では収録内容の詳細を
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Wrestlepalooza 2000 2000-4-16 (DVD-R)
(約2時間3分収録) |
ECW存命時に、地方でのドサ回りを含め、その興行の大半をビデオ収
録したと伝えられる米国のプロレス・グッズ屋『RF-VIDEO』。
2005年初頭より過去の貴重映像をDVD−R化し、怒涛のリリース・ラッシ
ュでワシらECWマニアの懐を直撃しているのは既に皆様ご存知やろか。
さて今回ご紹介するのは、2005年3月期に発売された3タイトルの内の
1タイトル。ミズーリ州はセント・チャールズにて2000年4月16日に開催
された定期興行『Wrestlepalooza 2000』の模様を収録したものなんです。
では早速内容のご報告を...。
@H.C. Loc vs.
Simon Diamond (w/Prodigy & Prodigette & Musketeer)
『いつも問題を抱える男』サイモンに率いられ、ズラリとリング上に胡散
臭い姿を現した軍団構成員。彼らを従えサイモンがマイクでがなる相手
はレフリーのHC。どうもHCの身なりや刺青がサイモンには気に障るみ
たいで、彼から白黒ストライプのレフリー・シャツを奪い、軍団構成員の
『Musketeer』(←何て発音するんやろ?、スペインの闘牛士みたいな格
好をしている奴)に着用を指示や。で、自らはHC相手の非常に楽な試
合に臨みます。けど、軍団構成員まで総動員したサイモンが最後に負け
てしまうのやから、ホンマにプロレスの試合だけはやってみないと分から
ないですなァ(苦笑)。
AChilly Willy vs. Johnny Swinger (w/Judge Jeff Jones)
この興行の僅か6日前、00年4月10日放送のWCWの定期番組『Nit
ro』に、当時ECW世界王座に就いていたマイク・オーサム(元グラジエ
ーター)が登場。ECWとの契約期間満了前の突然の行為に、諸問題が
噴出したそうなんや(詳細は『THE RISE + FALL OF ECW』を参照)。
で、オーサムの強行転出に伴いマネジメントするレスラーを失ったのが、
陪審員ギミックのジャッジ・ジェフ・ジョーンズさん。でもちゃっかりとスゥイ
ンガーに取り入って失職してしまう最悪の事態だけは回避したみたい。
試合はウィリーがジョーンズさんの介入を跳ね返しての勝利で幕となりま
したが、ジョーンズさんの処世術には感心してしまいますな。
BNova & Chris Chetti vs.
New Dangerous Alliance〔CW Anderson &Bill Wiles
(w/Lou.E.Dangerously & Elektra)〕
ポール・Eのパロディ・キャラであるルー・Eがマイクを握ぎり、ご当地を
ネチネチと愚弄してから始まったのは、毎度お馴染みの定番ダッグ戦。
中盤、控え室から登場したジャズ姉さんがエレクトラ嬢とちょっとエッチな
キャット・ファイトを展開し、ルー・Eの携帯電話攻撃誤爆を起点としてル
ー・E率いる『ニュー・デンジャラス・アライアンス』に土が付くところまで、
毎回毎回やっている事は全く同じ。けど吉本新喜劇と同様、分かってい
ても楽しめる試合でして、こうして安物のネタが磨かれ、結果として『定
番』が『王道』へと昇華されるんやな、なんて思った次第です。
CSuper Crazy vs. Kid Kash
キャッシュの腕を極めて背後に回る動作ひとつで、「上手いなァ」なん
て感心させるクレイジー。対するキャッシュも今夜は得意のミス・ムーヴ
もなく(失礼)、クレイジーによる垂直落下式のブレーン・バスターで沈ん
で見せました。あ、観客の要求する「テーブル!」チャントを余裕でいな
すクレイジーの余裕のマットさばきにも注目でっせ。
DDanny Doring & Roadkill vs.
FBI (Little Guido & Sal Graziano)
今夜の興行、中盤を締めるのは『純血イタリア人』軍のグイトー&サル
とドーイング&ロード・キルの顔合わせ。グイドーとドーイングが共に曲
者のイメージで、サルとロード・キルは共に巨漢で、まぁ誰と誰が戦って
もキチンと楽しませてはくれます。試合は両チーム共に一度ずつ合体技
によるニア・フォールって場面を演出し、最後はロード・キルがサルを圧
殺して幕引き。あ、決着後に『暴走禿頭軍』のデヴィト&エンジェルが突
如リングに現れ、ドーイング&ロード・キルを襲撃、なんて事もおました。
○場面は変わって...
ジョーイ・スタイルスとジョエル・ガートナーが、TNN局による定期放送
のオープニングのシューティングのためにリング・イン。リング下のタイム
・キーパー席ではマイキー・ウィップレックがタロット・カードで遊んでおり、
なんと突如タロット・カードが燃え出す怪奇現象が(苦笑)。
EJustin Credible & Lance Storm (w/Dawn Marie)
vs. Raven (w/Francine) & Mikey Whipwreck
ローン・バトルを強いられたマイキー、フランシーン嬢とマリー嬢のキャ
ット・ファイト、スタナー連射で粘るマイキーを得意の墓石式パイルで葬る
ジャスティン。一言で評するなら、可もなく不可もなく、ってところやろか。
あ、革ジャンと膝下を切ったジーンズを着用し、バッチリとレイヴェン・ルッ
クに決めたフランシーン嬢のお姿が拝めたので、つまらない試合やった
けどワシは満足いたしております。
○場面は変わって...
TNN局差し向けの嫌味系実況キャラを演ずるサイラスがリングに上が
り、『暴走禿頭軍』のデヴィト&エンジェル、『ニュー・デンジャラス・アライ
アンス』のCWにエレクトラにルー・Eらとディスカッション。どうやら『契約』
って言葉をチラつかせて、サイラスがTNN局の御威光をバックにやりた
い放題をしているみたい。で、続いて現れたのがWCWから解雇された
スコット・アントン。当然、こいつもサイラスのマイクの餌食となり、もうこ
れ以上お前の暴言を我慢出来ないとアントンが怒り心頭となった途端、
サイラスとは友好関係にあるライノらコリーノ一派が登場。哀れアントン、
ライノのゴアをモロに喰らってしまい半失神の目に。尚、アントン救出に
RVDが駆け付け、リング上が大混乱となってしまう場面もおましたワ。
あ、このアントンですが、これから『RVDの親友』って役どころで、短期間
ですがECWの物語に地味に加わって来るので要注意でっせ。
追伸:この時期、RVDはジェリー・リン戦での負傷により、長期欠場中の
身でしたんや。
FBull Rope Match :
Tommy Dreamer vs. Steve Corino
ドリーマーとコリーノによるブル・ロープ戦が今夜のメイン・ディッシュ。
当然ですが、ブル・ロープの真ん中にブラ下げられたカウ・ベルでドリー
マーに思いっきりド突かれ、コリーノが十八番の大流血を披露するって
場面もありまっせ。で、コリーノがドリーマーによってコーナーに逆さ吊り
にされたところで、今夜の豪華客演陣が次々にリング上に登場。
順に記すとコリーノ一派のジャック・ビクトリー、⇒梯子と竹刀を手にした
ドリーマー側のサンドマン、⇒“日本製丸ノコ”我等がタジリ(当時はコリ
ーノ一派に所属)、⇒ゴミ箱一杯の凶器を携えたドリーマー側のニュー・
ジャック親分、⇒コリーノ一派のライノ、⇒ドリーマー側の“アメリカン・ドリ
ーム”ことダスティ・ローデス!!!。どないでっか、この凄い面子。
けど、皆さんやっぱり気になるのはタジリの活躍具合ではないでっか?。
以下、タジリの絡んだスポットを列挙いたしますワ。
◆リング登場と共に、“日本製丸ノコ”キックの乱れ撃ち
◆ニュー・ジャック親分の凶器攻撃を頭部に被弾
◆ドリーマーによって、股間でリング・ベルを鳴らされる
◆ドリーマーによって、自身の看板技であるタランチュラを喰らう
◆リング下にあった釘抜きでドリーマーに反撃
◆フット・スタンプにてドリーマーをテーブル葬
◆緑の毒霧をチーム・リーダーであるコリーノへ誤射
◆サンドマンから竹刀攻撃を喰らう
◆ローデスによって伝説の“バイオニック・エルボー”を喰らう
どうでっか。タジリのファンならちょっと気になる場面ばかりでしょ?。
ワシの拙いレビューではなく、実際に映像を観たいでしょ??。
そう思われたら、即刻『RF-VIDEO』にオーダーしてね。
尚、この試合なんですが、ニュー・ジャック親分によるパイプ椅子爆撃を
喰らってビクトリーが敗退となっております。
【注意】
ハンディ・カメラ1台で撮影した映像が元ネタなので、手ブレなどでどう
しても見辛くなる箇所もあったものの、技術の進歩から画質だけは及第
点以上のものを提供していた本シリーズでしたが、何故か本作はデジタ
ル・ノイズが顕著に現れますんや。特に動きの早い箇所では、選手や物
体の輪郭がボケてしまう事が散見されて。マスター・テープに難があった
のか、それともDVD−R化の際にビット・レートの設定を誤ったのか。
いずれにしてもこれはちょっと残念でしたな。 |

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