では収録内容の詳細を

RELOADED 1st NIGHT 2004-1-9
(約1時間47分収録)
 小島聡の参戦や、主要レスラー達のゼロ・ワンへの大挙登場など、何かと
日本マットとも繋がりのあるMLW(Major League Wrestling)。02年7年15
日の旗揚げ興行はフィラデルフィアでの開催やったけど、ワシの知らぬ間に
活動拠点がフロリダ周辺へ変更となったみたいや。
で、今回ご紹介するのは2004年1月9日にフロリダのオーランドにて開催
された定期戦の模様を収めたDVD。これ、当HPではお馴染みの米国プロ
レス・グッズ通販店『HIGHSPOTS』が監修〜作製〜販売までしとるようで、
単体でなら13ドル弱の価格なんですが、他の2タイトルと一緒のセット売り
でなら30ドルにしますってセールがあり、ワシはこの甘い言葉にまんまと乗
せられてセット売りの方を選んでしまいましたんや。
では早速レビューへと...。

@GTC Carnival Match #1 :
 The Stampede Bulldogs (Harry "Bulldog" Smith & T.J. Wilson)
 vs. Bobby Quance & Puma
  カナダのスタンピード・レスリングより遥々フロリダまでやって来たのは、
 故デイビー・ボーイ・スミスの息子であるらしいハリー・スミス。相方のTJも
 やはりスタンピード・レスリングの所属だそうで、随所にそう思って見れば
 なる程カルガリー・スタイルって感じのスピーディなスポットも挿入や。
 最後はハリーの長身を活かした合体技で勝利を収めております。
ARichard Criado & Chad Hart
 vs. The Shane Twins (Mike Shane & Todd Shane)
  独立団体系の興行ではよく名前を見掛ける双子のシェイン兄弟が絡む
 タッグ戦。双子らしく息の合ったチーム・プレーを披露し、最後もこれまた
 双子にしか出来ないピタリと息の合った誤爆スポット(苦笑)を盛り込んで
 見事に敗退。ま、グット・ジョヴってとこでっか。あ、この試合に出場してい
 るチャド・ハートって、あのゲイリー・ハート(Jに登場)の息子だそうで。
 米国マット界も、二世三世の時代なんですなァ。
BThree-Way Match :
 "Modern Marvel" Matt Martel vs. P.J. Friedman vs. Chasyn Rance
  マット・マーテルって、3PWマットでは大物レスラー達の物真似で人気を
 博しているマット・ストラカー。なぜ参戦する団体によって名前を変えている
 のか、それとも正式にマーテルに変名したのか、ちょっと気になるなァ。
 で、この3WAYダンスなんですが、女子マネ(誰の女子マネかは不明)に
 手を出して反撃を食らった巨漢のPJが、ランスに丸め込まれて幕に。
 僅か数分の試合で、ちょっとトイレに行っている内に終わってましたワ。
CGTC Carnival Match #2 :
 Dark Fuego & "Pistol"Pete Wilson
 vs. Roderick Strong & M-Dogg 20
  スタンピード・レスリングの所属であるらしい小柄なウィルソンが序盤は
 ロンリー・バトルを強いられておりまして、このまま一方的に終わってしまう
 のかと思わせたこの試合。しかし中盤、どちらのチームから誘い出すとも
 なしに戦場が場外に移行したところで驚愕のスポットが。なんとウィルソン
 とフューゴがテラス席の手摺より揃って月面水爆で舞い降りましたんや。
 ま、直接勝敗に結びつくスポットではなかったのですが、これで序盤からも
 う一つ盛り上がっていなかった試合は大ヒート!。最後もストロング&ドッ
 グの誤爆を誘って、450スプラッシュの編隊飛行でジ・エンドや。乱発され
 ると鼻に付くけど、やっぱり派手なスポットも必要やと思った次第です。
DChris Hero vs. Chad Collyer
  今宵クリス・ヒーローと戦いますは、NWA−TNAやROHなどで活躍中
 のチャド。時間を割いてちょっとじっくりと見せて欲しい顔合わせやな、なん
 て思っていたのですが、多数の試合を組んだためか鬼より怖い(?)ブッカ
 ー殿からは10分間の勝負タイムさえ貰えなかったみたい。で、チャドのブ
 レイン・バスターを切り崩して、やや唐突気味に十八番のヒーローズ・ウェ
 ルカムにて試合を終わらせた今宵のクリス・ヒーローなのでした...。
EMLW Jr. Heavyweight Championship Match :
 Sonjay Dutt vs. Jack Evans
  2003年9月19日の定期戦にて8人参加のワン・ナイト・トーナメント戦
 を制し、晴れてMLW認定の初代ジュニア王者タイトルを手にしたサンジェ
 イ。今宵はCZWマットにおいてテディ・ハート(Gに出場)相手に難易度の
 高いムーヴを連発していたジャック・エバンス(こいつもスタンピード・レス
 リングの所属だそう)相手の王座防衛戦や。サンジェイの腕は確かやし、こ
 れは楽しみやな、とモニター画面を注視いたしました。
 で、その注目の試合なんですが、中盤エバンスがスワン・ダイヴ式の技を
 繰り出そうとしてトップ・ロープより落下。続けて放った場外月面水爆もモロ
 に顔面を場外フェンスに激突させてしまい、まさに身も心もボロボロの状態
 に陥ってしまいます。で、ここを攻めどころと判断したか、サンジェイが流れ
 ような連続攻撃でスパートし、最後はその場跳びの月面水爆でピン。
 しかしこの様子を実況席で眺めていたテディ・ハートが、勝利の美酒に酔う
 間も与えずサンジェイを背後から急襲。当然エバンスもこれに加勢し...。
FGTC Carnival Match #3:
 Havana Pitbulls (Ricky Reyes & Rocky Romero)
 vs. Los Maximos (Jose Maximo & Joel Maximo)
  ともに独立団体系の興行でブイブイと言わしているタッグ・チーム同士の
 激突。早いタッチ回しと、当たりの激しい合体技の共演で会場を沸かしま
 す。またマキシモ兄弟なんてECWマットで一世風靡したジ・イリミネーター
 ズのフィニッシュ・ホールドであるトータル・イリミネーションも披露し、気の
 利くところをアピールや。試合はハバナ・ピットブルズのヒューマン・エクス
 キューション(人間断頭台)で決しましたが、なかなかグッド・マッチでした。
GTeddy Hart vs. American Dragon
  これまた嬉しい顔合わせの試合。なんか今宵のMLWは美味しいカード
 を惜しみなく組みよりますな。さて道頓堀次郎命名するところの『21世紀
 のルース・キャノン』テディ・ハートと、日本のマットでもお馴染みのアメリカ
 ン・ドラゴンとの一戦ですが、序盤はドラゴンのあくまでオーソドックスでベ
 ーシックな攻め手の数々にハートは防戦一方のタジタジ。しかもドラゴン、
 ハーリー・レイス張りのオーバー・アクションから繰り出すニー・ドロップまで
 披露してくれるなど、地味な風貌とは裏腹のサービス精神までを発揮や。
 けどハートもやられてばかりではありまへん。コーナー頂上からの飛び付
 きDDTでドラゴンの頭頂部をマットにめりこませ(実際、強烈でした)、高
 難度の飛び技を二発連続で放ち、息を飲むようなグランドでの攻防スポット
 を盛り込んで、最後はドラゴンの腕を極めての勝ち名乗り。Fに引き続き、
 これも短時間ながらグッド・マッチでしたワ。
HMichael Modest vs. Jerry Lynn
  年中顔面神経痛を患っている(失礼)かのリン、Pro Wrestling Ironの創
 設者の片割れ(もう一人はドノバン・モーガン)であり日本マットとも縁の深
 いモデスト。なんとも、曲者同士の顔合わせですな。試合はリンの飛び付
 きDDTを返し、リン十八番の変形パイル・ドライバーからは逃げ、ならばと
 リンが繰り出したTKOまでをも返すなどとモデストが大奮闘。お、ここから
 そろそろモデストの反撃開始かと思わせた途端、謎の介入者(正体はJに
 出場のハマサイド)が登場や。これであっさりとリンに土が付いてしまいまし
 た。そうか、リンも負ける事はやぶさかやないけど、負ける“理由”だけはキ
 チンと用意して欲しかったんやね。これでこそ、腕一本で各地の独立団体
 渡り歩くリンや。よ、グッド・ジョヴ!!。
ILethal Lottery Tag Team Match :
 Raven & Vampiro vs. Steve Corino & Sabu
  各自それぞれ腹に一物持った者達によるタッグ戦。試合開始前の説明に
 よるとどうやらこの試合、ピン・フォールを奪った者には翌日の興行におい
 てコリーノの保持するMLW認定のヘビー級王座への挑戦権が与えられ、
 ピン・フォールを奪われた者には6ケ月間のMLWマット追放が課せられる
 よう。またコリーノが負けた場合は、テリー・ファンク相手の王座防衛戦が
 義務付けられるみたいや(間違っていたらゴメンね、なんせヒアリングが苦
 手やから)。
 で、ゴング前からバンピーロとレイヴェン、コリーノとサブゥがそれぞれパー
 ナー同士なのに口論と軽い小突き合いを始め出し、なにやらきな臭い雰囲
 気(苦笑)の中に試合は開始。するとレイヴェンがいきなりリング上に仰向
 けに寝転がり、6ケ月間のMLWマット追放となるはずなのに「早く俺をフォ
 ールしろ!」と不可解な行動。この後もサブゥによるバンピーロへのフォー
 ルをパートナーのコリーノがカットしたり、レイヴェンのハイ・キックがバンピ
 ーロに誤爆するなどと、もう全く収拾のつかぬカオス状態へ突入や。
 最後はサブゥの空爆にてコリーノとレイヴェンが同時に失神。するとバンピ
 ーロが気を失っている(笑)レイヴェンをコリーノの身体に乗せ掛けて...。
 あれあれ、この結末は一体?。明日はコリーノ対テリー・ファンクで決定な
 のでしょうか。
JHomicide vs. Low Ki (w/Gary Hart & ?) 
  好カードが揃った今宵のMLWマット。最後を飾りますはハマサイドとロー
 ・キィによる『名勝負数え唄』や。この両者、体格的には共に恵まれないの
 ですが、それを補って余りある熱闘を披露して高い支持を獲得して来たの
 は皆様ご存知かと思います。で、今宵もハマサイドの場外セントーン・アタ
 ックやドラゴン・スクリューの連発、ロー・キィのカミソリ・チョップの乱れ打ち
 と非常に激しい闘い模様の試合を展開。またハマサイドのフィニッシュ・ム
 ーヴであるコップ・キラーを巡るスポットも見事でしたデ。結局2度ともロー・
 キィが回避したのですが、最初の1発は直後に浴びせ蹴りに繋げ、2度目
 は虚を突いた丸め込みでのフォール勝ちへと繋げたんや。ウーン、このフィ
 ニッシュ・ムーヴの『ステータス』と『神秘性』を守ろうって姿勢は特筆もの。
 けど手放しで喜んでばかりはおれません。試合終了後にHでの介入に怒り
 心頭のリンが乱入し、これをハマサイドとロー・キィが2人揃って迎撃したの
 はエエとしても、悪態をつくお客(?)にまで手を出したのはどうやろか。
 またMLWの首脳陣(名前は残念ながら不明)に対し、『悪のフィクサー』っ
 て役どころのゲイリー・ハート(適任!)が注文を付ける場面もありました。


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