志したお二人さん。
けどこいつらがなかなかの曲者振りを発揮し、楽しめる試合でしたワ。
尚、ゲイ&オカマのお2人が敗退した後、地味地味コンビのセコンドに付
いたジェフと歩調を合わせているらしいロッキン・レベルが登場。
地味地味コンビとのイザコザへと発展しております。
○客席最前列には『あの人』が...
2001年3月17日と言うと時期的にはECW崩壊直後となります。で、
ECWの東海岸の興行では必ず向う正面最前列に陣取っていた『麦わ
ら帽子』オヤジの姿をビデオの画面内に発見。CZWの興行の乗りにい
まいち付いて行けないような様子も見え、この人もECWを失って寂しい
んやろなって思っていましたが、よく見るとトレード・マークであるアロハ・
シャツの下にはCZWのロゴの入ったTシャツを着ているやんか!。
なんや、ECWを失って喪に服しているのかと思ったら、えらい変わり身
が早いやないの。この変節漢!!!(苦笑)。
ARic Blade & Ruckus vs. Nick Gage & Nate Hatred(w/Dew)
ヒール・サイドであるゲージ&ヘイトリッドの一味であるブリスコ(マー
クかジェイか不明)がラッカスの入場時を不意打ちして始まったこの試
合、細かいミスを探せばキリがないものの、それを上回る熱戦となりま
した。ラッカスの放った花道へ向けての月面水爆や、ブレードによるス
ワン・ダイヴ式の場外へのシューティング・スター、ゲージ&ヘイトリッド
も試合をただの乱戦として片付けようって気持ちはさらさらないようで、
日の出の勢いの若手達の火の噴くような試合が堪能出来ます。
あ、試合はゲージがラッカスをテーブル葬に切って捨て幕となりました。
BJimmy Washingtons(w/Natasha) Cavalcade of Stars
これ、試合ではなくって、ワシントンさんによる選手紹介のコーナー。
けどカシミール、ジャスティン・ペイン、アシッド、モンド、レックレス・ユー
スらが次々とリングに現れ、当然これが局地戦へと発展や。
ま、興行の後半へ向けてのネタ振りの場と考えてもらえればエエかも。
CLobo vs. Johnny Kashmere
アイアン・マン王座に君臨するロボに挑戦するはバックシート・ボーイ
ズの片割れカシミール。上位陣を破ってブレークを狙ったのやろけど、
ロボによる会場隅の控え室の屋根からの高所心中ダイヴを喰い、しか
もこれが落下のダメージを和らげるための緩衝材としてのテーブルを
かすっただけでフロアーに直撃って悲惨な代物でして、カシミールはこ
の時点でほぼ半失神。ロボもしまったと思ったんやろけど、試合を中止
にする訳にもいかずカシミールを担いでリングへ戻し、椅子攻撃を加え
てからシャープ・シューターでキチンと試合を終わらせました。
客席からは最後まで試合をまっとうしたカシミールに対し賞賛の声が
上がってますワ。
DNick Berk vs. Mark Briscoe(w/Dew)
バイオレンスが売り物のCZWなんやけど、これはどちらかと言うとこ
の後に旗揚げされるROH風の日本式ハイ・スパート・レスリングが堪
能できる内容の一戦。ただしマーク・ブリスコの実弟であるジェイ・ブリ
スコ(当時、まだ十代半ば過ぎやないの?)がデューの指示により適
時兄貴と入れ替わるってベタベタなネタも盛り込まれており、見る者を
飽きさせまへん。当然試合はブリスコに凱歌が上がりましたワ。
また試合決着後ラッカスが現れてバークと結束、ブリスコ兄弟との対
立構図が明確となっております。
EJustice Pain & Reckless Youth vs.
Sick Nick Mondo & Trent Acid(w/Z-Barr)
スピーディで展開の速い試合の中にモンドの放ついちいちトリッキー
で独創的なムーヴがアクセントを付け、これまた見応えのある内容と
なりました。試合は中盤モンド&アシッドがまとめて場外テーブル葬を
受け一気に失速。続いてアシッドにはペインとユースによる椅子への
合体フェイス・バスターが見舞われ、モンド&アシッドのセコンドに付い
ていたバーはスーパー・ボムで憤死。最後はペインによってモンドが
沈められておりますワ。
○オマケのプロモ
過去の試合を編集したもので、ECWからWWFへステップ・アップす
る過程で一瞬CZWのリングをかすったタジリの試合模様も確認可能。
これだけでも値打ちがあるんやないやろか。それとこれまた一瞬です
が、大日本プロの会場でワイフビーターが暴れている映像もあり。
やはり通販プロレスのビデオには著作権なんて概念は存在せんよう
ですな(苦笑)。 |

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