では収録内容の詳細を

THE ERA OF HONOR BEGINS (2002-2-
23)
(約2時間収録)
 ECW等のプロレス・ビデオやプロレス・グッズを通販するRF−VIDEOって
名前のちょっと怪しげなショップが立ち上げた新興団体ROH(RING OF H
NOR)。これは2002年2月23日に行われたROHの記念すべき旗揚げ興
行を収録したDVDですんや。
さてこれまでROHの映像はRF−VIDEOが専売していて、海外通販に二の
足を踏まれてしまう方には入手困難であった事と思いますが、本DVDはRF
−VIDEOではなくTAKEDOWNMASTERSってところからの発売(映像の
権利をRF−VIDEOからレンタルして貰ったのかもね)。
本家RF−VIDEO製のDVDに比べて2試合少ないってところが難点かも知
れませんが、廉価で日本アマゾンでも購入可能となったため噂のROHを手
軽に鑑賞出来るようになったのは素晴らしい事やと思いますな。
あ、ちなみにTAKEDOWNMASTERS版から抜け落ちたのは
○Natural Born Sinners vs. Boogie Knights
○Prince Nana vs. Towel Boy
の2試合ですワ。

○オープニング・プロモ
@Da Hit Squad(Mafia & Monsta Mack) vs.
 The Christopher Street Connection (w/Allison Danger)
  RING OF HONORを直訳するなら栄誉のリングもしくは尊敬のリングと
 なるのでしょうが、その旗揚げ戦第1試合に姿を見せたのは女子マネのア
 リソン嬢を引き連れたゲイ・コンビのCSC(苦笑)。
 リング上でオトコ同士キスを始めたところをマフィア&マックが背後から襲
 撃して試合は開始され、マフィアのデンジャラスなジャーマン・スープレック
 スなどによりゲイ・コンビは瞬時に粉砕されてしもた。
 で、これだけでは暴れたりないとマフィア&マックはアリソン嬢をテーブル葬
 に沈める大暴走。栄誉や尊敬とは程遠い旗揚げ戦第1試合となりました。
AJay Briscoe(w/Mark Briscoe) vs. The Amazing Red
  ROHの基本理念と思われる【握手から始まる試合】。序盤はブリスコの
 筋肉バスターやレッドの首が折れたのではと思わせたジェイ・ドライバーに
 より完全にブリスコのペース。しかしフィニッシュを狙ったブリスコのダイビン
 グ・セントーンを寸でのところでレッドがかわし、続いてレッドにより披露され
 たのは超高難易度のコーナーからのきりもみ式レッグ・ドロップ。これがズ
 バリとブリスコを捉え、最後はその場飛びのシューティング・スター・プレス
 によりレッドが勝利を得ております。
BXavier vs. Scoot Andrews
  黒人選手独特の跳躍力あるドロップ・キックや説得力あるジャンビング・
 パイルドライバーにより攻め込んだアンドリュースですが、ゼイビアがチョイ
 スしたネック・ブリーカー・ドロップって少々渋めのフィニッシュ・ムーヴの前
 に涙を飲む事に。あ、アンドリュースの髪型は笑ってしまうものでしたワ。
○場面は変わって...
  @で負けたゲイ・コンビ、傷を舐め合うかのようにまたまたキス...。
CThe SAT(Joel Maximo vs. Jose Maximo) & The Amazing Red vs.
 Chris Divine & Quiet Storm & Brian XL
 (with Mikey Whipwreck as special referee)
  本日2試合目となるレッドも参加の6人タッグ戦。ルールは最後まで勝ち
 残った1人が勝者ってものでして、序盤はノー・タッチでガンガン6選手が
 飛びまくる完全なルチャ・スタイル。で、乱戦模様が祟ったかレッドが味方
 のはずのマキシモ兄弟から誤フォールされてしまい、続いて最軽量のXL
 (苦笑)もフォールされてリング上は2対2の戦い模様に変化。
 ここではマキシモ兄弟の片割れとクリスが同時にフォールされるってベタな
 ネタも含み、試合はジョエル・マキシモとクワイエット・ストームの一騎打ち
 へと発展。最後はクワイエットの変形フェイス・バスターによりジョエルに土
 が付いて幕となりましたが、これはなかなか見応えある内容でしたな。
DMichael Shane & Oz vs. Spanky & Ikaika Loa
  失恋小僧HBKとこショーン・マイケルズが地元テキサスで主催していた
 TWA(Texas Wrestling Academy)から派遣されたマイケル・シェーン(ホン
 マにショーン・マイケルズの血縁なの?)とオズ。迎え撃つはロアとWWE
 に一度は昇格することになるスパンキーや。
 さてこの試合、タッグ戦とは言うもののタッチ・ワークや合体技などは皆無
 の、やや歪な印象を観るものに与える内容。
 個々人が高スキル保持者やとは思えますが、やはりタッグ戦らしいスポッ
 トも見たかったってのがワシの偽らざる感想や。
 フィニッシュはコーナー・ポストを利用したスパンキーのリバース・ブルドッ
 ング・ヘッドロック。これによりロアが敗退しております。
ESuper Crazy vs. Eddie Guerrero
 (New IWA Puerto Rico I-C Champion)
  2001年11月に発覚したエディ・ゲレロの飲酒運転事故。これによりエデ
 ィはWWEを解雇され、アルコール中毒との戦いを始めたそうですな。
 さてこれはそんなエディの『失われた週末』期の貴重な試合映像。
 しかも対戦相手を務めるのが腕達者なキチガイ・ルチャ・ドーラことスーパ
 ・クレイジーでっせ。ワシはこの試合目当てに本DVDを購入しましたワ。
 で肝心の試合ですが、満場のスタンディング・オベーションで迎えられたエ
 ィは照明が暗いからか、はたまた『失われた週末』期であったためか、どう
 表情からはあのノリノリの『ラテンの情熱』が伝わって来ません。
 十八番の風車式バック・ブリーカーから垂直落下式スープレックス2連発で、
 客席へ向け大見得を切ってフロッグ・スプラッシュへと繋いだものの、これ
 見切ったクレイジーが絶妙のタイミングで小包み固め。エディ・ゲレロ、余裕
 しゃくしゃくの敗戦を演じて、クレイジーヘとベルトを渡しております。
○場面は変わって...
  控え室ではクレイジーが改めてエディに握手を求めております。
FAmerican Dragon vs. Low Ki vs. Christopher Daniels
  逆水平チョップやキックは目一杯の力で、オールド・スクール系の技には
 いちいち各自が独自に考え出したのであろう入り方や極め方が散りばめら
 れていて、おまけにこれまで見た事のないスポットまでが満載された3WA
 Y方式のメイン・エベント。
 ダニエルズをインディアン・デスロックに捕らえたドラゴンが、その姿勢を保
 持してロゥ・キーにスープレックス。ロゥ・キ−が披露したコーナーでの逆さ
 吊り式ドラゴン・スリーパー。雪崩式で一度にロゥ・キーとダニエルズを投げ
 きったアメリカン・ドラゴンのスープレックスetcetc...。
 試合の後半はホンマにHOLY SHIT級スポットの連発状態で、最後はダニ
 エルズをロゥ・キーがフィッシャーマンズ・バスター気味に叩き付けて激勝や。
 なるほどこれ、『ROH時代の始まり』ってDVDタイトルに嘘偽りのない事が
 実感される試合内容でしたデ。
  
【注意】
  我が家にある2台のDVD再生装置(サムソン製及びマランツ製)とも再生
 時にブロック・ノイズが結構多数出ました。元はRF−VIDEOが作製したテ
 ープのはずで、DVD化する過程でノイズが入ったのやろか。
 RF−VIDEOから発売されている完全収録版DVDの具合が分からないの
 で本廉価版との比較が出来ないのやけど、目玉であるEの試合のフィニッ
 シュ・シーンにノイズが顕著に現れるのには困ったものです。


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