では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

LIVING DANGEROUSLY 2000 (PAL版)
(約2時間14分収録)  
 このDVDは2000年3月12日にコネティカット州(WWEのお膝元や
ね)はダーンベリーのオニール・センターにおいてECWが開催したPP
V、『LIVING DANGEROUSLY 2000』を収録したものですんや。
当時のECWは大看板であったサブゥの団体からの脱退と、RVDの左
足負傷による戦線離脱でてんやわんやでして、団体の命綱であるPP
V(有料放送)実現のため、苦肉の策として(?)単価が安くて高性能の
日本選手が大挙動員されることとなりましたんや。
 
○Mikey Whipwreck vs. Pit Bull #1
  ネットで調べたところ、当日こんな試合も組まれていたみたいです。
 ま、PPVを煽るための無料放送の時間帯にやったんやろね。
 本DVDには収録されとらんけど、ちょっとだけ残念やな。
○場面は変わって...
  怪しさ満点のシニスター・ミニスターさんが本日の見所を御紹介。
○場面は変わって...
  ジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーが前口上を行っていると、
 嫌われ者のサイラスが登場。勿論男同士のキャット・ファイトへ発展や。
○場面は変わって...
  リング上にはコリーノとビクトリーが登場。ふとリング・サイドを見ると
 サンドマン夫人のロリさんや息子のタイラー君、娘の××ちゃん(誰か
 名前を教えて)の姿を発見。当然なんやかんやとロリ夫人を挑発する
 のやけど、これにロリ夫人が切れてコリーノに平手打ちをお見舞い。
 コリーノもこれが当初の狙いであったようで、ロリ夫人をリングに上げ
 て獣人ライノを呼び込み問答無用のスピアー(ゴア)を指示。ここに遅
 くれてサンドマンも駆け付け、今夜の遺恨の舞台は整いました(笑)。
@Bullrope match :
 Dusty Rhodes vs. Steve Corino(w/Jack Victory) 
  独断と偏見で選ぶなら(いつもそうやけど)本日一番の熱戦がこれ。
 『オールド・スクールの王』を自認するコリーノがブル・ロープ戦で伝説
 の『アメリカン・ドリーム』ダスティ・ローデスと試合をするんやから、悪
 い内容となるはずはおまへんワ。ローデスにカウ・ベルで殴られて流
 血ジョブを行い、ローデスのバイオニック・エルボー(←ロック様の人民
 肘風にアレンジ)を喰らって見事に憤死する。プロレス小僧あがりのコ
 リーノ、ローデスに殴られ蹴られしてもさぞや嬉しかったことやろな。   
○場面は変わって...
  TV王座へ挑戦することとなったグイドー、ピーター・チューブ(←昭
 和世代の方、懐かしいでしょ)で鍛えております。
ANew Dangerous Alliance
 〔CW Anderson & Bill Wiles (w/Lou E.Dangerously)〕
 vs. Danny Doring & Roadkill(w/Elektra)
  ポール・Eのコス・プレ・キャラであるルー・E率いるニュー・デンジャラ
 ス・アライアンス組とドーイング&キル組の激突。両チームとも腕は悪
 くないのやけど、もうひとつ華がおまへん。これはまぁ前座のタッグ戦っ
 てことでお茶を濁すのかと思ったら、最後の最後でドーイング&キル組
 のマネであるエレクトラ嬢のダブル・クロスが!
 【雑学】
   ルー・Eが組織した『ニュー・デンジャランス・アライアンス』について
  ですが、これは元々ポール・E御大がWCW在籍時にアン・アンダー
  ソン、リック・ルード、ラリー・ズビスコ、ボビー・イートン、のちのスティ
  ーヴ・オースチンらを率いて組織したユニット『デンジャランス・アライ
  アンス』のパロディなのだと思います。
  ただCW・アンダーソンやビルヴィスらのクラスを集めて組織、っての
  はちょっと元祖『デンジャランス・アライアンス』に対して失礼なのでは
  ないやろか...(苦笑)。ま、あくまでパロディやからねェ。
○場面は変わって...
  ジャスティン、ストーム、ジェイソン、ダーン・マリー嬢の怪気炎。
BECW World Championship match :
 Mike Awesome(w/Judge Jeff Jones)
 vs. Kid Kash(w/Jazz)
  この試合は元々はキッド・キャッシュとサイモン・ダイアモンドの顔合
 わせやったのですが、試合開始直前にマイク・オーサムが登場。
 「折角のPPVにワシの保持する世界ヘビーの防衛戦が組まれないと
 は何事や!」とクレームを付け、無理やりキッド・キャッシュ相手に防
 衛戦をはじめてしまいましたんや。キッド・キャッシュにとっては思いも
 よらなかった(表向きはネ)ビッグ・マッチなんですが、これはやはり実
 力差があり過ぎましたワ。テーブルへのスーパー・アッサム・ボムに
 てキッド・キャッシュが物の見事に散っております。
CNova & Chris Chetti vs.
 Jado & Gedo(w/Simond Diamond)
  キッド・キャッシュの身を案じてリングへと飛び込んだのが現WWEの
 ジャズ姉さん。ここにサイモン・ダイヤモンドの指示で我等が邪道&外
 道が現れ、ジャズ姉さんを蹂躙するって暴挙に打って出よりましたんや。
 ま、これは追って現れるノヴァ&チェッティ組との試合に向けたお膳立
 てやね。さて邪道&外道の初のECWマットでの試合(3月4日、ECW
 アリーナの定期戦に出場してジャスティン&ストーム組と戦い敗退)なん
 ですが、どうにもインパクト不足というか波に乗りそこねたというか。
 場面場面でヒール色を強調しようと奮闘したみたいですが、ワシとして
 はもっと邪道&外道のマニア上がりの『プロレスIQ』を強調して欲しかっ
 たな。試合は外道が相手チームの合体技に沈んで幕となりました。
○場面は変わって...
  Aの試合でデンジャラス・アライアンス組へ寝返ったエレクトラ嬢のア
 ピール(アップで見ると、この人って結構オバさんみたいや)。
DTV title semi finals match :
 Super Crazy vs. Little Guido(w/Sal Graziano) 
  RVDの左足負傷による戦線離脱のため宙に浮いたままのTV王座。
 今夜はこのベルトを巡っての物語が用意されており、まずここでは腕達
 者なクレイジーとグイドーのご両人による準決勝戦が組まれました。
 しかし場外フェンス越えの月面水爆を繰り出す『キチガイ・ルチャ・ドーラ』
 のクレイジーも、負けじとフジワラ・アーム・バーを仕掛ける『シシリー島
 出身のシューター』グイドーも、己の出自とギミックに殉ずる姿勢が素敵
 ですな。試合はグイドーのマネである巨漢サルの介入をしのいで、垂直
 落下式のブレーンバスターにてクレイジーが勝利。獣人ライノとの決勝
 戦へ堂々と歩を進めました。
EBalls Mahoney vs. Kintaro Kanemura
  冒頭、単価が安くて高性能の日本選手が大挙動員されることとなりま
 したと書いたのですが、その中に金村が居るってことは高性能って項に
 ついては矛盾してしまうかな。試合は『デカい金玉』ギミックのマホーニ
 ーの楽勝でしたが、どうせならマホーニーの十八番である火炎テーブル
 葬でも金村に喰らわせてやれば良かったのに。ま、そうなるとまた金村
 には一銭の値打ちもない勲章が増えてしまうけどね。
FNew Jack vs. Grimes(w/Angel & Tony DeVito)
  金村を余裕で下したマホーニーに対し、グライムスを切込隊長とする暴
 走禿頭軍が急襲を仕掛け、ここに『路上の王』ニュー・ジャック親分が颯
 爽と登場。三下デヴィトの股間に松葉杖を振り下ろし、エンジェルにはギ
 ター・ショットを見舞って軽く露払い。で、切込隊長の巨漢グライムスとも
 つれ合って戦いの舞台は何時しか会場後方に設営されたカメラ台用の
 やぐらへと移行。当然ここでニュー・ジャック親分の最大の売り物である
 高所からのダイヴへと繋がるのやけど、心中ダイヴは見舞ったものの、
 目測を誤ったか両者とも緩衝材となるはずのテーブルにはキチンと落ち
 ず、しかも先に床へ落ちたニュー・ジャック親分には巨漢のグライムスが
 モロに圧し掛かる形で後から落ちて来て...。
 会場内をカオス状態にしたまま、画面は突然途切れてしまいました。 
GECW Tagteam Championship,
 three-way dance elimination match :
 The Impact Players [Justin Credible(w/Jason)
 & Lance Strom(w/Dawn Marie)]
 vs. Mike Awesome(w/Judge Jeff Jones) & Raven(w/Francine)
 vs. Tommy Dreamer & Masato Tanaka
  1月のPPV『有罪確定』においてタッグを組んだ際、ドリーマーと共に
 保持していたタッグ王座をジャスティン&スートムに奪われはしたもの
 の、ドリーマーのマネージャであったフランシーン嬢の危機を身体を張
 って救ったレイヴェン。さてさて、そこから今夜のPPVまでの約2ヶ月間
 に、ドリーマーとレイヴェンとフランシーン嬢には、それはそれは様々な
 『物語』がありましてなァ。ドリーマーとレイヴェンは結局袂を分かち、加
 えてドリーマーに仕えていたフランシーン嬢も、今はレイヴェンのマネー
 ジャに納まっております。またジャスティン&ストームに渡ったタッグ王
 座も、2月26日のオハイオ州はシンシナティ大会にてドリーマー&田中
 の急造コンビへと移動...。ま、そんなこんなの感じで伏線バリバリの
 3WAY方式のタッグ王座は始まり、まずはやけに早い時間にドリーマー
 のパートナーである田中がレイヴェンのパートナーであるオーサムをフォ
 ール。続いてジャスティン組がドリーマーをフォールして、タッグ王座はジ
 ャスティン組へと逆戻り...。ウーン、タイトルの移動についてはこの際
 どうでもエエけど、長く複雑な『物語』を続けたわりには、やけにアッサリ
 とした幕引きやったね。
HTV title finals :
 Super Crazy vs. Rhino (w/Steve Corino & Jack Victory)
  晴れてPPVの大トリを飾ることとなったクレイジーとライノ。いくら看板
 選手の離脱や欠場が相次いだとしてもさぞや晴れがましい気分やった
 と思いますな。さて持ち前のテクニックとスピードでライノに挑んだクレイ
 ジーでしたが、やはりライノの獣人パワーの前に青息吐息。
 しかも本日のPPVを欠場したかと思わせたタジリが何とここで試合に介
 入し、クレイジーの顔面に緑の毒霧を吹き掛けるテロ行為を強行や。
 TV王座はライノの手に落ちるのかと思わせた瞬間、パンテラの『ウォー
 ク』が大音量で会場内に響き、左足をギプスで固定したRVDが登場。
 ライノの巨体をテーブルに叩き付け、クレイジーのTV王座奪取を心憎く
 演出ですワ。また試合決着後にライノのセコンドに付いたコリーノ&ビク
 トリーらの反撃を喰らったクレイジーとRVDですが、会場内に今度はメタ
 リカの『エンター・サンドマン』が流れます。そう、本日のPPVの掴みのコ
 ーナーで嫁サンをボコボコにされたサンドマンが竹刀片手に報復に現れ
 たんです。いやー、因果応報とは言え、今回のPPVは最後にベビー組
 に勝利の女神が微笑むって内容で、田舎芝居臭いと一刀両断にするこ
 とも可能ですが、非常に単純明快に楽しめる内容でっせ。
 モニター画面の中では酒豪サンドマンの仕切りで、初のTV王座獲得と
 なったクレイジーへの缶ビールでの祝勝会が始まりました。 


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