では収録内容の詳細を
このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。
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HARDCORE HEAVEN 2000 (PAL
版) (約2時間31分収録) |
本DVDは2000年5月14日(母の日)にウイスコンシン州ミルウォ
ーキーのザ・レイヴにおいて開催されたECWのPPV『HARDCOR
E HEAVEN 2000』の模様を収録したものです。
○Chilly Willy vs. Swinger
ネットで調べたところ、こんな試合も組まれていたみたい。多分
PPV直前の無料宣伝番組内で試合が行われたんやろね。
残念ながら本DVDには未収録でした。
○前口上
お馴染みのジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーによる前
口上があり、両者が実況席に着いたところでハプニングが。
嫌味系キャラのサイラスに指示された金村キンタロー(ワシ、ホン
マにこいつは嫌いや)がガートナーを締め落とし、サイラスがスタ
イルスの隣席を確保。実況陣にもいろいろと確執があるみたい。
@Masato Tanaka vs. Ballz Mahoney
これまでFMW〜ECWと凌ぎを削り合って来たマイク・オーサム
のWCW移籍により手の合う対戦相手を失った日本が誇るタフ・ガ
イ野郎の田中。で、対戦相手が居なくなってお困りなのならとEC
Wから田中にあてがわれたのが“西の椅子大王”マホーニーや。
試合はマホーニーの洒落にならん勢いの椅子攻撃を見事に受け
きった田中の姿に会場が沸き上がり、そのまま田中が勢いに乗っ
て返礼の椅子攻撃からローリング・エルボーで激勝。
英語が喋れずとも、変則的なレスリングを駆使せずとも、己の肉
体だけでお客をこれだけ沸かす事が出来るんやって田中の主張
は確かにモニター画面の前のワシにも届きましたデ。
○場面は変わって...
ストームとダーン・マリー嬢、ベタベタしとりますワ。
AThree-way dance : Little Guido (w/Big Sal)
vs. Mikey Whipwreck (w/Sinister Minister)
vs. Simon Diamond
(w/Prodigy & Prodigette & Musketeer & Mitch)
“シシリー島出身のシュート・ファイター”グイドー、“何時も問題
を抱える男”サイモン、“リング屋からの叩き上げ”マイキーによる
3WAY戦。なんとこの試合の途中、リング上のメインの照明が消
えてしまうハプニングがあり、薄暗くなったリングではマイキーが
サイモンをまずフォール。続いてグイドーのセコンドである巨漢サ
ルの介入をマイキーが火炎攻撃で撃退した直後、グイドーがマ
イキーを沈めました。
○場面は変わって...
ジャスティンとフランシーンちゃん、自信満々でっせ。
BKid Kash vs. CW Anderson
(w/Lou.E.Dangerously & Bilvis Wesley & Elektra)
ポール・Eのパロディであるルー・E(元サインガイ・ダッドリー)
率いるニュー・デンジャラス・アライアンスがリングを占拠。
CWは誰の挑戦でも受けるとルー・Eによりオープン・チャレンジ
戦が告げられた途端、花道にはジャズ姉さんが。男3人をブチ
のめしエレクトラ嬢を裸同然にヒン剥いたまでは良かったのや
けどやはりこれは無謀でした。蘇生したCWに手加減抜きで攻
撃され完全失神。で、ここにキッド・キャッシュが現れて正式に
試合は開始されました。さて試合の内容ですが、キャッシュに
よる場外フェンス越えの自殺ダイヴ、CWの重厚なるスーパー・
キック等が盛り込まれ、最後はアライアンス勢の介入に挫けな
かったキャッシュがコーナー頂部からウラ・カンを放って幕引き。
キャッシュ、人気も実力もめきめき上昇中ですな。
【雑学−@】
ルー・Eが組織した『ニュー・デンジャランス・アライアンス』に
ついてですが、これは元々ポール・E御大がWCW在籍時に
アン・アンダーソン、リック・ルード、ラリー・ズビスコ、ボビー・イ
ートン、のちのスティーヴ・オースチンらを率いて組織したユニ
ット『デンジャランス・アライアンス』のパロディなのだと思います。
ただCW・アンダーソンやビルヴィスらのクラスを集めて組織、
ってのはちょっと元祖『デンジャランス・アライアンス』に対して
失礼なのではないやろか...(苦笑)。
ま、あくまでパロディやからねェ。
【雑学−A】
ジャズ姉さんに裸同然にヒン剥かれたエレクトラ嬢、ビニール
の上着の下にはマイク・オーサムのTシャツを着用しておりまし
た。これ、本PPVの約1ケ月前、00年4月10日放送のWCW
の定期番組『Nitro』に、当時ECW世界王座に就いていたマイ
ク・オーサム(元グラジエーター)がECWとの契約期間満了前
に強行出場し、バック・ステージにて諸問題(詳細は『THE RISE
+ FALL OF ECW』を参照)が噴出した事をネタにしたんやと思い
ますワ。ここらを突き詰めるとECWがもっと楽しめるんやけど、
悲しいかなワシの理解力ではここが限界です...。
○場面は変わって...
RVD、アルフォンソ、RVDの親友スコッティ・アントン(WCW
解雇者)がなんやかんやとお喋りしとりますワ。
あ、何時もなら彼等と一緒にここに映っているサブゥですが、E
CWから離脱しXPW参戦中。ま、寂しい話ではありますな。
CThree-way dance :
Nova & Chris Chetti vs. Da Baldies (Angel & DeVito) vs.
Danny Doring & Roadkill
中堅チームを3つ集めたタッグ式の3WAY戦。まずは悪漢エ
ンジェルがドーイングにギター・ショットを放ち勝利を獲得。続い
てデヴィトにコーナー頂部からノヴァのダイビング・ボディプレス
とチェッティのギロチン・ドロップが合体技で決まりジ・エンド。
しかしこの試合、ホンマの見所はここから。試合が決した後もノ
ヴァらに攻撃を加えるエンジェル&デヴィトの前に“路上の王”
ことニュー・ジャック親分が見参。得意の工業用大型ホチキス攻
撃とフォーク攻撃によりエンジェル&デヴィトの額を割り、そのま
まエンジェルにはバルコニーからの自殺ダイヴを、エンジェルに
は元祖ギター・ショットをお見舞いや。ま、先のタッグ式の3WA
Y戦はニュー・ジャック親分登場までの前振りやったんやね。
DYoshihiro Tajiri vs. Steve Corino (w/Jack Victory)
“路上の王”に続いて今度は“オールド・スクールの王”ことコ
リーノの試合や。対戦相手は以前コリーノがマネージャーを務
めていたタジリで、ここにもなにやら人間模様があるみたい。
【追記】4月22日のECWアリーナにおいて、TV王座をライノに
譲渡しろとサイラスから無理難題を押し付けられたタジリ。結局
これを引き金にコリーノ一派と袂を分かつって場面がありました。
さて試合ですが、花道においてタジリが放った垂直落下式のブ
レンバスターをモロに喰らったコリーノがリングを真っ赤に染め
上げる大流血(この人も、流血するのが好きなんやなァ)。
タジリもコリーノの『お仕事』に敏感に反応し、コリーノの額の傷
口に噛み付いたり、コリーノの額から血を拭って自分の胸にな
すり付けるなどコール&レスポンスを地で行く態度。そら客席も
盛り上がりますワ。やはりプロレスはこうでないとあきまへん。
しかも流血したコリーノをタジリが卍固めに捕らえ、そのままの
体勢で試合に介入してきたジャック・ビクトリーに緑の毒霧を噴
射でっせ。ワシ、これには随喜の涙を流しましたワ(笑)。
ただ何故かフィニッシュとなったタジリによるコリーノへのテーブ
ル葬がカットされており、これはなんとも残念でした。
あ、試合決着後に金村キンタロー(こいつの悪口なら一晩中で
も語れるデ)によるタジリ襲撃が。続いてコリーノ一派追撃に“ア
メリカン・ドリーム”ダスティ・ローデスが登場し、看板技のバイオ
ニック・エルボーを連射や。そして止めに“獣人”ライノによるロ
ーデス潰しなどと、豪華絢爛(金村はホンマに余計やけど)なオ
マケもありました。
ETV championship :
Rhino vs. The Sandman
先の試合の最後に現れたライノがリングで待ち構える中、メ
タリカの『エンター・サンドマン』が会場内に流れて二階席奥から
サンドマンが堂々の登場。テーマ曲を観客が大合唱するなんて
実に感動的なシーンもあり、ライノの保持するTV王座奪回への
気運も高まって来ましたデ。しかし全盛期の頃の見事なビール
腹が無残に萎んでしまったサンドマンに、上り調子のライノが相
手ってのは酷過ぎたか。以前なら体を張って受け止める事も出
来たであろうライノによる花道助走式のボディ・アタックも身を伏
せて回避するなど、ハードコア・アイコンにも落日の時が確実に
忍び寄っている様子。試合はサンドマンの奥方であるロリ夫人
が無謀にも介入を行い、ライノによってむごたらしく場外テーブ
ル葬。続いてロリ夫人の救出により隙が生まれたサンドマンに
ライノの必殺のゴアがモロに炸裂。ウーン、試合での散り方だ
けはまだまだハードコア・アイコンの神通力も消えてないか。
リングではマイクを握ったライノが「母の日、おめでとう」なんて
実に憎ったらしいアピールを一席しとります。
FJerry Lynn vs.
Rob Van Dam (w/Bill Alfonso & Scott Antone)
怪我による四ヶ月間の休養明けとなったRVDの復帰戦。客
席からも「お帰り」コールが掛かり、これまで何度も名勝負を繰
り広げてきたリン相手の試合が始まりました。
試合内容はRVDが何時もの独創的にムーヴを展開し、リンも
これに負けずと難易度の高いスポットを決めるって例によって
のハイ・レベルなもの。ただしRVDは、技の一つ一つを何やら
自身で確かめつつ繰り出しているって印象でしたな。
で、フィニッシュに向けてRVDがヴァン・ダミネーターから5☆ス
プラッシュを放ったところでコリーノ、ビクトリー、ライノによる無
差別テロ乱入が勃発。これはなんとかRVDが迎撃し、改めて
ヴァン・ダミネーターから5☆スプラッシュでリンを切り捨てよう
とした途端、エプロン・サイドに居たRVDの『親友』であるはず
のスコット・アントンがまさかのダブル・クロスを決行や。
この直後にリンが十八番の変形墓石式パイルを的確にRVD
に決めて激戦にピリオドを打っとります。
GECW championship :
Justin Credible (w/Francine)
vs. Lance Storm (w/Dawn Marie)
ECWのPPV史上最も地味な顔合わせによるメイン戦と言
ったら両者に失礼やろか。けど控え室から飛び出してきたポ
ール・Eが止めたものの、一度はトミー・ドリーマー(負傷欠場
中?)を加えた3WAY戦としようとしたんやから、やはりこれ
は誰が見ても地味でっせ。けどシェイン・ダグラス脱退後、E
CWマットを席巻して来たヒール・ユニットであるインパクト・プ
レイヤーズを結成していたジャスティンとストームの直接対決。
これにはストームのPPV終了後のWCW昇格って裏事情が
あり、これならメイン戦としても悪くはないって判断か。
いや、本日のPPVはFの試合て終わっており、この試合は
ジャスティンとストームによるパーソナルな一戦とも捉える事
が可能や。ただやはりテーブル葬などのエクストリームな展
開はEの試合が、難易度の高い各種スポットによる展開は
Fの試合がそれぞれ先にやり終えており、いくら両者が奮闘
しても客席は盛り上がりません。で、ならばワタシ達がと思っ
たかフランシーン嬢とダーン・マリー嬢がキャット・ファイトを繰
り広げ、続いてジャスティンがダーン・マリー嬢を墓石式パイ
ルで葬った瞬間、皮肉にも客席総立ちのビッグ・リアクション。
寂しい、ジャスティンとストームには寂し過ぎる反応やデ。
結局プロレス業界の掟に沿ってストームがジャスティンの軍
門に下ったこの試合、決して悪くなかった、決して悪くはなか
ったけどやはりとことん地味でしたワ。WWFでならHeAT枠
で持ち時間3分の顔合わせやもんなァ...。 |

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