では収録内容の詳細を

SHOCK WAVE 2003-10-25 (DVD-R*2枚)
(約2時間43分収録)
 本作はDVDではなくって、DVD−R。毎度お馴染みSMARTMARKから
2枚組で20ドルにて発売されている団体公認(?)の代物でして、ワシは我
が国で唯一SMARTMARKのオフィシャル・ショップをされている大阪梅田
イグニッション・レコードさんで2,500円にて購入しました。
別にイグニッション・レコードさんに義理立てするつもりはないけど、米国から
通販で購入すると送料込み27ドル必要となるので2,500円ってのは非常
に良心的ではないやろか。
さて本DVD−R、収録内容は2003年10月25日にCZWがイタリアのピィ
トイアにて開催したイタリア遠征公演を完全収録したものなんや。
貧乏団体のはずのCZWが何故イタリアまで遠征出来たのか不思議でたま
らんのやけど、CZWには見た感じイタリア系の選手も多数居るみたいやし、
イタリアを基盤に運営されているCZWのHPもあるので、何かCZWとイタリ
アは太いパイプで繋がっているのやろか。
ま、ワシの知り合いのアングラ芝居の役者さんも『文化交流』って名目でタダ
でフランスまで行って公演をやったそうやから、結局は『人脈』次第かもね。

★★DISC−1★★

○やっぱり超満員は無理か...
  DVD−Rを再生すると映し出されるのがCZWには不似合いな大きな体
 育館。プロモを映す大型プロジェクターも設置されているけど、やはり観衆
 の動員って面では厳しかったみたいや。
○オープニング・プロモ
  なかなか良く出来たプロモでっせ。
○前口上
  開演に先立ってザンディグ親分がリングに上がって御挨拶。一言喋る毎
 にイタリア語での翻訳が会場内に放送されますんや。
 続いて第1試合に出場するアクセル・フューリーがリングに上がりイタリア
 語で御挨拶。うーん、こいつが今回のイタリア遠征の黒幕やろか。
@Adam Flah vs. Axel Fury
  フラッシュが登場してアクセルとの顔合わせで第1試合が開始。と、会場
 内にはイタリア語での実況+解説が流れ始めました。
 おいおいプロレスって概念そのものがイタリアにはないのかも知らんけど、
 そこまで懇切丁寧に観客に媚びんでもエエんやないの(苦笑)。
 試合はフラッシュ十八番の下品な腰付きから入る雪崩式フェイス・バスター
 〜コーナーよりの両膝爆弾が連発して決まりアクセルに土。
 そして試合決着後もアクセルを痛め付けるフラッシュに、ザンディグが直々
 に助け舟。場内を活気付けようと皆さん懸命でっせ。
ALadder Match: Sonjay Dutt vs. B-Boy
  どちらも腕達者な軽量級同士の梯子戦。まずは試合前にサンジェイがダ
 ンス・コンテストを仕掛け、これを受けたB−BOYがステップをミスって場内
 の失笑を買い結果激怒ってベタなネタがあり、本編梯子戦へと突入や。
 試合はサンジェイの難易度高いヒネリの入った月面水爆を見切ったB−B
 OYがシャイニング・ウィザードを炸裂させて勝利をゲット。
 ただ、多分初めて梯子戦を生観戦するのであろうイタリア人観衆に合わせ
 て試合が『花相撲』っぽかったのは仕方がないとしても、会場内を盛り上げ
 ようと実況+解説担当者がマイクを用い英語で率先して「ASS HOLE!」
 やCZWコールを仕掛けようとしたのには興冷めでしたな。
BIron Man Match: Trent Acid vs. Ruckus
  15分リミットのアイアン・マン戦で、2003年9月13日の定期戦におい
 て新アイアン・マン王者となったアシッドの初の防衛戦です。
 序盤戦はアシッドの逆水平チョップやフレアー・ウォーク、ラッカスによる場
 外での連続バック転からの月面水爆が披露されるなど華やかなムード。
 で、ちょっとした事でレフリーを怒らせてしまったアシッドが血気盛んなレフ
 リーから数発チョップを喰らって隙を作ってしまい、そこにラッカスの前蹴り
 をモロに浴びて0−1のリードを許すこととなったのが試合の中盤。
 しかし新アイアン・マン王者は慌てることなく終盤ヒール・サイドの僚友B
 −BOYを介入させてスコアをイーブンに持ち込み、そこからダラダラと時
 間を稼いで1−1の引き分け防衛を楽々達成や。圧倒的な強さで勝ち抜
 くってタイプやないアシッド、これは正に真骨頂発揮の瞬間ですな。
 尚、試合後には本試合に介入したB−BOY同様にAの試合に出ていた
 サンジェイが現れ、ラッカスとサンジェイ、アシッドとB−BOYのチームに
 てのタッグ戦が急遽(苦笑)マッチ・メイクされることとなりました。
CTables Match: Nick Gage vs. Nate Hatred
  元はH8クラヴなるユニットを結成していた2人によるテーブル戦。ここ
 でも実にお節介な実況+解説担当者がマイクを用い英語で「WE WAN
 T TABLE!」コールを始めてしまい、モニター画面前のワシは脱力する
 しかったです...。
 またゲージが場外に設営した簡易テーブルもどきへヘイトリッドをパイル
 ・ドラーバーにて突き落とした際は、安っぽい木製の板を簡単に突き抜
 けたヘイトリッドの頭頂部がモロに床を直撃するってシーンがあり、こっ
 ちはちょっとビックリしてしまいましたな。
 あ、試合は先に相手をテーブル葬したものが勝ちってルールではなく、
 どうやら先に相手を2度テーブル葬したものが勝ちってルールのようで、
 1−1からゲージがヘイトリッドを場外テーブル葬として激勝ですワ。
DZandig vs. The Messiah
  2003年9月13日の定期戦において、決して大袈裟ではなくプロレス
 の歴史に消すに消せない大きな傷跡を付けたメサイア一派による『ザン
 ディグ親分への人肉売り場宙吊り事件』。詳しくはここを押してを見て欲
 しいんやけど、あの余波を受けて遠くイタリアの地でメサイアの保持す
 る世界王座のベルトを懸けての両者の一騎撃ちが遂に実現や。
 まずは大型バイクに跨ってザンディグが堂々入場し、追ってガウンを着
 用メサイアが入場。
 試合は僅か1ヵ月前にあの惨劇があったとは思えない静かな滑り出し
 で始まり、一転場外ゴミ箱攻撃にて両者とも額から流血。
 続いてCZW名物の画鋲地獄を演出しようとメサイアがリング上に画鋲
 をバラ撒いたものの、これはザンディグの反撃にあってあえなく自らの
 背中を朱に染めることとなり、最後はメサイアが自身で組み立てた椅子
 と脚立によるトラップへまたも自ら投げ込まれる羽目となって憤死。
 米国を遠く離れたイタリアにて世界王座のベルトが移動することとなり
 ましたんや。
 あ、試合決着後にメサイアへはヘイトリッドが付き、ザンディグにはゲー
 ジが付いての小競り合いがあって、ここに@に出場していたフラッシュ
 がザンディグらを救えと現れたものの見事なダブル・クロスを慣行。
 これはアカンとなったか、本日は試合を組まれなかった『妻殴り』ことワ
 イフ・ビーターもトレード・マークの携帯用芝刈り機をブン回して懸け付け、
 一気にリング上は混乱状態へと突入してしまいました。

★★DISC−bQ★★

@Sonjay Dutt & Ruckus vs. B-Boy & Trent Acid
  DISC−1のBの試合後の騒動を引き継ぎマッチ・メイクされることと
 なったタッグ戦。限られた選手で興行を成立させんとアカンので皆さん
 ホンマに大変ですな(苦笑)。
 さてこの試合、なにやらタッグ王座戦となりそうな雲行きなのですが、
 この時点でタッグ王座に就いていたのはアシッドと、本遠征には参加
 しなかったジョニー・カシミールから成るバックシート・ボーイズや。
 当然正当な合い方不在ではタッグ王座戦などやれないとアシッドがマ
 イクを握ってアピールし、ここでもあの非常に不快な実況+解説担当
 者がアシッドらにブーイングを起こすよう場内に働きかけ...。
 ま、王座戦認定については結局ウヤムヤのままで試合が始まり、アシ
 ッドとB−BOYのダーティ(笑)なタッグ・ワークが場内のヒートをジワ
 ジワと高めて行き、中盤はラッカスがリング内に孤立させられてしまい
 ますんや。それでも最後はサンジェイが4人入り乱れた展開の中、電
 光石火の素早さでB−BOYをフォールですワ。
 で、試合決着後はお決まりのヒール組全員集合によるサンジェイとラッ
 カスへの集団リンチ(余り激しくはなかったけどね)。
 続いてベビー・サイドもザンディグ親分を筆頭に勢揃いでヒール組掃討
 へ現れ、ヒール組はこれにて『お役御免』と控え室へと戻って行き、リ
 ング上はベビー・サイドのカーテン・コールへと移行。
 CZWのイタリア遠征公演、なかなかハート・ウォームなエンディング
 なりました(CZWらしくないけどな)。
 尚、CZWのオフィシャルHPを参照しましたが、やはりこの試合は正式
 にタッグ王座戦とは認定されなかったようで、当然バックシート・ボーイ
 ズの王座転落はありませんでしたワ。

【DVD−R特典映像】
○Music Video Recap Of Shockwave
  今回のイタリア遠征公演の模様を編集したプロモです。
○All the Shockwave Entrance Videos
  今回のイタリア遠征公演に伴って作製したと思われる各選手のエント
 ランス・ビデオ。3O秒程度の映像がそれぞれ数回続けて流れる内容で、
 入場テーマ曲を殆ど完全収録。映像の内容も良いし、テーマ曲は完全
 収録されているしで、ワシらファンには嬉しいプレゼントでしたな。
○Trent Acid vs. Ruckus (July 5, 2003 in Italy)
  本編で紹介した興行が初のイタリア遠征公演かと思ったら、なんとそ
 れよりも前にこんな試合がイタリアであったみたい。ただこれがCZWと
 しての遠征だったのかは調べ切れなかったですワ。
 内容はちょっと大袈裟なメタル系の曲をBGMにした編集もので、折角
 の映像にこのBGMがなんともミス・マッチ。容量充分のDVD−Rなんや
 から、これは余計なBGMなど被せずにキチンと試合の全てを完全収録
 して欲しかったなァ。


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