では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

GUILTY AS CHARGED 1999 
(約2時間43分収録) (PAL版)
 本DVDは99年1月10日にフロリダ州はキスミーのミレニアム・シアタ
ールにおいて開催されたECWの99年PPV第1弾『GUILTY AS CHA
RGED 1999』の模様を収録したものです。

○まずは...
  ポール・Eによる今夜の見所紹介のコーナー。
○場面は変わって...
  ジョーイ・スタイルスによるPPV開会宣言。
@Axl Rotten & Balls Mahoney vs.
 FBI (Tracey Smothers & Little Guido)
 (w/Tommy Rich & Sal E Graziano & Big Guido)
 vs. Danny Doring & Roadkill
  今夜のPPVの掴みを任されたのはお馴染みの『純血イタリア人軍』。
 しかも今夜は軍団の後見人的存在である元NWA王者トミー・リッチの
 両サイドに助さん角さんでもないやろけど巨漢のサルとビッグ・グイドー
 までが控えております。ECWにおいては結構歴史のあるギミック『純
 血イタリア人軍』ですが、この時が構成員数では一番やったはずや。
 さて試合は元々は『純血イタリア人軍』とドーイング&ロード・キルのタ
 ッグ戦やったのですが、試合の途中に♪ワシら、デカイ金玉を持ってい
 るんやデ♪ってテーマ曲を流してマホーニー&ロットンの暴れん坊コン
 ビが登場。なんとこの試合を3WAY方式に変更し、無理やり参戦して
 しまいました。で、試合はトミー・リッチの介入をキッカケに『純血イタリ
 ア人軍』の2プラトン・スープレックスによってドーイングが最初に敗退。
 続いてマホーニー&ロットンの暴れん坊コンビが珍しくプロレス技を使
 用して『純血イタリア人軍』の面々を沈め試合に幕を引きました。
 あれ、マホーニー&ロットンが十八番の椅子攻撃を行わないとは変や
 なって思っていましたが、これは試合後に『純血イタリア人軍』の助さ
 ん角さんであるサルとビッグ・グイドーへ忘れずガツンとお見舞い。
 やはり暴れん坊コンビの試合にはこれがないとあきまへんワ。
○場面は変わって...
  98年11月1月のPPV『NOVEMBER TO REMEMBER 1998』
 においてトミー・ドリーマーの『謎のパートナー』役に納まるはずと準備
 していたのに、その座をジェイク・ロバーツにさらわれてブチ切れ、PPV
 を破壊寸前にまで叩き込む大暴れをしてしまった御大テリー・ファンク。
 年が明けて反省でもしているかと思ったら、ドリーマーに向けて「復讐の
 時や」と昨年の暴走を少しも反省していない様な警告を発する始末。
 前回PPVに引き続き、今夜のPPVにも暗雲が垂れ込めて来ました。
AYoshihiro Tajiri vs. Super Crazy
  大日本プロ時代のブルーのトランクスに黒のガウン(って言うよりただ
 のはっぴ)を羽織って登場したタジリ。98年暮れにECWでトライ・アウ
 ト戦を行ったタジリの、これがPPV初デビューですワ。
 それにしてもトライ・アウトから僅か1ヵ月程でPPVにてシングル戦をマ
 ッチ・メイクされるんやから、当時のタジリをECWの現場監督ポール・
 Eがどれだけ買っていたか分かるってものや。
 ま、この場合はタジリ個人って言うよりもタジリ対クレイジーって顔合わ
 せにポール・Eが絶対の自信を持っていたんやろね。
 試合はタジリによる場外への月面水爆、クレイジーによる場外へのサ
 マーソルト・プランチャや吊り天井からストレッチ技への移行と、この後
 ずっとECWマットで繰り返される両者の名勝負数え歌の記念すべき第
 1回目に相応しい内容でして、タジリが強烈なドラゴン・スープレックス
 にてクレイジーをピン。いやはやタジリ対クレイジー、この時点でほとん
 ど完成された内容の素晴らしい試合でしたな。
【追記】
  タジリのデビューですが、98年12月19日のECWアリーナでの定期
 興行において行った対アンティファス・デ・ノルテ戦(やはりトライ・アウト
 戦だったみたい)が正解のようです。 
BSid (w/Judge Jeff Johnes) vs. John Kronus
  ECWにおいて一時代を築いたジ・イリミネーターズの片割れクローナ
 スがリング・イン。するとここに陪審員ギミックのジャッジ・ジェフ・ジョーン
 ズ(元レフリーからの転身)が現れ、先週の興行でお前から受けた450
 スプラッシュは痛かったとかなんとかイチャモンを付けて「有罪確定!」
 一言。今夜の興行名が『GUILTY AS CHARGED』でして和訳すると
 『有罪確定』。それを陪審員ギミックの男が喋るんやから二重三重のトン
 チですな。で、有罪となったからにはクローナスは罪を償う必要がおます。
 そこに用意されたのが元WWF〜WCWと渡り歩いた図体だけのやっか
 い者シッドによる秒殺刑。場外テーブル葬、椅子攻撃、パワー・ボムと繰
 り出してクローナスを瞬時に粉砕や。あ、ビッグ・ネームの登場に会場は
 沸いていたけど、これはAとは正反対の薄っぺらい内容の試合でっせ。
○場面は変わって...
  タズとサブゥとダグラスの抗争史。そう、今夜はこの3人で世界タイトル
 を争うはずなんですが、直前の定期興行(98年11月21日のECWアリ
 ーナでの定期興行)においてサブゥがタズのスープレックスにより首を負
 傷。また98年11月1月のPPV『NOVEMBER TO REMEMBER 1
 998』直後にはタズとダグラスのシェイク・ハンド(98年11月16日のク
 イーンズでの定期興行)もあって、三者三様の複雑な思いが交錯してお
 りまっせ。さあさあ、どうなる今夜の3WAY式王座戦...?。
CThe Dudleys (w/Big Dick dudley & Joel Gertner
 & Sign Guy Dudley)
 vs. Spike Dudley & New Jack
  ダッドリーズお抱えのリング・アナであるジョエル・ガートナーのお下品
 トーク、ババによる客席へのスパイクのポイ捨て、ニュー・ジャック親分
 &スパイクによるステレオ式のギター・ショットと、試合に参加した全選
 手の持ちネタが全て盛り込まれたダッグ戦。そうタッグ戦なんやけど、
 何故か今夜はニュー・ジャック親分の自殺ダイヴだけは封印や。
 やはりこれはちょっと寂しかったなァ。あ、ニュー・ジャック&スパイクを
 ボコってダッドリーズが試合に勝利した後にはDボンによる「汝、盗むな
 かれ、殺すなかれ、ダッドリーズをなめるなかれ」の3ケ条(WWF転身
 直後にも使っていたね)が聞け、ババはWCWへ転身したパブリック・エ
 ネミーを掟破りの挑発。ま、生放送のPPVやから、言った者勝ちってと
 ころやろか。
○場面は変わって... 
  パンテラの『ウォーク』を使ったRVDのプロモ。パンテラ、格好エエな。 
DTV Title Match :
 Rob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. Lance Storm (w/Tammy Lynn Bytch)
  皆様はどう思われているのか分かりませんが、こうして適当なレビュ
 ーを書いているワシにも、レビューの書きやすい選手と書きにくい選手
 が居るんです。で、レビューを書きにくい選手の代表格ってのがRVD。
 各々の試合に必要以上のサイド・ストーリーがない上に、何時も他人
 事のような表情で高難易度のムーヴを連発やもんな。技が凄い凄いっ
 て書いたってそれは毎度の事やし、しかも今夜のRVDの相手がこれ
 また腕達者なもののレビューしにくい仏頂面のストームやんか。
 20分近いロング・マッチ、常にギアがトップに入っているって感じで、や
 っている2人よりも観ているこちらが心地よい疲労感を感じてしまいま
 すが、フォールの取り合いっこからジャーマン一発で試合にケリを付け
 たRVDの表情が、まぁまぁ楽しめた試合やったって感じでして...。
 あぁやっぱりレビューしづらい選手やワ。
○場面は変わって...
  ドリーマーとジャスティンの抗争史。けど上記したようにドリーマーを意
 味なく逆恨みするテリー御大も加わって、事態はあらぬ方向へと進んで
 おります。
EStairway to Hell Match :
 Justin Credible (w/Jason & Nicole Bass & Jazz)
 vs. Tommy Dreamer
  天井から吊り下げられた『公式凶器』の竹刀を梯子を使って奪い合う
 って内容の変則ラダー・マッチ、その名も『地獄への階段戦』。
 積もりに積もったドリーマーとジャスティンの遺恨を清算するにはこれし
 かないって事でマッチ・メイクされたんでしょうな。
 で、梯子を使ったデンジャラス・スポットが数々繰り出された後に『公式
 凶器』である竹刀はドリーマーがゲット。
 さあこれからジャスティンへ積年の恨みを晴らすでってところで、やはり
 と言うか当然と言うかゴミ箱片手にテリー御大が介入。
 困惑するドリーマーにゴミ箱を振り下ろし、ジャスティンへ勝利をプレゼ
 ントしてしまいました。
○場面は変わって...
  タズ、メイン戦へ向けて意気込みを語る。
○場面は変わって...
  ダグラスも負けじとアピール。でも右腕のギプスがちょっと心配や。
FECW World Heavyweight Title Match :
 Taz vs. Shane Douglas (w/Francine)
  多数の実力者達が席を置いたECWですが、ダグラスの保持する世
 界王座が懸かったこのタズ対ダグラスこそが、真のECW実力者bP
 決定戦やろか。試合は小細工抜きの両者の骨の軋む音が聞こえて来
 そうなド突き合いが、戦場を会場後方のスタンド席にまで求めて延々
 と続けられ、テーブルへのタズ必殺のTボン・タズプレックスがダグラス
 にモロに決まった瞬間、場内が暗転してサブゥが登場。
 前述したように本来ならこの試合はタズとサブゥとダグラスによって3W
 AY形式で行われる予定だったのですが、サブゥの首に巻かれたギプス
 が試合参戦は不可ってワシらに物語っておりますワ。
 ま、それでもサブゥはダグラスとタズをそれぞれテーブルに沈めて乱入
 の目的を達成。お次は突然ダグラスのマネージャーであるフランシーン
 嬢と、ダグラスとは『トリプル・スレット』なる極悪ユニットを結成中のクリ
 ス・キャンディードの奥方タミー(元サニーちゃん)嬢がキャット・ファイト
 を始めだし、これを分けようとしたダグラスにキャンディードがパンチを
 一閃。これで長らくECWを統治して来た『トリプル・スレット』も脆くも礫
 壊してしまいました(注:『トリプル・スレット』のもう一人の構成員である
 バン・バン・ビガロは、98年11月1月のPPV『NOVEMBER TO RE
 MEMBER 1998』直後にECWからWCWへ転出済。よって既に『トリ
 プル・スレット』に実態などはなかったと記する方が正しいか...)
 そして目の前でこつこつとECWマットに築き上げてきた帝国が崩壊し
 ていく残酷な過程を見せ付けられたダグラスなんですが、これは嘘や
 ろって表情で花道を引き上げる子分キャンディードの背中を眺めていて
 隙が生まれてしまいますんや。
 もうこうなったらタズのフィニッシュ・ホールドであるタズ・ミッション(片羽
 締め)の餌食となるしかないですわな...。

【道頓堀“king of smartmark”次郎のボヤキの時間】
  折角のタズ対ダグラスやのに、なんで熱戦に水を差すようなサブゥの
 介入なんて絵図をポール・Eは書いたんやろか。
 しかも直前のドリーマー対ジャスティンにも、テリー御大が乱入しよった
 ばかりでっせ。乱入スポットなんて余り続けるものやないのになァ。
 そらPPVにサブゥは必要やろし、サブゥの首の負傷も正式な試合では
 なく乱入スポット程度ならOKっやろって判断も分かる。 
 けど『トリプル・スレット』崩壊も含めて、全てタズ対ダグラスがクリーン
 決着した後に改めて行ったって良かったのではないかと思いますワ。
 お前はアホか、ダグラスがベルトを落とす『理由』としてサブゥの介入や
 『トリプル・スレット』崩壊が必要やったんやないかって言われると、ワシ
 もあァそらそうですねとしか答えようがないんやけど。
 ただダグラスはこの数ヵ月後にはポール・Eと揉めてECWを離脱してし
 まうんですが、その背景にはECWが抱える経営難(その割には今夜の
 興行はフル・ハウスやったけど)とは別に、ポール・Eとのプロレス感の
 違いもあったんやろな。ポール・Eもダグラスも、どっちもプロレスって芸
 に関しては絶対に相手には譲らないって感じやもん。
 サブゥの介入でポール・Eの計画通り『ブチ壊し』となったタズ対ダグラス
 ですが、ポール・E、サブゥ、タズ、ダグラスのそれぞれのぶっちゃけた
 話を聞いてみたいですな。    


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