では収録内容の詳細を

KING OF DEATH MATCHES
NIGHT-2 2004-6-26 (DVD-R*2枚)
(約3時間19分収録)
 本DVD−Rの内容は2004年6月26日、インディアナ州オーリティクにて
IWA−MIDSOUTHが『The Last Bloody Stand』と銘打ち開催した、『200
4年度キング・オブ・デス・マッチ・トーナメント』の全容を完全収録したもので
すんや。尚、このトーナメントは2日間に渡って行なわれており、6月26日は
その2日目。初日である6月25日の模様はこちらを参照してね。
あ、トーナメントの2日目である6月26日分には、クリス・ヒーローやネイト・
ウェブらが実況席に入っており、英語のヒアリングの達者な方なら結構楽し
い話が聞けるのではないでしょうか。

★★DISC−1★★
@MsChif vs. Mickie Knuckles vs Daizee Haze
  トーナメントとは別枠の女子選手による3WAY戦。元気ハツラツ娘のヘ
 イズ、IWA−MIDSOUTHの首領であるイアン・ロットンの弟子(エライ人
 に師事しとるんやなァ)らしいちょっと小太りのミッキー、ゴス風メイクで決め
 たミスチフの対戦や。試合は実力面で他の二人を一歩リードしている感の
 あるミスチフに、ヘイズとミッキーが手に手を取って果敢に挑戦って構図。
 試合終盤、リング下に次の試合に出場するデラリアスが現れてレフェリー
 の注意力が散漫となった途端、ミスチフがヘイズを緑の毒霧攻撃で蹴散ら
 し、続いてミッキーの左腕を極めたままDDTを一閃。あっさりと3WAY戦を
 制してしまいました。
AIWA-MIDSOUTH LightHeavy-weight championship :
 Matt Sydal vs. Delirious
  @の試合に介入したデラリアス、IWA−MIDSOUTH認定の世界ライト
 ・ヘビー級王座に就くマットからベルトを奪うべく対戦ですワ。実はこの両
 者、前日の試合においてタッグを結成していたのですが、デラリアスがマッ
 トのタッチを一方的に拒否するってダブル・クロス劇がおましたんや。
 ま、デラリアスにしたら前日からマットのベルトに照準をピタリと当てていた
 んでしょうな。さて試合ですが、デラリアスの反則チョーク攻撃、マットのコ
 ーナー上段から場外へ向けての月面水爆(飛行姿勢は美しかったでっせ)
 などを盛り込み一進一退のまま終盤へと突入。前日からの流れから多分
 王座の交代はないやろと予想していたワシを裏切り、なんとデラリアスが
 変形パイルからガッチリとマットを押さえ込み王座奪取を達成しとります。
B"The Notorious 187"Homicide & Chris Hero
 vs. Ray Gordy & BJ Whitmer
  Aの試合に続いてこれも前日勃発した複雑な人間模様から組まれた試
 合。ラモス相手にデス・マッチ・トーナメントの予選を戦っていたハマサイド
 をウィトマーが襲撃し、これが元凶となってハマサイドに土が。この際にハ
 マサイドにはヒーローが、ウィトマーには故テリー・ゴディの息子であるレイ
 ・ゴティが付いたってお話でしたな。
 さて試合ですが、長丁場の一戦となったものの各自が見せ場をキチンと
 構築した事もあってダレた印象は全くなし。最後は乱戦の中、ハマサイド
 が必殺のコップ・キラーをゴディに放ってジ・エンド。ハマサイド、前日の予
 選落ちの借りを倍にして返し溜飲を下げておりますワ。
CKing of the Death Matches 2004 tournament Quarterfinals #1
 Unlucky 11 Staple Gun Match :
 Ryan Boz vs. "Low Life"Louie Ramos
  ここからがデス・マッチ・トーナメントの準々決勝4試合。まずは予選でス
 モーキーを下したライアンと、前述したようにウィトマー介入の恩恵によっ
 て難敵ハマサイドを下したラモスが、相手の身体に11ドル分の紙幣を工
 業用大型ホチキスで打ち込んだら勝ちってルールの『Unlucky 11 Staple
 Gun Match』にて激突。頭部、額部、顎部、背中、尻部、足部と両者とも
 相手の身体に紙幣を打ち込み合った末、ラモスがライアンを撃破。
 準決勝進出に舞い上がったんやろね、ラモスは自ら頬に紙幣をホチキス
 で打ち込み、客席に対して喜びの程をアピールしとります...。
○場面は変わって...
  勝者ラモス、まだ頬に紙幣を打ち込んだままバック・ステージでアジテー
 ション。ホンマ、痛覚が麻痺しとるとしか思えんね。
○場面は変わって...
  敗者ライアン、こっちも額に紙幣が残ったまま敗因を語っております。
DKing of the Death Matches 2004 tournament Quarterfinals #2
 Barbed Wire Ropes , Lighttubes & Pool of Rubbing Alcohol Match :
 Ian Rotten vs. Corporal Robinson
  トーナメント準々決勝第2試合はIWA−MIDSOUTHの首領にして199
 7年と2001年のデス・マッチ王であるイアン・ロットンと、トーナント制覇に
 向けて気合の入るコーポラル・ロビンソンの激突。これ、事実上の優勝決
 定戦と言っても過言ではない顔合わせでして、両者の握手により不気味
 なほど静かに試合は開始されました。
 けどいきなりイアンの火の吹く様な連続頭突き攻撃がロビンソンに見舞わ
 れ、以降有刺鉄線での額の切り裂き合い、蛍光灯トラップへの投げ付け
 合い、裂けた額の傷口へのレモン汁攻撃、大流血となっての魂のこもった
 パンチ合戦などを経て、最後は場外に設置された蛍光灯&有刺鉄線トラッ
 プ(傷口にしみるアルコールを満たしたビニール製の大型桶の上に設営)
 へロビンソンがイアンを川津落としにて叩き込み劇勝!。ロビンソン、難攻
 不落のイアン城を攻め落としてトーナメント制覇に弾みをつけました。
○場面は変わって...
  勝者ロビンソン、バック・ステージでアジテーション。
○場面は変わって...
  敗者イアン、大きく裂けた傷口をカメラに晒して敗者の弁。
EKing of the Death Matches 2004 tournament Quarterfinals #3
 Barbed Wire Ropes, Fans Bring the Weapons Match :
 Tank vs. Deranged
  トーナメント準々決勝第3試合はやや不思議な顔合わせ。前日の試合
 結果からNWAワイルドサイドよりの刺客であるタンクが迎え撃つのは、
 デイヴィスを半殺しの目に遭わせて準々決勝へと駒を進めた、あの“猟奇
 殺人犯”レザー・フェイスのギミックを丸々パクッたマンスローターのはずな
 のに、タンクの入場を背後から襲撃したのは前日の予選でタンクに敗れた
 デランジド。この試合が始まる前にイアン・ロットンがマイクを握ってなにや
 ら客席に訴えておりましたが、ここら辺りの事情でも説明していたのやろ
 か(ヒアリングの苦手なワシには、イアンの訴えていた内容が全く聞き取
 れませんでした)。
 さて棚ボタ式に準々決勝へ繰り上がったデランジド、一度は死んだも同然
 なので捨て身でタンクに攻め込むかと思ったのですが、これがさにあらず。
 タンクの蛍光灯を添えたヒップ・アタックをモロに浴びて2日続けタンクの軍
 門に下る事に。ただタンクも余りに露骨なブレード・ジョヴを披露してしまう
 のは如何なものかと思ったし、前日の試合に比べて両者の特徴である巨
 体を活かした絡みが少なかったのは残念。バック・ステージに戻ったら、即
 刻2人で反省会を開いていただきたく考えますワ。
○場面は変わって...
  勝者タンク、傷口を誇示してバック・ステージでアジテーション。
FKing of the Death Matches 2004 tournament Quarterfinals #4
 Electrified Lighttubes Match :
 JC Bailey vs. "Mr. Insanity"Toby Klein
  トーナメント準々決勝第4試合もこれまた不思議な顔合わせ。前日の試
 合結果から優勝候補の一角であったネクロ・ブッチャーを下したクレインと
 戦うのは、ベイレイを倒したマッド・マン・ポンドのはずなのに、リング上に
 姿を見せたのはポンドに敗れたベイレイなんや。前日ベイレイを血の海に
 沈めたポンド、なにやらベイレイにマイクで訴えていたけど、もしやあの時
 に準々決勝進出の権利を譲渡していたんやろか。ヒアリングの苦手なワ
 シが一番悪いのでしょうが、Eに続いて釈然としないカード変更ですワ。
 ただし試合は例によってベイレイの身体を張りまくった過剰なバンプで壮
 絶の一言。明かりの灯った蛍光灯トラップへ投げ込まれ、額への工業用
 大型ホチキス攻撃を2度も受け、最後もクレインのデス・バレー・ボムによ
 って再び明かりの灯った蛍光灯トラップへ投げ込まれて憤死。
 度重なる説明不足のマッチ・メーク変更(エ、分かっていないのはワシだけ
 ですか?)への不満を、ベイレイ一人が全責任を被って収めてくれた格好
 となっております。
○場面は変わって...
  勝者クレイン、バック・ステージでアジテーション。
○場面は変わって...
  敗者ベイレイ、淡々と試合を振り返っております。
○場面は変わって...
  準決勝へ進む4選手、それぞれ準々決勝での身体へのダメージは甚大
 でして、各自の傷口が大きく映し出されてDISC−1は終了となりました。

★★DISC−2★★
@King of the Death Matches 2004 tournament Semifinals #1
 Fans Bring the Weapons Match :
 Corporal Robinson vs. "Low Life"Louie Ramos
  トーナメントも大詰めとなって、ここからが準決勝の2試合。トーナメント
 制覇にあと2勝まで漕ぎ着けたロビンソンが、若手のラモスに胸を貸すっ
 て図式の試合ですワ。で、試合開始早々にロビンソンから大量の画鋲が
 糊付けされたビニール製のバットでの一撃を、坊主頭の頭頂部に浴びた
 ラモスが悲惨の一言。なんと30個程の画鋲がビッシリと頭頂部に突き刺
 さってしまいましたんや。これ、CZWなんかでもよく見掛ける攻撃なんや
 けど、ここまで綺麗に相手の頭に大量の画鋲が突き刺さったのは初めて
 見ましたワ。この後もロビンソンの振り回す有刺鉄線製のムチに背中を切
 り刻まれ防戦一方となったラモス、起死回生とばかりに自身がこっそりと
 持ち込んでいた凶器収納布袋をガサゴソと。おぉ、これは突拍子もない危
 険な凶器が飛び出すのではと注目しましたが、布袋から取り出されたの
 は『独身女性達の夜の友』であるリアル過ぎる男性器の張り型...。
 アカン、こいつはホンマもののアホやとワシがズッコケ状態となった時に
 は、ラモスはロビンソンによってあっさりと奪い取られた張り型を口に咥え
 させられて、蛍光灯トラップに叩き込まれ虫の息となっておりましたワ。
 ウーン、“ロー・ライフ”ルイ・ラモスか、ちょっとアンタの芸心には惚れてし
 もたかも(苦笑)。
○場面は変わって...
  バック・ステージでロビンソンとラモスが揃ってインタビュー。ラモスの頭
 頂部にはまだ大量の画鋲が突き刺さったままなんやけど、どうせならあの
 張り型を咥えたままでアワアワと喋ってくれたら120点やったのになァ。
AKing of the Death Matches 2004 tournament Semifinals #2
 Fans Bring the Weapons Match :
 Tank vs. "Mr. Insanity"Toby Klein
  準決勝第2試合は巨漢タンクと、ブッ飛んだ目付きが尋常ではないクレ
 インの対戦。準々決勝で効力を発揮した蛍光灯を添えてのヒップ・アタック
 にて勝負をかけたタンクでしたが、クレインが一枚上手だった様でして、こ
 れを余裕を持って回避して有刺鉄線の切れっ端をタンクの口に巻いたまま
 キャメル・クラッチにて締め上げタップ・アウト勝ちをゲットや。僅かのインタ
 ーバルに続いて行なわれる優勝決定戦に向けて体力を温存したかったの
 やろね、試合が短期決着となったのはかまわないけど、これはデス・マッ
 チ・トーナメントなんやから、タンクの蛍光灯ヒップ・アタックだけはキチンと
 受けて欲しかったってのがワシの偽らざる感想。そやないと折角の『ミスタ
 ー・インサニティ』の名が泣きまっせ。
○場面は変わって...
  敗者タンク、大量の血を流しながら試合を振り返っております。
○場面は変わって...
  勝者クレイン、デス・マッチ・トーナメント制覇って大金星を目前にテンショ
 ンもいよいよ上がって来ました。
○場面は変わって...
  タンクをイアン・ロットンが表敬訪問。胸からボトボトと血を滴らすタンクに、
 IWA−MIDSOUTHへの継続参戦を打診しとりますワ。
BKing of the Death Matches 2004 tournament Finals
 House of Pain Glass Death Match:
 Corporal Robinson vs. "Mr. Insanity"Toby Klein
  さてさてやっと辿り着きましたな、これが『2004年度キング・オブ・デス・
 マッチ・トーナメント』のファイナル、コーポラル・ロビンソンと“ミスター・イン
 サニティ”トビー・クレインによる優勝決定戦ですワ。
 この試合はリングの四方をグルリと200本の蛍光灯で覆った『苦痛の館』
 形式が取られており、試合開始早々から両者が代わる代わる相手の頭部
 や背中へと蛍光灯を振り下ろしますんや。で、合計20本程度やろか、蛍
 光灯が両者の身体の上で弾け飛んだ時点でロビンソンのデス・マッチ魂に
 火が灯り、晴れのデス・マッチ・トーナメント優勝決定戦にTシャツ着用のま
 までは歴代のトーナメント覇者に顔向け出来ないと上半身裸に。
 このロビンソンの決意にクレインも追随し、クレインまでもがTシャツを脱ぎ
 捨てて上半身裸へとなりました。もっともプロレスってパンツ一丁で相手と
 戦うのが基本なので、上半身裸になったからってそんなに大騒ぎする事は
 ないやろってお思いかも知れませんが、蛍光灯攻撃が主体となりがちな
 『苦痛の館』形式の場合だとTシャツ一枚のあるなしは大きな違いを生み
 ますんや。おいおい両者ともそんなに張り切って大丈夫かいなと案ずる間
 もなく、延々と果てなく続く蛍光灯による殴り合いによって両者は頭部や背
 中からの大流血状態へと突入や。
 そして試合の後半、場外へともつれ出た両者の目に入ったのは階段席横
 の高所足場前に設営された、蛍光灯100本程度で大人の背の高さ辺りま
 で組み上げられた特製のやぐら。当然の事ながら戦いの場所は高所足場
 へと移行し、パイプ椅子での殴り合いに負けたロビンソンが特製蛍光灯や
 ぐらへと落下ですワ。これでロビンソンのトーナメント制覇の野望もついえ
 たかと思いました。けどロビンソン、クレインのフォールを脅威の粘り腰で
 跳ね返しますんや。このロビンソンの見せた勝利への執念に驚きつつも、
 クレインはリング上に蛍光灯数十本を並べて改めて『フィニッシュの舞台』
 を設置。歩くのもやっとと言った状態のロビンソンをリング上に押し上げて、
 十八番のデス・バレー・ボムにての仕上げを狙います。でもロビンソンの意
 地が薄紙一枚だけクレインを上回っていた様で、クレインのデス・バレー・
 ボムをサッと回避したロビンソン、こっちも十八番の川津落としによってクレ
 インを『フィニッシュの舞台』へと叩き付け、そのままチョーク気味の締め技
 へと繋ぎます。こうなってはクレインも万策尽き果ててしまい、レフェリーに
 よって戦意確認のために3度宙に上げられた左腕は、力なく3度ともリング
 を叩いてしまいした。ロビンソンの頭上に念願のデス・マッチ王の称号が輝
 いた瞬間ですワ。
 あ、最後までヒール側の役回りを務めてくれたクレインにも、その奮闘振り
 を称えて客席から大チャントが沸き起こった事を最後に記して、今回のレビ
 ューを終えさせていただきます。
○場面は変わって...
  バック・ステージに戻った両者の姿をカメラが追います。目を覆いたくなる
 傷口のアップは、食事を摂りながら観るものではないので注意。
 それと、バックリと開いた肩の傷口を瞬間接着剤でくっつけて貰っているク
 レインの姿と、その瞬間接着剤を持っているスタッフらしき奴の爪が真っ黒
 く汚れてなんとも不衛生そうでまたまた絶句。ホンマ、ゴム手袋くらいは用
 意しておけよ...。
 
【総評】
  もしアナタがレスラーだったらと仮定して、トーナメント制覇を成し得たロ
 ビンソンが血だらけでアナタに寄り添って来たらどうします?。なかなかこ
 の映像の中のイアン・ロットンのように、ロビンソンを愛おしく抱きしめてや
 る事なんて出来ないのではないやろか。
 ましてやイアン・ロットン、試合を終えて一風呂浴びた後の様なんでっせ。
 それなのに自らロビンソンに頬擦りしてやるモンやから、イアン・ロットンの
 頬も額もロビンソンの血でベタベタですワ。
 実際の映像を観ていて、その上にこうしてパソコンでその模様をキー・ボー
 ドを叩いて文章化していて、やはりまともな神経(ってのもこれまた曖昧な
 言葉や)の持ち主ならやるべき事、観るべき事、文書化すべき事、熱く語る
 べき事やないと我ながら思います。
 それでも用いた手法の是非は別として、これがプロレスの範疇の内か外
 かも別として、デス・マッチって『表現方法』をとことん共有し得たコーポラ
 ル・ロビンソンとイアン・ロットンを非常に羨ましく感じましたんや。
 これまで何度もこのHPで訴えて来ましたが、IWA−MIDSOUTH独特の
 『遺恨抜き』での、ある種清々しくもあるデス・マッチはこの日も健在でした。
  
【DVD−R特典映像】
○Lumberjack Light Tube Match :
 Necro Butcher vs. Corporal Robinson
  収録日時不明(ここらはキチンと表記して欲しいワ、頼むデSMARTMA
 RKさん)のネクロ・ブッチャーとコーポラル・ロビンソンとの一戦がボーナス
 収録。本編の方では初日の興行にしか姿を見せなかったネクロ・ブッチャ
 ーですが、こうして彼の試合が収められたのはネクロ・ブッチャー・マニアを
 自認するワシとしては嬉しい限りや。
 さて強敵ロビンソン相手の本試合なんですが、ランバージャック形式が取ら
 れております。ただしIWA−MIDSOUTHのやる事ですから、ただのラン
 バージャック戦ではおませんのや。通常ならリング下へ落とされた選手を、
 リングを取り囲んだランバージャックどもがリング上へと押し戻すのがルー
 ルなんですが、なんと今回はリング下へ落とされるとリングを取り囲んだラ
 ンバージャックどもから寄って集って蛍光灯で殴られるってのがルール。
 これ、今までありそうでなかった試合でしょ。
 で、ブッチャーもロビンソンもランバージャッカー達からの手痛い蛍光灯攻
 撃を何度も受けた末に、ロビンソンに対してブッチャーによる蛍光灯を添え
 た子牛の焼印押しが大爆発。これまで蛍光灯を使った多彩なバリエーショ
 ンの攻撃を見て来たワシですが、これまたありそうでなかった荒業です。
 けどこの荒業さえもフィニッシュへとは結び付かず、両者の手加減抜きの
 頭部へのパイプ椅子攻撃合戦、レフェリーの失神スポット、両者陣営によ
 る試合への介入があって、最後はボロボロになりつつもブッチャーが仲間
 の尽力に支えられズル勝ちを果たしております。
 これ、本編のデス・マッチ・トーナメントとはまた違った猥雑さに満ち満ちた、
 実にエエ雰囲気の試合でしたワ。


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