では収録内容の詳細を
このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。
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HEAT WAVE 2000 (約2時間44分収録)
(PAL版) |
このDVDは2000年7月16日にロスの殿堂オリンピック・オーディトリ
アムにおいてECWが開催したPPV、『HEAT WAVE 2000』を収録し
たものですんや。で、今回のロサンゼルス興行なんですが、東海岸に根
城を置くECWにとっては初の試み。経営難打開のために広大なアメリ
カ大陸を横断しての進出やったんでしょうが、これがまた要らぬ問題ま
で引き起こすこととなって...。
○ロスのビーチでは...
身体の大半を露出した水着を着用したジャスミン嬢を引き連れてブ
ルー・ボーイ(元ブルー・ミーニー)がお戯れ。
その横には波打ち際に首まで身体を埋めたマイキー君と、マイキー君
のマネージャーであるシニスター・ミニスターの姿も。高波がやって来
て溺れ死んでも自業自得なんやけど、何とも笑えん悪戯やなァ。
○前口上
ジョーイ・スタイルス、サイラス、ジョエル・ガートナーのお馴染みの
面々が前説をやっていると『純血イタリア軍』の巨漢サルが現れてレ
フリーを暴行。さあ今夜のショーがスタートでっせ。
@Sal E. Graziano(w/Tony Mamaluke) vs. Ballz Mahoney
サルの乱入で混乱状態のリング上にECWのデス・マッチ部門を支
え続けるマホーニーが登場。サルの相棒ママルークを一撃で潰しサ
ルにも椅子を振り下ろすんやけど、これが全く効果なし。巨漢マホー
ニー、超巨漢サルのドラム缶の様な肉体に押し潰されてしまいました。
○場面は変わって...
RVDとアルフォンソ、いつものように自信満々ですワ。
○場面は変わって...
次の試合への導火線となった7月8日のECWアリーナでの模様。
AKid Kash & Danny Doring & Roadkill vs.
CW Anderson & Simon Diamond & Swinger
若手及び中堅どころによる6人タッグ戦。ドーイング、キャッシュ、
ロード・キルの順で花道への自殺ダイヴが連発で放たれるなど、華
やかな内容となった試合は、キャッシュのフィニッシュ・ムーヴである
マネー・メイカー(変形のパイル・ドライバー)にて幕。
やはりここら辺りの選手層が充実してるってのは他の独立団体には
ないECWの強みやな。
○場面は変わって...
今夜サンドマンの復讐戦を受けるライノ、大いに吠えております。
BJerry Lynn vs. Steve Corino(w/Jack Victory)
断言しましょう。今夜の一番の熱戦がこれ。“キング・オブ・オール
ド・スクール”を名乗るコリーノと“年中顔面神経痛”のリンが一戦交
えたのやけど、試合の序盤でリンの竜巻式DDTを場外でまともに
食らったコリーノがブリーチ・アウトした金髪を朱色に染め上げる大
流血(←ナイス・ジョブ!!、若手レスラーは見習うように)。
そのまま会場や画面の前のマニア連の涙腺よ緩めと、『アメリカン・
ドリーム』ダスティ・ローデスばりのエルボーや『テキサスの荒馬』テ
リー・ファンクばりのボクシング・パンチをリンに向けて乱打。“キング
・オブ・オールド・スクール”が伊達やないところを披露ですワ。
またリンもコリーノの額から血を拭い、自らの腹部に『DIE』と書き込
むなど無表情な顔面で隠していた狂気を全開にするファイト振り。
試合はコリーノのマネージャーであるジャック・ビクトリーがパウダー
攻撃やカウ・ベル攻撃を出した末、3カウントの奪い合い(これがま
た絶品なんです)からリン必殺の脳天杭打ちが火を噴き幕に。
PPVの中締め前にこんな素晴らしい試合をしてしまうと、後に続く者
から妬まれるのやないやろかって心配になるくらいエエ試合でした。
○場面は変わって...
5月14日のPPV『HARDCORE HEAVEN 2000』よりライノが
サンドマン夫人のロリさんを場外テーブル・パイルに葬り、サンドマン
の挑戦を退けTV王座を防衛した場面をプレイバック。
○場面は変わって...
サンドマンとロリさんの控え室。当然2人ともライノの暴挙に怒り心
頭なんやけど、ここをライノが突然の急襲。ロリさんを便器に押し込
むなどとまたまた大暴走や!!
○場面は変わって...
松葉杖を使ってニュー・ジャック親分がリングへ。どうやら今夜は負
傷欠場のようなんですが、ここへ親分とは抗争中の暴走禿頭軍のエ
ンジェルとデヴィトが現れて親分を殴る蹴るの悪行三昧。挙句の果て
にエンジェルが工業用大型ホチキスで親分の額を打ち抜いて...。
CNova & Chris Chetti vs.
Da Baldies(Angel & Tony DeVito)
暴走禿頭軍の前にニュー・ジャック親分の命も風前の灯火かと誰も
が目をつむった瞬間、今夜の禿頭軍の正式な対戦者チームであるノ
ヴァとチェッティが登場。ニュー・ジャック親分襲撃で精根尽きた感の
あるエンジェルを合体技で沈めております。
○場面は変わって...
トミー・ドリーマー、自身にも会社にも心配事があり心中穏やかでは
ない御様子。スチール製のロッカーに自ら額をぶつけて流血ですワ。
DFour way dance:
Yoshihiro Tajiri vs. Mikey Whipwreck(w/Sinister Minister)
vs. Psicosis vs.Little Guido
ECWのPPVでの名物と化した国籍多彩の職人さん達による混合
戦。今夜は95年のPPV『NOVEMBER TO REMEMBER』以来
の参戦となったルチャのシコシス、『シシリーの殺し屋』へと変貌を遂
げた『純血イタリア軍』のグイドー、我等がタジリ、ゴング前に強制参
戦となったタジリとは僚友のはずのマイキー君による4WAYや。
試合は『純血イタリア軍』のサルとママルークの介入によりマイキー
君がまず消え、続いて美しいブリッジで決まったタジリの原爆固めに
よりシコシスが敗退。改めて『日本製丸ノコ』と『シシリーの殺し屋』に
よるシングル戦って形式へと試合は進み、毎度のことながら何時口
内にネタを仕込んだのか全く分からないタジリの緑の毒霧がグイドー
の顔面を染めて、直後にタジリの垂直落下式ブレンバスターが。
ウーン、またも外れのない試合内容でした。裏方でタクトを振ってい
るであろうポール・Eもさぞ満足やったことでしょうな。
○場面は変わって...
ジャスティンと“エクストリーム女王”フランシーン嬢、怪気炎。
EECW World Television Championship:
Rhino vs. The Sandman
お馴染みメタリカの名曲『エンター・サンドマン』に乗り、ビール片手
に場内を練り歩いてサンドマンが登場。TV王座のベルトを保持する
ライノへの復讐戦が始まりました。試合は場外フェンスを使った両者
の攻防を盛り込んで、中盤ライノの仲間であるコリーノとビクトリーが
試合に介入したところでギアはトップへと入り、ここにサンドマンを救
えと右足をギプスで固定しているスパイク・ダッドリーまでが登場。
やや付け焼刃的な印象でしたが、サンドマンと2人でコリーノをダッド
リー一族秘伝の3Dへと沈めたのがハイライト・シーンか。
その後スパイク君はライノによって場外テーブル・パイルに葬られ、
ベルト奪回をロリさんに誓ったはずのサンドマンもライノの制御不能
の獣人パワーの前に脆くも崩れ去りました。
FRob Van Dam(w/Bill Alfonso) vs. Scotty Anton
前回(5月14日)のPPV『HARDCORE HEAVEN 2000』のに
おいてジェリー・リン相手の負傷からの四ヶ月振りの復帰戦を行い、
試合の土壇場でスコッティ・アントンにダブル・クロスを喰らったRVD
の遺恨清算戦(RVDのキャラには似合わんなァ)。
ワシ、勉強不足でよくは知らんのですが、RVDの相手を務めたこの
スコッティ・アントンって奴は元WCWの選手やそうで。
なるほどちょっと身体が大きいからってラリアートとパワー・ボムさえ
出来たらプロ・レスラーやって思っている勘違い野郎みたいや。
この手の奴って特にWCWのパワー・プラント出身者に多いように思
うんやけど、こいつもそうやないんやろか(間違っていたらゴメン)。
試合はRVDの5☆スプラッシュからコーナー〜コーナーへの長距離
飛行ヴァンダミネーターにより決したけど、RVDの各種の技をディス
プレイするだけなら別にこんな不出来な奴でも構わないってプロデュ
ーサーのポール・Eが判断したのやったらちょっと問題や。
もともとRVDも自分のやりたい事だけをやるって選手で、プロレスを
通じて相手とキャッチ・ボールが出来んよって、試合そのものがホン
マにただの難易度の高い技の陳列だけに終わってしもたんやから。
○場面は変わって...
ドリーマーとジャスティンの抗争史を編集したプロモ。紆余曲折あっ
てフランシーン嬢はジャスティンへと寝返り、ドリーマーには現WWE
のジャズ姉さんが付いたもようです。
GECW World Championship, Stairway to Hell mach:
Justin Credible(w/Francine)
vs. Tommy Dreamer(w/Jazz & Secret Wepon)
いよいよメインエベント。ドリーマーのマネージャーとしてジャズ姉さ
んと共に紹介された“秘密兵器”の正体ってのが元WCWのゴージ
ャス・ジョージ嬢って嬉しいハプニングもあり、さてゴングはまだかい
なと思っているとここでとんでもない異常事態が勃発。
なんとリングサイドで観戦していた地元ロスの新興団体XPW所属の
スプリーム、スプリームのマネージャーであるクリスティ・ミスト嬢、XP
Wの実況担当であるクリス・クロスが生放送中に堂々と興行破りを
決行ですワ。元々きな臭い状況であったらしく手際良く若手や係員が
総出で彼等を排除したため、彼等の姿は生放送の電波には乗らなか
ったのですが...。
多分共に“エクストリーム”を謳う両団体、特にXPWはこの直後の7
月22日に場所も今夜と同じくオリンピック・オーディトリアムにおいて
ECWとは因縁のあるテリー・ファンク対サブゥをメインに初のビッグ・
ショーである『GO FUNK YOURSELF』を開催予定であったから都
合のエエ前宣伝やとばかりに掟破りをしよったんでしょうな。
ま、何時の間にかECWも追われる立場になっていたって事やろか。
では脱線しましたが肝心の試合へと戻りましょか。
試合はリング上から吊り下げられた公認凶器である有刺鉄線を梯子
を使って奪い合うって形式で、ドリーマーとジャスティンの身体を張っ
た熱戦、フランシーン嬢とジャズ姉さんのキャット・ファイト(ゴージャス
・ジョージ嬢のダブル・クロス、放送コードを遵守したフランシーン嬢の
確信犯的おっぱいポロリを含む)なども盛り込み、ジャスティンが十八
番のパイル・ドライバーでドリーマーを有刺鉄線上に叩き付け激勝。
XPW勢による興行破りの余韻をかき消して、現在のECWの主役は
俺やって自己主張を行っております。 |

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