では収録内容の詳細を

LEGENDS COLLIDE (VHS−TAPE)
2003−3−29 (約2時間25分収録)
 本作はDVDではなくって、VHSテープ。お馴染みSMARTMARKから
1本15ドルで発売されている団体公認(?)の代物です。
内容は2003年3月29日に3PWが開催した『Legends Collide』を完全収
録したものなんや。

○オープニング・プロモ
  ちょっとカッコいい曲に載せて、過去の興行の名場面を紹介。
@Josh Daniels vs Damian Adams
  3PWにおけるヤング・ライオンの試合ですワ。
ADa Hit Squad (Mafia & Monsta Mack) vs
 Roadkill & Blue Meanie
  ブルー・ミーニーの手下(?)であるミニ・ミーニーが今夜親分のために用
 意したタッグ・パートナーは元ECWの巨漢“アーミッシュ”ロード・キル。
 例によって正面最前列に陣取る“ムギワラ野郎”からトレード・マークの麦
 ワラ帽子を奪い取るなど、マニアにはちょっと笑える場面もありました。
BMatt Striker vs Rockin Rebel
  おちゃらけキャラの“ホット・スタッフ”マット・ストライカーが、どうにも洒落
 の判らぬ堅物そうなレヴェルを迎え撃った一戦。ストライカーの仲間の介
 入もあって、ストライカーが勝利を収めました。
CNosawa vs Balls Mahoney
  2月の興行において遺恨の生まれた(詳細はレビューを参照してね)2人
 のエニィウェア戦での激突や。まずノザワからの入場なんやけど、“メキシ
 コ・シティ出身”とコールされたノザワは何処で調達したのかグレート・ムタ
 のコスプレ(なんやろ?)で登場。続いて巨漢マホーニーがリングに入り、
 ここでゴング。序盤は互いに相手の出方を伺ったのか膠着シーンがありま
 したが、中盤からは試合の様相がガラリと変貌。ノザワの取り出したピザ・
 カッターによりマホーニーも、当のノザワさえもが大出血ですワ。
 それにしてもこの試合でのノザワの大量出血、プロレス史に残るんやない
 かって代物。けどノザワ、頑張りましたデ。大量出血に見舞われながらも
 要所要所で観客席に中指を突き立ててヒール役を突き進み、コスプレの元
 ネタから借用したシャイニング・ウィザード(って言うんでっしゃろ?)まで披
 露や。マホーニーの繰り出すテーブル葬を一度は返し、最後には花道での
 再度のテーブル葬攻撃に沈みましたが、こうして日本人が米国の独立団
 体で奮闘してると分かってワシも何やら誇らしい気分でしたな。
 画面には花道に塊と化しているノザワの血が大映しになってます...。
DHomicide vs Xavier
  大流血戦の後は3PWとは友好関係にあるらしいROH等で活躍中の
 ハマサイドとゼイビアの試合。内容は“21世紀のオールド・スクール・スタ
 イル”とでも形容したらエエんやろか。ゼイビアの4-50、ハマサイドのちょ
 っと変わった落とし方で決まる変形の逆さパワー・ボムとオリジナリティの
 高い場面が目白押し。で、最後はハマサイドに凱歌が上がりました。
E"Pitbull" Gary Wolfe vs Joey Matthews 
  ホワイト・ゾンビの『サンダー・キス’65』を高らかに鳴らして3PWヘビー
 級王者のゲイリー・ウルフが登場。今夜の対戦相手はBでレヴェル相手に
 ズル勝ちしたストライカーをセコンドに付けたジョーイ・マシューズや。
 最後期ECWの頃からマシューズとは行動を共にしていたはずのクリスチ
 ャン・ヨークの姿が見えへんけど、コンビ別れでもしよったんやろか。
 試合はストライカー介入によるレフリーのブラインドを突きマシューズがロ
 ー・ブローを見舞ったものの、最後は余裕でゲイリーがマシューズをピン。
 3PWには、そろそろゲイリーとタメを張れる挑戦者が必要でんな。
FJasmin St. Claire vs Missy Hyatt :
 Panties & Pasties Match 
  3PWではベルトの懸かった試合よりエロが優先されるのか、2月の興
 行において遺恨の深まった(詳細はレビューを参照してね)2人の激突
 が何とセミに組まれてしまいました(苦笑)。
 さて本試合、タッド・ゴードン3PWオーナーを特別レフリーに配し、試合前
 のボディ・チェック(当然ちょっとスケベな動きも含む)ではジャスミン嬢が身
 体のアチコチに凶器(携帯警棒、ハサミ、金属片)を隠していたのがバレる
 ってベタなネタも観れたんやけど、肝心の試合内容はちょっと低レベル。
 もともと試合なんて出来ん2人が単に相手の衣服を脱がし合うだけで、最
 後は両者ともブラまで外されるんですが、その下には2人ともシール式の
 ブラ(これをパスティって呼ぶんでっか??)を装着していて、これでは客席
 の殿方の下半身も萎える一方。ミッシー姉御はリングにダウンしたままで、
 ジャスミン嬢は悠々と花道を下がるけど、これって勝敗は付いたんやろか。
 余りの呆気なさに客席からは不満の声も上がってまっせ。
GTerry Funk vs Abdullah the Butcher
 vs "The American Dream" Dusty Rhodes
  ビッグ・レジェンドお3人による、誠にありがたい3WAY方式のラスト・マン
 ・スタンディング戦。死闘をくぐり抜けて最後にリングに立っていた者が勝利
 ってルールなんやけど、どちらさんも寄る年波には勝てないのか衰えが目
 立ちます。まさか最早1人では自立出来ないので3WAYとして3人仲良く
 り添ってリングに上がって下さいってことなんやないやろな(苦笑)。 
 けどお3人とも芸人としての“色気”だけはなくしておまへんデ。ブッチャー
 フォーク攻撃によりテリーの右腕がザックリと切られる場面なんて遠く四半
 世紀前の全日本でのオープン・タッグ戦での名場面再現やし、独特のファ
 ンキーなステップでエルボーを放つローデスもこれまた涙もの。
 最後はブッチャーがリング下でバテてしまい、テリーとローデスがよれよれ
 とリング上に立ち上がったところでゴング。
 けどどうもレフリーはローデスの立ち上がったところを見落としたみたいで、
 テリーが試合には勝ったみたいや。
 Fの試合同様、納得のいかない幕引きに客席からは罵声も上がっており
 ますが、当のお3人は尚もダラダラと戦いながら花道を控え室に向けて引
 き上げて行きます。
 で、ワシにはお3人さんの後姿が、これからの余生を肩を寄せ合って生き
 て行こうって誓い合っているように見えましたワ。


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