では収録内容の詳細を
 |
HOT AUGUST FIGHTS (DVD-R)
(約1時間44分収録) |
本作はDVDではなくって、DVD−R。アメリカのオークション・サイトで
あるeBayに『OFF THE TOPROPE』ってプロレス・ビデオの通販屋さん
が出品していたものを即決提示額で一発落札購入したんですワ。
本作の他にCZWのDVD−R(2枚組)が1セットとPWAって独立団体の
興行を納めたこれまたDVD−R(1枚もの)が1セットで送料込みトータル
30ドル。結構お買い得やと思われまへん?
さてDVD−Rに標準レートで収録された本作の内容ですが、PWIが20
02年8月2日にカリフォルニア州はフェアフィールドにて開催した興行を
収録したものですんや。
あ、PWIって団体なんですが、正式名をPRO WRESTLING IRONと
言いまして漢字の“力”って文字をロゴ・マークに入れているところからも
想像出来るように日本のプロレス芸の影響下にある団体みたい。
主催者はマイケル・モデストとドノバン・モーガンであり、手元の資料本に
よると日本のNOAHとも強い絆を築いているそうで、この興行にも三沢
光晴らを招聘しとりますんや。
では早速レビューに取り掛かりますが、ワシは嘘偽りなく三沢の試合をし
ている姿を生観戦は勿論、TVやビデオ等でも5年以上観た事がないっ
て奴でして、当然NOAH周辺にも恐ろしく疎いんですワ。
よって何時も以上にトンチンカンなレビューとなると思われますが、これは
ご勘弁下さいな。
○プロモ
時間は短いけど、結構格好良く出来てますワ。
@Lars Dauger vs. Bart Blaxon (w/Buddy Sotello)
何となくオースチンに似た顔(スタナーも出した)でラーズに体格で勝
るバートが終始押せ押せの試合を展開しましたが、最後はラーズの柔
道スタイルの投げからの関節技を喰らってあえなくタップ。
尚、試合中にバートが椅子を振り上げたんですが、レフリーがこの凶行
を身体を張って断固阻止。ウーン、PWIの目指すスタイルが垣間見え
た瞬間でしたな。
AJett Taylor & Hook Bomberry
vs. Ric Thompson & Apollo Kahn
実況&解説陣(従来の絶叫型のプロレス番組風とは正反対の朴訥な
話し方の2人)より何度もNOAHって名が出るところから推測すると、こ
の4人の中の誰かが来日経験でもあるんやろか。
1人だけ真っ赤なトランスクで派手派手に決めたボンベリーが試合も締
めたんですが、みなさんそれなりのスキルを有されているのはワシにも
分かりましたデ。
BTony Jones vs. Doc Schultz
共にアマレスの下地があるらしい2人の試合。けどトニーは各種スー
プレックスを繰り出すものの余りキレが感じられんし、シュルツもどこと
なくプロレス・バカ剛竜馬チック。ベリー・トゥ・ベリー・スーパープレックス
にてトニーが勝利を収めたけど、ちょっとダラってした感じの試合でした。
CBoom Boom Comini & JJ Perez
vs. Vito Thomaselli & Solo Snuka
またまたワシの勉強不足さが露呈される発言ですが、このソロ・スヌ
ーカーって“スーパー・フライ”ジミー・スヌーカーの息子なんでしょ?。
試合はスヌーカー組の素早いタッチ・ワークにJJがローン・バトルを強い
られた末に敗退となっておりますワ。
DDanny Dominion & Ace Steele
vs. Tommy Drake & Bison Smith
レスリング・シューズにカタカナで“バイソン”って書き込んだ、筋肉質で
6頭身のバイソン・スミスを大きくフィーチャーした試合。
パートナーでちょっと出来の悪いトミーに足を引っ張られながらも、タイツ
からファイト・スタイルまでクリス・ジェリコのバッタものって感じのエースを
粉砕してキッチリと勝利。
EMaxx Justice & Takao Omori
vs. Michael Modest & Donovan Morgan
PWIの主催者であるマイケル・モデストとドノバン・モーガンが巨漢のジ
ャスティスと大森を迎え撃った試合。ワシ、この大森って奴が試合をする
ところを本DVD−Rで初めて観る事となったのですが、お世辞にも上手
いレスラーとは言えませんな。
さて試合ですが、巨漢ジャスティスがチョーク・スラム(これまたお手軽な
技や)でモーガンを撃沈して大森組の勝利。けど試合決着後もモーガン
への暴行を止めない大森にジャスティスの“正義”のラリアートが火を噴
いて...。
FYoshinari Ogawa & Mitsuharu Misawa
vs. Doug Williams & Vinny Massaro
これが当夜のメイン。日本から遥々やって来たビッグ・ネームの三沢に
最大の敬意を表してか、この試合だけは選手の花道奥からの入場シー
ンを含めて完全に収録されておりますワ。
さて実況&解説陣が三沢の入場シーンに対する観客達の反応を「アメー
ジング・リアクション」なんて形容しておりましたが、その三沢は試合の大
半を小川に任せてここぞってポイント毎に“御出馬”される王道ファイトを
展開。試合は小川がマサーロ(確かXPWでは前座の負け役やった)をバ
ック・ドロップ・フォールドにて固めて幕としましたが、折角三沢と小川を招
いたんやから、マサーロなんて出さずにPWIの主催者であるモデストとモ
ーガンが直接対戦したら良かったのにね。
【ご注意】
会場内の照明が小さいので全体に暗い感じがするものの、本作の画
質自体は特に問題はありませんでした。しかしまだまだ発展期であるD
VD−Rってメディアの宿命やろか、我が家にある2台のDVD再生装置
の内、サムソン製再生装置ではメインの読み取りが不可、マランツ製再
生装置では時々ブロック・ノイズが出るってトラブルも発生。
これをご覧になって本作を御購入されようかってお気持ちになられた方
はちょっと注意が必要かも。 |

|