では収録内容の詳細を

このDVDはリージョン『1』なので注意して下さい!

THE BACKYARD (約1時間30分収録)
 私どものHPによく遊びに来ていただいている『キングコングニーさん』
が、収録内容の情報を報告して下さいました。

・監督Paul Hough(イギリス人)が米国のバックヤード・レスリング事情を
取材してまわって作成したドキュメンタリー。
・以下の各賞を受賞。
 Audience Award ( Best Documentary Brooklyn International Film Festival )
 Best Picture ( Silver Lake Film Festival )
 Director's Choice Award ( Best Documentary Texas Film Festival )
・音声は英語のみ、字幕はありません。

@: 3 Stages of Hell Part 2
  RVD(WWF入り前)が自宅にてコメント。
  「レスラーになりたかったら養成所に通うべき。
  美容師志望が学校に通うのと同じ事。」

   まず、監督が赴いたのはネットを通じて知り合ったジャスティンと
  ボーの兄弟。自宅に裏庭がない彼等は数少ないファンの為に月一の
  ペースで知り合い宅の土地を借りてショーを開催。
  今回のイベント名はネバダ砂漠で開催の「試練の三地獄/パート2」、
  観客三名。
  1.有刺鉄線で囲ったリング(といってもリングはなし)。
  2.生き埋め用の穴。
  3.地面に掘った穴に、火をつけた板(有刺鉄線付き)を渡したもの。
  ショーを前に、兄=ジャスティン(24才)が自分の幼い娘をお婆ちゃんに
  預けながら、実際にどんな事をやっているか説明すると
  あからさまに嫌な顔をされています。
  「あんたレスリングはフェイクだって言ってたけど、とてもそんな感じじゃ
  ないわね。どうりで毎回血だらけのシャツで帰ってくると思ってたわ。」
  予算の少ない彼等は、$ショップ(日本の100円ショップと同等)で
  電球や蛍光管のお買い物。
  彼等の母親、弟=ボー(18才)の彼女がプロモ、試合撮影から、
  現場設置まで協力。彼女は痛々しいボーを涙流しながら撮影。
  ショーが終わりボロボロのボー。将来WWFのレスラーになりたいと願うも、
  スクールに通う金がない今はこれを続けて行くと語る彼等。

A: The Lizard
   町から町へと撮影行を続ける監督の一番印象に残ったのが
  リザード(26才、彼女との間に幼い娘アリ。恐らく米国最年長の
  バックヤード・レスラー)。
  住まいであるカリフォルニア周辺の興行に出没。やはり夢はWWF入り。

B: Modesto's Championship Wrestling
   そんなリザードにお呼びが掛かったのは若干17才のジョシュが
  運営するMCW、ローカルTVでも放映中。
  最近4つほどの新興団体が現れた為、選手達にも危機感を持てと促し
  過去6年間事故はなかったものの、全員にあらためて誓約書
  (事故に関しては自分のリスク)へのサインを要求。
  18才以下の者は親の承諾書を、と一人の母親が現れて前に一度頭を
  強打している息子にやめるよう説得、ジョシュもこれを促す。
  地面に突き立てた棒に紐を張り巡らせ、真ん中にマットを敷いただけの
  簡素なもの。ショーも佳境に入り、一人が火の付いたボードに叩きつけ
  られるのを見た通りすがりの兄ちゃんがジョシュに
  「お前は人が燃えるのを見ても、それを小さな子供が見ていても
  平気なのか?」と詰め寄るも、「別に強要している訳ではなく、
  彼等自身の責任でやっているから...」と弁明。
  リザードは「自分の娘には見せたくない」と一言。

C: The Lizard's Philosophy
   10才から集め出した膨大な数のフィギュア($10,000の価値はある
  だろうとのこと)に囲まれて、「彼女は弁護士や医者になれって言うし、
  周りの皆は誰も俺がレスラーになんてなれっこないって言ってるけど、
  俺は夢を信じてるし、いつか奴らを見返してやるさ。今は金がないけど
  スクールに通って、マイクのスキルも見につけてね。」
  「当面の生活の支えとしては、ピザ・ビジネスのマネージャー業や、
  あとそう警察学校に入って警官になろうかってプランもあるんだ。」
  が、結局警察学校には入学せずとのテロップが...。

   再びRVDが登場し、「バックヤード・レスリングは若者達の身体能力や
  想像力をかきたてる良い手段だと思うけれど、今日のようなより過激な
  方向性にはガイドラインが必要だと思う。」

D: The King of Hurt
   ネット上で【バックヤード・レジェンド】と崇められるスカーは18才。
  今日は友人とレスリング用の小物(ネズミ捕り)を買いに。
  アリゾナはトゥーソンのHIW( High Impact Wrestling )に頻繁に顔を出す。
  そのHIWのオーナー、ケオスは高校を中退したまま。
  彼は一見、バックヤード界のレイヴェンといった風貌。
  デスマッチ=有刺鉄線、画鋲、蛍光灯、火を使用。
  ハードコアマッチ=ゴミ箱、机、偽者の有刺鉄線を使用、と定義。

E: Chaos and Friends
   ケオスが自分の体を示しながら、過去に負った傷口の数々を紹介。
  額を十針、足首の捻挫、両肩の脱臼etc. 彼等の試合の模様が映し出され、
  液体を振りかけられ火をつけられた一人がTシャツを脱いでも、
  なお裸の背中が燃え続ける。
  ケオス曰く、「有刺鉄線やその他の凶器の痛みは一年も続けりゃなんでも
  ないけど、バンプの痛みと言ったら、へたしたら脊椎損傷で麻痺だしな。」
  参戦しているハートレスは小学校教師。
  「どっちか一つと言われたらレスリングを選ぶね。」
  レスラーとして試合をこなす女の子。「ここのボーイズ達とインディに
  行きたいわ。まぁ、WWFも悪くはないけどね。」
  ケオスに両親の賛同を得ているかとの質問に、「YesそしてNoだね。
  母親は血を流したり、傷をつくったりするのを快く思ってないし、
  でも完全に反対だったら毎週土曜日に自分の家の裏庭が破茶目茶に
  なるのをほっとかないだろ?」

F: Scar
   擁護派としてスカーの両親にインタビュー、因みにお父さんは校長先生。
  「勿論最初は何がなんでもNOだったわ。でもね、考えてみたらこの子の
  今までの人生には選択の自由がなかったの。 
  深刻な肝臓病の為、3才〜8才まで病院暮らし、しかも28回もの大きな
  手術を私達がこの子に受けさせなければならなかったわ。
  そこで思い直したの、これからはこの子が自分で選ぶ番だって。
  でも心配じゃないかって?いいえ、この子は生と死の意味を誰よりも
  理解しているわ、その点は信頼しているの。」
  スカーは自分で興行を計画、SEW( Strictly Extreme Wrestling )を
  立ち上げる。
  「経費は場所を借りるのに$970、選手の保険に$207ってところかな。」
  再び母親が、「全て自分で費用を賄い、手配もして、社会的に隔離された
  幼少時代を思うと彼も現実社会に生きてるって実感するんじゃないかしら。」

G: Scar vs. The Retarded Butcher
   ネットで知り合った、ブッチャーと公園での野外マッチを計画。梯子、机、
  蛍光管を携えていざ公園へ。今まで息子が実際にやっていることを見た
  ことがないブッチャーの母親(地元の教師)が遠巻きに観戦に。
  ところが、机が割れたり、有刺鉄線で殴ったりの光景に涙を流しながら
  オロオロし始め、画鋲が用意されると「画鋲なんて、嗚呼...」。
  遂に耐え切れなくなって「もう、充分でしょ?」と、近づいてきて息子の額
  ハンカチで拭おうとするも払いのけ続行するブッチャー。
  が、これ以上我慢出来ないと蛍光管を拾ってフェンスの外に放り投げ、
  スカーがセットした机を倒して「ハイ、終わり!いい?これがあなたの最後の、
  本当に最後のレスリング・マッチよ!!」そしてカメラに振り返り、
  「これを見ている保護者の皆さん、もし自分の子供が興味を示しだしたら
  直ちに止めさせなさい。でないと、死人が出るまでエスカレートする一方だわ。」

H: Mayhem Trampoline Wrestling
   場所は変わって、NY。各自の両親はおろかコミュニティ全体が擁護する
  団体があるという。ここのポリシーは、バイオレントなものはやらない、誰かが
  出血したら一時中断、レスリング(アマチュア)はあくまで闘争でお互いを
  蹴落としあうもの、それに引き換えバックヤードはフレンドシップを尊重し
  皆でショーをクリエイトしていく共同作業。
  あるお宅でのショーの様子が流れますが、リングはトランポリン、凶器も
  エグイものはなく火を使うもお遊び程度、観衆も保護者が主でファミリー的な
  雰囲気。
  唯一高校のアマレス・コーチのみ完全否定するも、数学の教師、地域の
  教育委員会のお偉いさんは好意的。
  他の暴力的な団体に関しては「なぜ、お互いに傷つけあうのか判らない」
  と否定。
  が、他団体のコメントが挿入されており、「流血したり、いかにも残虐に
  見えるけど実際には誰も傷ついちゃいないさ。
  やられてるようにセルしてるだけ。ここには喧嘩別れする奴なんかいないよ。」

I: Vegas
   リザードが、WWFのオーディション番組【タフイナフ2】に応募。
  5000人の書類選考を通過して一次選考の250人に選ばれたため、
  自ら運転していざ会場のラスベガスへ。 
  朝6:30に出発して到着したのが深夜2:30、今夜は車の中で一泊。
  翌日は体調万全で挑もうと、ホテルにチェックイン。
  当日も列の一番前に並ぼうと朝3:30に起床し、4:00には会場へ。
  結果は...残念ながら不合格。

J: England
   スカーから紹介された、監督の母国イングランドにあるバックヤード
  団体を取材。
  「この国はレスリング・カントリーじゃないからね。何も知らない人たちは
  僕等がやってる事を見て"あぁ、WWFね"って言うけど、僕に言わせれば
  WWFなんてレスリングをすっかり変えちまった奴等さ。」
  「僕等は本来のテクニックを重視しているんだ。」
  とは、いいつつも見た目を重視の為、ブレードが登場。

K: Razor Blades
   ここでブレードの解説にBのケオスが登場。
  「やぱっり、流血があった方が観客の反応が違うからね。前は選手各自
  持ってたけど、試合中に刺さったりしないように今はレフリーが手渡すよう
  にした。アスピリンを2錠くらい飲んどけば更に効果的に流血出来る。
  血糊は実際に感じられないからセルが難しいけど、
  自らの流血だと乗って出来るね。」
  英国の映像に戻り、ブレイドの実践へ。切ったもののなかなか血が止まらず。
  家に戻り紅茶を片手に皆で今日のショーの鑑賞会。
  編集してネットでの配信を検討。

   タフイナフを落ちたリザードの元に、XRW( Extreme Renegade Wrestling )
  からオファーが届く。マスクを被ってゴールデン・ドラゴンとしてやってくれ
  いわれるも余り乗り気でなく、結局は対戦相手がシュート・ファイターであ
  ことが気にかかり、オファーを辞退。
  「レスリングはお互いの共同作業、殺し合いを見せるものじゃない。」

L: Injuries
   今作を撮影中に2〜3の事故に遭遇したものの、いずれも大事には至らず。
  今回の撮影で印象に残ったのが@の3 Stages of Hell Part 2の背後にあ
  ストーリー。兄=ジャスティンとは異父兄弟の弟=ボーは子供の頃、父親
  虐待を受け続け、施設に送られそうになった時は殴り合いになり鏡に叩き
  つけられたことも。そんな彼にとっては暴力がいつしか親の愛の証に。
  が、そんな彼等も六ヵ月後におこなったマッチで騒乱罪及び、器物破損で
  逮捕され、12時間投獄の憂き目に。

  スカーは最近出来た彼女の御達しで、当面レスリング禁止。

M: Going Pro
   リザードは片道1時間半の道程を運転してサクラメントにある、レスリング・
  スクールに通い始めた。
  そして迎えたデヴュー戦、'02.3.9、SPWの興行で勝ち抜きガントレット・
  マッチの二番手で登場。あっさりフォールされるも、会場を後にするその姿は
  上機嫌。

N: Credit
   クレジット・ロールが流れる中、梯子からのダイブで鼻を折った者の映像、
  RVDのコメントなどアリ。


☆:EXTRA

〜Audio Commentary〜
 監督ポール、リザード、スカーによる副音声解説。
  監督:「デスマッチとかはやはり日本で始まったものなの?」
  スカー:「日本のは凄いね。爆破とか電流とか、ワニやピラニアなんて
       のもあるんだぜ!」
  監督:「いつか英国の団体と交流とかもしてみたい?」
  スカー:「いや、俺は日本に行きたい。アノ国ではレスリングはロイヤルだからね。」
  監督:「今、ビンスからオファーがあったらどうする?」
  リザード:「勿論、YESさ!」
  スカー:「ビンスなんて糞喰らえだ!年中、巡業に駆り出され、
       散々ジョバーさせられてポイだろう?」

〜Deleted Scenes〜
・Wrestling Superstar
RVDのコメント。「俺も勿論、ガキの頃はバックヤードでレスリングしてたけど
飛んだり、スープレックスしたり、今のようにお互いが傷つけあうスタイルで
なかったよね。」

・Weapons of Destruction
ガレージに収容されている凶器の数々をお披露目。

・Little Modesto Kids
BのMCWでマッチをする黒人の子供(小学生)二人。凶器はなくプロレスごっこ。
「学校終わった後にやることなくて、ドラッグに手だしたり、ギャングに入ったりする
より全然いいじゃん。」


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