では収録内容の詳細を

このDVDはPAL方式で収録されており、通常の国産モニターでは
鑑賞できませんので、ご購入の際はご注意下さい。

HOUSE PARTY 1998 (PAL版)
(約3時間11分収録)  
 本DVDは98年1月10日にペンシルベニア州フィラデルフィアのECWア
リーナにおいて開催された、ECWの定期戦『HOUSE PARTY ’98』
模様を収録したものです。

@Balls Mahoney & Axl Rotten &
 Tommy Dreamer (w/Beulah McGillicutty)
 vs. The FBI (Little Guido & Tracey Smothers & Tommy Rich)
  本日の定期戦のオープニングを任されたのは、余りに濃過ぎるキャラ
 である『純血イタリア人軍』の面々。軍団の後ろ盾でもある元NWA王者
 のトリー・“野生の炎”リッチがマイクを握り、おやおや何を喋るんやろか
 って注目してしまいましたが、どうやら彼等は勝手に世界6人タッグ王
 座をデッチ上げたようで、2週間前にはあの“フリー・バーズ”を破ったな
 どと豪語(ヒアリングに難のあるワシなので、間違っている可能性大)。
 もぅ思う存分喋ったやろってドリーマーらが判断したところで試合が始ま
 りました。さて、途中『純血イタリア人軍』の息の掛かった悪のレフリーの
 ジェフ・ジョーンズがパウダー攻撃などを仕掛ける場面もあったものの、
 そのジェフ・ジョーンズの股間に向けビューラ嬢のロー・ブローがブチ込
 まれ、やはり最後はドリーマー組に凱歌が。尚、当初この試合には『純
 血イタリア人軍』の持つ(勝手に作っただけやけど)世界6人タッグ王座
 も懸かっていたようでしたが、敗戦後のトミー・リッチのアピールによると
 王座の移動はなしとの事。ま、タイトル云々やなしに、『純血イタリア人
 軍』の楽しさが十二分に表現されていたのでワシは大満足でしたワ。
AJerry Lynn vs. Chris Candido
  ランス・ストームと2人で世界タッグ王座に就いているキャンディード、
 難敵ジェリー・リンとの一騎打ちへと勇躍出陣。滞空時間の非常に長い
 バーティカル・スープレックスでリンを攻めたキャンディードでしたが、負
 傷している左腕にリンのレッグ・ドロップをモロに喰らってしまい悶絶や。
 リンも、「あ、やってしもた!」って思ったのやろね、キャンディードの左
 腕を形だけ極めて無理やり試合に幕を下ろしてしまいました。キャンデ
 ィードを案ずる試合決着後のリンの表情を見ても、これは予期せぬアク
 シデントであったみたいやけど、ホンマはどっちが勝つ脚本やったので
 しょうか。ちょっとだけ気になってしまいますな。
BGran Hamada vs. Gran Naniwa
  ECWアリーナに流れるはお馴染み『かに道楽』のテーマ。みちプロか
 らフィラデルフィアへ好カードがデリバリーされました。さて“ルチャの鉄
 人”グラン・浜田が相手となると、どうしても浪花がヒールの役回りを受
 け持つ事になりますが、やはり浪花もこの辺りは重々承知。向う正面の
 最前列に鎮座される“麦わら帽子”と“サングラス”の両名相手に軽くイ
 ザコザを起こし、セカンド・ロープをかに渡りしてみせ、場内のヒートを買
 います。最後は浜田の軍門に下った浪花でしたが、浜田も浪花もECW
 アリーナの常連客に結構受けておりましたデ。尚、著作権関係がクリア
 ー出来ず他のレスラーの入場テーマは全て安っぽいインスト曲に差し
 替えられている本DVDですが、『かに道楽』のテーマだけは完全収録。
 この事実、関西地方では『浪花のモーツァルト』として崇拝されている
 キダ・タロー大先生がお知りになられたら激怒されるやろなァ。
CAl Snow (w/Head)
 vs. Roadkill (w/Paul Diamond & Chastity)
  マネキンの首『HEAD』を唯一の理解者とする、孤独な都会の青年っ
 てギミックを行っていた当時のアル。プロディジーの『Breathe』を流して
 『HEAD』を振り回しながら踊るってのが大受けしてましたんや。
 で、今夜も大観衆全員が事前に団体が配ったのであろう発泡スチロー
 ル製の真っ白なマネキンの首を手にしてアルと一緒にガンガンと振り回
 しており、まぁなんともこれは一種のキチガイ沙汰。ただしBで述べたよ
 うに、折角の『Breathe』が差し替えられていて興醒めもエエとこ...。
 『HEAD』で対戦相手のロードキルを殴り、非常にアッサリと勝ったアル
 ですが、これは試合内容ではなく、『HEAD現象』を体感してくれって団
 体側の思いなんでしょう。それだけに『Breathe』はキチンとオリジナル
 収録して欲しかったと心底思います。
DJustin Credible (w/Jason & Nicole Bass)
 vs. Great Sasuke
  Bに続いてみちプロ絡みの試合。今度は『東北の守銭奴』(失礼)グレ
 ート・サスケの登場や。さて試合に先立ち客席を凍え付かせたのが、怪
 女ニコル・バスとジェイソン(セクシーさ世界一を自認する、変態両刀使
 いのゲイ野郎)のディープ・キス。銭のためか、本当に『そんな趣味』な
 のかは常人には計り知れませんが、とにかく見ていて気持ち悪くなるの
 だけは請け合いの場面ですワ。で、そんなシーンを目の当たりにして気
 分が悪くなった(?)ジャスティンとサスケ、どうも試合で『共振』しないの
 です。サスケの十八番の技も次々と披露されるものの、両者の絡みは
 ずっとブツ切り状態のまま。頼みのジェイソンの介入も空回りとなり、進
 んでヒール役を買って出ているジャスティンが『もはやこれまで』と察し
 たか、旋回式の墓石パイル一発でサスケを沈めてしまいました。
 あ、試合後にサスケのマスクに手を掛けたジャスティンですが、これは
 浜田が身を挺して阻止しておりました。
ERob Van Dam (w/Bill Alfonso)
 vs. Bam Bam Bigelow
  元は雇い主であったはずのシェイン・ダグラスの保持する世界王座を
 虎視眈々と狙うビガロと、アルフォンソを従えたRVDの直接対決。当時
 ECWとWWFは摩訶不思議な業務提携関係にありまして、WWFの看
 板番組『マンデー・ナイト・ロー』(現在のRAW)をもじってRVDは『ミスタ
 ー・マンデー・ナイト』を名乗っていたんや。さて試合なんですが、一進一
 退の攻防の末、試合の終盤にはダグラスの舎弟であるキャンディードが
 介入(Aで痛めた左肘はガッチリとテーピングで固定)。追ってダグラス
 自身もリングに上がり、これにビガロは気を取られる大失態。背後から
 RVDがライダー・キックを見舞い、そのまま5★スプラッシュでビガロを
 撃破してしまいます。世界王座戦線は混迷度を深めるばかりやね。
FECW TV Championship :
 Taz vs. 2 Cold Scorpio
  ECW内で猛威を振るうWWF派閥。で、リングには派閥のコーディネ
 ーター役であるランス・ライトが登場。タズの保持するTV王座への挑戦
 者としてフラッシュ・ファンクを紹介や。ご存知の方も大勢居られるでしょ
 うが、フラッシュ・ファンクとは96年11月16日の『NOVEMBER TO R
 EMEMBER 1996』を最後にECWからWWFへ移籍した2・コールド
 ・スコーピオのWWFでの芸名。約1年振りの古巣ECWアリーナご帰還
 に、客席からは『おかえりなさい!』チャントが沸き起こり、これとは相反
 する『お前、WWFからクビを切られたんやろ!』チャントも発生。
 しかも『彼』はリング・アナが自身をフラッシュ・ファンクと紹介するのを制
 し、2・コールド・スコーピオと紹介しろと指示。慌てるランス・ライトに鉄
 拳を見舞い、ここにタズ対2・コールド・スコーピオが始まりました。
 肝心の試合ですが、タズの切れ味鋭いスープレックスと、スコーピオの
 滞空時間の長い各種の飛び技が交錯する内容で、最後は一瞬のタズ・
 ミッションがスコーピオを捕らえて幕に。尚、試合決着後にはランス・ライ
 トの指示でダグ・ファーナスがスコーピオを襲い、これをタズが救済。
 晴れて出戻りスコーピオはECW正規軍へ編入となりました。
GNew Jack & Kronus & Spike Dudley vs.
 The Dudleys
 (Buh Buh Ray Dudley & D-Von Dudley & Big Dick dudley)
 (w/Joel Gertner & Sign Guy Dudley)
  @で『純血イタリア人軍』の面々がデッチ上げたらしい世界6人タッグ
 王座を鼻で笑うジョエル・ガートナー。こいつ、ダッドリー一家お抱えのリ
 ング・アナでして、今夜も暑苦しさ満点のマイク・スキルが冴え渡ってお
 りますワ(苦笑)。で、今夜彼等と戦うのは、相棒ムスタファを失った、元
 ギャング・スターズ所属のニュー・ジャック親分、同じく相棒サタンを失っ
 た、元イリミネーターズ所属のクローナス、そしてダッドリー一家から追
 い出された(?)スパイク・ダッドリーの3人組。『ピン芸人』としてやって
 行くにはちょっと辛い面々を一つに束ねて、ダッドリー一家にぶつけてし
 まえってカード編成ですな。試合はニュー・ジャック親分の持ち込んだゴ
 ミ箱一杯の凶器が乱れ飛ぶ激戦で、当日会場内には試合中ずっとニュ
 ー・ジャック親分のテーマである『ナチュラル・ボーン・キラーズ』が流れ
 ていたはず。けどBやCでも記したように、この試合もテーマが差し替
 えられており、またまた心底ガッカリする羽目に(もう慣れたけど)。
 あ、試合の方ですが、ニュー・ジャック親分は手錠で腕をロープに固定さ
 れてしまい、スパイクは場外テーブルへと投げ捨てられ憤死。クローナ
 スも得意の450スプラッシュで脇役のサイン・ガイ・ダッドリーを潰すの
 が精一杯。最後はクローナスがダッドリーズ十八番の3Dで葬り去られ
 ております。
HStairway to Hell Match :
 Sandman vs. Sabu (w/Bill Alfonso)
  頭上に吊った有刺鉄線を梯子を使って奪い合う、その名も『地獄への
 階段』マッチ。多分ロック好きのポール・Eがレッド・ツェッペリンの不朽の
 名曲である『天国への階段』からインスピレーションを受けマッチ・メイクし
 たんでっしゃろな。で、注目の一戦なのですが、サブゥによる場外機材置
 き場からサンドマンへと投下されるレッグ・ドロップ・テーブル葬が序盤の
 山場。中盤、サブゥが放った場外ダイヴは鉄柵を直撃するミス・ムーヴと
 なり、サブゥはこれで顎を負傷。終盤サンドマンはサブゥの有刺鉄線&
 五寸釘攻撃で大きく額を裂かれ、サブゥも先の顎の負傷が想像以上の
 深刻さであった様で、何と急遽顎をテープで固定する痛々しさ...。
 最後はサブゥを守護神の竹刀で叩きのめしサンドマンが勝利を得たので
 すが、凄惨さでならECW史上十指に入る内容でしたワ。
 あ、試合の冒頭、サンドマンが『エンター・サンドマン』で入場し、梯子の
 上で大見得を切るのですが、ここでもテーマ曲が差し替えられておりま
 した(残念や)。尚、本試合は『PATH OF DESTRUCTION』ってDVD
 にも収録されておりますが、こちらは入場シーンそのものがバッサリとカ
 ットされております。って事で、どちらを選ばれるのかは貴方次第...。


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